見えぬ輝きの最南星《アクルックス》   作:ヤットキ 夕一

22 / 198
 
 ──オレは、飛行機の座席に座っていた。

 傍らには、オレが担当しているウマ娘、ダイユウサクがジッと窓を見つめている。
 それが昼間だったら雲が見えたり変化があって、まだ楽しむ余地があるのだろうが、夜を迎えたこの時間では、ただ暗いだけ。
 それでも彼女は無言で、睨みつけるように窓の外を見ている。

「……いい加減、機嫌直せよ」
「機嫌悪くなんか、無いわよ」

 ため息混じりにオレが言うと、こっちを見ることなく返してきた。
 今日は、彼女の第6走目となるレースがあった。
 前回と同じ新潟レース場。
 初勝利を飾った縁起のいいレース場だったが……結果は4位。

(コイツの今までの結果を考えれば、上々なんだけどな……)

 4位といえば入賞である。世間的に見れば十分に良い結果だったはずだ。
 そして、言い換えれば実力が出せたレースだったと言える。
 無論、次につながるわけだし、この結果を見て期待してくれる観客──つまりはファンが増えただろう。
 だというのに、ダイユウサクは不機嫌だった。
 実のところ……オレはその原因に気がついている。

「連勝なんてそう簡単にはいかないぞ?」
「分かってるわよ。気持ちの整理だってついてるわ」
「レースについては、だろ? お前が気にしているのは、ライブで──」

「それ以上、言わないでッ!!」

 オレの言葉を遮って、ダイユウサクは大きな声を出した。
 おかげで付近の乗客は、何事かとこちらを見る。
 それに愛想笑いを浮かべつつ「なんでもありません」とアピールすると、乗客達はそれ以上、騒ぎが発展しないと見て興味を失ったようだった。
 それにホッとため息をつく。

「お前なぁ、騒ぎを起こしたらダメだろ?」
「…………ごめんなさい」

 珍しく殊勝に謝ってきたが──それは言葉だけ、視線は再び窓とそこから見える景色へと向けられていた。
 謝罪するなら、こっちを見てしろ、と言いたかったが、それでまた騒ぎになっても厄介だ。

(まぁ、お前の気持ちも十分分かるけどな……)

 ダイユウサクが気にしているのは、ウイニングライブ。
 前走の初勝利で初めてのセンターを飾ったはずが──感無量になってしまい、終始泣きっぱなしという状態になってしまった。

(コイツのここまでの苦労を考えたら、まぁ、仕方ないよな……)

 それはオレの嘘偽りのない感想だ。
 だが──そのライブの映像は配信されてしまい──世界中に流れてしまったのだ。
 それを恥じたダイユウサクは、改めてウイニングライブのセンターを飾って汚名返上を狙ったのだが──

(今回のレースは1位を意識しすぎたあまり、完全に力みすぎたな)

 それがレースに悪影響を出してしまった。
 ハッキリ言ってあまり良い傾向ではない。
 かといって指摘すれば、余計反発するのは明らかだ。
 オレは今後を心配しながら──あの映像が配信されてしまったことに、本当に文句が言いたかった。

 ──無論、とっくに抗議はしたのだが……



第22R 大激怒!! URAからの使者

 ダイユウサクが初勝利を飾った翌日の週明け──

 

 オレは、学園内をズカズカと不機嫌さを隠さすに大股で歩き、その部屋にたどり着いた。

 感情露わに少し乱暴にノックをし──理事長秘書の「どうぞ」という声をが聞こえるか聞こえないかのフライング気味で、理事長室の扉を開いた。

 そうして飛び込んできたのは、驚いた様子の理事長秘書である駿川たづなさんの顔と、オレの顔を見て一瞬で申し訳なさそうに目を伏せた理事長の秋川やよいの顔だった。

 

「理事長、あれはどういうことですか!?」

 

 オレの抗議に、しゅんとしていた顔を上げる理事長。

 彼女は反論しようとしたのか口を開きかけたが──躊躇い……結局、再び俯いてしまう。

 そして一言──

 

「すまぬ……」

 

 と、だけ言った。

 

「すみませんじゃ済みませんよ、あの映像は! なんで、あのライブを、よりにもよって配信したんですか!!」

 

「──それは私が指示したからですよ、乾井トレーナー」

「ッ!?」

 

 突然の男の声に、理事長と秘書以外に誰もいないと思っていたオレは少なからず驚いた。

 痩せた中年の男が、神経質そうにかけた眼鏡の中央にあるブリッジをクイッと押し上げる。

 

