バチュルですが、なにか?   作:天廻シーカ

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ONE PIECE FILM Zで投稿をすっかり忘れていた。


高評価、感想よろしくお願いします。




86 超長期戦

 

調子に乗っているようで実は私もだいぶヤバい。

というのも中層から流れ落ちてくるマグマが切れる見込みがついてしまったのだ。

今まで流れ落ちてきたマグマは水深30センチ程のマグマ湖を生み出してるけど、もう中層の湖にあるマグマの三分の一は最下層に流れ落ちている。

すなわちマグマが最大量流れたとしても高さ40メートルほどある最下層の1メートルしか埋められない。

 

 

もちろん魔王が地上に降りれないという点で意味はあるし、事実魔王は空間機動を使って戦うことを強いられている。

MPの回復も早いから単純に思考増やさせてるだけなんだけどね。

ただ逃げ場を無くして熱殺という選択肢がなくなったのはキツい。

自動的に長期戦になることが確定するし、その場合損するのは私たちだ。

 

あとゼルギズになにもさせられてない。

でも出たところでジリ貧になることを考えると逆になにもさせられない。

常々、最高峰同士のケンカは力がないとキツい。

 

天雷魔法最高火力の天雷界をゼルギズの獄炎槍とまとめて圧縮して直径2mほどの球を作る。

それに爆雷を加えて、不安定化。

 

獄炎天雷砲(ごくえんてんらいほう)!』

 

私は空間を開いて極太のビームを発射。

さらにビームの通過点の空間もこじ開けてビームを他の空間の穴から飛び出させる。

奴は避けるけど、当てるまでこれは続く。

てか当たっても効かないでしょ。

 

アリエルは2回は避けるものの3回目に直撃して天井に激突。

その間に龍には結界を貼ってもらって、再び状況を振り出しに戻す。

だけどアリエルのHPもすぐ回復するから堕とせはしなさそう。

ダメージ1000くらいしか入らなかったし。

 

 

龍たちが戦い始めてから丸2日。

その間に脱落した龍は0匹で、減っていくのは龍のSPとHPのみ。

その二つも、総量で見ればまだ1割しか削れていない。

これは超長期戦だ。

 

 

 

 

バチッという音と共に念話が繋がる。

主なんて確認する余裕は無いけど、こんな状況の中ズカズカと頭に入って話しかけてくる奴は1人しかいない。

白だ。

 

 

『青!戦況が落ち着いたみたいだから伝える!

 わたしたちはこのまま耐久してれば勝てる。

 だからそのまま、舵まっすぐで!』

 

どういうこと?

クイーンを捕食したときアリエルに時限爆弾でも仕掛けたのか?

それか最下層全体を対象とする破滅攻撃?

わからない。

 

『くわしく説明求む!

 アリエルになにかやってるのか?』

 

眉間に皺を寄せながら私は叫ぶ。

事実、青は魂の扱いに関しては私より上手い節がある。

ならなにか仕掛けていても不思議じゃない。

悔しいけど白とはそんな奴だ。

 

『魔王には私の並列意志が攻撃を仕掛けてる!

 ステータスの暴力のせいか侵食は遅いけど確実に蝕んでる。

 このままなら勝てる、だから耐えて!』

 

流石、白。

やることなすこと予想外だ。

それでありながら見事にやってのける。

だから彼女は最高だ。

 

私はニヤリと笑って叫ぶ。

『わかった!

 あと3週間は耐えてみせる。

 そっちも元気で!』

 

『オッケー!

 コッチもなんか戦争始まるみたい!

 じゃ!』

 

え?

戦争って、何がどうなった?

 

バチッという音と共に、念話が切れる。

それと同時に割れる一枚の結界。

魔王がまた殴りかかる前に防がなきゃ。

ビームを溜めながら歯噛みする。

 

 

くそっ。

今は耐えるしかないな。

話はそれからだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

思ったよりも青、元気そうだ。

念話かける前は精神的に参っちゃってるかなとか思ってたけど案外元気に話してた。

龍のステータスの減り方から考えても本当に3週間耐久出来るのかもしれない。

 

 

あとこの戦争の原因はやっぱりわたしだった。

というのも、青がいない間になんとなくで殺したおっさん。

あいつがどっかの国のお偉いさんだったらしく、突然死したからなんかやったな!?ってことになったみたい。

 

まー、第一次世界大戦じゃあるまいしそれで戦争ってのもおかしな話だけど。

どっちにしろ戦争は仕掛けるつもりだったんだろう。

ついでに豊かな街であるここを植民地として奪いたいとかもあるのかも。

国境に近いから狙いやすいし、わたしたちがいるから豊かなわけで自衛できる様な軍備があるわけでもないしね。

 

まあでも、おっさんは殺していい奴だった。

いくら偉いとはいえわたしたちのことを人族の奴隷みたいなこと言ってたみたいだし、部下に住民の畑を荒らさせたり物盗ませたりしてたし。

 

もう十分いい暮らししてたでしょうが。

なにに対して不満持ってたのよ。

なんで生活豊かなのに性格悪いんだろうね。

親御さんなにやってたんだ。

 

まあ、もう死んだやつについて今更考えたって意味はない。

言葉通りもう2度と関わらないのだから。

考えなきゃいけないのはこれからのことについてだ。

 

これから始まるのはおそらく宗教戦争。

事務担当の蜘蛛に聞くと最近教会に寄付してる食料が多かったみたいだし、多くの人が教会に集っていたみたい。

それもある日には男だけ、ある日には女子供だけと綺麗に分かれてたみたいだ。

 

こんなことからも考えるとやはり宗教戦争の節が強い。

ちなみにわたしがその集会に呼ばれなかったのは、わたしはあくまで青の仲間という立ち位置だから。

しかも青より関わりが少なかったし、少し危なめの神獣とでも見られているのだろう。

実際否定はしないけども。

 

 

そして、我々女神教に対抗するのは真言教だ。

青の娘たちが収集した情報によると、真言教は女神教よりも大きいらしいしより多くの国が信仰してるみたい。

ただこの領地がある国は女神教の総本山。国も十分に大きいからそんな簡単には落とされない。なんなら、一国二国程度なら蹴散らせる。

 

 

一国二国程度だったらの話だけどね。

ただ、もらった地図とかを見ると絶対3ヵ国は来ると予想できる。下手したら4ヵ国かもしれない。

言葉通り、大国の国境の半分が戦争になりうる。

 

しかも戦争は彼方から仕掛けてきてる。

彼方から仕掛けてくるということはすなわち此方は防御に回らなければいけない。

どこを攻めてくるかわからないから戦力を分散させなきゃいけないし、一箇所から攻められたら簡単に瓦解する。

なによりそもそも超無理矢理起こしてるんだ。

負ける見込みのある戦争に、何ヵ国も協力してそんな労力は割けない。

 

 

つまり結論。

わたしが介入しなければこの戦争は此方の負けだ。

そしてわたしはこの国の神獣その2。

ということはですよ?

 

 

 

合法的な狩りができるわけだ。

誰も文句は言えない。

なぜならば、わたしは国を守るために戦争に参加するからだ!

 

わたしは庇護する国の住民を守るために殺戮するのだから。

わたしの経験値が貯まれば、わたしの目標であるアラクネにも近づけるわけだし。

人間たちは真言教の人達を圧殺出来てハッピー。

わたしは経験値をゲット出来てハッピー。

なんと素晴らしいWINーWIN関係でしょう!

 

 

楽しみだなー。

ちょうどあと3週間くらいで二つの国の軍は接触するはず。

あー、早く来ないかな。








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