高評価、感想お願いします。
ポケモンSV楽しい。
あと一週間ほどは投稿遅れるかもしれないですがご了承ください。
生き残ってきたね、魔王。
私は爆雷を発生させながらニヤリと笑う。
白が生きているということを気絶している最中に知ることができた。
そして、私の理解者となりうる魔王はまだ生きてる。
最高だ。
確かに白を殺そうとしたという事実は看過できないもので、昔の私なら許さなかったかも知れない。
だけど今は今で私は変わった。
生きてるなら、この人にはまだ望める。
私の最愛を殺さなかった。
その事実だけでどうであろうと私は望める。
人は変わる。
私は高笑いしながら全力で飛び跳ねる。
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青の雰囲気が元に戻った。
いや、テンションがあまりにも高いから元に戻ったいうのもおかしいんだけれど、精神が青の方に帰ってきたらしい。
となると私の懸命な頭部破壊が功を奏したみたいで、それが青の意識を覚醒させることに結びついたと見て良さそうだ。
戦闘が終わる気配は全くないがな!
電脳が提示してきた条件の中に意識を覚醒させるというのがあったけれども、あれはあくまで戦闘を終わらせて和解に導くものではなくて青を覚醒させるためだけの条件だったか。
まあそれでもプログラムよりは人情ある方がまだ和解しやすいんだろう。
でなければ条件としてそれを提示することはない。
そもそもその条件を厳しい方であるプログラム側が提示している時点でおかしい気もするけれど、それに突っ込むのは野暮な話か。
今現在青は私の周囲に大量の空間機動の足場を作って飛び跳ねている。
それとともに少しずつ上がっていくスピード。
これになんの意味があるのかわからないのも辛いところだ。
どんなスピードでも、青のパンチくらいなら私は耐える。
魔法なら少しはやばいけどそれでも撃つならこんなわけもなく跳ねる必要がない。
やばい、なにしたいのか全くわからない。
ゴムボールのように跳ねる青。
そしてその勢いのまま、私に殴りかかってきた。
『領域展開:蜘蛛地獄!』
よくわからないことを口走りながら。
目を開けようとする。
目が開かない。
暴食を使おうとする。
口が動かない。
手足を動かそうとする。
手足が動かない。
全身にすべすべとした感触を感じる。
それに混じって毛の感触もあるけれど。
いや待って、大量の生物と接触してるのはわかるがここどこだ!?
探知を起動して、無理やり周囲の様子を確認。
ぐっ、頭が猛烈に痛い。
この私がなんで探知でキャパオーバーになってる?
手のひらサイズの虫の山で情報過多になったのか。
いや待ってどういうこと?
『クイーンエレテクト LV10』『アースエレテクト LV38』『アースエレテクト LV17』『アースエレテクト LV19』『クイーンエレテクト LV6』『アースエレテクト LV32』『クイーンエレテクト LV9』……….etc.
脳の中に大量に響いてぶつかってくる通知。
しかもあまりにも数がいすぎて数が把握できない。
無限にいるんじゃないかこいつら。
やばいやばい!
しかもこれ一番まずいのはクイーンが超大量に存在すること。
私だって自分で作ったのは5体だけで、それ以外の5体は最高神に作られたものなのに。
なんでパッと見で100体はいるの?
本当にコイツ、この世界をどうしたいんだ?
『アンタには怠慢がかかってる。
今まで味わったことないデバフのはずだけど戦えるかな?』
頭に声が響くけど私はそんなのを聴いている余裕がない。
HPが今まで体感したことない勢いで削れていく。
否が応でも暴食を発動させないともうすぐ死ぬから、動かない身体で顎を閉じるために口に力を入れる。
わずかにだけど口が閉じていくのを感じる。
私に向かって蜘蛛の群れが押しかけHPの減りがわずかに早くなる。
ピンチにはなったけど、その代わり仕組みが完全にわかった。
怠慢で速度を1にされながらHPを吸収されているのか。
そう考えればHPの減りが早くなったのも説明がつく。
接触した蜘蛛の数が増えたからその分吸収が早く進んで、私の体力が減ったんだ。
そうだ、しかもこのエレテクトどもは身体をスキルによってサイズ変更できる。
だから体長5cmまで縮めた上で私に触れられる匹数を増やしたんだ。
ステータスはサイズ変更によって弱体化されても、スキルは弱体化されないのも知ってる。
だから、クイーンのスキルをそのまま流用できるこの戦法を思いついた?
でも、そんなのいいから、口、閉じろ!
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『青、やっぱ上手く刺さったな。でもこれからどうすんだ?』
蜘蛛の群れをかき分けて下へ進む私に電脳は問いかける。
確かにこの地獄は昔から考えていた通り完璧に機能した。
怠慢は一つのスキルで発動と耐性の両方を担っている。
だから耐性を獲得すれば発動も行うことができるというメリットもあるけど、スキルが育ちにくいという大きなデメリットもある。
そのデメリットはもちろん魔王でも適用されるし、いくらステータスが高い魔王といえども突破は容易ではないはずだ。
それに加えて数の暴力。
私たちエレテクト種は体長5cmまで身体を小さくすることができる。
そして怠慢の発生範囲は自身の大きさに関わらず50mで、これが魔王にとって1番の脅威。
魔王には悪いけど、半径50m以内に20万匹詰めこませてもらった。
立体的な球体の中に詰め込まれる20万匹のアースやクイーンたちが一斉に怠慢を発動させると、ステータス90000の魔王では到底抑えることができずに全て喰らうことになる。
そして結果として速度能力は1まで低下して詰むというわけだ。
半径300mの、中層と下層の間に生まれた最強の地獄。
その名も蜘蛛地獄。
私がこの世界に来て一番最初に味わった絶望からその名前をとらせてもらおう。
せっかく一年以上かけて作ったんだし、久しぶりに絶望を味わっていただきたい。
ただ、私が思ってるより案外魔王の事態の飲み込みが早い。
速度1でも動けることはバレてしまったし、いくらゆっくりでも力は万力なんだからいずれ閉じる。しかも、こんな空間で一回暴食が発生すると2万匹はやられる。
これだけやられれば一気に体力は全回復されてしまうだろう。
ま、回復されたところで上からさらに蜘蛛たちが降ってくるんだけどね。
暴食1回目の発動。
2万匹が一気に消滅して大量に頭の中に流れ込んでくる死亡ログ。
あ、魔王の体力ゲージが一気に満たされていく。
あれ?
やばい!
これレベルアップしちゃったか?
まずい。
これ下手にレベルアップさせちゃうと怠慢を獲得しちゃうかも。
あーれ、雲行き怪しくなってきたぞ?
魔王の他のスキルレベル的にもう獲得してもおかしくないし。
不味すぎる。
持久させるつもりだったけど、そんな余裕なさそう。
さっき地上で跳ねて作っておいた球体の結界を発射して大魔王結界を破壊して、そこから穴を開けて下層に降りる。
魔王はまだ2回目の暴食を発動してないし、速度1だからあと1分くらいの余裕ありそうだし。
てか動けない状態になることここ1000年ないだろうし感覚バグるんじゃないか?
いっそこのストレスで自滅してくれたりしない?
まあ、少なくとも心は折れるはず。
怠慢獲得したら勝手に私のこと追いかけてきてくれると思うし、私も彼女とは和解したい。
彼女も私の強さはわかってるからあとはメリットを提示するだけだ。
私の思い、そのままぶつけてやる。
体は元青年、心は幼児。