インフィニット・ストラトス ―成層圏を狙い撃つ男は異世界を狙い撃つ―   作:八神刹那

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EP2 ソレスタルビーイングのガンダムマイスター

「本気で言ってるんですか!?」

 

ロックオンの言葉を聞いたラーナが驚きの声を上げる。

 

「ああ。戦えるきたいがないんだろ?だったら俺のISってやつを使えばいい」

 

ロックオンがはっきりと言う。だが、ラーナは

 

「そんなの承認できるわけないでしょ!あなたが平行世界でどんな人生を送ってきたか知らないけどあなたの世界とこっちの世界は戦闘方法がまるっきりちがうのよ!」

 

ラーナの言っていることは正しい。ロックオンがいた世界とこちらの世界の戦闘方法は全然違う。ISは本来、しっかり訓練しなければならないもの。それをいきなり使うのは無謀に等しい。

 

「だったらどうする?このまま全員死ぬのを黙ってみてるのか?それに俺はこの世界のことをしらなければならない。ナギがよんだ理由ってやつを!だから行かせてくれ!」

 

ロックオンの力強い言葉にラーナは黙ってしまう。そこにナギが

 

「やらしてやれ。こんなとこで簡単に死ぬようなやつなら俺は呼んじゃいない。だから、行かせてやれ」

 

ロックオンの出撃を後押しする。2人の言葉にラーナはしばらく考えて、大きく息を吐いた。

 

「わかったわ。あなたの出撃を許可します。その代わり、絶対に生きて帰ってきて」

 

「了解だ!」

 

ロックオンの力強いうなずきにラーナは微笑むと研究所の職員たちに

 

「あなたたちは早くシェルターに非難して。あと、念のためにアストレアのデータを保管しておいて」

 

避難を指示する。職員たちはその指示に従うとすぐさま作業を始める。

 

「じゃあ、こっちにきて」

 

ロックオンとナギがラーナについて行く。

 

「あなたがどんな戦いをしていたか知らないけどISはパワードスーツ。言ってみればほとんど生身で戦わなきゃならないの。だから、シールドエネルギーっていうのがあるのだけど。詳しいことは戦闘に勝手から説明するわ。あなたのブレスレット貸して」

 

「ああ」

 

ロックオンがラーナに深緑のブレスレットを渡すとラーナはとんでもないスピードでかモニターに映るデータをを解析していく。

 

「ガンダムデュナメス。それがこの機体の名前ね」

 

(だから、愛機って言っていたのか) 

 

ロックオンがナギの横顔を見てると

 

「じゃあ、これを身につけて。最初は私が補助するから」

 

ラーナがキーボードを叩くと光の粒子がロックオンを包む。それは一瞬でとある姿を作り出す。

胸部中央が 円形のガラスのようなカバーが付いていて、右肩にはスナイパーライフル。両膝にはビームピストルが装備されたラック。後ろ腰のスラスター部分にはビームサーベルが装備されている。その姿はロックオンが駆っていたガンダムデュナメスそのものだった。

 

「これがISなのか」

 

全身装甲に覆われた姿を見たロックオンが言う。

 

「ええ。いろいろ分からないことがあるけれどを説明してる暇はないからすぐに出撃してもらうわ」

 

「オーライ!デュナメス!ロックオン・ストラトス!出撃する!」

 

デュナメスがバーニアから緑色の粒子を放出しながら飛び立った。それを見たラーナは

 

「どうなってるの?慣性の法則を無視してるみたいだけど‥‥‥」

 

「それは戦闘が終わったら聞いてやれ」

 

ナギの言葉にラーナは新たな仕掛けの準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究所から少し離れた空域に3機のISが待機していた。3機はラファール・リヴァイヴ。フランス製の第二世代ISだ。

 

「α2。α3。どうだ?」

 

「だめです。全く反応がありません」

 

「ターゲット確認できません」

 

部下の答えに隊長は舌打ちし、

 

「なら、もう一度打ち込むぞ!」

 

それと同時に3機はライフルをかまえ、トリガーを引く。3つの砲身から無数の縦断が飛び出し、研究所を揺らす。

 

「隊長。本当にここにいるんですか?あのラーナ・リターナーは?」

 

「上からの話だとそうらしい。どうだ?」

 

「だめです。反応がありません」

 

「ええい!適わないのに籠城するつもりか!」

 

ハイパーセンサーが捉えたのは崩れていく研究所だけ。そこには人の姿はない。隊長の女性は苛立つ。

今回の任務は軍の裏切り者の抹殺だった。

 

(優れた技術を持ちながらなぜ裏切る!こうなれば!)

 

「近接戦闘を----」

 

「隊長!ジャミングてす!」

 

「なにが起きている!」

 

「分かりません!レーダーが乱れて!」

 

「何かが近づいてきます!」

 

いきなりの出来事に驚く中、部下の1人が目視で何かをとらえた。

 

「あれは、IS?‥‥‥」

 

隊長が捉えたのは見たことないの機体だった。全身装甲で深緑のIS。機体背部から緑の粒子は放出している。

 

「きをつけろ!敵機だ!」

 

隊長の声に部下の2人は慌てて、武器を構える。すると、深緑のISは射程範囲ぎりぎりで立ち止まる。

 

『よく来たね。何でここが分かったのか知らないけど』

 

いきなり通信が入る。モニターには抹殺対象であるラーナ・リターナーの姿。

 

「ラーナ・リターナー。あのISに乗っているのは貴様か?」

 

『違うわ。それより、私のお願いを聞いてくれない?』

 

「なんだ?命乞いなら少しだけ待ってやるが」

 

『そうじゃなくて。撤退。してくれる?』

 

「‥‥‥なに?」

 

ラーナの言葉に隊長の額に青筋が浮かぶ。

 

『たから、撤退して。個人的に負傷者は抱きたくないし』

 

ラーナの言葉に隊長の怒りは頂点に達した。

 

「ふざけたことを!我らの任務は貴様を殺すことだ!待ってろ!すぐに殺してやる!全機!あの緑のISは破壊しろ!」

 

 

 

それと同時に3機のISが散開する。それを画面越しで見ていたラーナは深緑の機体ガンダムデュナメスに指示を出した。

 

『交渉決裂か。ロックオン。お願い』

 

「オーライ!ロックオン・ストラトス!目標を狙い撃つ!」

 

右肩のスナイパーライフルを手に持つと頭部アンテナが下降し、ガンカメラが姿を表す。ロックオンは狙いを定めながら

 

「行くぜ!デュナメスとロックオン・ストラトスの初陣だ!」

 

トリガーを引いた。

 

 

 

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