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なんだかんだで、あれから一年が経過した。
一年が経過してしまった。
やばい、時の流れが早すぎる。
その間に私の過去については大体解決はしたんだけど、そのことは後で話すとして。
私はついに目標の場所に達した。
この世界において最も面白いイレギュラーが起きている場所にだ。
ま、とりあえず誰かが気づくまで私は話す気ないです。
これバレたら昔に処理してろって言われそうだし!
エネルギー的にはどっちにしろ最悪どうにかなるんだけどな!
現在進行形で革命で人いっぱい死んでるし!
「白ちゃん、どうしたの?
考え込んでるけど」
飛龍が舞う元で、私たちはだだっ広い砂漠のような荒野を進む。
白も違和感は感じてるのかな……。
あ、これ良くないやつだな?
白も完全には分からなそうだしアリエルに至っては完全に分かってないし。
これは私が言わないと通り過ぎかねない。
「ちょっと地下が気になるから割る。
機械の匂いがする」
ポティマスのドローンが遠くから見ているのを確認して、私は地面をバカリと叩き割る。
そこに現れる巨大な蟻たち。
どうやら、ここ蟻の巣になってるみたいだ。
「え、青、急にどうしたの……?
青が言うんなら正しいのかもしれないけど私はぱっと見はわからない。
でも飛龍がいっぱい飛んでるのにそんな無視するなんてことあるかな。
あいつら、機械とか一番嫌いなはずなんだけど」
じゃあなんであるのよ。
実際にあるんだからもっとヤバさ増したじゃないか。
絶対処理しなきゃ。
ちなみに、どうでもいいことだけれどこの一年の間にソフィアには何故か天使ちゃんとか天使様とか呼ばれている。
どうやら私がサリエーラで仕事してる間にカードゲームをしていて、その罰ゲームなんだとか。
白もなかなか趣味が悪い。
「蟻の巣はともかくとして、ね。
その下にまだある」
プロテクトエレテクトを数体出して蟻を焼き払う。
うん、蟻の巣の下の空間も本格的に広い。
私だけじゃ処理出来ないな。
『ゼルギズ、本気で暴れていい。
まず出る準備だけして』
『よし来た!』
よし。
無虚空間の中でゼルギズがウォーミングアップしてるのを確認して、私は下の土を見る。
彼も一年間鍛え続けてたし大丈夫かな。
ただ、彼が平気だとしても地上にソフィアとメラゾフィスをそのまま置いていくのはヤバそうな気がする。
無虚空間からパペットタラテクトを何体か出して、地上へ。
よしこれで大丈夫でしょう!
地下に行くのは私たち精鋭で十分だ。
「電脳はどうする?」
「念の為オレ様も地上で待機するが、ヤバかったら言え。
即意識だけ飛ばすわ」
「おけ」
「いや、降りてきて。
私のそばが一番安全だ」
「は?」
その言葉に、思わずアリエルを見つめる。
いや何言ってんのよ。
これからやばい施設カチコミに行くんだよ?
機械あるって言ったよね?
機械の危険性はアンタが一番知ってるはずだけど。
「私に近いほうが安全だ。
崩落があって生き埋めになったとしても私がいれば助けられる。
飛龍も何故か多く飛んでたし、念の為だけどね」
「……そう、みんな降りてきて」
ピョンピョンとソフィアを抱いて降りてくるメラゾフィスと、パペットタラテクトたち。
うーん、私が過保護だったのだろうか。
正直アリエルも自分に自信持ちすぎじゃないか?
だけどそこまで言うなら仕方ない。
少しぐらいは自己防衛出来ると信じよう。
正直守り切れる自信はない。
バキリ、バキリと蟻の巣の層を掘り砕いていく。
そろそろ施設に到着するはず、と!
バコン!
砕かれずに凹んだ層の土を払い除けると、そこから現れる銀色の板。
ビンゴ。
「アリエル、白、ソフィア、メラゾフィス。
侵入するよ、覚悟はいい?
パペットタラテクトたちはソフィアとメラゾフィスを本気で守って」
「これって、天使ちゃんが言ってたエネルギー施設?」
「その通り。
下手すると死ぬからマジで頑張れ」
「そんなにビビらなくても大丈夫。
私が守るから近くにいればいいよ」
うーむ不安。
まあいい、行こう。
「白、アリエル、行くよ!
せーの!」
バガァァン!!
