バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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122 vs機械円盤③ -(Gフリート対策会議)-

は?

わけがわからない。

どうなって、この狂ったUFOが現れた。

今の爆発がどう影響したんだ。

 

 

『あー、深くまで刺さってた棒あったろ?

 あれが地下に眠ってたコイツのエネルギー供給パイプになってたみてーだ。

 正直オレ様も想定してたレベルのことじゃねぇからちょっと焦ってる』

 

 

ツー。

こんなの想定できた方が馬鹿だ。

なんなの、今の爆発が円盤の打ち上げだったってことか?

馬鹿げてやがる。

 

 

「青ちゃん、流石に私の暴食でも手出しできない。

 そっちはどう?」

「あいにくこっちでも無理。

 無理やり撃ち落とすことは出来るけどそれするとそもそも星が持たない」

 

 

 

前クイーンにぶつけた星幽破滅を強化すれば魔法妨害ありでも落とすことはできる。

ただ、クイーンを倒した時ですら周囲一体が焦土になったわけだからそれを数十倍にすれば星が砕ける。

だからといって弱く設定すれば普通に効かないだろうし、結局手出しが出来ん。

 

 

『へいへいへいー、話が違うじゃねぇか、蜘蛛の!

 こいつぁーどういう了見だー?』

 

 

ぱっと上を見ると、風龍がこちらに詰め寄っていた。

しかも電脳で見た限りだと平均ステータスはガキアに近い。

こりゃなかなかの龍だ。

 

 

『場合によってはタダじゃおかねーぜ?

 なんたって何もしねーってことで通してんだかよー!』

『いや待てよこれ。

 テメーら知らんの?』

『いや俺も知らんし!

 だけどテメーらがきてすぐこれっつーのはなんか関係あるんじゃねーのー?』

 

 

まじか。

今電脳が聞いたけど本当に知らない感じ。

うーんこれはゆっくり話し合うべきなのか?

ただ、その前にアリエルがブチギレた。

 

 

アリエルがクイと指を下げるとそれに合わせて龍が地面に叩き落とされる。

もう糸で縛られてたか、ナンマイダブナンマイダブ。

元からふざけた感じで話してたししょうがないね!

 

 

「1。私たちが地下を調査したら出てきたからこれは放置してたお前らの責任だ。

 2。そもそも地下を調査したのもこっちの厚意で調べなくてもよかった。

 3。ギュリエを今すぐここに呼べ」

『……はひ』

 

 

おお、言いたいこと全部言うな。

確かに私も死にかけるレベルでやばい戦車と戦ったしそう言いたい気持ちもわかるわ。

てかほんとに龍の群れの下にあったしね。

ギュリエとポティマスの間で変な取り決めなんかがあってもおかしくない。

まあだからキレてんだろうけど。

 

 

 

バチっ。

は、今度はなんだ?

もうこれ以上に厄ネタは抱え切れんぞ。

だって転移が汚いし、ギュリエのやつじゃないんだもん。

 

うん、確かにこれは初めての波長だ。

クソエルフとも違う、あいつはもっと静かに転移してくる。

誰だ。

 

 

『先ぶれもなくお伺いした非礼をお許しください、魔王様。

 そして女神様』

 

 

あー、ダスティンと御付きの人か。

なら良……くねぇよ、古狸が。

帰ってくれ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

爆風の残り香の強風に煽られながら、私たちと教皇さんは対峙する。

正直この人がここにきても何も解決しなくない?

 

 

「んで、もう破滅寸前の真言教の教皇がどうしてここにきたの?

 まさかこんな時に青ちゃんを殺しに来たりとか?」

 

 

冷たい顔のままアリエルが揶揄する。

正直この人にできることはないもんね。

めっちゃ正論。

 

 

「はて、なんのことやら。

 ともかく今は協力してあれを処理しましょう。

 あれは確実に人類の危機だ」

「そ。やることないだろうけど、勝手にすれば?」

「はい、勝手にさせていただきます」

 

 

うげー、ピリピリしとる。

てかまじで帰ってくれ。

私がやるとしても基本範囲攻撃だから少なくともあんたは死ぬわ。

 

 

無虚空間の中にいるソフィアたちだって会わせたらだるそうだし。

だって街焼いた原因の一つだぞ。

まじで会わせたくない。

顔は見せちゃダメだ。

 

 

「つーか我が働きゃいいだろ。

 近づいて熱でUFOごと溶かせばいい」

「それ気づいてたか。

 ギュリが無理っぽかったら採用するつもり。

 まあ彼が対応しなきゃいけない問題ではあるからね」

 

 

そう。

私単体じゃ無理でも私とゼルギズなら空気を弄ってUFO自体はなんとかなる。

でも、それをやると少なくともここの生態系が全滅する。

下手したらこの星自体の気候を変える大災害が起こるし。

というかギュリがなんとか出来んならそれで解決だし、わざわざそんなリスクを負う方がバカバカしい。

 

 

そもそもアリエルが言ってたみたいに古代文明の破壊は私たちの仕事じゃない。

私が処理してるのはあくまで有効活用のためだ。

ここまでデカいやつの相手ならそりゃ尻尾巻いて逃げるって。

 

 

「たく、君らも引き出しの数やばいねー。

 本来宇宙にいる龍を撃退するための機械だよ?