「……あなたは?」

「学園理事の黒岩だ。URAのコンテンツ部門の統括も担当していてね。よろしく頼むよ、乾井クン」

 

 慇懃に頭を下げた相手が目上なことに気づいて、オレは多少ぶっきらぼうに頭を下げた。

 コンテンツ部門──つまりはレースのそのものからウイニングライブまで、中継や配信、販売といったものを担当しているところ、と聞いている。

 URAの収入の大きな部分を握っている重要な部署ということだ。

 

(そんな大物が、なんで学園の理事長室に……)

 

 オレが眉をひそめると、黒岩という男は勝手に口を開いた。

 

「キミは、自分が担当しているウマ娘のウイニングライブが配信されたことが、いたって不服なようだが……なぜだね?」

「決まっている。あれを配信されるのは、彼女にとって不本意だからだ」

「記念すべき初勝利のウイニングライブじゃないか。何が不満だというのかね。それにウイニングライブは基本的にすべて配信することになっている。それを覆す具体的な理由があるのなら教えてくれないか?」

 

 く、この野郎……分かってて言ってやがるな。

 オレは気持ちを押さえつけつつ、説明した。

 

「あれは、明らかな失敗ライブだ。号泣して声になっていない。彼女本来の歌声を生かすこともできていない。そんなものが、ライブと言えますか?」

「捉え方次第じゃないかね? 一概に失敗とは言えんよ」

 

 現にもっとひどいものもある、と黒岩理事は言った。

 歌うことも踊ることもできずに棒立ち。

 片手を上げたまま転倒。

 頭が下になるほどの転倒。

 挙句、一人だけ自分勝手な振り付けで踊り始める。

 等々──ウイニングライブにハプニングは付き物で、それを楽しみにしている層もいる、と。

 

「現に……あのライブは話題になっているじゃないか。それだけでも広報としては十分に成功と言えるのだよ」

「ああ、そうですね。再生数も、レースの規模やアイツの人気を考えたらあり得ないほどになってる。だが──」

 

 オレは、全力でその黒岩という男を睨みつけた。

 

「あれは話題になっているんじゃねえ! “笑われている”って言うんだよッ!! 」

 

 話題になっているのは“号泣ライブ”として、だ。

 声にならないその歌を、滑稽だとして世間の大勢の人が笑っているにすぎない。

 それを──オレは許すことができなかった。

 

(彼女の今までの努力は、けっして笑われるようなものじゃない!)

(アイツの実力は──走りにしても歌にしても、いまやバカにされるようなレベルじゃないんだ!)

 

 その本気のオレの怒りに、たづなさんと理事長は思わず息をのんでいる。

 一方で、黒岩のヤロウは──オレの言葉を全部受け止め、それから涼しい顔で切り返してきた。

 

「ふむ……しかし大事なことは、話題になることだ。おかげで彼女は注目されている」

「その注目のされ方に問題があると言っているんだが──」

 

 激高し、掴みかからんばかりのオレに、黒岩は開いた手のひらを突きつけて制した。

 

「なるほど。しかしキミの担当しているウマ娘……ダイユウサクといったね。では、彼女は今までどれだけ話題を世間に提供し、注目を集めてくれたのかね?」

「なに……?」

「彼女の同期にはたしかオグリキャップがいたね。彼女は素晴らしい。中央出身ではないのは惜しいところだが……いや、むしろそれが大衆の心を掴み、その活躍もあって大人気になっている。国民的アイドルになれる逸材だと私は思っているよ」

「く……」

 

 悔しいが、事実だった

 オグリキャップの人気は、とどまるところを知らない。

 今までの秋の天皇賞、ジャパンカップ、そして去年末にあった有馬記念でのタマモクロスと3度の激闘。最後の決戦でついには勝利を収めてその栄光を掴んだ。

 その熱い勝負に──オレだって心揺さぶられたさ!

 

「彼女の走る姿は人々を熱狂させ──私の仕事も忙しくしてくれている。他にも、天才トレーナーと二人三脚で菊花賞をとったスーパークリーク。ジュニアの頃から活躍してダービーの栄冠を勝ち取ったサクラチヨノオー。去年の皐月賞をとったヤエノムテキもその無骨なまでの真摯な姿勢から人気が高い。それに、彗星のごとくデビューして一気に輝き、ケガからの復活を心待ちにしているファンが多いメジロアルダン──」

 

 黒岩は次々と人気のあるダイユウサクの同期達を挙げていく。

 

