バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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思ったよりも過激な人。



血3 思ったよりも冷静な人、思ったよりも過激な……

『ねぇ、電脳はご飯食べないの?』

『あんま食べる理由はねぇな。

 良くも悪くもこの街に来たことで人間の様々な側面について知ることが出来た。

 だからそれについて調べてぇ』

『食べたらいいのに……。

 高級品、なんだかんだ言ってほとんど食べたことないでしょ?』

 

 

念話で電脳に話しかける。

正直どのくらいお酒に弱いんだろうか。

でもアリエルさんが言ってるってことはそれなりに信憑性はある。

なにより、電脳の機嫌が悪いと私に課される特訓も予測が出来なくなるしうまく場をまとめたい。

私はアリエルさんから送られてきたメモみたいな情報を確認しながら言う。

 

 

『アリエルさんがせっかく高いもの買ってくれてるみたいなんだから、食べないと申し訳ないんじゃない?

 アリエルさんが食べて欲しいっていうので買ってくれたのに。

 あんたも食べた方が絶対喜ぶよ』

『そうか。

 確かにオレ様の機嫌がワリーこととアリエルが思いやってくれてんのは関係ねぇ。

 食わないと申し訳ないか』

『うん』

 

 

別にこれは電脳を説得させるとか関係なく、純粋に思う。

アリエルさんもあの見た目だけれどシステムができる前から生きてる人なのよね。

お婆ちゃんが孫に美味しいものを食べさせてあげようというのと似た思いで買ってくれているんじゃないかしら。

だから食べないのはかわいそうだ。

 

 

『あと、アンタも人の心を勉強したいなら無虚空間から出る頻度増やしなさいよ。

 前は私が引き摺り出してたけど最近女神教の仕事とか言って上手いこと引きこもってたでしょ。

 そんなことしてるから青が色目使われるだけでキレるのよ』

『チッ、痛いところを突きやがる。

 だかな、オレ様にも疲れっつーものはあるんだよ。

 体は疲れなくても精神的にーー』

『これは命令よ。

 今日は寝るまで外、私の隣に居なさい』

『わかった。

 しゃあねぇなあ』

 

 

ブゥンという音と共に無虚空間の扉が開いて、電脳が出てきた。

そして私が寝ているベッドに頬杖をついて私の頬をつついてくる。

 

 

つつかれてるのは気がくわないけど、下手に電脳が機嫌の悪いままよりはマシだわ。

このまま放っておけば電脳も寝てしまうだろうし私も寝てしまおう。

じゃあおやすみなさい。

 

 

疲れていた私は、すぐに眠りに落ちていく。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「ほら、二人とも!

 ご飯だから起きなさい!

 アリエルが作ってくれたから!」

 

 

青の声に、私は目を開ける。

その隣で突っ伏していた電脳が目を覚まして起き上がる。

どうやら本当に私の隣で寝てたみたいね。

 

 

「あー、テメー戻ってきてたのか。

 詳しくは言わんがもっと周りの目を気にしろ。

 以上だ」

「でも地球ならこんな格好してる人いるじゃん。

 ただのフードついたワンピースだよ」

「いや、なぁ?

 まあテメーがそれでいいならとりまいいか。

 アリエル、運ぶのは流石にオレ様がやる。

 飯まで作ってもらっといて申し訳ない」

 

 

う、うーん?

これって大丈夫なのかしら。

電脳、妙に食い下がらなかったけど。

これ怒ってない?

 

 

『怒ってないみたい。

 コイツは研究者だから、無理なもんは無理だと諦めて別の案を見つけるのが上手いんだよ。

 とりあえず切り替えるまでの気持ちにさせてくれてありがとう』

『青、ちゃんと考えて。

 思いやってもらってんだからたまにはアンタが根負けしなさい』

『ごめん、それは無理。

 いずれわかると思う』

『は?』

 

 

「アリエル、今度電脳にも作り方教えて。

 私習ったけど習得できる自信がまるでない。

 てことで電脳オーケー?」

「もちろんだ。

 テメーの思考回路で料理出来るとはこっちも100億%思ってねぇ。

 つーわけでアリエル今度料理教えてくれー。

 こんなぱっと見でクソ美味そうな飯作れたらQOL爆上がりで寿命跳ね上がるわ」

「なんで2人とも私を無視して話進めてんのよ。

 いやまあ、そんな褒められて悪い気もしないから教えるけどさ。

 言っとくけど教えるの私だよ?」

「「知ってる!」」

「君たちのようなタチの悪いガキ共は嫌いだよ」

 

 

なに、この人たち。

なんでこんなにすぐに仲良くなってガチャガチャと料理運んでんのよ。

さっきまで喧嘩してたんだよね。

なんでこんなに仲良くなったの?

わけわからん。

 

 

『ねぇ、さっきまでのことはいいの?

 すんごい怒ってたじゃん』

『あー、さっきの服のことな。

 良くも悪くも1年近くアイツとは過ごしてんだ、よくよく考えたらオレ様が言ったところで改善するわきゃねぇ。

 ま、一言で言っちゃえば痛い目勝手に見ろっつーことだ。

 アイツの雑頭ならそれが一番ブッ刺さんだろ』

『あんたも……、あんなに青と仲良くしてるのにそんな痛い目だなんてさ。

 さっき怒ってた内容って、最悪の場合やばい犯罪に行くんだよ?

 その、昔の日本でも重罪だった……』

『ま、死なんだろ』

『へ?』

 

 

そりゃ死なないけどさ。

死なないからって何よ。

私が言った、その、最悪の場合って、犯されるってことなんじゃないの?

青のことをこんなに大事にしてて、恋人みたいにしてるあんたが、犯されていいなんて考えてるの?

わからない。

なんなの、こいつ。

 

 

『いやー、さっきまでは確かにテメーの言う通りだと思ってたんだけど、色々思い出に浸ったらそんなことどうでもへのカッパになってな。

 今は言っても無駄だと思うからちゃんとは言う気ねーが、生きてんだしいいだろ。

 この世界人はありんこみたいに死ぬんだし』

『……でも』

 

 

確かに死ぬさ。

なんなら、私のお母さんやお父さんも亡くなった。

そんなことあんたに言われなくても私はわかってる。

私も両親が死んでんだから。

 

 

『テメーにはまだ理解できねーと思うが。

 腕何本吹っ飛びやがった。

 足何本ちぎれやがった。

 体、何回再生しやがった?

 

 いずれわかるからとりま今は夢でも見てろ、クソガキ。

 ほら飯運びきったし食うぞ』

 

 

何よ。

気に食わない。

なに、死にかけでもしなきゃ人生言っちゃいけないの?

ムカつく。

 

 

 

 

 

 

あーあ。

そんな気分でご飯を食べたんだけど、アリエルさんのご飯は結局美味しい。

地球でも今までに食べたことがないくらい美味しくて、赤ちゃんなのに腕がとんでもなく動いてしまう。

体が小さいからそんなにたくさんは食べられないことが唯一の悔やみだ。

ほんと、ご飯は人間の命綱。

 

 

ご飯を食べ終わって、お腹がたまった私は早々にベッドに移動する。

疲れてる様子のメラゾフィスはひと足さきに寝てるし、私も青や電脳、アリエルさんの酒飲みトークについていける気がしない。

寝よう、色々あったこと全て忘れるために。

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、私が目覚めると全身黒い鎧に包まれた男が縄で縛られていて、縄で縛られたアリエルさんと共に電脳から尋問を受けていた。

え、ナニコレ。

あと誰この人。






龍捕まえましたが、なにか?

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