Lostbelt No.? 永続乱世神話 武神□□   作:未熟なライダー好き

17 / 27
 今回は一応、伏線の回収回になっております。
 今回全てとは言いませんが、幾つかの謎は解けるはずです。

 それでは、お楽しみください。


真相!日本異聞帯の謎

 side 上代奏樹

 

 

 (・・・あー、やっばいなぁ〜。すんごい恥ずかしい。

 ジンバーチェリーの高速移動の弱点・・・と言うのは流石に違うか、僕が弱かっただけだしね。

 とりあえず、今後アレを使う時の注意点は理解できた。)

 

 

 自身の上に積もった瓦礫の山を退かしながら考える。

 

 

 (多分これで、カルデアは逃げるだろう。彼らは逃げる時は逃げれるからね。

 骨は折れては無いだろうけど、また結構なダメージになったね。

 ただ、ゲイ・ボウを折る事ができたのは結構なメリットだね。

 この異聞帯においてゲイ・ジャルグに出来る事は殆どないはずだ。)

 

 

 

 割と苦労しながら瓦礫の下敷き状態から脱出すると、目の前に翁様がいた。

 

 

 (怖!)

 

 

 「ありがとうございます、翁様。

 正直イスカンダルも相手に加わっていたら今の僕じゃ多分勝てなかったので、足止めは 本当にありがたかったです。」

 

 とりあえず、お礼はしっかりと言っておく。

 実際に僕1人であの3人を抑えれるかと聞かれたら、ジンバー系統のアームズでは不可能なんじゃ無いかな。

 

 

 「構わぬ。確かに、貴様との契約は果たされた。

 しかし、貴様の行先には様々な試練が立ちはだかる。

 ならばこの程度の助力、貴様の望む未来においては誤差に過ぎないだろう。」

 

 

 「そうですね。

 貴方の言う通りです。でも、それでも、今の僕には個人としての力が圧倒的に足りないです。

 だからこそ貴方と契約をしたんです。

 それで、例の物はどうなりましたか?」

 

 そう、それさえあれば現状の僕の悩みのほとんどを解決できる。

 

 

 「これだ、受け取れ。」

 

 そう言って差し出された山の翁の手には、黄金の果実があった。

 

 

 side out

 

 

 

 

 side ???

 

 

 さて、ここらでこの異聞帯における謎についてのある程度の説明する必要があるだろう。

 

 この異聞帯にある謎は奴がどうにか秘匿しようとしているものばかりだからな!

 

 もっとも、そうでもしないと奴がすぐに負けるだけで終わるのだがな。

 

 

 そうだな、まず初めに何故黄金の果実が今ここにある理由からだろうか。

 

 そう、禁断の果実は高司舞と一体化し、その高司舞が過去の時間軸に干渉しようとしてそれが失敗した結果、時空の狭間に囚われているはずなのだ。

 

 

 なぜならこの異聞帯においては彼ら2人の決戦の結末が両者相打ちとなったのだから。

 

 

 だからこそ果実を手にしたものがいなかった、だからこそヘルヘイムの森に抗うこともできずに侵食された。

 

 

 それがこの歴史が異聞帯になった理由だろう。

 

 

 そして、時空に囚われたお姫様を救出したのは誰なのか、という疑問はもっと単純だ。

 

 

 シャーロック・ホームズの宝具「初歩的なことだ、友よ」によるものだ。

 「初歩的なことだ、友よ」の能力とは、ホームズの探偵としての能力の具現化のようなもので、ホームズが推理するのに必要な手がかりや道筋が発生するという物だ。

 

 

 とはいえ、それは本来のホームズの宝具であって、カルデアに所属しているホームズの宝具は謎の球体が出現するものだ。

 

 

 そう、だからこそ、それが黄金の果実がこの異聞帯に舞い戻るきっかけとなり得た。

 

 

 まず初めに、黄金の果実がこの世界に戻りたがっているという事。

 

 次に、ホームズの宝具の本来の能力を上代奏樹が知っている事。

 

 そして最後にホームズが黄金の果実についての推理をした事。

 

 

