そして……時は過ぎ、季節は秋。
『さあ、この京都レース場ではクラシック三冠の最後を飾るレースが開催されようとしています。
“もっとも速いウマ娘が勝つ”皐月賞……
“もっとも運の良いウマ娘が勝つ”日本ダービー……
そしてこのクラシックレースでは最長、GⅠレースでも屈指の長さを誇る菊花賞は“もっとも強いウマ娘”が制すると言われております。
その世代最強決定戦に、夏、秋を経てさらに成長したウマ娘達が挑みます』
実況の声に応えるように、歓声が起こった。
走路に姿を現したこのレースへの挑戦者を迎えるその声は、晩秋の高い空へと響きわたった。
そして──不敵な笑みを浮かべたウマ娘が、手を挙げてそれに応える。
『春先からの成長、という意味でもっとも顕著なのはこのウマ娘かもしれません。
今年の1月にデビューした後に故障に泣かされたものの、そこから這い上がって皐月賞へ出走し5着。その後のダービーでは2着と、着実に成績を上げて菊花賞に挑む──ロベルトダッシュ!』
大本命が存在する今回のレースで、彼女に対抗できるウマ娘としてもっとも期待されているのが彼女だった。
2番人気のウマ娘の紹介に、観客席からも大きな歓声が起こった。
そして……次のウマ娘が姿を現す。
同じように歓声に手を振る彼女だったが──心なしか、その仕草が少しだけぎこちないように見えた。
その姿に観客は、「ひょっとして調子が悪いのか?」と不安を抱くが、それは杞憂。
なぜなら彼女のそんな態度は別のところに理由があるからだ。
『さて続いては、もっとも環境が変化した、というのならこのウマ娘でしょう。
昨年の最優秀ジュニアという栄冠を持ちながらも思うように結果を残せず、不本意な春となった彼女は、思い切ってチーム移籍という手段を取りました。
心機一転を果たし、勝負服も一新したセントホウヤ。その実力が再び花開く!!』
3番人気となったのは彼女だった。
ダービー直後に〈ポルックス〉から離れた彼女が入ったチームは、ロベルトダッシュに誘われたチーム〈アルデバラン〉。
来るもの拒まずが信条の〈アルデバラン〉では、チームのメインである
ただ……勝負服は〈アルデバラン〉の先輩、コスモドリームと同じくプロテクターのようなものが付いたそれは、お嬢様然とした彼女にとってはだいぶ恥ずかしかった様子。
お披露目になった菊花賞のセレモニー会場では盛んに「話が違いますわ」と言っており、今もその不満は解消していないらしい。この場に現れてからのぎこちない動きもそれが原因だった。
実況による各自の紹介が続いている。
それにつられてあっし──ロンマンガンは思わず紹介されたウマ娘へとチラッと視線を向けていた。
もちろん、さりげなくだけど。
さすがに紹介されてるのと別のウマ娘をわざわざ盗み見るようなひねくれた真似は、さすがにしませんってば。
なにしろ、わざわざ実況が情報付きで教えてくれるわけで。それに、自分が注目を浴びているという状況になれば、普段の心理状態を維持するのはなかなかに困難なもの。
そこに生まれる隙から、隠そうとしている本音や本性が見え隠れすることもある。
その辺りの勝負のアヤは競走一辺倒のウマ娘なんぞよりも勝っているという自負はある。
──普段から
(ただ、そういうのはネット対戦だとなかなか鍛えられないのがネックなんだけど……)
表情や仕草という情報がどうしても制限されるからどうしようもない。
かといって、雀荘通いってわけにもいかないのが辛いところ。いくら勝負のためのトレーニングと称しても学園が許す訳ないし、隠れていこうにもダービー3着のせいで“知る人ぞ知る”レベルには顔が売れてしまってる。
そんなわけで、なかなか最近は“顔を付き合わせてのハイレベルな対人戦”ができていないけど、それでも今までの経験ってのがあるんで。
だから──今、紹介されてるアップショットが妙に吹っ切れた心境になってるのは読めてる。