「ああ、そうだ……骨折からの復帰を期待されているといえば、去年のオークスを制したコスモドリームもだな。彼女はその快活さや勝負服(コスチューム)から子供からの人気も高くてね。そういえばその従姉妹だそうじゃないか、ダイユウサクは……」

 

 再び眼鏡のブリッジを押さえ──黒岩はオレをじっと見る。

 

「さて……その優秀な従姉妹を持った、キミのウマ娘は今までURAにいったい何をもたらし、どんな貢献をしてくれたのかね?」

「それは……そんな一部の人気ウマ娘と比べられたら、他のウマ娘達は──」

「キミの言いたいことはわかる。トップアイドルたる存在になれるのは、この学園に数多(あまた)所属するウマ娘達の中でもほんの一部だ、と」

「そうだ!!」

 

 オレが怒鳴ると、黒岩は──肩をすくめた。

 

「ならば──その特別でない者も、URAの少しは役に立って然るべきだとは思わないかね。強い輝きで人々の心を掴めないのなら、人々の心を引くくらいには貢献して欲しいのだよ。たとえそれが多少……()()()()光であっても、ね」

「な、んだと……」

 

 ダイユウサクをどこまでも卑下するその男を、オレは到底許すことができなかった。 握りしめた拳が、わなわなと激しく揺れる。

 それを一瞥した黒岩は──大きくため息をついた。

 

「やれやれ、キミは何も分かっていないな。落ち着きたまえよ、乾井クン……キミだって昨日、何が起こったのか知らないわけではないのだろう?」

「昨日?」

 

 話を変えた黒岩に、眉をひそめるオレ。

 アイツは冷たい目でオレを見つめる。

 

「……昨日の皐月賞のことは、話題になっていると思うが?」

「それは──」

 

 昨日の皐月賞では、かなり大きなハプニングがあった。それはもはや“事件”といっていいレベルのものだ。

 有力なウマ娘がレース途中で転倒し、大怪我──というのも生ぬるい。未だに生死をさまよっているような大事故が起きたのである。

 

ミラクルバード事件。そのおかげで、皐月賞の方はそれどころではなくなってしまっていてね。そのレースの映像を流すわけにもいかず、それが無いのも含めて皐月賞のウイニングライブも視聴が伸び悩んでいるのだよ。そんな中で先週末のレースで唯一、再生数が伸びているのは──あのウイニングライブだ」

「謝罪……乾井トレーナー、本当にキミとダイユウサクには申し訳ないと思っているのだが、彼のいうことは事実なのだ。あの事故でURAのイメージが悪くなるのを、彼女のおかげで救われているところがある」

 

「ダイユウサクに……URAの盾になれって言うんですか、理事長!!」

 

 カッとなって言ってしまったオレの大きな声に、理事長は思わずビクッと首をすくめる。

 その姿に、オレは却って冷静になり──

 

「……すみません」

 

 と、小声で謝罪した。

 そんなオレに、黒岩理事は──

 

「乾井トレーナー、キミは先ほど“笑われている”と言ったが、そういうわけでもない。あの涙の意味を知って、純粋に彼女を応援しようとする言葉も多くあがってきている」

 

 そう言って、オレに資料を見せる。

 その中には確かに「なんで泣いているのか、気になって調べた。納得した」「そりゃあ、泣くわ」「泣いていい」といった経緯に同情する意見が多く寄せられていた。

 

「これでもまだ反対かね? かくいう私も、感心しているのだ。同期からずいぶんと遅れたドン底のデビューからの逆転。この奇跡のシンデレラストーリーの幸福な結末(ハッピーエンド)にね」

 

 そうまで言われたら……オレも引き下がるしかなかった。

 確かに、アイツの苦労を分かってくれる人がいるのは、本当にうれしいと思っている。

 だが──やはり、納得はできなかった。

 なによりも本人が、あんなウイニングライブを不満に思っているんだから。

 

「……黒岩理事」

「何かね?」

 

 ──だから、気にくわないこの理事に言われっぱなしってのは気が済まなかった。

 

「まるで終わったような言い方ですが……違います」

「なに?」

「アイツが奇跡を起こすのは──これからですよ」

 

 オレがニヤリと笑みを浮かべると、黒岩理事は面白くなさそうに鼻白む。

 

「アイツが……オレとアイツで、これからも奇跡を起こしてやる! 覚えておいてくださいよ!!」

「ふむ……期待しないで待っていよう。是非ともURAの発展に寄与してくれ」

 

 そう言い捨てると、黒岩理事は理事長室から去っていった。

 それを厳しい目で睨んでいたオレだったが──ふと、不安そうな目が向けられているのに気がつく。

 