 星に住んでる君たちは視野に入らないはずなんだけどね」

 

 

そんなもんでしょ。

私、強いし。

システム外行動たくさんできるように仕込んだDが悪い。

 

 

 

 

 

「ああ、本来私が処理しなければならないものだ。

 連絡ありがとう」

 

 

お、声が姿表すより先に聞こえたぞ。

さすがギュリ、ダスティンとかより全然転移がうまい。

惚れ惚れしちゃう。

 

 

「まさかこんな巨大なものを見落としていたとは。

 私の落ち度だ、すぐに対処する」

 

 

転移空間から出てくるやいなや宇宙船を見上げそう言い放す。

いやー、すっごい。

そんな簡単に対処出来るもんじゃないって。

それを当たり前のように言ってのけるとは。

 

 

「星への被害なしで出来る?」

「被害ゼロは無理だ。

 だが、下手な破壊はさせん。

 少なくとも君が星の裏でやった魔法よりは被害出さないつもりだ」

「責めてる?」

「あんな破壊行為、あれしかないから比較対象にしただけだ」

 

 

言ってくれるじゃないの。

ま、そんぐらいで解決するならオールオッケーよ。

あの魔法による被害もあんまりないからね。

局地的に気候と植生が変化したくらいだし。

 

 

「……君か」

「どうした?

 なんか我に用か?」

「なんでもない。

 この星にいる龍たちと似た波長を感じただけだ」

 

 

ついでにゼルギズ龍判定貰えたじゃん。

流石に宇宙にいる龍とは違うみたいだけど、まあそれは私がサンプル採取出来なかったししょうがないってことで。

 

 

うーん、てかアリエル警戒してるなぁ。

このサイズの機械気づかなかったことに違和感でも感じてるのか?

でもアリエルも気づかなかったしそんなもんでしょ。

もう壊すんだし。

 

 

あ、また転移。

静かで汚い構築の転移ってことは、奴だ。

あーだるい、やめてくれ元凶B。

ちなみに元凶AはDね?

AがDなのよくわからんな、Dにしときゃよかった。

 

 

「龍がいるということは貴様が処理するつもりなのかもしれんが、やめておけ。

 Gフリートの対処について話してやる」

 

 

皆の警戒のなかそう言い放つポティマス。

よく普通に話せんなこいつ。

お前が現れたせいでみんなほぼ臨戦態勢なのに。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

沈黙。

あー地獄。

しかもこのクソエルフ、ギュリが処理することにケチつけたよな。

なにが目的だ。

 

 

「あれはGフリートというのか。

 で、なんで龍が処理してはいけないのか答えろ」

「当たり前だろう、龍のための兵器なのだから。

 龍のためならなんだってするプログラムが組まれている。

 そんなこともわからないのか」

「やっぱりお前が作ったのか、碌でもない。

 本当はアンタに処理して欲しいんだけど」

「私は作っていない。

 設計図は売り払ったがな」

『うわー、これまずいパターンじゃねぇか。

 そっちの組織の技術力が低いことを祈るしかねぇ。

 下手に高かったら兵器として改良されてるから100億%メンドくせーぞ』

 

 

うわー。

さっきまではまだ協力って感じだったのにもう潰し合いぞ?

やっぱポティマスは良くないわ。

 

 

「誰だ貴様、どっから話してる?」

『オレ様は青の別人格の電脳、技術者だ。

 で、そっちの組織の研究力は』

「大丈夫だ、あの時は私が世界で一番優れた科学者だった。

 エンジンや爆弾ですら一国では作れないみたいだから先に作ってやったしな。

 ガワは勝手にやったみたいだが」

『最悪で草も生えねぇ。

 お前が最高技術者ならゼッテー他のやつがメンテ出来んところとかあるだろうが。

 そうすりゃ基本金は入ってくるしな』

「ああ、よくわかってるじゃないか。

 研究資金に確かにそれを利用していた」

『いやー、マジか。

 確かに金もらってんならプロとしては成立するがな、メンテ出来るのオレ様だけでーす、つーのはプロの心がけじゃねーよ。

 アマチュアならそれでもいいとは思うがよくそれで信用保てたなお前。

 確かに技術力と探究心は買うが、金貰う奴の態度じゃない』

「あの時は技術力が全てだったからな。

 戦争もあったし、懐かしい」

 

 

そう言って、目をつぶって感傷に浸るポティマス。

懐かしいとか言ってんじゃねー!

今その皺寄せだけ私たちの方に来てんだ。

てかなんで龍が処理しちゃいけんのだ。

それを言え。

 

 

「龍が処理するとなればどうなるか教えてくんない?