私たちは施設の天井を拳で叩き割って潜入する。
ーーーーーーーーー
『ビィー!ビィー!ビィー!』
サイレンの中私たちは歩く。
予想通りこの施設生きていた。
エネルギーの貯められてる心臓部もあるし、早く向かわなければ。
ガコン、ガシャリ。
「危ない」
次の瞬間、ガシャガシャと崩れ落ちていく機械たち。
アリエルやばい。
今、たぶん私たちのことを壁から出た銃口が狙おうとしたんだよな。
後ろ振り向いたら全部終わってたんだけど。
残った残骸たちを無虚空間に突っ込んで、そのうちの一本を骨つき肉のように頬張る。
そのまま最後尾を歩く白の元へ。
一応念の為ね。
「今ってアリエル?」
「うん、操糸」
うわー。
これはやばいわー。
てかなんで私勝ったんだこの人に。
考えたら考えるほど勝てる気しない。
この速度で操糸使えるとか、私でも精度怪しいわ。
「青、道なりでオーケー?
突き当たりのあの大きな扉を開けるので」
「うん、あと戦闘準備しといて。
多分ロボットいる」
爆雷を発動して身体に電気を纏わせる。
さっきはアリエルも魔法を使えてたみたいだけど、いつから不能になるか想定がつかない。
なら最初から妨害される魔法は一切使わないで力で蹂躙すればいい。
「じゃ、また注意してね。
え、ゼルギズやるの?
おーけー無理はしないで」
「じゃあ、オープン!」
バキバキと扉を開けるとともに大量のロボットが稼働してこちらを向く。
100体くらいいるんじゃないか、関係ないけど。
電脳こんくらいの数は対応したはずだし。
ま、もともとパペットなら一対一で勝てる程度の強さだもん。
「バリア展開!」
『”超過熱線”』
ゼルギズの声と同時に私の身体の温度が急激に上がる。
それと共に機能を停止するロボット、カメラ、ドア、スピーカー。
そして、液体となった金属が天井からボタポタと融解し始める。
「「「『は?』」」」
「氷獄界!!」
天井に向けて氷獄界を撃って急速冷凍。
一気に凍りついてから、すぐ氷が溶けて元通りになっていく。
あーやばかった。
まさか天井まで溶けてくるとは。
冗談じゃなく焼け死ぬとこだったぞ。
魔法で付け焼き刃だけど、多分平気なはず……。
『今のやつ、システム外行動だと思うけど関係ない魔法で平気なの?』
『多分。温度は下がってるし』
というのも、氷魔法の氷は魔力で生成された氷で水とかは一切関与していない。
それに対してゼルギズの熱はちゃんと反応を起こして発生するシステム関係ないもの。
だから本来は相性が悪くて、下手すると効果なしの可能性もあった。
今回は冷えたから結果オーライ。
「たく、私も青のついででバリアを貼ってたけどまさかそうやるとは……。
ゼルギズ君には後で灸を据えておこう」
呆れ顔でため息をつくアリエルと、無虚空間からビビってるゼルギズ。
そりゃそうなりますよね。
私は悪くない。
カツン。カツン。
今までで、一番大きい扉へ歩く。
この扉を開ければエネルギーの中心にたどり着くはずだ。
だけどみんな、今までの余裕からか談笑し始めている。
私たちの侵入に反応してかエネルギーは増幅されていく。
ヤバいな、もう私の扱える量を優に超えている。
これは笑えない。
犠牲がいるかも。
眠れる龍となった。
※この1年間で変わったこと
パペットタラテクト
青が使うようになった。ただあくまで少しで基本的には使わない。また、召喚のエネルギーを使わないためにアリエルの許可のもと無虚空間内に入れられている。
人族
真言教を掲げる国の多くで反乱が勃発。聖アレイウス国ではまだ反乱は起きていないが女神教の宗派となるかについての選挙が近々行われる予定。
ゼルギズ
1年間全くと言っていいほど無虚空間から出ていない。だが、電脳によりソフィアやメラゾフィスと比べものにならない速度で成長し龍へと変貌してきた。目標のガキアにはだいぶ見た目も大きさも近づいてきている。
ポティマス
MAエネルギーがだいぶ増えてきたので実験を活性化している。さすがのクズ。
白
街に行くたびに街の外で裁縫を繰り返す日々。
裁縫の対象はパペットタラテクトであることが多いため、彼らは人形でありながらとんでもなくリアルになっている。
パペットタラテクトを青が使っているのには白が改良してるから使わないのは勿体無いという理由もある。
そんな日々の中、自分の脚を切断してそれを刃とした鎌を作った。
青
過去については払拭したが、これについてはのちに書く。地球の賢い人たちと色々しようとは考えている(腹黒)。