バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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これで勝つる


21 私はなにも見なかった

なにも見なかった。

マザーとグラードンのマジバトルなんて見てない。

マグマを被ってるマザーなんて見てない。

 

嗚呼、異世界は恐ろしい。

生まれて初めて会った、最強の蜘蛛。

それは私自身の母さんだった。

 

これがトップレベルの存在だと思っていた。

だけど、そのマザーがグラードンに対して防戦一方だった。

異世界の魔物の強さがわからない。

まあ、そのグラードンが放たれた原因が私っていう可能性もあるんだけど。

 

 

ウダウダ考えるのはやめよう。

だって、こんなのが出てくるんだし。

 

 

 

鰻。

なんだお前、こっちが考えてる時ばっかに出てくるな。

前は勝てたけど、色々犠牲にしたっぽいしなあ。

今回はなにも失いたくないので、穏便に済ませません?

ステータス私が勝ってるし。

 

でも私の期待とは逆に、鰻は火球を放ってくる。

 

 

 

あ、鑑定したし襲ってくるの当たり前か。

ある程度余裕を持って避ける。

ん?なんで余裕あるの?

 

 

『鰻の方に麻痺が入ってる。麻痺の邪眼だな。じきに動けなくなるぞ』

 

実際、その言葉が言い終わられる前に、鰻は完全に動けなくなった。

その隙に雷魔法をバンバン撃ち込んで鰻を倒す。

白は完全に他のこと考えてるっぽいし、舐めプが凄い。

 

 

《経験値が一定に達しました。個体、ラグ・ロアがLV3からLV4になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。『思考加速LV5』が『思考加速LV6』にレベルアップしました》

《熟練度が一定に達しました。『空間魔法LV3』が『空間魔法LV4』にレベルアップしました》

《スキルポイントを入手しました》

 

 

 

 

 

てか、麻痺の邪眼強すぎない?

 

 

『ある程度ステータス準拠だし、エレテクトには無効だ。あと黙って欲しいが』

『え?』

 

次の瞬間、白の思考が流れ込んでくる。

あれ、私覗き見してるの?

 

 

 

 

 

ねえ、鑑定がやっとLV10になったんだけど、なにもないの?D。流石に魔法くらいは撃てるようになりたいんだけど。

鑑定の強化版。例えば叡智みたいなスキル、あってもいいかなーって、思わない?

 

 

 

『ねえ、なに言ってるの?』

『Dを揺すってるな』

『いや、無理でしょ』

『そうか?でもDだぞ』

『いや、逆にDだから無理なんでしょ』

 

《ザ、……ザー、…ザ、ザー、ザー、……》

 

え?

 

《ザー、要請、ザー、…上位管理者権限かく、ザー、……》

 

《ザー、…理者サリ………ザー、…却下、ザー》

 

アイツ、やりやがった。本当に。Dを、動かしやがった。

 

《ザー、ピン!》

 

機械音が鋭く響いて、

 

《要請を上位管理者Dが受諾しました》

《スキル『叡智』を構築中です》

《構築が完了しました》

 

《条件を満たしました。スキル『叡智』を獲得しました》

《『鑑定LV10』が『叡智』に統合されました》

《『探知LV10』が『叡智』に統合されました》

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『禁忌LV7』が『禁忌LV8』になりました》

 

《条件を満たしました。称号『叡智の支配者』を獲得しました》

《称号『叡智の支配者』の効果により、スキル『魔導の極み』『星魔』を獲得しました》

《『MP回復速度LV4』が『魔導の極み』に統合されました》

《『MP消費緩和LV3』が『魔導の極み』に統合されました》

《『魔量LV9』が『星魔』に統合されました》

《『護法LV4』が『星魔』に統合されました》

 

沈黙した。

 

本当に、本当にやりやがった。

 

 

 

『いいサンプルになった。正直マジで受諾するとは思ってなかったが。オレ様が鰻を回収してやるからお前は白と話してろ』

『あ、うん』

 

 

 

 

「ねえ、青?鑑定していい?」

「いいけど?」

「鑑定!」

 

 

 

 

「変化なくね?」

『そりゃあそうだろうな。叡智の効果は知覚範囲全てでの鑑定。あくまで鑑定範囲が広がるだけだ。もう既に知ってればそれ以上の情報は出てこねぇさ』

「電脳!?なに言ってくれてんの!?青びっくりさせるつもりだったんだけど!」

『まあ、さっき覗き見してたしな。オレ様主体で』

 

「マジ?」

「マジです」

 

「はぁー、で、これ平気なの?」

「なにが?」

『そりゃスキル急に作られたら不安になるだろ』

「電脳、どう思う?」

 

 

 

 

私、戦力外?

いいもん。

取得可能なスキル見るし。

 

 

 

 

 

『まあ問題ないだろ。死んで欲しかったらあのD様がスキル作るわきゃねーに決まってる。せいぜい生き残れ蜘蛛風情がっていう励ましだよ』

 

「酷くない?全部が」

 

 

 

あ、取得出来るスキル色々ある。

しかもスキルポイント0で。

えっと、どれどれ?

 

取得出来るのは、えっと?

 

 

 

 

 

《現在所持スキルポイントは2000です。

 スキル『瞬間速度強化LV1』『不意撃LV1』『魔連斬LV6』『範囲電撃LV6』をスキルポイント0使用して取得可能です。

 取得しますか?》

 

強くないか?

 

 

 

じゃあ、全部取得!

ゴー!

 

《『瞬間速度強化LV1』『不意撃LV1』『魔連斬LV6』『範囲電撃LV6』を取得しました。残りスキルポイント2000です》

《『魔連斬LV6』『斬撃強化LV2』が『魔連斬LV6』に統合されました。熟練度が一定に達しました。『魔王斬LV1』を獲得しました》

《『範囲電撃LV6』が『雷魔法LV6』に統合されました。熟練度が一定に達しました。『雷光魔法LV1』を獲得しました》

《『不意撃LV1』が『影魔法LV6』に統合されました。熟練度が一定に達しました。『闇魔法LV1』を獲得しました》

 

おい。超強化入ったんだが?

電脳。

 

 

『あー、すまんすまん。思ったより優しくてよかった。いい方向に想定外だったな』

『私の方だけ雑じゃない?』

『いや、マジでよかった。下手なドーピングをしたら禁忌が上がるかなって理由でやめてただけだ』

『ああ、そう』

『あと、統合するとスキル消滅するかなってな』

『うん。消滅してる』

『わかってる。終わったことだし結果オーライだろ。

 最高だな』

 

 

 

うん。本当によかった。






物語、微妙なところで切れてしまった。


瞬間速度強化は高速移動、魔連斬はきりさく、不意撃はふいうち、範囲電撃は放電から取ってます。

強くなりすぎかもしれんけど、他の魔物も強くなってるし……(墓穴)。
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