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金持ちの豪遊。
いやぁ。
無事。
無事街には到着した。
けれどまあ、どうしたものか。
私、まだ関所にいるんだけど。
てかまだ関所までしか進んでないんだけど。
なんで雰囲気が壊滅的なの?
『あー、そうなるかー。
まあそりゃそうだな。
この街、真言教信仰してるから金の価値が暴落してやがる。
アレイウス通貨っつー金は知ってるか?』
『なんとなく、ね。
ケレン領にいた時から見たことがある。
あっちではサリエーラ通貨を使ってたから珍しいものだったけど』
『女神教信仰の方が少ないこともあって、元来サリエーラ通貨の方がレアな通貨だ。
そんな時に起きた女神教の再興。
サリエーラ通貨が高騰してアレイウス通貨が暴落しやがった。
クッソ、考えりゃ小学生でもわかる』
無虚空間の中で悔しがる電脳。
最近はソフィアとの口喧嘩に勝って中に入れる機会が増えたみたい。
あと小学生でもわかるはアリエルすらわかってなかったんだからやめてくれ。
あ、血で血を洗う争いが起きるって言ってたしわかってたのかもしれん。
それただ私がバカってことじゃん。
私も悔しくなってきた。
『一応言っておくけど、女神ってバレたらやばいよ?
少なくともサービス業の人たちにフルボッコにされると思う。
ちゃんとフードで顔隠してね』
『うん。
こりゃバレたらやばそうだ』
ちなみに白は街の外で待機している。
プロテクトエレテクトは3体置いてきたし、パペットタラテクトも2体いる。
パペットタラテクトを見てなんか考え込んでいたし、私みたいになにかしら企みがあるんじゃないかな?
少なくとも数日は暇つぶしできそうってことでそのまま置いてきた。
後悔はしていない。
「では、子供1人大人3人。
気になるところはあるが規則を破ってはいない。
通れ」
よーし、関所突破!
蜘蛛だった時は止めたれたのに、やはり人型は偉大……!!
こっからまずは宿に直行だぜ!
テンションあがってきた!
『じゃあみんな、女神教ってバレたら命が危ないよ!
でもホテルには泊まりたいし白にお土産も買って行きたい!
てなわけで、命懸けの観光旅スタートだ!』
『『おーー!!』』
『とはならないわよね……』
ソフィア、うるさい。
メラゾフィスを見ろ、諦めて静かになってるでしょうが。
ーーーーーーーーーー
うーむ。
うーん?
全く女神って気づかれないな?
どして?
身長20cmくらいは式典の時変えてだけどそんなにバレないもん?
『今のテメーはアリエルにも劣らねー身長のちんちくりんだ。
そんな奴が女神なんて思うやつはいねーようだ』
『私のことちんちくりんって言った?』
『いや言ってねーよ。
テメーは身体は幼いが頭がしっかりしてやがる。
頭までお花畑のコイツとはちげーよ』
『……』
急にアリエルが勝手に話に介入してきてなぜか私が馬鹿にされた。
ひどくない?
確かに私は頭お花畑だけど人助けようとしてんじゃん。
色々考えてるしちゃんと結果も出してるよ。
『なんか私を産んだ人探されてんだけど……。
アリエルさんはともかく青は無理あるでしょ』
『こちらでは15歳で子供を産む方もおりますしそこまで珍しい話ではありません。
あとこの世界では成人でも身長の低い方がたくさんいます。
そのため、お嬢様の前世の常識はわかりませんが青様でも問題なく子供は産めると思われているのかと』
『……』
コイツ、メラゾフィスに抱かれてるくせに好き勝手話してんなー。
ちなみに私かアリエルが性行為する対象と見做されてるの、メラゾフィスお前だぞ。
今お化けみたいに真っ白なアンタと誰がしたいって言うのよ。
いや人間的には120%完璧ないい人だから複雑だけど、明らかに産まれる子は白い髪にならないわ。
そもそもロリコンみたいに思われてることになんか思いなさい。
うん、今まで歩いてきて思ったけど私やアリエルが美人といわれても女神ってバレないし全然問題はない。
やっぱり白連れてこなくてよかった。
言いたくはないけど化け物だし、今も子供3人の変な集団なのにこれ以上話題になったらたまったもんじゃない。
なんなら関所通る時に男女比で不審がられてた。
なんだよ、男子の1000倍筋力ある女がいてもいいでしょうが。
あといつもの身長にしていたのも正しい判断。
関所のためとかいって下手に20cm上げといたら変な輩に襲われていた気がする。
女神教的にも性的にも、色んな意味で。
それだけ今私たちは注目を集めてる。
特に私、流石の美貌だ。
自分でも惚れ惚れしちゃうね。
『おーい、ちんちくりん。
多分白がテメーみたいに人化出来てたら同じくらいはモテると思うぞー!
奢り高ぶんなー』
うっさい。
若葉姫色はもともとDなんだから美しくないわけないじゃんか。
なんならアイツのせいでクラスの男子の女子に対する基準が狂って恋愛減ってんだよ。
私はどっちにしろ彼女出来なかったと思うけど。
というか元男なのにそんなやべー奴と同じレベルに達してる私の方がすごい。
もっと私を褒めろ。
『……』
よし黙らせたから私の勝ち。
なんで負けたか、明日まで考えといてください。
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「宿屋ってどこにある?
教えてくれると嬉しいな」
「二つ目の十字路を右に。
そのまま進めば突き当たりに宿屋があるはず、です」
「そう、ありがとう。
感謝するよ」
フードから少しだけ顔を出して、ニコリと笑う。
そして手を軽く振って歩いていく。
おお、冒険者の人、話しかけられたことで喜んでるのが少し聞こえる。
よかったじゃん。
「青、流石に会計は私がするよ。
いつも頼ってばっかりじゃ申し訳ないしね」
宿屋に着くと、アリエルはそう言って先陣きって歩いて行った。
その後をいそいそと着いていく私たち。
けれど私たちが宿屋の中に入った時には会計が終わっていて、しかもロビー全体が騒然としていた。
「さっさと行くよ。
下手にロビーで過ごすのは百害あって一利なしだ」
そう言われて私たちはロビーにあった螺旋階段を急いで登る。
その間にアリエルから話を聞いていると、どうやら一番価値が高い金貨で払ったみたい。
さすが王様お金持ちだ。
しかも深入りしないこととか、部屋の中で色々済ませてくれとか、そういうことも一緒に頼んでくれた。
さすが4000年生きてるだけあって上手くやってる。
私だと細かく説明するのに手間取っただろうしね。
『青、アリエルさんっていくらお金持ってるの?』
『まー、一度に自由に動かせる金は数千億円くらいじゃね。
それ以上も頑張ればいけると思うが、独断じゃなく会議は必要になるだろうな。
独裁国家なんてそんなもんだ』
『……』
ソフィアもそりゃ困惑するよね。
日本とは根本的に制度が違うから黙り込むのもわかるわ。
私も同じくらいのお金なら動かせるけど、もっと慎重に使いたい。
電脳は、女神教の関係で働く時にさりげなくソフィアから逃げています(たまに失敗する)。