 これらの要素が備わった結果、黄金の果実がこの異聞帯に舞い戻ってきたのだ。

 なぜならば黄金の果実そのものがこの異聞帯に舞い戻ることを望んでいたのだから。

 

 もちろん、きっかけとしての縁は小さいのもだろう。

 しかし、その小さいきっかけを掴み取ることができるのが黄金の果実の力だ。

 

 上代奏樹が初めて、カルデアと接触した時の会話においてホームズは黄金の果実の事を推理した。

 

 しかし、黄金の果実の現物は今この異聞帯に存在しない。

 

 ならばどうすればよいのか。

 

 そう、黄金の果実が異聞帯に存在すれば良い。

 

 そしてホームズの宝具によって出現した物の場所は不明となるのだが、何事にも例外というのもがある。

 

 

 それこそが一つ目の理由で、果実が、つまりは高司舞自身がここに戻りたがっていたことに繋がる。

 帰還のきっかけが小さいということはその分ホームズの宝具の制約に縛られなくなるという事だ。

 

 だからこそ、上代奏樹はトルーパーズに出現すると予想していた。

 

 

 これが、この異聞帯に本来のあってはならない黄金の果実があった理由だ。

 

 

 そして次の謎は、山の翁が黄金の果実を、高司舞を切った事についてだ。

 

 これも結果だけを見るとわかりやすいな、黄金の果実と高司舞を分離するためだ。

 

 高司舞が始まりの女として存在している以上、果実を手にすることができる存在は限られる。

 そして、その中に上代奏樹は入っていない。だからこそ果実を分ける必要があった。

 

 そのために、山の翁と契約を結んだのだ。

 

 契約内容としては

「山の翁は異聞帯に存在するサーヴァントの内9割を倒し、黄金の果実と始まりの女を分離する。

 その代わりに、上代奏樹は自身の行動の目的と自身の勝利条件を全て教える。」

 というものだ。

 

 これだけ見ると、山の翁にメリットの無い契約に見えるが実際にはそうでもない。

 

 この人類史は異聞帯になる際に他の異聞帯とは違う要素でなっているのだ。

 

 そう、この異聞帯は単純な生存競争に敗れた世界なのだ。

 

 永続的な冷気により肉体を変質せざるをえなかった訳でもない。

 

 神に支配されている訳でもない。

 

 唯一にして不老の支配者が完璧な統治をしていた訳でもない。

 

 外来種によって生存圏が消失し人類という生態系が滅ぼされたのだ。

 

 そして、そんな世界に対して生存競争に勝ち残った汎人類史が負ける要因がない。つまり、この異聞帯は他の異聞帯との戦争ならばともかく汎人類史との戦いに生き残ることはできないのだ。

 それ自体は良い事だ。

 だからこそ奴の交渉が上手くいった。

 

 「僕もこの異聞帯での生存競争に負けた存在です。だからこそ、そんな世界に負けるほど脆弱な人類史価値はあると思いますか?」

 

 などと言ってのけた。

 結果としては、契約が成立したからよかったんだろう。

 もっとも、俺の知らない部分もあるんだろうがな。

 

 

 始まりの女と果実を分離した方法は俺も知らん。幾つかの予想はあるものの確信はない。

 そんなものが必要とも思えんからな。

 

 

 そして、察しの良い奴は気がついているだろう。

 

 

 『この異聞帯においては彼ら2人の決戦の結末が両者相打ちとなったのだから。』

 

 

 これがどういう事を意味するのかについて。

 

 

 そう、この異聞帯に王はいない。

 

 

 だからこそ、黄金の果実を手にした存在がこの異聞帯の新たな王に、始まりの男になれる。

 

 

 とはいえ、奴の目的は始まりの男になったその先にあるようだがな。

 

 

 side out

 

 




 はい、いかがでしたでしょうか?納得していただけるなら嬉しいです。

 それでは、また次回から少し過去編になると思うのでよろしくお願いします!

今回から章ごとに分けてみたのですが今までのほうがいいですか?

  • 今までのほうがいい
  • 章ごとに分けられているほうがいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。