(前のダービーの時は、なんか思い詰めた様子だったけど。そのせいで出遅れたワケだし)
悩みすぎて、迷いすぎた。
それが逃げるか逃げないかで迷って最後まで踏ん切りが付かなかったせいなのか、それとも他に悩む原因があったのかまでは知らないけど。
でも今日はそんな様子がない。こんなにも迷いが無い様子に加え、そしてダービーで失敗しているのと皐月賞での成功したといえる走りを考えれば──
(今日のアップショットは逃げ一択。しかも迷い無く高い集中で決めてくるはず)
そうなると前回みたいなレース展開は期待できない。
あっしのような
(アップショットは、秋のレースでその傾向を強めて磨きをかけてきてる)
皐月賞まで隠していた逃げを、もはや惜しみなく使っている。
ま、手の内バラしたんだから当然だけど。
しかしそうなると、こっちは手を一つ潰されたも同然。
とはいえ……ダービーでの手がまた通じるかどうかも疑問だけど。
「なにしろ、相手は……あの大本命様、なんだから」
観客席から、今までで一番の大歓声がわき上がった。
無論、誰が姿を現したのか、実況が誰の紹介を始めたのか、考えるまでもなく明らかだった。
『──これまでデビュー戦でのたった一度だけの敗戦を経験し、それ以降は無敗を続けるウマ娘。
皐月賞とダービーを制覇して二冠を戴き、秋のレースでも圧倒的な強さで勝利を重ねた彼女。
今日、このレースで三冠という偉業に挑むウマ娘。その名は……オラシオン!!』
ああ、もう。ホント、イヤになるわ。
夏の間、休養を取ったオラシオンは秋で猛威を振るった。季節的にもまさに台風のごとく。
なんで同じ世代になってしまったんだろうか、と心の底から彼女の信奉する三女神様たちに苦情を申し立てたい。「あのチートキャラ、反則だろ」と。
まぁ……他の世代にも、たまにそういうウマ娘現れるから、運が悪かったと諦めるしかないんでしょうけどね。
それでももう少し、手加減というか……例えば詰めの甘いアルデバラン先輩や、なかなかやる気を出さないストライクイーグル先輩のいる世代だったら、と思わなくもない。
(……とはいえ、あそこはあそこでヤシロ先輩もいるし難しいか)
考えてみれば三強が競うよりも、絶対的強者に注目が集まった方が、あっしらみたいな“
そしてチームの先輩方も、そういう大本命を相手に金星を掴んできたんだから。
「一丁、本家〈アクルックス〉の輝き、見せてやりますか……」
注目されないウマ娘の恐ろしさ、大本命に見せてやろうじゃないの。
シオン、アンタきっとロベとかホウヤとかアップショットとかの
そのために色々と打てる手を打ち、持てる限りの策を用意してきたんだから。
願わくば──このあっしの勝利を願う祈りの声が、
そう思った直後……
『──油断ならない
〈アクルックス〉所属、あの“人気薄の魔術師”が送り出す“
世を驚かせる走りを見せろ、ロンマンガン!』
……いや、実況さん。ちょっとタイミング良すぎでしょ。
案の定、オラシオンがこっち見たもんだからバッチリと目が合っちゃったじゃない。
しかも不敵な──まるでライバルに対する笑みみたいなのを浮かべてるし。
もう完全に意識されてるわコレ。ホント、やり辛いわ~。
──なんて感じで、決まらないのがやっぱりあっしらしいと言いますか、なんと言いますか……
他の出走者全員分の紹介も終わり、バ場への入場から今度はスタート時間が迫ってゲート付近に集まる。
いよいよ……と高まる緊張感。
あっしのゲート入りの番がやってきて──
「──っ!?」
あれ? なんだろ……なんで、中に入れ、なくて……
体が強ばって動かない。
その一歩が踏み出せず、逆に思わず後ずさってしまう。
そんなあっしの様子を見て、係員の人達がかけよってくる。
うわ、ちょっと情けなくて格好悪いわ。変に目立つし……
(というか、なにこれ。ひょっとして緊張してんの?)
