リィンカーネーションダービー ‐新人トレーナーがんばる‐   作:烏賊メンコ

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第81話:新人トレーナー、恐怖を覚える

 年末が徐々に、少しずつ近付いてくる。

 

 師走というだけあって時間が経つのがあっという間だ。ウララが3着になったチャンピオンズカップからも既に二週間近く経過しており、ライスが出走予定の有記念が日に日に近付いてくる。

 

 最近はテレビをつけたら有記念の話題で持ちきりだ。新聞を読んでも有記念、街頭を歩けば有記念、インターネットを見てみると有記念……どこもかしこも有記念で染まっている。

 

 去年も盛り上がっていたが、今年ほどではなかった。というか多分、近年でもぶっちぎりに盛り上がっていると思う。

 

 有記念という年末のお祭りのようなレースだけに、まさしくお祭り騒ぎというわけである……さすがに部室にシンボリルドルフが現れたりはしないな、うん。

 

 さて、有記念といえば人気によって出走ウマ娘が最大で16人選出されるという特殊なレースだが、出走登録をしなければ当然出走できない。

 

 そのため、というと困るのだが……。

 

「『キングヘイロー有記念回避の謎! 同チームのライスシャワーへの忖度か!?』……忖度じゃないんだよなぁ」

 

 ウマ娘のレースを扱う雑誌を読んでいた俺は思わず呟く。芝のクラシック級では唯一GⅠで2勝しているからか、キングの出走を望む声がかなり大きいのだ。

 

 キングが出走登録していないと知れ渡った影響か、何故出ないのか、なんてことを突撃取材してくる記者が多い。トレセン学園から帰る際に何度か記者に捕まり、『溜まった疲労を抜くため』と理由を発表したのに焼け石に水である。

 

 これ以上記者に捕まらないため、というか家まで着いてきそうだったため、ここ最近はトレセン学園の正門ではなく壁を乗り超えたり敷地を突っ切ったりして出入りしている。理事長にも許可は取っているが、傍から見たら不審者そのものだ。

 

 ついでに家に帰るまでに尾行を警戒して帰宅ルートを変えるという、なんとも困った事態になっていた。そんなことをする必要があるのは漫画か映画の世界だけだと思ってたわ。

 

 最初は持ってるバイクで通勤しようとしたものの、ナンバーや車種を覚えられたら詰む。バイクが停めてある場所イコール俺が住んでるところだからね。離れたところに停めて撹乱すればいいんだろうけど、毎日そこまでするのは面倒過ぎた。

 

 それに、キングのことがなくても有記念2連覇、GⅠ6勝目がかかったライスのこともある。

 

 紙面の記事を増やしたいのか、俺やライス、あるいはチームメイトであるウララやキングから『有記念ではライスシャワーが勝つ!』みたいな景気の良い言葉を引き出したいのか、トレセン学園の周辺では記者が待ち伏せていたりする。

 

 ライス達は寮がトレセン学園の正面にあるため記者が待ち伏せても振り切ることができるが、俺はそうはいかない。だからこそ正門以外から出入りしているのだが、この時間ならいないかな、と思って日付が変わる時間帯に正門から出たら記者に捕まってビビったわ。

 

 有記念が終わるまでトレセン学園に泊まり込もうかなって思うぐらい世間が過熱している。なお、試しに申請してみたら休まず仕事してそうだからとたづなさんに却下された。

 

 ちなみにこれは俺だけではなく、有記念に出そうな有力なウマ娘を育てているトレーナーはみんな同じ状態である。

 

 ただ、東条さんとミホノブルボンのトレーナーは例外だ。東条さんは美人だし圧が強い部分があるため、よっぽど怖いもの知らずな記者じゃない限り行く手を阻むことはできない。大魔王様だからね、仕方ないね。

 

 ミホノブルボンのトレーナーに関しては外見が……まあ、なんだ。サングラスで長身で腹筋剝き出しが功を奏しているのか、記者もアタックし辛いらしい。あと羨ましいぐらいイケボである。凄味がある重低音な声色で取材を拒否されたら記者も素直に引き下がるぐらいだ。

