バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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115 ちゃんと周りを見ようね

「はぁー。

 流石の私でもストレスが溜まる。

 この私がだよ?

 やっぱり、素情を知られてない街にはあんまり来たくない」

「青がそこまで言うだなんて珍しいね。

 私はそこまで敏感じゃないけど、そんなやばい感じ?」

「うん、やばい。

 正直白がこの視線に晒されたら大虐殺すると思う。

 あと電脳が呆れて一言も発しない」

 

 

ソフィアとメラゾフィスを宿屋において、私たちは出店で買い物をしている。

買うのは主に高級品の干物や調味料。

私は別に高いもの買う必要ないと思ったんだけど、アリエルがお金があるからとすごい言うからそれに甘えてあえて高いものを選んでいく。

 

 

なんかやだなぁ。

買い物で市場に入っているということもあって、大通りよりも全然人の密度が多い。

となると当然私のことを邪な目で見るやつもたくさんいるわけで。

 

 

しかも私、真っ白なワンピース(フード付き)とかいうめちゃくちゃ露出度が高い服を着ている。

この世界だとギリギリ娼婦判定されない服だと正直思う。

かと言って寒くもないのに無駄に服着たくないっていう考えがあるから結局このまま歩いてる。

そりゃ卑猥な目で見られるわな。

 

 

「まあねー。

 正直不思議に思われてんじゃないかな?

 こんな純白のワンピースを着た美少女が普通の街を闊歩してるんだから。

 いくらフードで顔とか頭を隠してるとは言っても、浮いてるよ」

「そうだよね。

 今までは浮いてることに意味があったからなぁ。

 女神って隠す必要もなかったし、なんならわざと存在感を放ってた」

 

 

アリエルに擦り寄って、そこから腕を絡めていかにも一緒に買い物に来ました感をアピール。

これで注目を2人に分散させる。

正直私はアリエルよりも美少女だからあんまり変わらないかもだけど、邪な感情や視線が少しでも分散してくれたらだいぶ気分的に楽になるはずだ。

というか邪な感情を感じ取りまくって電脳がキレてる。

しょうがないね、電脳は私を助けるために動いてくれてんだから。

 

 

「アリエル、人の血って流石に売ってないよね。

 メラゾフィスの分どこで買って行こうか」

「うーん。

 しばらく街に寄らないとなると少なくとも人族3人分の血が欲しいなぁ。

 私はうまく人から血液抽出出来ないし」

 

 

おーおー、当たり前のように人殺しオーケー発言が出てきた。

電脳に聞いても今の電脳だと人殺ししようとしか言わなそうだしなぁ。

メラゾフィスにはいつか自力で吸血して欲しいけどまだ騒ぎになっちゃいそうな強さだからまださせるわけにはいかない。

 

 

いっそのこと今からサリエーラ国まで飛んで献血依頼するか?

あっちなら絶対に血を集められる。

ただ、あんまり頼りたくはない。

私も自立したいからね。

 

 

「やるとしてもアリエルにやってほしい。

 申し訳ないけど、今まで必死に守り抜いてきた殺人未経験を放棄したくなくて。

 殺した後の血抜きはやるからさ」

「青ももう殺人前提なのね……。

 わかった、ここには4日くらい滞在するしその間に3人くらい趣味悪いやつを処理しておくよ。

 そうすれば彼の血が足りなくなることもないはず」

「うん、それでお願い」

 

 

よし、加工品はある程度買った。

あとは調味料だ。

 

 

やべー、視線やべー。

ただのワンピース着てるだけでこんな見てくるとか、これもはや視姦だろ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『あー、ソフィア。

 テメー何してる。

 ちゃんとスキル育ててるか?』

『やってるわよ。

 というかアンタ青との買い物は?

 頭の中にずっといるって言っても、あっちの手伝いすればいいのに』

 

 

私が青がくれた蜘蛛からHPを吸われていたら、念話で電脳が話しかけてきた。

ちなみに私が当たり前のように蜘蛛をおでこにくっつけられていたのはHP吸収でHPを奪われるため。

というのもHPを吸われていればHP自動回復が勝手に育っていくらしい。

迷宮にいる時からやってたらしいけど、よく思いついたものだ。

 

 

『いやー、買い物は順調に進んでる。

 ただアイツめちゃくちゃ雑な服で歩いてるから色んな目で見られてんだよ。

 男からは視姦されてるし、女からは軽蔑や嫉妬の目で見られてる。

 正直耐えられねーから帰ってきたわ』

 

 

それはそうね。

青、自分のやりたいように推し進めるのは得意だと思うんだけど周りの気持ちを全然考えない。

だから好奇な目を向けられたり軽蔑されたりするのよ。

やっぱり、彼女根本的なとこ全然解決してない。

 

 

『あとテメーには朗報だ。

 白と合流するまで飯に毒は入れねー。

 喜んで食え』

『え、本当!?』

『ああ、テメーまで嫌な顔されるとうぜぇからな』

 

 

いや、私は嬉しいけどさ……。

電脳本気でキレてるじゃん。

これ、青が帰ってきたら修羅場にならない?

 

 

『と思ったので、先にご飯作って持ってきまーす!

 電脳結構酔うらしいから酒飲ませて忘れさせるよ!

 てなわけで引きずり出すのよろしく!』

 

 

あ、アリエルさん?

念話盗み聞きしてたの?

みんな、意思疎通が高度すぎない?

 

 

と、とにかく。

今は修羅場回避のために電脳を無虚空間から引きずり出さないと。

無虚空間の出口は転移できる場所で設定されているからここにも引きずり出せるはず。

青の尻拭い、頑張ろう。





あまり展開が進まずすみません。
夕食シーンまで書くと長くなると思いました。後悔はないです。
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