ゴソッ。ゴソッ。
音がする。なんかうごめき始めた?
あ、蛇の上から手が見えた。きっと来そうな音楽が流れてきそう。
怖くてあれ結局まともに見てないなぁ。TSU○YA近くにあったのに。
「青!!進化したった!!」
そして、ついに白がその全身を見せた!
すげえ。なんも見た目の変化がない!
いや、産毛が減ってツルツルになったくらいか?
それでも基本的になにも変化してない。
してない……よな?
ふっ、進化が不安になってきたぜ!
てかこれ進化っていうの?
「青。その蛇は?」
「ふっふっふっ。我が1人で捕らえた」
「え?」
「いや、なんか襲ってきたんやもん。結構死にかけたぞ」
「青、ありがとう」
待て。感謝されたときの対応の仕方を16年間ボッチで生きてきた俺は知らんぞ。
がんばろ。
「どういたしまして。じゃあ俺が進化していいか?」
「あ、鑑定がレベルアップした」
運命のLv5。なぜか出来ることを教えてくれなかったとこだ。
「鑑定してみて」
「わかった」
さあ、運命の瞬間です。
白選手、どうぞ!!
デデデデデ、デデン!!
『スモールタラテクト Lv1 名前 白
ステータス 弱い』
ひでえ。これは悪魔。まじで悪魔。許すまじ四天王。
「ねぇ」
「はい」
「わたし、進化一発目にこれを見させられたんだけど」
「これは誰も想定してなかった。許せ」
――――――。
「進化してきます!」
冷たい視線を浴びながら俺はいそいそと蛇の陰に隠れた。
えっと、ビリチュレとバチュレアってどっちがいいんだ?
何となくだけど、ビリチュレの方がいい気がするんだよなぁ。
みんなそうだしギャンブル性少ないし。
あれ?俺まさかだが思考誘導かかってね?
さっきバチュレアにする気マンマンだったはずなんだが。よし、バチュレア!
即決!さっさと進化!
《進化が完了しました》
《種族名:バチュレアになりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度進化ボーナスを獲得しました》
《熟練度が一定に達しました。「禁忌Lv3」が「禁忌Lv4」にレベルアップしました》
《熟練度が一定に達しました。「外道魔法Lv1」が「外道魔法Lv2」にレベルアップしました》
《熟練度が一定に達しました。「糸合成Lv1」が「糸合成Lv2」にレベルアップしました》
《熟練度が一定に達しました。「電撃付与Lv3」が「電撃付与Lv4」にレベルアップしました》
《スキルポイントを獲得しました》
じゃあ、おやすみ。
おはよう。太陽出てないけどね。
虫だと暗闇ちゃんと見えるのすごいわ。蜘蛛って夜行性なんか?
「白!」
「青!蛇どうすんの?」
がんじらめにされた蛇を白が指さす。
てか周りにいた蛇白が全部食ったの?
あと進化に関してのコメントはないんか。
あ、俺もしてないから何も言えん。
それはそれでじゃあまあいいとして。
「よし、じゃあふたりで殺そう」
「毒牙」
「連鎖斬。吸収」
《経験値が一定に達しました。バチュレアがLv2にレベルアップしました》
よし、ちゃんとレベルアップした。頑張らんと子供に追いつけん!
「鑑定!!」
『バチュレア Lv2 名前 青
佐野蒼生
ステータス 弱い』
あー。知ってたからこのくだりはもういいっす!!
まぁ、これで一段落。じゃ、食べて出かけるか。腹も減ったことだし。
下層はヤバい敵が多い。
地竜とか地龍とか、蜘蛛とか、カマキリとか、ハチとか――。
だから、勝てる相手を選んで戦う。
上層からいるメンツは、だいたい毒持ちか群れているやつ。
もちろんスモールレッサータラテクトはいない。
3日に1回、4日に1回しか獲物が取れない時もたまにある。
そんなときに現れたのが、タニシ虫だ。
あいつはヤバい。食べた瞬間にフラリと意識が飛んだ。
白はなんとか食べてたからただ単純にヤバい味をしていたってこと。こわ。
なんか俺が気絶したあとに力業で俺に食わせてたらしいけどね。
イッツクレイジー。
もう、進化してからだいぶ時間がたった。2ヶ月くらいだろうか。
そして「賢姫」で見ていたら四天王達がついにデンチュラにとっくに進化してその次の進化を完了していた。これでだいたい2進化分先を行かれたことになる。
『デトロエレテクト Lv8 名前 アナ』
『デトロエレテクト Lv8 名前 アニ』
『デトロエレテクト Lv8 名前 アネ』
『デトロエレテクト Lv8 名前 アノ』
あと、思い思いに勝手に名前つけていた。はっきり言って成長が早すぎて引いてる。
なにコイツら。
絶対ダイジェストでストーリー進めてるよね?