 

 さすがに声色は変えられないし、俺も腹筋剥き出しにして通勤しようかな……でも寒くなってきたし、さすがに厳しいよな……。

 

 ちなみに、既にファン投票の結果が発表されていたりする。URAのホームページでファン投票が行われ、上位のウマ娘達の名前がずらっと発表されているのだ。

 

 ただし、上位に入ったウマ娘が必ず出走するわけではない。有記念を避けて年が明けてすぐ、1月前半に行われるGⅡやGⅢのレースを狙うために回避するウマ娘も多い。

 

 あとはまあ、勝てそうにないから回避するってウマ娘も多かったりする。去年はフルゲートの16人だったが、今年は14人でフルゲートまで埋まらなかった。そしてその14人の面子がひどいことになった。

 

 シニア級からは8人。

 

 うちのライス。

 

 チームスピカからトウカイテイオーとメジロマックイーン。

 

 チームカノープスからナイスネイチャ、マチカネタンホイザ、ツインターボ。

 

 チームではないが、メジロパーマーにミホノブルボン。

 

 クラシック級からは6人。

 

 チームリギルからグラスワンダー。

 

 あとはセイウンスカイ、オグリキャップ、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、それにミークだ。

 

 全員が全員、俺が有力ウマ娘だと判断して特にチェックしている面々である。今回もよっぽど突出して調子が良いウマ娘がいない限り、ジャパンカップと同様にマーク戦術はなしになるだろう。ライスのこれまでの走りの集大成を披露する形になりそうだ。

 

(スペシャルウィークやエルコンドルパサーが回避するとは思わなかったけど……とうとうきたか、グラスワンダー)

 

 レースで当たるならキングと当たると思ったが、まさか先にライスと当たることになるとは思わなかった。

 

 夏の合宿で直接話した時のことを思い出す。あの時は長期療養から復帰したばかりで、模擬レースにも参加はしなかった。秋のレースにも2回ほど出ていたが、結果は揮っていない。

 

 それでもあの子の持つ雰囲気。あれは決して油断して良いものではなかった。もちろん、ライスが負けるとは思わない。それは過信ではなく実力差に因るものだ。

 

 ただしレースでは何が起こるかわからないため、絶対に油断はできないが。

 

「ふぅ……二度目の有記念、か……」

 

 有記念が終われば、新しい年が来る。新しい年を笑って迎えるためにも、勝ちたいもんだ。

 

 そして、有記念が二回目ということは、だ。

 

 俺が出るのは二回目になる有記念に出走するウマ娘達へのインタビューもまた、行われるということだ。

 

 

 

 

 

 去年の有記念はトウカイテイオー、ダイタクヘリオス、メジロパーマー、ナイスネイチャ、イクノディクタスといった面々を警戒していた。

 

 だが、今年の有記念は全員が全員、警戒に値するウマ娘ばかりである。シニア級、クラシック級問わずトップクラスの実力と人気を持つウマ娘が勢揃いだ。

 

 出走するメンバーの多くはGⅠウマ娘で、GⅠの冠を被っていないウマ娘の方が少ないという状態である。珍事も珍事だろう、これ……。

 

 だからこそ、と言うべきか。去年は50人近く記者が集まってのインタビューが行われたが、今年は倍の100人近い記者が集まっていた。

 

(テレビカメラがひいふうみい……何台だ? 10台はいるけど……それにカメラマンもたくさん……)

 

 トレセン学園は多くの部屋がある。教室やら会議室やら家庭科室やら理科室やら、用途に応じて大きさも数もいっぱいだ。しかし有記念に出るウマ娘達やそのトレーナー、それに100人近い記者を収容できる部屋がなかったため、急遽インタビュー会場が体育館に変更になった。

 