今までこんなことは無かった。
ゲートに入るのが、こんなに怖いと思うなんて……そう思ったとき、ふとトレーナーの話を思い出した。
「──ねぇ、トレーナー。中央のトレーナー試験ってマジで難しいってホント?」
「ああ、本気で難しかったぞ。あの試験の時は、さすがにオレも緊張した」
「マジで? あの
思わず笑ってしまったあっしに、トレーナーは真面目な顔で返してきた。
「あのな、マンガン。合否のかかった試験で緊張するというのは、それだけ本気で、全力で、それに打ち込んできたってことのなによりの証なんだぞ」
「え……?」
意外にも真剣なその言葉に、思わず驚く。
「真剣に取り組まなかった試験、落ちたって構わない、落ちて当たり前と思ってる試験に臨むのに緊張するヤツはいないだろ? 全力で取り組んで努力したからこそ、その努力が報われなかったらと畏れ、否定されたくないからこそ緊張するんだ」
「ああ……なるほど」
とっさにあっしはそう答えたけど……ホントのところは理解していなかったんだと思う。
だからその時、トレーナーが言った言葉をほとんど聞き流してた。
「だからもし試験やレースで緊張したときには、その緊張した分だけ自分が努力した証だと理解するんだ。それだけそのことに全力で取り組んで、だからこそ失敗したくない、失敗できないと自分で思っている。それだけのことをしてきてそれに臨んでいるのだと考えられれば……それが自信に変わるだろ?」
自分がその状況になった今だからこそ「ああ……なるほど」と心の底から思える。
ダービーでオラシオンに負けて以来、本気で取り組んできた。
トレーナーやダイユウ姐さんの助言に素直に従ったし、体を休めろと言われたときでも体は休めても勝負勘を鍛える頭だけは絶対に休ませなかった。
自分が考える策を、突拍子もないものも含めて思いつくものは全部吐き出して、それを脳内でシミュレートを繰り返した。
(シオンは、脳内でシミュレーションを何度も繰り返してるらしい。その試行回数を越えない限り、アイツの意表を突けるわけがない!)
まともにぶつかり合えば勝ち目がないのは百も承知。
だからこそ、こっちはあらん限りの方策を立てて、その万策の中の一つが的中することに賭けるしかない。
だからこそ、考えに考えた。
これほど努力したことは、今まで生きてきて無かったと言い切れるくらいに、一つのことに打ち込んだ。それだけは自信を持って言える。
(ああ、だからこそあっしは緊張しているんだ。それも──足がすくむほどに)
それが“頭”で理解できれば、トレーナーの言葉が活きてくる。
そう、この緊張は努力の証なんだ。
できる限りのことを尽くしたという証であれば、畏れるのではなく自信を持つべきなんだ。
あの言葉の後、「ま、師匠の受け売りだけどな」と悪戯っぽく笑って表情を崩したトレーナーの表情まで思い出した。
「そう……細工は粒々、後は仕上げを──」
あっしは自信を持ち、トレーナーや先輩方が浮かべるものを意識しながら、ニヤリと笑みを浮かべて──ゲートへと足を踏み入れた。
秋の高い空に、ファンファーレが響きわたり、その直後にはそれを上回る大きな歓声が巻き起こった。
私はもう一度、三女神様へと祈りを捧げる。
胸に手を当て、目を閉じ──多くの感情が渦巻くレース場で、私へ期待や希望といったものが向けられているのを感じる。
私のことを応援してくれるファンの方達にはいくら感謝してもしきれません。
そしてクラシック三冠がかかったこのレース、その瞬間を見たいと願う人達も多いようです。
セレモニーでもそれに関する質問は多かったですし、昨日やその前にはテレビで特集もしていました。
──オグリキャップの後を継ぐ、新世代のアイドルウマ娘
そう評しているマスコミもありました。
もちろんあの偉大な先輩に追いつけたなんて思っていませんし、今のクラシック期の先まで活躍しなければ、並ぶことさえできないのは明らかです。
でも、その評価は否が応でも……
(トレーナーさんの夢は、叶ったのでしょうか)
その考えに至ってしまいます。
あの人は最初の“国民的アイドルウマ娘”と呼ばれたウマ娘の熱狂的ファンだったと聞いています。
そしてその夢は──自分の手で“国民的アイドルウマ娘”を育てること。