次はアラバ47。えっと?
『デトロエレテクト Lv7 名前 ミア』
『デトロエレテクト Lv7 名前 ミイ』
『デトロエレテクト Lv7 名前 ミウ』
『デトロエレテクト Lv7 名前 ミエ』
――――。
アラバ44になってた。自然って恐ろしい。思ったけど名前流行ってるのか?
それぞれコンタクトは出来ないはずなんだけど。
ほかのやつらもデトロ組とデンチュラ組が半々くらい。もはやビリチュレ組はいない。母親とは。
ちなみに、今は200匹弱生き残っている。
でも、大きな変化はあった。
それは、寄生していない子供たちが現れ始めたということ。彼らに「賢姫」で話を聞いたらタラテクトに寄生してたらバレたから殺したとか、吸収に宿主の回復が追い付かなくなったから殺したとかそんな答えが返ってきた。
まあ、彼らには上層への抜け穴の場所とクイーン四天王たちがいる場所を雑に教えといたからうまくいけばまた寄生出来ると思う。
クイーンタラテクトってすごいでかいから少し増えても大丈夫だし、まあ別に寄生しなくても多分生きてけるだろうけどね。
そのクイーン四天王は子分を育て始めたらしい。
こっちからは存在しかわからないしステータスも種族名すらも出てこないけども、多分一番強い子分が俺よりだいぶ強いくらいだと思うとなんか草。
はぁぁ。
ピンチになったらクイーン四天王を回収する仕組みがほしいけど、そこらへんどうしよう。
まだ今は無理か?
俺と白はカエルを狩ることでLv5まで上がった。
でもいかんせん効率が違いすぎるんだよなぁ……。
「鑑定」はLv6になったし、あのときは白と二人で踊りあった。だって基礎能力値全部出たんやもん。
ま、こんな感じだけど。
『バチュレア Lv5 名前 青
佐野蒼生
HP:40/41(緑)
MP:41/41(青)
SP:41/41(黄)
:41/41(赤)
ステータス
平均攻撃能力31
平均防御能力29
平均魔法能力32
平均抵抗能力29
平均速度能力45』
結論。弱い。めちゃくちゃ弱い。ま、蛇殺すのにもスキル頼みだったししょうがないとこではあるがな!!
速度だけ微妙に高いのはバチュルの素早さだけ高いのを再現してるのか?
「探知」と「操糸」はスキルポイントで習得したのに成長が見られないし。
いや「操糸」は少しずつは成長してるけど「探知」?
あんな発動した瞬間情報過多で頭痛がおきる外道スキル知らん。
よし、鬱になってきたし今考えてたことは忘れて、今に集中しよう!!
そしてナウ。グレータータラテクトLv7から身を隠してます。
ちなみにその上でデトロエレテクトLv7がちっさくなって大家族を作ってるのが見えてます!
もうなにこれ?
