バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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前回の補足です。
青は影武者を立てたあとその場から離れませんでした。
というのも子供の操作は本体から送る電波を一部用いているので、離れると不安定になるからです。

以上、補足でした。

あと、主人公はアルセウス未プレイ。


27 蜘蛛と魔王と最高神

捕まった。

流石に死んだんじゃないか、これ。

なんでわかったの。

ここに私がいるのが。

 

アリエルは私のことをジロジロと観察している。

どうにか抜ける方法は?

 

『背中を引き裂くしかねぇ。多分無理だ』

『なんでそんなに落ち着いてられるのよ』

『だって』

 

 

「※※※!」

 

アリエルの頭にゴツンと白い何かが落ちた。

 

 

 

スマホだった。

 

 

スマホ?

なぜスマホ?

しかも電脳もびっくりしてるみたいだ。

探知からすり抜けた?

 

しかもなんか変な装飾がある。

普通の人なら変な装飾で済むと思う。

だけど、私は気づいてしまった。

 

アルセウスだ。

 

 

 

アルセウスの装飾がされてる。

リングがデカくて使いにくそう。

 

 

 

『ここはエルローだいめいきゅう』

 

 

え?

えっ、え?

 

スマホの中から荘厳な声が聞こえ始めた。

男?

 

 

『わたしはアルセウス

 あなたたち ひとがそうよぶもの』

 

 

え?

アルセウスなのか?

どういうこと?

 

「わざわざオーパーツなんて使ってなにがしたいんだ?」

 

 

アリエルが日本語で喋ってる。

てかオーパーツってなに?

混乱する。

 

『電脳』

『今はそれどころじゃないわな』

 

そりゃそうだ。

アルセウスが喋ってんだし。

 

 

『あなたのかおを

 よくみせてください』

 

 

「写真でも撮ればいいの?」

『zoomでもかまいません』

「zoomってなんだ」

 

 

アリエルの出自がわからない。

写真とかスマホのことはわかってるのにzoomについては知ってない。

異世界人?

 

 

『じどりはできますか』

「じどりってなに?」

『じぶんでじぶんのしゃしんをとってください

 あおのぶんもおねがいします』

 

 

おお、名前覚えられてる。

凄い。

いやこれはいいことなのか?

悪いことなのか?

わからん。

 

「やり方わからないよ?」

『あお おしえることはできますか?』

 

ま、まあ。

 

「この矢印が2本ある場所を押して」

「こう?」

「そう、ほら」

 

「出来た。 

 なんで知ってるんだか」

 

睨まれた。

まずい。

地雷踏んだか?

 

地雷の場所分からないのやめて貰えません?

 

 

『それではふたりとも スマホをむけてうつってください

 できればえがおでいっしょに

 ゆうこうてきであることをアピールしたいのでおねがいします』

 

 

アリエルにスマホと私を持ってもらって写真を撮る。

するとスマホから溜息のようなものが聞こえた。

 

 

『えがおでとっていただければ うれしかったのですが

 さすがに だいいちほしびとだと それもむずかしそうですね』

 

 

日本列島◯ーツの旅みたいなテンション。

なんなの?

 

あと私の持ち方って背中をつまむのが正解なの?

手の上に置いて欲しいんだけど。

 

 

「このスマホだっけ?持ちにくくない?」

「それはわかる」

 

 

 

 

 

 

『なんとよびましょう』

 

 

私のこと思いっきり青って言ってたじゃん。

体裁で言ってるだけでしょ。

 

「私はアリエル、いや、やっぱり魔王と呼んでくれると嬉しいな」

 

 

アリエル魔王だったんか。

いや、流石にその強さだと魔王でも驚かないけど。

私が魔王に会ったこと自体が驚きだよ。

 

 

じゃあ私魔王に狙われてるの?

まだ無双もしてないのに。

 

『それでよいのですね』

「うん」

 

「私は青だけど」

『わかっています あんしんしてください』

 

体裁はどこにいった。

そもそもその発言が安心できないんだけど。

ねえ。

 

 

『まおう……』

 

『あなたが いま

 おりたっているせかいには

 ひとがポケモンとよぶ

 ふしぎないきものたちがあらわれます』

 

『まおう』

 

『すべてのポケモンにであうのです

 そのときに せかいはすくわれるでしょう』

 

「待って!」

 

アリエルがスマホに向かって叫ぶ。

 

「どういうこと!また世界をかき回すの!?

