バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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電気蜘蛛VS水龍ミドラ
決着


ポケモンのBW2が発売10周年になりました。
バチュルも頑張ります。


51 水溜まりはやがて干上がる

爆雷。

これは自分の身体に電流を流すことで速度を極限まで上げる魔法。

この魔法は私自身が作ったもので、D自身もこんなのを作れるなんて想定できないだろう。

 

 

だから隠しておきたかった。

Dにこの存在がバレるということは私がシステム外行動を取れることがバレるようなものだ。

警戒レベルを上げられるかもしれない。

それだと、下手したら私の本当にやりたいことが出来なくなる。

 

 

 

とりあえずバレないように設定は調整した。

ひとまず2年欲しい。

全てが安定すると想定できる2年間が欲しい。

それまでにバレたら私は死ぬ。Dに確実に殺される。

 

 

そんなリスクを冒してまで私はミドラと本気で戦いたいと思ってしまった。

爆雷の効果で、身体中を電流が駆け廻る。

それも無視して跳ねる。

 

 

電流の力で増強された神経系は、探知のスキルも組み合わさって一気に過敏化する。

魔力の流れと、マグマの熱気がバチバチと顔に当たってくる。

痛いような、くすぐったいような変な気持ちだ。

 

 

電流の力で同じく強化される筋肉。

外骨格の内側で増強されていくのをメキメキと感じる。

それに伴ってどんどん削れていくSP。

さっきとは減少の仕方が桁違いだ。

 

 

 

私は、空間機動を使って水龍のブレスをどんどん避けていく。

一瞬でケリをつけよう。

私もHPがほとんどないし何かに当たったらどうせ死ぬんだ。

ほっといてもSP切れで死ぬんだし。

 

 

幻夢を発動。

そのまま雷光槍を大量に展開してミドラへと発射。

高速の槍は流星群のように落ちていく。

 

 

 

どうくるかと思っていたら、奴もそのまま突っ込んで来た。

しかもあっちもあっちで全力を出してるみたいだ。

 

 

水魔法に高速遊泳を重ねて、さらに空間機動も組み合わせたミドラの最高速攻撃。

さっきより素早さも増した上に方向転換も上手くなってる。

空間機動で足場にぶつかりながら移動して水魔法で方向転換してるのか。

この短時間でここまで成長するとは。

私が放っておいたらどれだけ強くなったんだろう。

 

 

でも世界でもかなり上位の強さになったんじゃないかな、コイツ。

確かに今までの私だったらそのまま刺されて死んでいただろうし。

けれど今は違う。

私だってトップクラスのスペランカーだ。

 

 

よし、楽しくなってきた。

本気で殺りあおう。

 

 

ミドラはぱっと見では雷光槍を避けながら突撃してきている。

だけど、実際はめちゃくちゃ食らっているのをやせ我慢しているだけ。

だって幻夢で槍を一部見えなくしてるもん。

 

 

見えなくしてる雷光槍には結構当たっているし確かにHPも削れてる。

ミドラの体力も再び半分を切ってるしね。

さっきも半分だったのに、HP高速回復本当に許さん。

 

 

考えてる間にも、当たり前のように飛んでくるブレス。

魔法使いながらブレスも撃てるのか。

どんだけ魔法の素質あるんだよ。

 

 

あわてて避けて雷光槍を発射。

ブレスは戦いの振動で脆くなった壁をどんどん崩していく。

なんなら、私じゃなくて壁狙ってるまである。

 

 

あれ?

ちょっと待って。これ本当に壁を狙ってる。

 

 

私に気づかれないように少しずつ壁削ってるな。

本当に少しずつ、削り取っていくように。

それでも確かに壁は削れてる。

 

 

なにが目的だ。

少なくともロクな理由じゃないと思うけど。

 

 

探知!