グレータータラテクトが体長7mあるのが悪いっちゃ悪い。
なんかミステリーサークルみたいっすねぇ……。
すげえぞ我が娘。
しーらない!!って言って見なかったことにしたいなぁ。
だってこれ迷宮中で起きてんでしょ?変に関わりたくないし単純に画がヤバい。
『おい、イルナ!!』
『なんすか?』
『そのグレーターって、倒そうと思えば倒せるのか?』
ま、でもとりあえず上のヤツと通話はしなきゃ。
情報収集よ。
『うーん。スキルが全然育ってないから無理っすねぇ……。別に速急に倒す必要もないのでまだしばらくはいますかね』
『吸収するエネルギー量ってどうなってるんだ?』
『どうせ結構な魔物がHP自動回復を持っていますし、別に持ってなくても「鑑定」持ちでなければちょっとの変化なんてわかりっこないっすよ。
なにより獲物のHP自動回復のレベルがHP吸収で上がっていきますからね。
獲物としても嬉しいんじゃないすか?』
『こわ。それ、レベルアップでバレないのか?』
『さあ。ってわけでもっと吸収するようになってもバレないっす。この無限サイクルの途中でレベルが上がっていくんすよ』
『えぐっ』
あ。でもパッと見この迷宮ここまでヤバい寄生虫いないんだよなぁ。
そりゃ寄生虫って概念が無いならばれないよね……。無いものを想像することは想像の域を出ないっていうし。
『でも身体を小さくするとステータスにすごい下降補正かかるのめちゃくちゃ厄介すよ』
『そうでもしないと世界のバランス崩壊するやろ』
『あ、グレーターが引っ込んでくぽいんで切りますね。話し相手が子供しかいないんで母さんからの電話みんな結構楽しみにしてるんじゃないすか?じゃあ』
ブチッ。
『えぐっ』
ただ、それだけ。それだけが感想だった。
高さ200m程ならありそうな巨大なホール。たくさんの穴が開いていて、魔物がそこを行き来しているっぽい。
そして、今ちょうど下を大量の猿がめちゃくちゃ走ってる。触らぬ神に祟りなしっていうしもちろん関わる気は無い。
「下すごいね」
『アノグラッチ Lv7』
『アノグラッチ Lv6』
『アノグラッチ Lv2』
『アノグラッチ Lv8』
『アノグラッチ Lv3』
ーーーーーーー
「猿の群れか。青絶対に落ちないでよ?」
「わかってる」
「前に1回落ちたでしょ?」
「すいません」
猿達が去って行ったのを確認して、家を作る。
鰯の群れみたいに猿が群れてるのを俺はもう見たくないと願います。
だってこれテレビとかじゃなくてリアルなんだもん。
落ちたら死ぬんやで。
じゃあ、作りますか。
崖の上ハウス。
壁を登れないと攻撃は出来ないっていうクソ仕様となっております。
なんなら登ろうとしても上から蜘蛛糸が降ってくるクソ仕様です。
さて、登るか登らないか、どっちのクソを選びますか?
「うーん」
「どうしたの、白?」
「蜘蛛糸が白いからバレそう」
「じゃあどうするよ?」
「下に岩切りにいくか。貼っつけるぞ」
「えーあ」
そして白が「斬糸」でギコギコと切っていく。俺は力が足りないので出来ません。クソですね。
仕方無いから「蜘蛛糸」を出しまくってスキルの熟練度を獲得しにいく。
あ、これはちゃんと運搬用に使うから手伝いは出来てるからね。
《熟練度が一定に達しました。「糸合成Lv6」から「糸合成Lv7」にレベルアッ
プしました》
「あ。猿だ。こっちに走ってきてる、てか殺意が凄そう」
「駆逐出来る?」
「とりま一緒にいかん?」
「おけ」
白に乗って猿のもとへ向かう。
『アノグラッチ Lv7
HP:98/102(緑)
MP:41/41(青)
SP:93/93(黄)
:95/95(赤)
ステータスの鑑定に失敗しました』
うん弱い。俺の方が弱いけど。
バシュ!!バシュ!!
ほな足を抑えました、勝ちです。
バシュ!!怖いから背中にもちゃんと糸をぶつけて地面にくっつかせる。
勝ちもうした。コロンビア。
「ガアアアアアァ――ッ!!」
うるさいねん。ほい。
バシュ!!
口をふさいだ。これで静かになった!やったねたえちゃん!!
「毒牙っと」
白に殺してもらって、糸で雑に梱包する。
さて、帰るか。
巣の周囲を鑑定して安全を確認。
《熟練度が一定に達しました。「鑑定Lv6」が「鑑定Lv7」にレベルアップしました》
勝ち!
「白!鑑定Lv7!」
「マジで!?あ、ほんとだすぐにLv7になった!やった!」
「よし、鑑定!!」
『バチュレア Lv5 名前 青
佐野蒼生
HP:47/47(緑)
MP:47/47(青)
SP:47/47(黄)
:47/47(赤)
ステータス
平均攻撃能力31
平均防御能力29
平均魔法能力32
平均抵抗能力29
平均速度能力45
「HP吸収Lv6」「蜘蛛糸Lv9」「操糸Lv7」「糸合成Lv7」「斬糸Lv2」「集中Lv5」「命中Lv7」「鑑定Lv7」「探知Lv3」「隠密Lv5」「連鎖斬Lv8」「外道魔法Lv2」「電撃付与Lv8」「過食Lv8」「暗視Lv10」「視覚領域拡張Lv1」「毒耐性Lv7」「麻痺無効」「雷耐性Lv7」「石化耐性Lv3」「酸耐性Lv3」「腐蝕耐性Lv3」「外道耐性Lv1」「恐怖耐性Lv5」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv4」「強力Lv8」「堅固Lv8」「強化産卵Lv10」「小型化Lv10」「共生Lv5」「賢姫Lv1」「禁忌Lv4」「n%I=W」
スキルポイント:300』
おーう。エグいぜ。1つずつ見ていくか。
でもその前にまず1つ突っ込ませろ。なんで「電撃付与」はあるのに電撃魔法はないんや。よし。
バシュ!!電撃付与!!