「……理事長?」

 

 オレが彼女を見ると──トトッと近づいてきて、オレの手を掴んだ。

 そして見上げるように、オレの目をじっと見つめる。

 

「懇願ッ! 乾井トレーナー……ダイユウサクのこと、頼む。彼女のために……ウマ娘のためにここまで一生懸命に怒ってくれるなんて、本当に感動したのだ」

「トレーナーなら普通のことじゃないですか。それよりも──さっきはすみませんでした。ついカッとなってしまって……」

「不問ッ! 気にする必要など無い! おかげでトレーナーの熱い思い、しっかりと伝わったぞ」

 

 理事長は小さい体のその手を精一杯伸ばして、オレの手を掴み、ブンブンと縦に振るのだった。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 

 黒岩理事の突然の訪問も驚きましたが、乾井トレーナーがやってきたのにも驚きました。

 理事長秘書として、私──駿川たづなは危惧しています。

 あのURAの財布を握る黒岩理事は、さらなる力を求めてこの中央トレセン学園での力を強め、理事長の座を明らかに狙っているように思えます。

 今の秋川やよい理事長は利発で聡明、そして行動力のある方ですが──いかんせん、社会経験という点では黒岩理事とは歴然の差。

 彼の巧みな手腕を考えると、秋川理事長の座は盤石とは言い難いのです。

 

「たづなッ! 先ほどの様子……見たか!?」

「先ほど、と言いますと……どちらでしたでしょうか? 黒岩理事……」

「愚問ッ!! そちらではなく、もちろん乾井トレーナーの方だ!!」

 

 秋川理事長は興奮した様子で、目をキラキラとさせていた。

 理事長がこういう態度をとるのは珍しいんですが……見た目相応の少女のようで微笑ましく感じてしまいます。

 

「やはり、私の目に狂いは無かったな!! ダイユウサクの……《アクルックス》の件、彼に任せて正解だった」

「そうですね……私もそう思います」

 

 正直なところ──私は、最初は反対していました。

 というのも、乾井トレーナーは良くない噂が流れていましたから。

 それが事実無根であるのは、周囲のトレーナー達の証言や、明らかになった事実からも判明したのですが、それを積極的に自分から晴らさない消極的態度に疑問を感じていたからです。

 もしもウマ娘たちに危機が迫ったら──彼は果たして守ってくれるだろうか。

 それほどの積極さがないのでは? と疑ったんです。

 だから今回の──ダイユウサクさんの動画問題は、私もかなり思うところがありました。

 黒岩理事の言うことに、URAという組織として一理あるのは分かりますが、私個人としては、やはり可哀想すぎる、と思っていたので。

 ですから、今回、乗り込んできて──居合わせたのは偶然でしたが、黒岩理事に言いたいことを言ってくれたのは、溜飲が下がりましたし、正直、乾井トレーナーを見直したところもあります。

 

「あの黒岩にもガツンと言っておったしな。やはり見所ある奴だった……うむ!!」

 

 理事長は上機嫌に、扇子を広げている。そこには「天晴ッ!」の文字が。

 頭上の猫ちゃんも、「ナァー」と機嫌良く鳴いているところを見ると、理事長の機嫌の良さを感じているのでしょう。

 

(乾井トレーナー、理事長に気に入られたのかもしれませんね)

 

 黒岩理事という強敵と戦わなければならない秋川理事長には、味方は一人でも欲しい。

 私はそう思い──彼の存在を心強く感じ、理事長の気持ちを大切にしてあげたいと思うのでした。

 




◆解説◆

【URAからの使者】
・タイトルに「大激怒」を使ったので、タイムボカンシリーズ第5作目のヤットデタマンの第1話タイトル「必見!未来からの使者」から。
・「大激怒」はヤットデタマンでの三悪であるミレンジョ、コケマツ、スカドンの三人+αが、主役ロボットの大巨人を悪口で3回怒らせてしまい、それがトドメをさしに来た時の台詞。
・大巨人は「悪を憎んで人を憎まず」と慈悲の心を強調するが、悪口を盗聴してまで聴いていたりする。寛容なのか違うのかよくわからん。

第6走目
・競走馬ダイユウサクの第6戦目は1989年4月29日新潟競馬場の第9レースで三条特別という400万下の条件戦。
・ダートの1200メートルで、当日の天候は晴れ。ただし馬場は重。
・そして結果は4位。
・しかも道中も終始3位という、見せ場もなく終わってしまったレースだった。