私が壁の中で光る赤いものを探知した瞬間、その壁は崩れ落ちた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

うー。

バカかなー。

てか、なんでこんなこと思いついたかなー。

 

 

壁から流れ出るマグマは空間機動の足場の上に降りかかっている。

私が屋根として急遽作った足場にだ。

 

 

マグマ溜まりと縦穴を繋げるとか。

マグマに触れたら、体力的にも即死。

水流感知で流れてるのを感知したんだろう。

 

 

ミドラにはマグマ効かないのが本当に嫌だ。

HP高速回復で相殺した上で回復がさらに上回るとか。

やりたい放題しすぎでしょ。

 

 

再び爆雷を掛け直す。

ミドラが飛びかかって来てるのを探知した私は、空間機動の足場を広げてその上を走る。

 

 

マグマに触れないように上の足場も同時に拡大。

空間機動の使いすぎでMPゲージまでもが半分を切った。

MPはすぐに回復するからいいけど、まさかここまで減るとは。

ミドラ恐るべし。

 

 

助走して足場から大ジャンプ。

そんな空中にいて身動きの取れない蜘蛛をミドラが見逃すわけが無い。

 

 

足場から飛んだ私を狙って、大口を開けるミドラ。

 

 

確かにいい判断だ。

私を食べるなら今口を開けなきゃいけないしね。

雷光槍でも、暗黒槍でも、私は奴を削りきれない。

万能糸を使ったとしても私はミドラからは逃げられない。

 

 

だけどそれは最良じゃない。

 

 

 

 

この瞬間、勝負はついた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

ミドラの口は空を切り、ミドラ自身も落下していく。

 

 

 

天井にへばり付いてホッと一息つく。

ミドラがマグマの中に落ちていったのを確認して私は治癒魔法を発動させる。

 

 

危なかった。

爆雷を見せた時に、ミドラが手札を使い切ってくれたと思ってくれたのが功を奏した。

爆雷に対応すれば勝てると思ったんだろう。

 

 

私が使ったのは、猛毒合成と黒鞭。

猛毒合成で特大の毒をミドラの口の中に放り込んだ後、糸よりも速く動かせて熱に強い黒鞭で天井に逃げた。

 

 

あの時ミドラが口を完全に閉じていたら私は死んでいたかもしれない。

都合よく口を開けていたことには感謝しかない。

 

 

私が黒鞭を途中で見せていたら警戒されたかもしれない。

私が毒合成を見せていたら避けられたかもしれない。

バチュルが元からいた生き物だったら知られていたかもしれない。

こんな、たまたまの連続で生き残った。

これは胸にしっかり刻み込もう。

 

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV13からLV14になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『魔闘法LV8』が『気闘法LV9』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『怒LV1』が『怒LV2』になりました》

《スキルポイントを入手しました》

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV14からLV15になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『無限LV1』が『無限LV2』になりました》

《スキルポイントを入手しました》

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV15からLV16になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『睡眠耐性LV7』が『睡眠耐性LV8』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『賢姫LV5』が『賢姫LV6』になりました》

《スキルポイントを入手しました》

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV16からLV17になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『HP高速回復LV4』が『HP高速回復LV5』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『外道魔法LV8』が『外道魔法LV9』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『神性拡張領域LV6』が『神性拡張領域LV7』になりました》

《スキルポイントを入手しました》

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV17からLV18になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『石化耐性LV5』が『石化耐性LV6』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『恐怖耐性LV7』が『恐怖耐性LV8』になりました》

《スキルポイントを入手しました》

 

《経験値が一定に達しました。個体、エジク・ラアがLV18からLV19になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『次元魔法LV4』が『次元魔法LV5』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『魔闘法LV9』が『魔闘法LV10』になりました》

《条件を満たしました。スキル『魔闘法LV10』がスキル『魔神法LV1』に進化しました》

《スキルポイントを入手しました》

 

 

脱皮で脚が復活する。

切れたお腹もすっかり治った。

ほんと、なかなかやってくれたもんだ。

ただただ危なかった。

 

 

 

 

『始まりました』

 

 

うん?

なにが?

 

 

これは下層にいる子供からか。

位置は地龍アラバ。

そうか。

 

 

そうなんだ。

やるんだね、白。






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