バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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24 人族の奴隷

一概に人族の奴隷といってもいわれたことになんでも従うわけじゃない。

出来るだけ彼らの近くで食べ物を提供するだけだ。

 

上層で会った人たちのことを考える。

おそらく、今の時代は中世のはず。

鎧着た奴らがいたし。

 

ならば食生活は安定していないはずだ。

それか貴族だけ安定してる状態。

 

そんな時、超栄養のある卵を産む生き物が擦り寄ってきたらどうよ?

そりゃ最初は警戒される。

だって蜘蛛だしね。

 

この世界がポケモンワールドみたいに人様とモンスターの仲がいいなら話は別。

でも私だって殺されないように糸で抵抗してるしそれはないな。

 

まあ卵を配ることで飢えた人たちから徐々に浸食していくわけ。

 

 

 

 

私天才か?

 

 

 

問題もある。

ノコノコ迷宮に入ってくるようなやつらが、飢えてんのかっていう問題。

 

 

 

人間は余裕がないと冒険を出来ないとは聞く。

なぜなら土台の上に娯楽は成り立つものだから。

 

流石に冒険業を娯楽っていうのは舐めてるか。

逆に、変な薬の実験体になる方に近いのかもしれない。

他の人が知らない場所に入って行くんだから。

 

うわぁ。

探検者たちに同情する。

あの人たち鎧着てたし貴族の圧力で来てた傭兵さんでしょ。

 

かわいそう。

来たくて来たわけじゃないんだろうなぁ。

多分仕事だから行けって言われたんだろうなぁ。

 

人に私の子供をいくらか貸してあげてもいいかもしれない。

減るもんじゃないし。

 

 

 

人間だしろくでもないことはたくさんやってると思う。

それでもDに嫌がられなければ人に協力したい。

 

Dに嫌がられたら?

ないない、私が殺される。

そしたら流石に人族は守らない。

 

でも、やっぱり人間ってすごいな。

多分地球の人間と同じでGよりも殲滅しにくいんだろう。

 

だってあれだぞ?

あんなクイーンタラテクトとかアラバとか生きてる世界で人様が普通にいるんだぞ?

 

もちろん、迷宮に魔物が多いだけで地上に魔物が全くいない可能性も否定はできない。

でもその線は薄いと思う。

 

 

マザーが中層に一時的に来ても無事だったみたいに、魔物に光に弱いとか言う特性は無い。

 

マザーだけかもしれないけど、マザー以外のタツノオトシゴや鰻も光に弱いわけじゃ無いしそんなスキルも無い。

なにより、光対策スキルをもたない私が、今ここにいる。

 

 

それならば人を狩りに地上に出ても全くおかしくないはずだ。

じゃあ、流石に外に魔物が出て進化するのもおかしくないでしょ。

 

 

それに対し、しぶとく生き残る人間。

どんだけ適応力高いんだよ。

地球と文化も近いし。

 

 

うん、やっぱり人様のお膝元にいた方がいいな。

利益が大きすぎる。

 

 

人様の街の中で卵を産んで、兵も出して、まさにポケモンのような存在になろう。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

『電脳!探知を頼む!』

『あー、やりてえことわかったわ』

《熟練度が一定に達しました。『外道耐性Lv5』が『外道耐性Lv6』にレベルアップしました》

《熟練度が一定に達しました。『外道耐性Lv6』が『外道耐性Lv7』にレベルアップしました》

《熟練度が一定に達しました。『外道耐性Lv7』が『外道耐性Lv8』にレベルアップしました》

 

 

私の探知は実はほとんど使えないヤツだった。

白は忍耐を取って外道無効を獲得したけど、私はそうじゃなかったから。

 

流石に探知を使いこなせないのはまずい。

だから、電脳に耐えてもらうことにしました!

 

 

 

 

電脳は、すごい。

実は電脳は外道無効でなくても探知を使える。

 

 

もともと、外道無効である必要があるのは、あまりにも情報量が多すぎるからであって。

それを上回る処理能力を電脳は持っている。

 

ただ、それだと探知をするために電脳を毎回消費しなければいけなくなる。

電脳にやらせたい仕事はたくさんあるから、それは出来るだけ避けたい。

 

 

 

だから私、決めました!

電脳に無抵抗になってもらって外道無効を獲得する。

 

そうすれば、電脳無しで探知が使い放題!

 

 

 

『鬼かお前は。オレ様の使い方間違ってるだろ!』

『電脳だって早く言ってくれれば良かったのに。最適解を出すスキルなんじゃないの?』

『オレ様は一度始めた研究には集中したいタイプなんだよ。無理言うな』

『無理ではなくない?』

 

 

なんだかんだ言って電脳は従ってくれる。

ありがたい。

君のおかげで私は生きている。

 

 

 

《熟練度が一定に達しました。『外道耐性Lv8』が『外道耐性Lv9』にレベルアップしました》

《熟練度が一定に達しました。『外道耐性Lv9』が『外道耐性Lv10』にレベルアップしました》

《『外道耐性Lv10』が『外道大耐性LV1』に進化しました》

 

 

 

うん?

ねえ。電脳。

 

 

『ああ?』

『苦しんでる中申し訳ないんだけど、無効じゃなくて大耐性に進化した』

『クソが』

 

 

ここまで口が悪くなる?

私の片割れだよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

レックウザにかまってる暇はないかな。

 

私はゆっくりと起き上がる。

なんだかんだアイツは生きてるっぽいし。

 

なんだよ、スキル『逃亡』って。

おかしい。

 

深淵魔法を当てたんだぞ。

逃げられる身体であってたまるか。

 

 

 

とりあえず今はいいや。

急ぐべき用はこれじゃない。

 

 

 

エルロー大迷宮に、飛ぼう。




エルロー大迷宮に飛んでくる魔王!
青は生き残ることができるのか!

次回、『青、死す!』

デュエルスタンバイ!
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