バチっ!!バチっ!!
強めの静電気レベルだけど出るから……。
糸の出る量を減らして……。分離出来るか。
バシュ!!べちゃ。
バシュ!!ペチャッ。
バシュ!!ペチャッ。
バシュ!!ペチャッ。
バシュ!!ペチャ。
バシュ!!ぺチ。
バシュ!!ぺチ。
バシュ!!バシュ!!バシュ!!――――。
《熟練度が一定に達しました。『電気魔法LV8』を獲得しました》
よっしゃ!
クモンビア。勝つる勝つる!!
まじでこの手段でいけるのか電気魔法!!
しかもレベル8。
これは強い。
白はちなみに毒魔法と影魔法があった。
レベル的にはこちらの大勝利だけどまあ張り合うもんでもない。
使える魔法の数も負けてるしね。
てか「強化産卵」ってなに?
『強化産卵:HPを1削って1つの卵を産む。この場合HPは自動回復しない。ポケモン型魔物の固有スキル』
あー。だから子供たちもみんな使えるわけか。
ポケモン認定されてるわけで。
あとこれやっぱ単為生殖の匂いがする。
まあ、それの方がいいけど。
『小型化:5cmまで小型化可能』
これ地味だけど多分エグいんだろうね。
地味だけど。
ステータスが下降するらしいからそのレベルにもよるけど使えるのかな?
『視覚領域拡張:視覚能力の強化を行う』
え?
え?
私は思わず2度見する。
よく子供たちバレなかったな!?
アイツらどうやって隠れてんだよ。
めちゃくちゃ「隠密」とかのレベル上がってそうだし、もし今いてもアイツらに気づけないと思う。
『麻痺無効:エレテクト種は麻痺を無効化する』
ただのチートやん。いや、普通に強いよね。
ポケモンでの理持ち込み過ぎじゃない?
『賢姫:ポケモン型魔物を使役する中で最上級のスキル』
これの説明はほとんど変わってないか。よし次。
『外道魔法:精神にダメージを与える魔法』
よし、外道魔法Lv2発動。
うーん。うーん。
うーん。
うー。
これ発動出来てない?難しそうだしやり方わからん。
めちゃくちゃやってみたいけど。
とりあえず次。
『過食:食べた量をエネルギーとして保存。SPに換算される』
これは普通に強い。身体が小さいからか成長も早いしね。
『共生:共に生きるスキル。経験値が近いレベルになるよう振り分けられたり、増加したりする。念話など共生に必要なスキルは含まれている』
はぇー。初めて説明読んだけど面白いなこのスキル。
でも、経験値が増えてる量が分からないんだよなぁ。
しょうがないけど。
それ確かめるためにわざわざ一人で戦う気にもならんし。
『強力:平均攻撃能力に上乗せがかかる』
『堅固:平均防御能力に上乗せがかかる』
コイツらも地味にありがたい。増えるなら少しでも大歓迎だ。
で、ここから問題の奴等。
『禁忌:決して上げることなかれ』
うわっ!!怖い。はい終了!!
早く次出して!!
雑!
詳しく説明しろ!
『n%I=W:鑑定不能』
なんだお前。わけわかめのワカメ太夫Lv38か。
あ、俺疲れてんな。
いやぁ―。
スキルまでちゃんと調べられるようはになると鑑定様だね。
便利すぎる。
「青も見終わった?」
「うん。見る?」
「あ、みるみる。わたしも見せるわ」
「チートばっか」
「韋駄天が全てをぶっ飛ばすくらい強いんだが?
それで速度エグいことになってるよ?
まあ俺はずっと乗ってるからその恩恵を享受してるともいえなくもないけど」
「あの、オリジンとか賢姫とか持ってるアンタがいいますか」
「それ俺自身には全く補正かからない無用の長物だからな?今のところはだけど。
てかもう寝よ?疲れてるでしょ」
「そーだね。寝るか」
主人公の性格:まあまあ悪い