大地分け目(物理)の大いくさ。
新しい奴については後書きを参照してください
うん。
やっぱり効果は薄いか。
ほとんどの蜘蛛が上手く避けきってる。
というのも反逆地獄自体は万能な魔法ではない。
貫通力や破壊力が高いだけで触れなければ殺傷能力はないし、そもそもの魔法がすごいゆっくりしているし。
最悪天井から降りてきてるのを見てから逃げれば生まれたてでも避けられるんじゃないかな。
うんうん。
上がってきてる。
クイーンがもともと繋いでた穴からたくさんの蜘蛛たちが登ってるねぇ。
ただ、クイーン自身が登ってきてるわけじゃないから先鋒の人たちかな?
私も地上に転移して準備開始。
まずは賢姫でアースたちを15体ほど召喚。
ついでにマグマックだったものたちも10匹くらい召喚してみる。
おぅ……。
こいつらもデカくなってるな?
元々のサイズの5倍にまでなっとる。
もともと私の足の長さくらいだったはずなんだけど。
オリジンの個体なんて2mくらいあるんじゃないの?
てか、なんでこんなに大きくなってるのよ。
私が小さいの馬鹿みたいじゃないか。
「お前が小さいから悪いのだろうが!
我は大きいから好き勝手できるのでな、人化するのを楽しみに待っていろ!
フハハハハハ!」
しかもめっちゃ喋るじゃねーか。
ーーーーーーー
「で、あんたはどうするの?甲羅トゲトゲカタツムリ」
「ああ?我に命令するのか?
いい度胸だな」
「お前事実上私の眷族って扱いだからな?
偉そうなこと言ってるけど立場的に私が上。
素早さも攻撃力も耐久力に至っても私が上。
いいね?」
「ふうむ、そんなことなどわかっている。
大切なのは心だ心」
「ぶっ飛ばしてやろうか貴様」
そう言って胸を張るように身体を伸ばすカタツムリ。
こいつ、私以上にこの世界舐めてんじゃなかろうか。
しかもステータスも素早さを除けば平均的に10000近くある。
素早さステータスも3000あるしなんだよ竜以上に早い巻き貝って。
見た目もだいぶエグくなってる。
ナメクジの時には無かった甲羅を背負っていて、その甲羅も岩のトゲが生えていたりしてすごい豪華になって。
マグマの身体だけで十分殺傷能力あるのにトゲいるの?
空間機動も使えるらしいし、こいつじゃあカタツムリのくせして空飛べんのかよ。
く、腹立つけどどうやって飛ぶのかちょっと見てみたい。
一応獄炎魔法使えるらしいし。
こいつも一年ちょっとしか生きてないんだよな。
傲慢もないのにどうやってここまでスキル鍛えてるのよ。
『お前の使役魔物成長補正のせいだろうが』
え、何それ。
初めて聞いたんだけど。
『賢姫LV2の効果であっただろうが……。はぁ』
いやいやいや。
あったとしても絶対そんなの覚えてないって。
私スキル100個くらいは持ってるんだよ?
そのうちのスキルひとつの、さらにそのうちの一つのレベルの効果なんて覚えてないって。
それ電脳だから覚えてるんだよ。
そんな呆れた声みたいな出しても騙されんからな。
「おい、我を差し置いてなんか話してるな?
アドバイスしてやるから言ってみろ」
マジでぶっ飛ばしてやろうか。
ーーーーーーーーー
結局私とコイツはペアを組むことになった。
ペアっていうか、なんかコイツ自身が強いから一緒に戦った方が生存率が大きく上がりそうなのよ。
獄炎魔法自体蜘蛛に対しては化け物みたいに強い上に、いつの間にか下層に移動して魔物狩りまくってたらしいからだ。
うん?
コイツ私の娘まさか狩ってた?
でもまさかコイツがねぇ。
ステータスは重戦車系だし娘なら逃げられてるはず。
「お前、まさか私の娘狩ってたりしてない?」
「い、いや、ま、まさかそんなことあるはずがなかろう!
我はその娘とやらは断じて狩っとらん!
そもそも娘狩ったら孫狩れなくなるだろうが!」
「うん?」
「あれ?」
ねえ、これ孫狩ってるよね。
『常習犯のセリフと見ていいんじゃね?
これからの計画に支障はねーからオレ様は構わんけどな。
てかマグマックの中でコイツだけ妙にレベル高いと思ってたけどそういうことか』
『いや、その、我はな、そ、そう!
貴様の大切な娘の周りで外敵から守ってたのだ!
この世界ステータス平均10000超える地龍もいるのだし協力は大切だろう!
フ、フハハハハ!』
おい念話に割り込んでくるな。
コイツあとでシバこう。
ーーーーーーーーーーーー
よし。
迷宮の入り口に陣取って戦闘の準備を整える。
出てくるのはアーク7体に糸人形1体。
あとはグレーター20体くらいと雑魚大量か。
クイーンはまだ下層にいるみたいだし、戦力の分散しちゃってるねぇ。
「我が全部倒していいのか?」
「いややめてよ?
私も経験値欲しいしそのためにここまで来てんだから」
「もうすぐ来るし早い者勝ちでいいか?
ただ奴らが迷宮から出てくるまでは待て。
それが一番後腐れないだろう」
「あーないない。
1匹も残らなくても文句言わないでよ?」
「我が言う訳なかろう。
ほら、来たぞ」
探知でも大量の蜘蛛が上がってきているのが見える。
正直この処理は私一人、最悪でもこの変なカタツムリもいればいけるだろう。
まあアース15体出したのは過剰戦力だったと思うけどクイーンが出張ってきてないこと考えるとどうひっくり返るかわからないからねー。
アースとアークではアース勝てないはずだし。
まだ糸人形のステータスも判明してないからそこも警戒しないと。
クイーンより強いわけではなさそうだけど変なスキル持ってるかも。
絡め手はやりたいけどやられたくはない。
とりあえず弾幕張ればいいか。
私が大量の魔法陣を展開した瞬間、隣のカタツムリは殻を破った。
はあ?
マグマック……全身マグマに覆われたナメクジ。中層攻略の時にたくさん捕獲して放牧していた。
マグカルゴ……マグマックの進化後のポケモンで、カタツムリ。調べたら一発でわかるから気になる方は是非調べてほしい。
変なでかいカタツムリ……オリジン個体のマグカルゴ。コイツ自身は人化したいとは思っていないが、青を煽るためだけに獲得してもいいかなと思っている。謎に頭も回るが、これは下層で何かあったためのようだ。
オリジン個体……その種で最初に発生した個体。この個体が卵を産んでその種のポケモンが爆発的に増えている。また、オリジンという称号を持っている。称号のオリジンについては10話らへんを確認してほしい。