バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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W3 わたし、強く、なりたい

青と別れてから3日ぐらい経ったのかな。

わたしは一人下層にいる。

 

ああ、D?

もちろん会った。

スマホで。

よくわからない男もいた。

 

 

青からスマホを見たっていうのは聞いたけど、本当だったのか。

正直びっくりした。

青は意見をコロコロ変えるし、物事を誇大して話すことが結構多いし。

 

わたしは青と別行動をとることにした。

理由は簡単。青はおそらく戦闘が好きじゃないから。

わたしみたいな、戦闘狂じゃないから。

 

上層に来て、わたしは強くなったと確信した。

嬉しかった。

でも同時に弱かった。

そう思ってしまうわたしの心と、管理者にもなってないわたしの体は弱いままだ。

 

 

 

だから決めた。

わたしはアラバを打ち倒す。

異世界にきて、その厳しさを教えてくれたアラバをだ。

 

もちろんそれを青に言うことも考えた。

青もトラウマになっていると思うから。

でも、戦うことには賛成しないと思う。

だって青だし。

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに。

ついに。

 

わたしは、空間魔法の進化系である次元魔法を獲得したのだ!

これを使えば転移ができる。

なんとマザーが襲ってきても逃亡できるのだ!

 

 

 

 

禁忌が発動してから一週間。

確かにわたしは狂ったように戦った。

地竜もヘビもカエルも平等に刈り取った。

上層の獲物がいなくなれば下層に行って、下層に獲物がなくなれば上層に向かう。

そんな生活を繰り返してた。

 

そのおかげで一気に育ったから獲得できたんだけどね。

もうやらん。

 

 

だってあの時、なにも考えずにそのまま地龍に挑んだんだよ?

結果は敗北。

まあ、そりゃあそう。

 

あの時、わたしと相対したのは地龍カグナ。

実は下層でアイツと出会ってた。

初めて会った時は時は無理だと思ってたけど、怒りで暴れていたわたしはいけると思った。

 

 

無理でした。

危なかった。ブレスを喰らう前に転移で逃げられたから大丈夫だったけど、当たったら死んでたと思う。

地龍は恐い。火龍よりも。

 

そのとき鑑定したのがこれだ。

 

『地龍カグナ LV26

 HP:4198/4198(緑)

 MP:3339/3654(青)

 SP:2798/2798(黄)

   :2995/3112(赤)

 平均攻撃能力:3989(詳細)

 平均防御能力:4333(詳細)

 平均魔法能力:1837(詳細)

 平均抵抗能力:4005(詳細)

 平均速度能力:1225(詳細)

 スキル

 「地龍LV2」「逆鱗LV9」「堅甲殻LV8」「鋼体LV8」「HP高速回復LV6」「MP回復速度LV2」「MP消費緩和LV2」「魔力感知LV3」「魔力操作LV3」「魔力撃LV1」「SP回復速度LV1」「SP消費緩和LV1」「大地攻撃LV9」「大地強化LV8」「破壊強化LV8」「貫通強化LV6」「打撃大強化LV5」「命中LV3」「危険感知LV10」「熱感知LV6」「土魔法LV2」「破壊耐性LV9」「斬撃大耐性LV2」「貫通大耐性LV3」「打撃大耐性LV6」「衝撃大耐性LV4」「大地無効」「火耐性LV3」「雷耐性LV7」「水耐性LV3」「風耐性LV5」「重耐性LV2」「状態異常大耐性LV8」「腐蝕耐性LV3」「苦痛無効」「痛覚大軽減LV3」「暗視LV10」「視覚領域拡張LV4」「視覚強化LV3」「聴覚強化LV1」「天命LV2」「魔蔵LV3」「瞬身LV1」「耐久LV1」「剛力LV9」「城塞LV2」「道士LV2」「天守LV1」「縮地LV1」

 スキルポイント:31200

 称号

 「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「龍」「覇者」』

 

 

なにコイツ。動く城じゃん。

 

攻撃と防御が高すぎる。なら抵抗力は弱くしてよ。なんで高いのよ。

 

 

うーん。

アラバを倒す前にコイツを倒してもいいかな。

アラバよりは弱いでしょ。

なんとなく、気迫が、ねえ?

そもそもアラバだったら突撃して戦うなんてことしないしね。

 

 

こういうことを考えてると、青は強かったんだなあとつくづく思う。

正確に言うとわたしと組んだ青だけど。

だって、コイツわたしが避けてる間に青が雷光魔法撃ってたら終わるでしょ。

無垢でスキル打ち消せば魔法耐性の逆鱗だって打ち消せるんだし。

 

HP高速回復はあるけど倒せると思う。

カグナは雷系魔法に対する耐性ないし。

 

あーあ。青と別れたの失敗だったかなぁ。

今からでも青を連れ戻しにいくか?

多分来てもくれるんだよなぁ。

 

でも本人は戦いたいってわけでもないし、ただわたしの自己満足で戦いに巻き込んでいるだけ。

それはわたしが許せない。

そんな簡単に人の覚悟、意志を無碍にすることはできない。

わたしも甘くなったもんだ。

 

 

じゃあ、わたし一人で戦うか?

運のいいことに、深淵魔法を放てば瀕死にはできそうなんだよね。

 

わたしは見たこともないけど、電脳が龍くらいならいけそうって言ってたし。

とりあえずやってみないと話は始まらないか。

 

 

「深淵魔法LV1、地獄門!」

 

大量の魔法陣が現れる。

それらは細かく振動して、大爆発を引き起こした。

 

迷宮は砂埃に包まれていった。

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ないわー。

 

まさか試しに撃ったLV1の魔法でわたしが制御不能になるとか。

しかもそれで爆発するとか。

深淵魔法、どんだけなのよ。

わたし魔導の極みも持ってるはずなんだけど。

 

うーん、術者自体の経験不足か。

並列意思がいてくれたらまだ戦えるんだけど生憎外出中だしなー。

最近やっと手に入れた暗黒魔法でもカグナは倒せないっぽいし。

無垢のスキルが欲しい。

マジで。

 

 

 

 

 

 

でも暗黒魔法なら練習する機会はありそうだね。

食われているのにやっと気づいたマザーのおかげで。

わたしの本体を殺せば助かるって気づいたマザーのおかげで。

 

 

わたしは忍び寄っていたマザーの刺客たちに向き直る。





白、原作とやることがほとんど変わらない。

これは白についての話減らすことになるかも。
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