もしも私がこのレースを制し、クラシック三冠を達成すれば、その夢に近づくのは間違いありません。
(そして、その栄冠は
養父の新たなる夢を叶えるための一助となれるなら、本望と言うものです。
そして……一陣の冷たい秋風がレース場を吹き抜けていく。
同時に脳裏に浮かんだのは──北にある牧場で働いているというウマ娘の姿でした。
(ターキン先輩……見てくださっているんでしょうか)
夏の休養期間で、とある牧場でお世話になっている先輩のところへトレーナーとダイユウサク先輩が会いに行ったそうです。
御恩を返すために、しばらくそこでお世話になると決めたレッツゴーターキン先輩。
彼女はその牧場の方々と一緒にダービーを見ていてくださったようで、私宛の応援のビデオレターをトレーナー達に託してくれました。
そこには変わらぬ先輩の姿と、彼女を受け入れた方々が私を応援してくださっている様子が映っており……私にとっては面識の無い方々の熱心な姿を見るのは新鮮であり、「負けられない」という気持ちを新たにできました。
私の背には、私の知らない人の思いまでも乗っているということが実感できましたので。
(チームの先輩方の思いは、複雑なところもあるでしょうけど……)
今回の菊花賞にも、私だけでなくロンマンガンが出走しています。
彼女の人気は前回よりは上がったとはいえ、私やロベルトダッシュ、セントホウヤ達よりもさらに下になっています。
少し羨ましく、そしてちょっとだけ寂しい──それが私の偽らざる感想です。
多くの人から応援してもらえるのはもちろん嬉しいですけど、
もちろん、お二人が私のことを気にかけてくれているのも知っているのですが……さすがにトレーナー程に平等というわけにはいかないようです。特にダイユウサク先輩はロンマンガンのトレーニングに付き合っていましたし。
そんな彼女に何気なく視線を向け──
「あら?」
思わず声が出てしまいました。
彼女はゲート入りをなぜか躊躇っている様子。
普段は
私がそう思っていると──彼女は、ニヤリと笑みを浮かべたのです。
「──ッ!」
明らかに、頭のスイッチが切り替わった様子でした。
今までの戸惑った様子は無くなり、レースに集中している。そんな変化が見て取れました。
自信を持ってゲートへ踏み入るその姿に、私の警戒心は今までにないほどに反応していました。
そして──その感覚こそ、気持ちがいい。
私もまた、笑みを浮かべていました。
強敵となった彼女の気力が充溢するのを感じます。
そしてそれ以外にもクラシックレースで競い合った
──ダービーでの迷いは吹っ切れ、皐月賞のキレを感じさせるアップショット。
──走る度に強さを磨き、貪欲に勝利を狙っているロベルトダッシュ。
──そして、環境を変えて纏う気が澄みきり強さを増したセントホウヤ。
そんな彼女達に加え、それ以外のウマ娘達の私に対する「絶対に負けない!」という思いが、渦を巻くように周囲を取り巻いているのが感じられました。
(でも……それに私は、負けない)
背負った方達の思いはもちろん、なにより私自身の「絶対に負けたくない」という思いの強さが他の誰よりも強いのですから。
そうして正も負も含めた周囲の思いが、私をさらに高めてくれる。
一度、目を閉じて意識を集中し、暴走しそうな程の
(今日の、今の私なら……絶対に負けない)
多くの期待を背負ってこそ──
強き敵愾心に打ち勝ってこそ──
そして、栄冠を掴んでこそ──
「私は、国民的アイドルウマ娘に、なってみせます──」
その決意を胸に目を開く。
そして──ゲートは開いた
『さぁ、始まりましたクラシックレースの最後を飾る菊花賞! 良いスタートを切ったのは押しも押されぬ大本命──』
新たな三冠ウマ娘の誕生に向けて私──オラシオンはスタートを切った。
◆解説◆
【“
・今回のタイトル、「アーメン」は『馬の祈り』の最後の一節“AMEN”から。
・この“アーメン”、直訳すると意味合い的には「その通り」や「まことに」、「確かに」、「そうありますように」といった意味だそうです。
・無論、“三女神の祝福を!”という意味にはならないのですが、前話のタイトル『あなたの未来に(神の)加護があらんことを』を受けての「そうありますように」という意味で、このようなタイトルになった次第です。
