正直、勝てると思う。
確かに最初見た時はスキルが多すぎると思った。
けどそれも無垢で一定数打ち消せる。
雷光槍も当たれば結構ダメージを与えられる。
しかもその雷光槍はほぼ無限。
連射もできるしたくさん一気に放てる。
ここまできたら負ける理由もない。
中層を抜けられるんだし、負けるつもりもない。
私が勝つ。
火龍が空中に舞い上がった。
それを見た白は急いで毒合成。
もちろん私も。
ここまでの予備動作がある技はアレしかない。何より、火龍のものとなると避けきれない。
直後、火龍の口から火炎が放たれた。
極大のブレスが地上を一瞬で火の海に変えていく。
火竜スキルレベル10、獄炎ブレス。
その広範囲のブレスは周りの地面を融解させ、ただの炎の海じゃない、新たなマグマの海に変えた。
弱毒を大量に顕現させて浴びながら壁を伝ってジャンプする。
かろうじてダメージを受ける前に天井に逃げられた。
毒のダメージでHPは少し減ったけど、気にする程度ではない。
マズイ。
ギャラドスなんて比じゃない。
ギャラドスは火の海に帰るだけで地面はすぐに元には戻った。
けど、この火龍は地面自体を無くしていく。
倒す気満々だ。
手加減なんて全くない。
その上、なかなか動きが速い。
雷光槍も避けられるから、まだ体力を半分削れてないし。
すぐに飛んで避けるのが厄介すぎる。
麻痺の邪眼も効いてないみたい。
他の邪眼も効いてないって考えた方がいいのかな。
火龍の方はまだまだ火炎ブレスのストックがある。
それに対して私たちは火龍の速めの火の玉を食らうだけでおそらく死ぬ。
もちろん当たったら死ぬわけで避けることはできる。
ただ、一回でもミスったら死だ。
しかも火炎纏。
これにも触れたら死ぬ。
つまり、体当たりされたら死。
即死攻撃が多すぎる。
これはちょっと流石にマズイかも。
私たちは獄炎ブレスで天井に追い込まれた。
ここにいると白が全速力で走れない。
だから地面に降りたいんだけど、地面がマグマになるとどうしようもない。
猛毒合成は火炎纏で焼き消される。
猛毒合成は雷光槍よりも何倍も火力のある技だから、当てられたら勝つんだろうけど。
火龍の体力も半分近くまで削ったしね。
私の雷光槍のおかげで、火龍は回避に専念しなきゃいけない時も多々ある。
でも、その間私たちは安全な地面を探すことしかできない。
火竜たちは近づいているというのに。
しかも、安全な地面なんてものは見つからない。
ついに、火竜たちが迫ってきているのが見えてしまった。
まずい。
合流してしまう。
されたら、死ぬ。
この瞬間、私たちは2人とも火龍から意識を逸らしてしまった。
火龍レンドが放った獄炎ブレスは、何の対策もしていない私たちに降りかかり、チリも残さず焼き尽くしていった。
とでも思ったかデカブツ!
お前に隙見せたら襲ってくるよなぁ!
なぜなら私がそうだからだ!
私たちは、天井の違う場所から思いっきりジャンプする。
私は巨大な弱毒の水玉、白は巨大な蜘蛛毒の水玉を携えて。
まず私が火龍の身体に水玉を当てて、火炎纏を一瞬だけ無効化。
確かに火龍は一瞬混乱したけど動き出そうとした。
でもその一瞬が命取り。
白の鎌が火龍の鱗を引き裂く。
腐蝕攻撃。
おそらく全ての防御を貫通する、トップレベルで恐ろしい最強の攻撃。
鎌も同時にダメになるけれど。
そして、私が現れた肉を魔王斬で切り裂いた。
苦しそうにうめき声を上げる火龍。
再び火炎纏を発動させようとしたけど、もう遅い。
白の蜘蛛毒が傷口にぶつけられる。
麻痺を最大に乗せた、殺意マックスの必殺攻撃。
それは火龍の命を、じわじわと、そして確実に刈り取った。
《経験値が一定に達しました。個体、ラグ・ロアがLV14からLV15になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『立体機動LV6』が『立体機動LV7』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『HP自動回復LV8』が『HP自動回復LV9』になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《経験値が一定に達しました。個体、ラグ・ロアがLV15からLV16になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『腐蝕攻撃LV1』が『腐蝕攻撃LV2』になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《経験値が一定に達しました。個体、ラグ・ロアがLV16からLV17になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『回避LV9』が『回避LV10』になりました》
《条件を満たしました。スキル『回避LV10』からスキル『確率補正LV1』が派生しました》
《スキルポイントを入手しました》
《経験値が一定に達しました。個体、ラグ・ロアがLV17からLV18になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『命中LV9』が『命中LV10』になりました》
《条件を満たしました。スキル『命中LV10』からスキル『確率補正LV1』が派生しました》
《『確率補正LV1』が『確率補正LV1』に統合されました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『生命LV9』が『生命LV10』になりました》
《条件を満たしました。スキル『生命LV10』がスキル『身命LV1』に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『万能糸LV1』が『万能糸LV2』になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《条件を満たしました。称号『龍殺し』を獲得しました》
《称号『龍殺し』の効果により、スキル『天命LV1』『龍力LV1』を獲得しました》
《『身命LV1』が『天命LV1』に統合されました》
《『竜力LV3』が『龍力LV1』に統合されました》
うん。こっから竜たちを全員やらなきゃやらんのか。
幻夢という最強の絡め手無しで。
私たちは、現れた火竜たちに向き直る。
こっからが勝負?
幻夢については次回説明するつもりです。
ちなみに、幻夢はMPの消費上もう使えません。