黒岩
・本作オリジナルのキャラ。非ウマ娘で、眼鏡をかけた痩身の男。
・URAの幹部であり、学園の理事を務める一人。
・URAではレースやウイニングライブ、広報映像を管理し、配信や販売をするコンテンツ管理部門を統括している。
・そういった関係でURAの財布を握っている一人でもある。
・おかげでポケットマネーを使うとはいえ、理事長の設備投資を含めた金の使い方をよくは思っていない。(維持費もかかるし)
・自分の方がもっと効率よく経営できるし、そうすれば競走のレベルも上がる──と思っている。
・そのため、理事長の座を狙っている一人。
・なお、名前の「黒岩」は悪役のつもりで出したので、「黒いわ」から。
・アニメ2期に出てきた黒沼トレーナーの存在をすっかり忘れて、「黒」をかぶせてしまった。

ひどいもの
・例として挙げられたのは、全部アニメ1期(第3話)が元ネタ。
  棒立ち────→スペシャルウィークの初ライブ
  転倒─────→ダイワスカーレットとウオッカ
  勝手な振り付け→ゴールドシップ
って、全部《スピカ》じゃねえか!!
・ただ、《スピカ》の4人と違って、ダイユウサクはデビュー前が長かったので、きっちりトレーニングしていた様子で、準備もばっちりだった。

天才トレーナー
・本章は『シンデレラグレイ』準拠なのでスーパークリークのトレーナーは、偉大な父を持ち、自身も若き天才トレーナーとして名をはせる奈瀬(なせ) 文乃(ふみの)
・髪をショートカットにした切れ長の目が特徴的で、一人称は「僕」。
・シンデレラグレイ第44話のラストで初登場し、45話で名前が判明して初台詞。
・そのモデルは──ぶっちゃけ、(たけ) (ゆたか)騎手。
・名前の「なせ」は「たけ」を五十音表示で同方向に一つずつずらすと「た→な」「け→せ」になる。
・「偉大な父」→故・武邦彦氏のことか?
・他にも若き天才だったり、一人称が「僕」だったり、女性人気が高かったりと、性別以外はほぼ一致。
・あれ? 彼女が武 豊に該当するのだとしたら──ひょっとしてメジロマックイーンって、『シンデレラグレイ』でのトレーナーって、まさか……

ミラクルバード事件
・あ、これも現時点では気にしないでください。次章へのネタ振りです。
・事件の概要を説明すると、菊花賞のレース中にウマ娘同士が激しく接触し、派手に転倒したもの。
・当事者の一人、ミラクルバードは吹っ飛ぶようなほどの派手な転倒(参照:車田落ち)で、頭を強く打ち、首にも大きなダメージを受けた様子で現在(レースの翌日)は集中治療室に入って治療中。まったく予断を許さない状況。
・というかなり大きく、厳しい事故です。
・URAへの影響も大きいと判断され、緊張が走っている状況。
・実際、自動車の速度くらいで生身の人が走っているようなものですから、バランスを崩して派手にぶつかり合えば、こういう結果になってしまいます。
・ですので、直前のダイユウサクのレースでも、妨害行為が実行されていれば、このような結果になった可能性も十分ありました。
・シンデレラグレイだと、ミニーザレディとかノルンエースが妨害行為をやったりやろうとしてましたが、本来ならそれほどまでに危険な行為。
・さて、もちろんですが──現実では元になったような事故や事件、アクシデント、トラブルはありません。
・──で、このミラクルバードという存在が、次章でなにが舞台になるかの大きなヒントになってしまうので、できれば検索とかかけないでいただけると……次の元ネタがネタバレしないで済むので。
・それでも入れたのは──ぶっちゃけ入れるタイミングが難しくて今回(89年モデル)か次回(90年モデル)くらいしかなかったから。
・91年と92年は、トウカイテイオーとミホノブルボンというすでにウマ娘になっている競走馬が制していますし、次章開始前にこなしておかないとイベントなので、あまり遅くもできなかったという理由。
・さらに前の88年ではシンデレラグレイと矛盾が出てしまうし、タイミング的に早すぎたから。
・裏でこっそり「そういうことが起こっていた」という処理にもできたのですが、偶然にも皐月賞とレースが直近で、ダイユウサクの映像を使ってイメージアップを図ったというネタにできる+α、で今回出しました。

理事長の気持ちを大切にしてあげたい
・たづなに気がある乾井トレーナー……
・乾井トレーナーを気に入って懐く秋川理事長……
・秋川理事長を献身的に支えようとするたづなさん……
・──と、完全に三すくみになってしました。


※次回の更新は7月10日の予定です。  
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。