 記者用に大量のパイプ椅子を並べ、その後ろや側面にはどでかいテレビカメラや一眼レフカメラを構えたカメラマンがずらりと並んでいる。

 

 司会進行のために駆り出されたシンボリルドルフ、インタビュー用のマイクを持ったエアグルーヴさんにヒシアマゾンちゃん、フジキセキちゃんといった生徒会の面々もいる。場所が体育館ということもあって、インタビューを見に来た生徒が押しかけてもいた。

 

 有記念に出走するウマ娘に加え、育成を担当しているトレーナー達。チームを率いている者はここまで大規模なインタビューは珍しいため、空気を感じさせたいという思いからチームメンバーも一緒だ。

 

 俺もウララとキングを連れてきている。ウララはさすがに芝の長距離は不利も良いところだが、キングは可能なら来年有記念を走らせたい。そのためインタビューの時点から空気に慣れさせようと思った。

 

(うーん……こうして並んでるところを見ると本当にメンバーが……)

 

 有記念に出走するウマ娘達はインタビューの時から専用の勝負服を身に纏い、向けられるテレビカメラに向かって笑顔を向けている。

 

 そんなウマ娘達の後ろには俺達トレーナーが並んでいるものの、主役はウマ娘達である。カメラの多くはウマ娘達を捉えており、俺達は添え物だ。

 

 ただ、カメラのフラッシュが眩しい……俺や東条さん、スピカの先輩は顔をしかめている。平気なのはサングラスをかけているミホノブルボンのトレーナーと、カノープスの先輩ぐらいだ。カノープスの先輩は目を細めて微笑んでいるから大丈夫……なのか? いや、その理屈はおかしいような……でも大丈夫っぽいし、まさかフラッシュ対策に常日頃から目を細めているわけでもあるまいよ。

 

 去年は会議室に入りきるギリギリまで記者を入れ、出走するウマ娘達が交代でインタビューを受ける形式だったが今回は違う。記者達の前に一列にウマ娘が並び、シンボリルドルフの紹介に合わせて一人ひとり質問を受けたり、意気込みなどを語ったりしていくという形になっていた。

 

 ちなみに今年の有記念、ファンの投票数で1位を取ったのはうちのライスである。秋のシニア三冠に王手をかけているし、有記念の2連覇がかかっているため、それも当然と言えば当然なのかもしれない。

 

 この世界ではウマ娘のレースが国民的娯楽ということもあり、投票数1位のライスで100万票を超えている。全投票数は……うん、細かい数字は忘れたけど、国民の10人に1人は投票しているというぶっ飛んだ割合だ。ただし去年はここまで多くなかったため、今年の有記念の世間の注目度合いが窺える。

 

(記者も本当に多いしなぁ……インタビューを受けた記者がちらほらといるし……あ、乙名史さんもいるじゃん。いや、乙名史さんだし当然か)

 

 俺はちらほらと見知った記者がいるのを確認しつつ、シンボリルドルフの進行に耳を傾ける。

 

『それでは、これより有記念に出走するウマ娘達の意気込みを聞いてみたいと思います。まずは投票数1位、チームキタルファ所属、ライスシャワー』

「……は、はい」

 

 レースの時ならどんな相手が来ても奮い立つライスだが、さすがにこうして大勢の記者に囲まれてのインタビューは勝手が違うらしい。明らかに緊張した様子で整列するウマ娘達の真ん前に置かれたマイクスタンドへと近付いていくが……俺の見間違いでなければ、右手と右足が同時に出てますねぇ……。

 

 さて、ライスだけでなく俺もついていかなければならない。答えるのは基本的にライスだけど、俺に質問が飛んでくる可能性もあるのだ。

 

 ライスは錆び付いたロボットのような動きでマイクスタンドの前に立つ。うーむ、こんなライスを見るのは久しぶりやもしれぬ。というか久しぶりだわ、うん。

 

「ら、ライスシャワーです。よろしくおねが……あうっ」

 

