バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

81 / 177
高評価、感想いただけると幸いです(最近、蜘蛛ですがなにかの小説が少なすぎて辛い)




69 魔雷大戦③ キング・オブ・三枚目

 

 

からをやぶる、略称としては「からやぶ」という技がポケモンには存在する。

効果はというと、防御能力2つをダウンさせるかわりに物理攻撃力と魔法攻撃力と速度能力を2倍にするというものだ。

 

 

 

 

結論から言おう。

ぶっ壊れ技だ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

あー。

そーゆーことね、完全に理解した。

マグマック系統ってからやぶ覚えたわ。

 

 

技として強すぎたからほとんどのポケモンが覚えないんだよなー。

というのも、攻撃性能が異常に上がるのに防御能力が言うほど落ちないんだもん。

もともと殻を持ったキャラって十分耐久力高いから下がっても言うほど問題にならんし。

 

 

で、隣のコイツはからやぶを覚えると。

流石にこの世界ではステータスの変化量控えめになってるけど十分ぶっ壊れてる。

10割上昇から7割上昇に変わったりしてるけど変わらんでしょこれ。

 

 

今の平均攻撃能力と平均魔法能力は私とほぼ同じだし。

なんなら平均攻撃能力は私を上回ってる。

そのかわり防御能力は7割くらいになってるけど、マジで関係ないやろ。

素早さも上がってるんだからその分避けられるだろうし。

てか、新しく出てきた殻ってどういう構造になっとるん?

 

 

 

『お?ボーっとしてんなら全部狩っちゃうからな?』

あん?

こちらこそ全部やったるわ。

 

 

 

 

いや待て、素早さ上げてるんだしコイツ絶対走ってくよな?

で、勝手に走って見えなくなるよな?

『そうだが?何か問題あるか?』

『いや名前教えて。わからんと別れた時に念話だるい』

『フハハハ、そういうことか!

 いいか、我の名はゼルギズ・フェクトガギアだ!

 よく覚えてけ、ではな!』

 

 

そのまま穴に向かって進んでいく爆速カタツムリ。

それを見ながら私は思った。

 

 

おいあいつ、名前負けしてんぞ。

 

 

 

 

 

ま、まぁ私のやるこったぁ決まってるし?

雷光魔法ぶっ放すだけだし?

よーし私、やっちゃうぞー!

 

魔法陣から大量の雷光槍を顕現させて、大迷宮の入り口に向かって発射。

気分はあのアニメのギルガメッシュだ。

 

おーおー、一気に削れてる。

流石にグレーターより下の奴らは瞬殺出来てるね。

グレーター自体もみるみる削れてるし。

 

でも様子を見ている限り、アークと糸人形はまだ中にいるままだ。

おそらく魔法の威力とか確認してるのかな?

絶対想定以上で泣きたいだろうけど。

 

ただ別に逃すわけないんですよねー。

というのも、どこぞの馬鹿が突っ込むので!

 

頑張れアーク共!

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

ゼルギズは爆速で地面を走る。

一般人が見れば、こんなカタツムリいてたまるかという感じであり、苦手な人が見たら見たら卒倒するに違いない。

ただこのカタツムリ、幾つもの点でただの虫とは言えない部分がある。

まずは全身にマグマを纏っていること。

この世界のマグマがいくら弱体化されていると言っても、人が触れれば瞬間的に死に至る。

つまりこの時点でこのカタツムリに触れれば死が確定しているのだ。

次に体長2メートルほどのサイズ。

質量が多ければ突進による純粋な破壊力も増大し、龍よりも速く走るゼルギズによるそれは現代の対戦車砲に匹敵する。

さらにマグマを纏っていることで貫通力も遥かに向上しており、この突進に耐えられる兵器及び防具は地球上に()()()()()

これを火が弱点であるアークタラテクトが食らうとどうなるかは言うまでもない。

 

次の瞬間、探知で様子を探っていたアークタラテクト2匹に円形の風穴が開けられた。

 

 

壁を滑るようにしながら速度を落とし、ゼルギズは残った5匹のアークタラテクトと糸人形を見渡して考える。

別にアークタラテクトはなんら気にしなくても素早さが勝っているし触れば勝てると踏んでいる。

ただ、後ろにいる糸人形に対しては見なかったことにしたいというのが本音だ。

というのもこの糸人形、パペットタラテクトというのだが少し特殊なのである。

ゼルギズが鑑定してみると中に微小な蜘蛛がいてそれが糸人形を操っていることがわかったのだ。

そのくせ人形を含めたステータスは平均10000を超えていて、しかも平均速度能力が負けている。

そして、殻を破るで防御のステータスが下がっている中、この火力の攻撃を受けるのは危ないという危機感も流石にゼルギズには残っている。

 

ただ幸運なことに、相手も相応にビビっているようだ。

触れられたら一瞬でその部位が消滅すると考えれば、ビビるのも当たり前だが。

だが別にゼルギズは殲滅を目的にしているわけでなく、なんなら遊んでいるという感じに近いので戦うつもりは全くない。

なにより、迷宮の外には10000程度なら即処理できる奴がいるのだからどう動かれても構わない。

なんならパペットタラテクトの狙いも外の奴なのだろうし、流石に少しくらいは経験値を分けてやらないと文句を言われかねないのだから、分けてやってもいいかなという考えもある。

そのため、あえてゼルギズは逃してやることにした。

 

 

マグマで出来た表皮を一時的に冷やし、固体へと色を変えていく。

その瞬間をパペットタラテクトは見逃すわけもなく、即座に横から外へ脱出しようと動く。

もちろんゼルギズも横に飛んで道を譲り外に出るよう促すと、そのまま疾風のように外へ飛び出していくパペットタラテクト。

それを見送ったのちに再びマグマで体表を覆い残り5体のアークタラテクトの前に立ち塞がる。

マグマに後退りするアークたちはもはやゼルギズの敵ではないと、その場にいる6体全てが理解している。

 

 

純粋で、一方的な狩りが始まった。






今までの一人称視点の戦闘描写と、三人称視点の戦闘描写、どちらがいい?

  • 一人称(青や白視点)
  • 三人称(神様視点)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。