 対策はされてんの分かってるけどどう対策されてるかを言って」

「龍が相対すれば爆弾が投下される。

 大陸が吹き飛ぶくらいのな」

 

 

現場が凍りつく。

いや、なんだって龍であるギュリがこんなにUFOの近くにいるんだもん。

やばくね。

大陸吹き飛ぶ爆弾はヤバいって。

ヤバい。

 

 

「あくまで正しく機能していればな。

 いかんせん能無しが組み立ててるからどう動くかわからん」

『もうテメーが全部作りゃ良かったのに。

 いくらテメーより技術低いやつがガワ作ったとてメンテだるいだろ。

 しかも大陸破壊爆弾とか狂ってるし、マジでその時のお前なに考えてたの?』

「爆弾についても私は小さいものをたくさん作っただけでまさか設計図のまま束ねるとか思ってないし、そもそも部品は作ったが他の武器に転用すると思ってたんだよ。

 考えてみろ、あの宇宙船作るのに明らかに金使いすぎだろ。

 だから本当に作ると思ってないし、作ったの見て頭抱えてるんだ」

『あーそゆこと。

 テメーがどうせその機械設計図の中でポジリまくったから勘違いしたんじゃね。

 一般人にそんな判断まで求めんなよ、アイツらお前が思うより基本的なこともわからんぞ。

 子供に教えるつもりでやれ』

「私が子供に教えるつもりでやると思うか?」

『あー、思わねぇわ。

 ともかく試算度外視の糞機械の設計図渡す時点で察しろ。

 お前は金稼ぐことばっか考えててテメーが生き残ること考えてねーんだよ。

 大陸壊す爆弾に然り』

「……」

 

 

なんか言い負かしてる人いるって。

え、こいつを言い負かせるの?

あとめっちゃ喋るな仲良しかよ。

 

 

「ともかく、貴様はGフリートに近づくな。

 お前には別にやってもらうこともあるしな」

 

 

そう言って手からホログラムを出す。

そこに映されたのは、タコのような頭と足を持つ衛星みたいな機械。

なんだこれ。

 

 

「こっちはGメテオ。

 設計図通りであればGフリートの打ち上げと共に星の外に打ち上げられている。

 貴様ら、見てないか?」

『高エネルギー反応が急速に上に向かっていくのは確認した。

 それだろうな』

「そうか。

 ならばすでに発射されていると見ていいな。

 あれは二つの月の間から小惑星を引っ張って隕石として落とす兵器だ」

「「は?」」

「どうせならと面白半分でつけた機能が全てある。

 ふざけてるな。

 ちなみにこれも落ちれば大陸が吹き飛ぶ」

 

は?

バカでしょ。

なんでこいつ自殺しそうな兵器ばっか作ってんの?

やばすぎ。

 

 

「ただ、こっちについては落とすまでは無防備。

 龍のお前、その隙に破壊しろ」

 

 

うーん。

困った。

その兵器、宇宙にまで飛んでいっちゃってるんだもんなぁ。

それにギュリがついていくと、こちらは私たちだけになっちゃうわけで。

ポティマスはこっちに来るんだし悪巧みした時の対処がダルそうだ。

とかいっても私が宇宙行ってそのタコを仕留めるとしても、ギュリは宇宙船に入れない。

 

 

ギュリやアリエルもポティマスを疑っているのか、苦虫を噛み潰したみたいな顔をしている。

ただ情報がいかんせんポティマス準拠だから悩んでもしょうがない感じがある。

まあしょうがないのか……?

 

 

『おい、Gフリートの設計図あるか?

 流石に持ってなきゃ研究者として狂ってると思うが、念の為だ。

 見せろ』

「はぁ。

 それくらいいくらでも見せてやる。

 なんならくれてやってもいい」

『お、さんきゅ』

 

 

設計図の入ったUSBのようなものを受け取ってそのまま無虚空間にいる電脳にパス。

解析したいんだろうけど、実際に出来るんだろうか。

あんな数キロもある兵器の解析なんて。

 

 

『テメー、主要な部品だけは作ったんだよな?』

「ああ」

『ガワはテメーがつくったんじゃないだろ?』

「そう言ったはずだが」

『エンジニアなんだから二重チェックしろ。

 テメーの高尚な技術をケアレスミスでお陀仏にしたくなかったらな』

「はぁ、わかった。

 貴様だけは研究者として向き合ってやる」

『サンキューな』

 

 

うーん、で、どうなんだ?

エンジニア同士の難しい話されてもわからんのだが。

 

 

『わかんね。

 ただガワ自体は龍とかカンケーねー素材なのはわかった。

 だから心臓部がどんな血液を回してるかなんだが、設計図通りなら元からこの星にいねー龍は拒絶される。

 ま、コイツが世界最高の技術者ならどんな小細工してるかわからん以上素直に従っておくのが吉だ』

 

 

「マジかー。

 じゃあギュリは別行動確定か」

「流石にそうするしかないか」

「はあ、最初から疑わなければ良かったものを。

 誠に遺憾だ」

 

 

アンタが元凶だし、全員遺憾だし。

少なくとも元凶は黙っとれ。

 

 





Gフリートはすごい。
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