 ライスは一礼しようとしたが、マイクスタンドが近かったためおでこをマイクにぶつけてしまう。キーン、というハウリング音が響き、マイクスタンドにライスがぶつかった衝撃でマイクが外れて床へと落下する――ので、落ち切る前にキャッチした。

 

「チームキタルファのトレーナーです。うちのライスシャワーの挨拶が途切れて申し訳ございません。こうして大勢の記者の方々を前にすると、緊張してしまうようで……ほら、ライス」

 

 マイクにぶつかった体勢で固まっていたライスの背中を軽く叩く。するとライスはようやく我に返り、俺の顔を見て安堵したように微笑んだ。

 

「あっ……うんっ、お兄さまっ! ライスシャワーです。多くの投票をいただきありがとうございます。緊張してしまってごめんなさい……たくさんの人に投票してもらえたって思ったら、嬉しくて、緊張しちゃって……」

 

 そう言って恥ずかしそうに微笑むライス。そんなライスの反応に、年配の記者達は頬を緩めている。もちろん俺も緩めている。

 

『それでは、質問のある方は挙手をお願いします』

 

 ライスが自己紹介するとカメラのフラッシュが焚かれ、パシャパシャと写真を撮る音が響く。そしてそれが落ち着くとシンボリルドルフが質問の有無を確認し始めた。

 

 するとまあ、手が上がる上がる。バッ、と音が立つぐらいの勢いで20……30近い挙手があった。

 

『月刊トゥインクルの乙名史です。ずばり、ライスシャワーさんの有記念での目標をお聞かせください。やはり1着ですか?』

 

 最初に選ばれた記者は乙名史さんだった。というか多分、シンボリルドルフは狙って乙名史さんを当てた。乙名史さんなら変な質問はしないだろう、という信頼があるのだ。変な質問はしなくても、変なことを言い出す可能性はあるが。

 

 もっとも、トップバッターということもあってか質問の内容は至極真っ当なものである。今しがた挙手をしていた記者達の多くは同じことを聞きたかったのか、うんうん、と頷いている。

 

 ただしこの質問、ウマ娘にする質問としては割とおかしいというか、テレビの前のお茶の間向けの質問だったりする。

 

 レースでの目標は? とウマ娘が聞かれたら、トレセン学園入学当初のウララのような特殊なタイプでない限り、答えは決まっているからだ。

 

「はい……1着を目指します」

 

 答え方は性格によって変わるが、大体のウマ娘はこう答える。レースで1着になるために、日頃厳しいトレーニングを行っているのだ。ここで1着以外の目標を出すウマ娘は謙遜しているか、あるいは1着ではなく特定の誰かに勝ちたいという別の目標がある子ぐらいである。

 

 つまり、本当の質問はここからだ。

 

『それでは、ライスシャワーさんが注目されているライバルはどなたですか?』

 

 答えるライスの内面に少しずつ踏み込んでいくような質問である。ライスはその質問に対し、一瞬だけ目を伏せた。そして、強い意志がこめられた声で答える。

 

「全員強敵だと思っています……でも、その中から答えるならトウカイテイオーさん、メジロマックイーンさんです」

 

 これまでシニア級で幾度となくレースで競い合ってきた二人である。ライスがその名前を挙げるのも当然と言えば当然だろう。

 

 そして、そんなライスの返答を聞いて、意地が悪いタイプの記者が次の質問を決めるのも当然と言えば当然だった。

 

『ミホノブルボンさんは違うのですか?』

 

 中年の男性記者が尋ねる。嫌味……ではなく、ライスの生の感情を引き出すための質問なのだろう。だけどまあ、ライスは昔のライスとは違うわけで。

 

「全員強敵だって、ライスは答えましたよ?」

 

 そう言ってにっこりと微笑むライス。それを見た男性記者は、ライスの反応に対してどこか満足そうだ。『ほう……』なんて感心の声が聞こえてきそうなほどである。

 

 ライスの精神面が去年よりも鍛えられていることを感じ取り、これはこれで記事になると思ったのかもしれない。あるいは、有記念の着順を予想する記事を作る際の参考にするのか。

