我は耐えなければならない。
相手取らねばならんのは、アーク13体にクイーン1体。
これを、青が回復し終えるまで持ち堪える。
おそらく時間にして、3分程度。
いけるか?
我は眷族召喚で大量に部下たちを呼び出す。
やれるかはわからない。
だが、やらねばならない。
目の前に、クイーンの巨体が完全に現れた。
「フハハハハッ!
かかってこい、腐った神話よ!!」
全てのバフデバフと大量のマグマックたちを解き放ち、我は跳ぶ。
ーーーーーーーーーー
あいつ、すごいな。
バフデバフが私に匹敵して多い。
しかもあいつが持ってるスキルに、最強スキルの無垢が入ってるしよっぽど選ばれた種族なんじゃないだろうか。
それ以上にこの世界に合った生物の私が言うのはなんだけど。
3匹目のアークのHPを吸い取りながら私は考える。
おそらく私はポケモンの中でもこの世界に最も適している種族だ。
私の種族、電気蜘蛛バチュルは殺傷能力をほとんど持たずに寄生しながら生きている。
寄生でエネルギーも電気も全て賄いながら生きていて、それで実際に生き残ることが出来る種族なのだ。
そんな生物が魂すらもエネルギーで構成された世界に放り込まれたらどうなるか。
それは簡単で、一瞬で他の生物を
もちろん制約も大きくあるけど、考慮した上で壊れた存在だと思う。
ゲームでの性能と全く違うのはご愛嬌なのかも。
まあ、他のゲームでも設定と実際の性能違うこと多くあるから大丈夫か!
てか速く吸収しよう。
多分10匹殺れば経験値でレベルアップ出来る。
ただ、クイーンの動きが怪しい。
おそらくブレスが飛んでくるからマジで急ごう。
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電脳からの通達が来た。
どうやら、クイーンがブレスを飛ばすらしい。
それは流石に我でも対応できん。
てかヤバい。
我がやって来たのはクイーンの真上からマグマックを降らせるという物量作戦だ。
確かにこれは嫌がらせとして有効だったし、無垢も加えていたことで強制的に防御体勢を取らせることが出来た。
具体的にいえば、空間機動の足場を強制的に作らせたことなどだろうか。
無垢で防御スキルを無効化した上でにマグマを落とすとかいうなかなかな嫌がらせだったけどな。
ただ奴がブレスを撃つとなると、我にはどうしようもない。
ブレスの貫通力的にマグマック100匹を盾にしても白には軽く届くだろう。
もちろん我が盾になっても同様だ。
となると、我が白を生かすための手段は一つしかない。
ブレスが発射される前に、クイーンに大ダメージを与えて発射できなくさせる。
なかなか難しそうだし出来るかはわからないが、やるしかないのだろう。
死力を尽くそう。
『電脳、青!
貴様らブレス放てるだろう!
説明やら動画やらよこせ!
確認する!』
『了解した。
てか待て!
オレ様ブレスのスキル無いんだが!?
あー、こりゃスキル自体が無いんだな。
とりあえずシュミレーションしたのとハッキングしたやつ送る。
オレ様の方でも研究進めるから今はこれで我慢できるか?』
『わかった。
そちらも頑張れ!』
マジか。
パーフェクトコンピュータだと思っていた電脳にガタが来ていたとは。
我も驚いた。
青って本当にバケモノなのだな。
念話を切り、送られてきた動画を確認する。
ふむ。
装填開始から発射まで約10秒。
そして発射に必要なのは呼吸器官と口。
口全体に魔力を込めなければ、望む方向には発射できず暴発するのか。
それか、発射する瞬間に口を塞ぐ。
そうすればブレスは口の中で暴発して外部に発射することは出来ない。
これは部位破壊の方が賢明そうだ。
糸を使える青ならまだしも、我は拘束術を心得ているわけではない。
あの巨体を拘束できるだけの体もないし、まだ壊した方が楽に見える。
まだ装填前の魔力整理のようだし、時間はある。
だが、残り1分少々で青が全快することを考慮すればもうすぐ発射が始まるだろう。
我は、獄炎魔法の準備を始めながらマグマックを召喚し続ける。
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オレ様になにがあった?
いつから狂った?
昔は確かにこんな存在ではなかったはずだ。
まだオレ様がスキル「電脳」であった時、こんな馬鹿げたミスはしなかった。
青の魂の一部を破壊して吸収したとき。
あの並列意思を奪い取ったとき、オレ様のなにかが変わった。
オレ様の求めるものは変わっていないはずだ。
「世界の平和」に向かって、確実に進んでいたはずだ。
自分の意思を作った結果か?
なぜだ。
なぜおかしくなった。
もういいや。
行動しよう。
オレ様は産んでくれた青のために、
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急がなきゃ。
早く吸収し終えないと、ゼルギズもろとも死ぬ。
死んだら白とはもう会えない。
そして、愛してる
それだけは許せない。
許さない。
私は絶対に生き残って、私の世界を救う。
これが私の、私にしかできない傲慢な私が生み出すことのできる最高の世界で、最高の世界線のはずだ。
愛のために生きるもの。
自由のために生きるもの。
野望のために生きるもの。