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機械円盤編は10回前後で終わるはずです。
「よし、少しイレギュラーはあったが問題なく侵入できたな。
これでコアを止めに行ける」
主砲を破壊した部分、そして今私たちがいるところ。
そこに降り立って飄々としているポティマスにわたしは唇を噛む。
アリエルもヒュバンも納得しているようには見えない。
ポティマスを担いできた龍でさえ強く睨みつけている。
あの爆発でわたしは上半身、人の身体の部分を全て吹き飛ばされた。
蜘蛛の頭が残っていたから奇跡魔法を使って今この場に立っているけど、不死も奇跡魔法も無ければ死んでいたと思う。
あんなロケランを仕込んでいたの、正直馬鹿なんじゃないか。
下手したら惑星が吹き飛ぶんだぞ。
それと怒っていることはもう一つ。
なんならこっちの方が本命だ。
「主砲の装填が少し遅いといったけど、お前、なんであんな早く発射された。
まさか故意で誘導したわけじゃねーよな」
今までのわたしとは思えないほど強い語気になって、言葉がすらすらと出てくる。
頭に血が昇るなんてモンじゃない。
純粋にケチョンケチョンにしてやりたいと思う。
殺意が湧き出てくる。
「主砲の装填が早かったのはこの星のエネルギーが今現在飽和気味だからだ。
元々エネルギーが貯まれば発射されるものだったからな。
それでも威力は増していたが」
態度を超えないポティマスに、私はつい拳を強く握り締める。
まずい、怒りを収めないと今この瞬間にコイツを鉄くずにしてしまう。
「青とはまだ音信不通。
彼女がレーザーをこじ開けてくれたからここまで来れたんだ、感謝の気持ちの一つすらないのか?」
「ねぇ、白ちゃん、ひとまず落ち着こう」
「ないな、強いて言うなら電脳だ。
アイツがいれば様々な実験が円滑に進んだだろうし、協力関係を築ければ一緒にやりたかったものだ。
本当に残念だと思っている」
「クソエルフも黙れ」
魔王が、ポティマスの身体を垂直に腰まで叩き埋める。
魔王の額にも青筋が浮かんでいる。
操糸でがんじらめにしてから、勢いよく引き抜く。
あまりに勢いよく引き抜きすぎてポティマスが天井に頭をガンとぶつけたけれど、魔王は気にしない。
私も殴りたいけど魔王に止められそうだな、不快。
「青ちゃんはね、私の孫のような存在なんだ。
白ちゃんも青ちゃんも私の孫だけどさ。
もちろん電脳くんも私の孫のように見ている。
君も、ちょっとばかし人に優しくする術を覚えたらいいんじゃないかな?
これは私の言葉じゃない、青と電脳なら言うであろう言葉だよ。
貴様にすら優しい心を捨てない2人の言葉だ。
貴様にすら自分を捨てれる優しい2人の言葉だよ。
それを、お前は、お前は……!
白ちゃん、行こう。
コイツを今この瞬間は殺せない」
「おい待て、貴様、私をせめて解放しろ!」
ポティマスを縛りつけたまま、私たちは走り出す。
こちとら怒りのはけ口を探したいんだ。
ロボットをバキリバキリと砕きながら進む。
ただ幸運なことに、このロボットは大して強くない。
あの馬鹿が言ったこともここには反映されてないみたい。
そもそもあれを信じるかっていうのも野暮な話だけど。
『ヅー、ヅー、あー、あー、聞こえるか?』
その声に思わず足を止めるわたしと魔王。
そりゃそうださっきまで全く音信不通だったのに、急に声が響いたんだから。
私たちが待ち望んだ声が。
ポティマスもニヤリと笑った気がするけど、気にしない気にしない。
『電脳だ、お前ら今Gフリートのどこにいる。
ちょっとムカついた、一撃加えてから侵入する。
ポティマス場所を教えろ』
『B33、L45、F21だ』
『感謝する』
次の瞬間、床が目の前の戦車と共に弾け飛ぶ。
その衝撃波はどんどん天井まで破壊していく。
トン、そんな音が鳴りそうな足取りで着地する黄色い髪の少年。
彼は満面の笑みでこっちを見て、笑った。
「あー、待たせたな。
行くぞ、止まるな」
少年は、片手をかざしてロボットの群れを吹き飛ばした。
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少しばかりだるいことになった。
というのも、青の身体の方は問題ない。
だけど意識が少し弱くなっている。
すぐ治るかもしれないが、そうでもないかも。
つまり、オレ様ですら予測不能なことが起きてしまった。
もとから気絶無効のくせによく気絶しかけるコイツにイレギュラーが発生しないことを祈ること自体野暮なのかも知れないが。
破壊したロボット群を無虚空間の中へ放り込んでいく。
中にいるゼルギズも瀕死だが、まあ放り込んでも大丈夫だろう。
てかなんで生きてんだ、普通に不死なかったらあのレーザービーム死ぬだろ。
青の身体ですら生存できるか怪しいビームなのに。
龍の結界でも手に入れてたのか?
それならまだ話はわかるが。
だとしたら終わってんだろ、火力上がった上でゼルギズにすら生存許すとか。
龍にどう対抗するつもりだったんだよ。
そもそも侵略モードがある時点でわけわかんねー。
最初の侵略モードとか誰を侵略するんだよ。
マジで金と技術の無駄遣いしてて頭が痛くなる。
こりゃ黒歴史にもなるわ。
ポティマスを解放して、道案内とロボットについての説明をさせる。
白は少し不満げだけどしょうがねぇ。
今は効率重視だ。
青はオレ様の体内で休養中ということも伝える。
納得してるかは怪しいが、今は今だ。
そもそもGフリートの中に入れば身体交代することも視野に入れてたしな。
技術的にも。
「貴様、本当に野良に放っておくのにはもったいない。
ちゃんと手続きすればエルフの方に来てもいいが」
「遠慮しとくわ。
手続きに碌な予感がしねー。
本当に行きたくなったら行くけど今んところはそんなキョーミねーし。
ま、いつか行けたら行く」
「ああ、待っている」
そんな軽口をポティマスと叩きながら進んでいく。
戦闘はアリエルと白に任せっきりだが、実際2人の方が強いしな。
オレ様は魔法自体は上手いが実戦経験が足りんし、青といた方が正直戦える。
最初に威切ったのも少しやり過ぎたし。
ただなー。
ポティマス、精神性は終わっているが技術力を捨てるのは人類の損失レベルのものだ。
うまいこと使えねーかなー?
星で腐らせるには勿体無い。
何億人殺したかわかんねーからどう救えばいいかもわからんけど。
いっそ神にでもなってもらった方が楽なのか?
Dも似たようなもんだろうし。
よりたくさんの人救うなら罪を背負えるのでは。
あー、考えてもわかんねぇ。
オレ様は進むべき扉をまた吹き飛ばす。
今電脳がバテてないのは青の体を流用しているからです。
青とは違う体を作って使えばすぐバテます。
そもそも電脳は肉体に自信ない奴だし。