 

 その後はまあ、普通の質問ばっかりだった。自信のほどは、とか、クラシック級のウマ娘で注目しているのは誰か、とか……俺は最初の緊張からのやらかし以外、問題なく答えていくライスの姿にどこか眩しいものを感じる。成長したなぁ、立派になったなぁ、なんて思うのだ。

 

 そろそろライスへの質問は終わり……というか出走メンバーが14人もいるため、1人あたり5分もかけずにぱっぱと終わらせていくしかない。そのため次が最後の質問、と思ったんだが……。

 

『チームキタルファのトレーナーへ質問です。ライスシャワーさんが出走されるのは当然かと思いますが、キングヘイローさんが出走しないのは何故ですか? 彼女が有記念で走る姿を見たいというファンも多いですよ?』

 

 おっと、最後の最後で俺に質問が飛んできたぞ。というかその質問、ここ二週間ほどで何十回も答えてるんだよな……。

 

「故障などはありませんが、来年に備えてのことです」

『ライスシャワーさんへの忖度ではないと?』

「ライスに忖度してどうするんですか? 忖度も何も、仮に今のキングが有記念に出たとしてもライスには勝てませんよ」

 

 ライスは現役最強のステイヤーだ。いくらキングでも分が悪いというか、今はまだ、勝ち目が薄すぎる。

 

『故障ではないのなら、出走することもできたのでは? ファンの期待を裏切るのですか?』

 

 その質問に、俺は思わず現場責任者として今年もこの場にいるたづなさんへ視線を向けた。こういうタイプの記者、今年も入れたんですか? といわんばかりにじっと見つめる。

 

 ある程度波乱があった方が視聴者受けが良いのかもしれないけど、去年に続き今年もかぁ……なんて思っていた時のことである。

 

「月刊トゥインクルの乙名史ですっ!」

 

 乙名史さんが挙手もせずに立ち上がった。乙名史さんの周囲にいた記者達はビクッと肩を震わせている。乙名史さんはマイクもなしに、よく通る声で先ほど質問してきた記者へと向き直った。

 

「キングヘイローさんが出走しないのはたしかに残念です! 残念ですがっ! 我々記者の今日の使命は! 今回の有記念に出走するウマ娘に関してインタビューすることではないのですか!?」

『いえ……ええ、それはそうなんですが……』

 

 ああなった乙名史さんは止まらない。というか去年に引き続き今年もうちのライスのためにすいません……。

 

「それに見てくださいあのウマ娘達を!」

 

 ただ、今日の乙名史さんは普段以上にブレーキが存在しなかった。むしろアクセル全開でべた踏みでノーブレーキだった。

 

「素っ――晴らしい! 近年、いえ、過去に開催された有記念全てを見ても! これほど優駿が揃った有記念はなかったのではないでしょうか!? キングヘイローさんが出走しないのは残念ですが! これほどのウマ娘達が有記念で競い合うと思うと私は……私はっ!」

 

 ぶるぶると体を震わせ、なんというかこう……今にも昇天しそうな様子で語る乙名史さん。距離があるけど、正直怖い。美人なだけに、余計に怖い。

 

 乙名史さん大丈夫? このインタビュー、全国生放送ですよ?

 

「ふぅ……つまり、取り上げるべきウマ娘はいくらでもいるということです。いいですね?」

『はい……失礼しました……』

 

 ジェットコースターのように突如として冷静になった乙名史さんに、質問してきた記者も毒気を抜かれたのか謝罪してくる。毒気が抜かれたというか、これ以上は関わらない方が良いと思ったのか。

 

 このインタビューのように、有記念本番も荒れることがなければ良いが、なんて俺は思った。

 

 ヒシアマゾンちゃんに連れられて退場させられる乙名史さんを見ながら、そう思ったのだった。




なお、月刊トゥインクルのインタビューは同行していた別の記者が引き継ぎました。

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