高評価、感想よろしくお願いします。
誤字修正ありがとうどざいます。
大量の魔法が同時に発動し、アリエルに突き刺さる。
炎系の魔法以外は最高位の魔法だけども大体が槍や弾止まりで火力は正直怪しい。
いや、本当は火力は申し分ないはずなんだが、それ以上に奴の耐久がおかしい。
オレ様の超連撃を受けてバランスを崩しながらも立ち上がる魔王。
はーあ、今展開した魔法をほぼ全てまともに食ら続けているのにまだ3割しか削れないとかなかなか馬鹿げている。
魔法を放ち続けながらアリエルに当てた魔法情報をフィードバックし特に体力を減らした魔法を炙り出すと、聖光界天雷界氷獄弾が特に効いてるらしい。
こちらとしては暗黒界が氷獄弾や蒼海弾よりも効いていないのが驚きだ。
一応蜘蛛系は暗黒魔法が一番得意なはずだしオレ様が放つ火力も高いが、アリエルの耐久も同様に高かったか。
その結果スキルレベルが低い氷獄弾や蒼海弾が効いたと見て良さそうだな。
アリエルはダメージを受けながらもこちらに向かって走ってきている。
魔王、覚悟決めて突っ込んできたか。
コイツの元の性格的に控えると思ったけども白に精神削られて変質したと見るか。
クッソ、アリエルのステータスだとこれやられると一番嫌なんだよ。
暗黒弾の魔法陣を6つ作成し上半身と顔を攻撃。
暗黒魔法の特徴は強い衝撃。
ダメージは通らないけれど脳と三半規管を揺らすことができる。
脳を揺らせば脳震盪を引き起こしてスキルの上から意識を曖昧にすることができるし、三半規管を揺らせば酔う。
魔法の贅沢な使い方だがこれがアリエルには一番効く。
そのまま間髪入れず本命を放つ。
一瞬足を止めてふらついたアリエルに対し、終末を付与した氷獄弾を連射。
そして氷獄魔法の特徴は強い一点に対する貫通力。
そこに加わる最強斬撃攻撃の終末。
結論。
足が千切れ、うつ伏せの状態で地に堕ちるアリエル。
奴は高速回復で足を生やそうとはしてくるがそれ以上のスピードで切り落とし立ち上がるのを許さない。
いや、やっぱ再生早いしもっと真面目に潰した方がいいか。
火炎弾を足に向けて放ち、傷口を焼く。
これで高速回復させるための細胞は死ぬ。
出血も止まるけどまあ足がなくなった方が楽だし結果オーライ。
次に、地下施設で解析したときにゲットした魔術を展開。
それはスキルを無効化させる魔術。
完全な状態で発動させるのは閉鎖空間でもないから難しいけど、アリエルの回復を止める程度ならこれで十分。
どっちにしろ攻撃魔法は放つからな。
これで詰み。
スキルは発動不可で、足は太腿から無くなっていてHPも残り3割。
対してオレ様のHPは8割残っているし5体満足。
残念だったが、ここまでか。
オレ様に似たステータスの奴は少なかったから親近感を持ってはいたんだがな。
白を殺そうとした上にオレ様の裏をかけないというのならここまで。
元から殺すつもりだったからまあいいが。
オレ様はアリエルに歩み寄り腕から刀を取り出し終末を付与。
この刀は施設で得られた金属で作った特別製で、日本刀よりは切れ味がないだろうが普通のナイフなどよりは切れるはずだ。
今この瞬間体内で生成したものだから実際はどうであるか全然わからんが、今付与した終末も合わせて切れると信じよう。
けれども、地に伏せたアリエルは呑気に歩み寄ってきたオレ様を睨む。
先に仕掛けたそちらが悪いというのにそんな敵対心を持たれても困る。
確かにオレ様にも非はあるが。
白が先にアリエル攻撃したのもあるし、白が先にクイーン殺したのもあるし、オレ様たちがクイーン殺したのもあるし……。
あれ、案外こちらに罪あるくないか?
実はアリエルは自己防衛してるだけってのもあるっぽいしなー。
でもそれが許す理由にはならんし、コイツとも約束してるからなー。
なんてことを高速思考で考えながらアリエルの背後に歩いて行こうとした瞬間だった。
不意にオレ様の頭は弾け飛ぶ。
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危なかった。
彼女の魔術の仕組みをギリギリで理解できたからよかった。
あの刀、終末以外にも色々付与されてたから切られたら本当に死んでいた。
出てきたクイーンタラテクトを撫でて平原の端を指差して行くように促す。
私がやったのは召喚だ。
召喚を青の頭蓋骨内でやったことによって頭を弾け飛ばさせたのだ。
終末を刀に付与した時点でこの領域内でもスキルを発動させることができるということがわかった。
次に考えたのは、なんの条件が揃えばスキルを発動させることができるかについてだ。
青の技術によって魔法ができるのならば無理だったけど私はそうでないと確信していた。
その魔法不可の魔術はポティマスが使ってたものよりは劣化していたから。
劣化していたから、青の技術で使用できるんじゃなくてどこかしらに穴があるんだと思った。
そして気づいた。
彼女の体内ではスキルが発動できるのではないか。
そしてこの環境でも一番スキルを使っていそうなのは脳だ。
事実私もさっき脳を揺らされたせいでスキルを使えなかった。
なら無意識にスキルを発動させていたから、攻撃する時も脳を狙ったのかもしれない。
てかそれしか勝ち筋がない。
青の頭を見つめ、位置を調整する。
目に見えない場所に1発で魔法を発動させるから簡単ではない。
でもそうしないと死ぬ。
暴食も使えないし一番可能なのは召喚だ。
他の高等魔法だと、魔導の極み無しでは見えない状態での発動は難しい。
正直賭け。
私は召喚を発動し、青の頭をクイーンタラテクトの質量で吹き飛ばした。
首のない青は立ち上がりこちらに体を向ける。
同時に首から上がものすごい速度で再生してる。
正直私よりも再生速度早いんじゃないか。
本当に生後2年とは思えない。
青が再生する間、私は焼かれた足を切って再生させる。
頭を破壊したからか一時的に魔術が解除された。
この間に私も回復しなきゃ終わる。
彼女の瞳孔が黒色に戻る。
私たちはほぼ同時に再生を終えて互いを見つめる。
青はため息をついたのちなぜか笑うと、体を屈め臨戦態勢をとった。
「ごめんね。
さすが魔王、電脳も油断してたみたい。
これからは私が相手する」
全身から蒼い電気が再び迸る。
第一試練、突破。