・で、この“三女神の祝福を!”は、もともと第二章のタイトル候補だった『この優れたウマ娘に女神さまの祝福を!』からです。
・そんなわけで『この素晴らしい世界に祝福を!』が元ネタ──だけでなく、『護くんに女神の祝福を!』も元ネタに含まれています。
【チーム〈アルデバラン〉】
・元々、セントホウヤの名前が「セント〇〇ヤ」なところから、『聖闘士聖矢』ネタになっているチーム〈アルデバラン〉はセントホウヤの所属チームになる候補でした。
・しかし原作のセントホウヤの騎手は性格があまりにも極悪に最悪だったので、相生トレーナーや巽見トレーナーにその役目を負わせるのは無理だったため別のチームの所属になったという経緯があります。
・同時に、シナリオ的には恵まれなかったセントホウヤに救いをあげたかったものですから、チーム移籍という流れになりました。そうなるとその移籍先はこのチーム以外考えられませんでした。
・トレーナーや環境も最高レベルですし。
・原作『優駿』はダービーの決着で話が終わるので、もちろん騎手や調教師が変わるという要素はありません。
・ですのでif設定気味のオリジナル展開ということになります。
・しかし有力ウマ娘に三行半突き付けられた〈ポルックス〉はこの後大丈夫なんでしょうかね。
・……三部の副題は『逆襲の〈ポルックス〉』に──なんて、そんなわけはなない。
【世代だったら】
・原作ネタ。
・ロンマンガンの『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』での同世代はまさにアルデバラン、ストライクイーグルと同じでした。
・次の台詞にある“ヤシロ先輩”もまた、その世代のヤシロハイネスのこと。
・本作ではこの3人は上世代の先輩になっていますが、センコーラリアットとブロンコキッドはロンマンガンの同世代でした。
【人気薄の魔術師】
・これはロンマンガンの主戦騎手、竹岡竜二の異名。
・乾井トレーナーもまさにそうなので、この異名をあえて使いました。
・なお余談ですが、この竹岡竜二が騎乗したロンマンガンですが、原作が一人だけ違うので『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』ではしっかりと菊花賞が描かれており、ゲート入りに手間取ったときに目立った後はまったく話題にもならずに着外で終わるという結果になっています。
・人気薄じゃなくなっていたんでしょうかね。
・一方でこの場面で話題になっていない、同じ原作出身のセンコーラリアットはダービー制覇に続き、菊花賞は3着という結果。
・皐月賞出られなかったのもったいなかったですね。いったい誰のせいなんでしょうか……
・とはいえ、それはあくまで
※これにて第二章は完結となります。
・あれ? ピアリスは?
・という疑問ももっともです。エリザベス女王杯はまったく触れていませんし。
・サンドピアリスの話は“続章”という形でこれから描く予定でして、第二章本編はここで一区切りつけることにしました。
・その理由はいくつかありまして、まず──当時のころの牝馬三冠の最後のエリザベス女王杯の日程が、クラシック三冠の最後の菊花賞の翌週だったことです。
・牝馬三冠がエリザベス女王杯から秋華賞になった1995年以降、菊花賞の方が日程では先になり、現在もそうなっています。
・第二章のラストは今回のように菊花賞のスタートで切りたいと思っていたので、エリザベス女王杯が終わっているのならそれで良かったんですけど……当時の日程では菊花賞の方が先になってしまいます。
・第二章のタイトルが『A HorseGirl’s Prayer 』(ウマ娘の祈り)という、どう考えてもオラシオンが主役なものになっている為、オラシオンの話が一区切りついたところでこの章も終わらせるのが当然、という理由が主なもの。
・第二章のタイトルにある主役を示す表示に、サンドピアリスの名前が入っていないのは、そのためです。
・そういうわけで次はこの話の続きとなる、サンドピアリスが主役の“続章”となりますので引き続きよろしくお願いいたします。