 女神様が奪われたように!」

 

どういうこと?

さっきからわからないことが多すぎる。

圧倒的に情報過多だ。

 

 

『ひとにも サリエルにも

 きがいをくわえるつもりはありません』

 

「じゃあ、なんでわけのわからない生き物を増やすの?

 侵略者さん」

 

 

やばい。

本気で怒ってる。

てかサリエル=女神なのかな。

 

『サリエルは きずつきません

 せかいのかいふくがよそうされます』

 

「それなら他の生物はどうでもいいって言いたいの?」

 

『はい まおうはちがうのですか』

 

 

 

 

 

 

「痛いところをつくね。黙秘するよ」

 

それはほぼ認めたようなものだと思うんだけど。

 

え?

 

サリエルって女神以外どうでもいいの?

それは私も困るんだけど。

 

あとアルセウスも創造神だよね。

なに言ってるの?

 

『ポケモンずかんがかんせいにちかづくとともに

 MAエネルギーをわたします』

「それはあのクズ男に使われるんじゃないの?」

『つかわれないように かこうします

 きにしないでください』

 

「わかった。やればいいんでしょ?

 どうすればいいの?」

『そのスマホのなかにポケモンずかんのデータがはいっています

 ずかんタスクは あとでかくにんしてください』

 

 

なんか急展開じゃないこれ?

私は何を見せられてるの。

 

『では またあいましょう

 さようなら Dにはきたことをいわないでください』

 

「待って!」

『こんどは なんですか』

「この蜘蛛はなんなの?」

 

アリエルに指を指される。

私、急な呼び出し。

てかなんで今生かされてるんだ?

 

『もうポケモンがわくのとは かんけいありません

 Dにしたがってください

 さようなら しばらくげんごせっていはオートにしておきます』

 

そして、アルセウスとの通話は切れた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ねえ」

「なんですか?」

「青って言うんだよね」

 

魔王アリエルに背中を掴まれている。

嬉しいことに殺意はなさそうだけど、睨まれているのには変わりない。

 

「この世界を破壊したいとか思ってる?」

「いや全く思ってないですまったく」

 

怖い。

何考えてるんだ本当に。

暴力反対。

 

「私の邪魔をしたら本気で殺すからね?」

「わかりました」

「わかったならいい」

 

地面にポトリと落とされる。

た、助かったぁ。

 

 

「君の出自はなんなの?まさかこの世界の住人じゃないとか?」

「はい」

「そう。ギュリエディストディエスの言った通りだなぁ」

 

誰だそいつ。

初めて聞いたぞ。

 

 

「魔王の出自は?」

「本当は言いたいんだけど、禁忌に関わるからダメかな。

 でもその情報だけである程度わかるかもね」

 

 

 

「禁忌ってまだカンストしてないでしょ?」

「もうLV8だけど」

「カンストしそうだね。そしたらまた話そう。

 今、私は嬉しい気持ちとイライラした気持ちでいっぱいだから」

 

「あ、あと1つ」

 

帰ろうとした魔王が、振り向きざまに冷たい目を向けてくる。

 

 

 

「今からクイーンに会いに行くんだけど、なにもしてないよね?」

「してないです」

「じゃあいいや」

 

 

頼む私の娘。

なにもしてないでくれ。

寄生だけなら害虫と見られてないかもしれないから。

他なんかやってたらアウトだから。

 

 

 

 

 

「やっぱりこのスマホ持ちづらい。

 こんなでかいものどこに入れときゃいいの?」

 

 

 

それは私もすごいわかる。




アルセウス『やっと通話終わった』

ギラティナ『そうですか』

アルセウス『Dにバレないようにするの大変だったわ。
あとひらがなで喋るのキツかった。
でも、人の足元見て交渉するのは楽しかったな』

ギラティナ『最低』


図鑑はアルセウス仕様の、増えていくスタイルのものです
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