ウマ娘であるオレ様は、この前の春まで中央トレセン学園に所属していた、競走ウマ娘だった。
と言っても、誇れるような話じゃねえ。なにしろそれまでデビューさえできなかったようなポンコツだったからな。
このままデビューすることなく学園を去ることになるんじゃねえか──なんて思っていたんだが、幸いなことにデビューできた。
その2戦後、初勝利まで飾れた。
……だが、それを手土産に、オレ様は引退した。
そうしないといけない理由があったから──いや、それはただのカッコ付けだな。
オレ様は──怖かったんだ。
怖くなっちまったんだ。自分がやろうとしたことの大きさに気がついて。
引退届を出した、こんな酷いウマ娘のオレ様に──理事長は今の職場を斡旋してくれて、本当にあの人に足を向けて寝ることなんてできねえよ。
「なるほど……な」
オレ様は、久しぶり──というほど時間は経っていねえが、去年の4月に一緒にレースを走ったウマ娘との再会に驚きながら、そいつらの話を聞かされた。
「まぁ、オレ様はオマエのレースは見ていたんだぜ、ダイユウサク」
「えぇっ?」
「勝ったレースもスゲエが、やっぱり一番は高松宮杯だったな。コスモドリームとの争いはシビレたぜ」
ダイユウサクはそんなオレ様の言葉に心底驚いた様子だった。
競走ウマ娘なら、ファンがついて当たり前なんだが、どうやらそういう意識が無かったらしい。
一方で、彼女のトレーナーは隣の車椅子のウマ娘に「ほら見ろ、ちゃんとおっかけもいるぞ」と自慢げに言い、言われた方は戸惑い気味の苦笑を浮かべていた。
そのウマ娘──目の周囲を覆う特徴的な黄色い覆面から、オレ様はその名前を容易に想像できた。
(まさか、この二人がこうして揃っているなんてな。神様が起こした奇跡なのか、それとも悪魔の嫌がらせなのか……)
心の中で苦笑しちまう。
なぜなら、オレ様が、
「メヒコギガンテ、ところで大丈夫なのか? オレ達に付きっきりで……」
ダイユウサクのトレーナーが気まずそうに、食堂の奥にある調理場の方へと視線を送っていた。
ま、そうやって気を使ってもらえるのは嬉しいが──
「おうよ、大丈夫さ。アンタらがオレ様に訊きたいことがあるからって、ちゃんと話は通してあるからな」
そう言ってサムズアップしたが──トレーナーはなにやらブツブツと「そういうことじゃないんだがな……」と言っていた。
まったく、まだるっこしいな。言いたいことがあるならズバッとハッキリ言えよ──なんて思っていたら、隣のウマ娘が口を開いた。
「じゃ、じゃあ訊くけど……なんでせっかく初勝利したのに引退を?」
「オマエら二人のせいだよ」
「「は?」」
その足が不自由な方のウマ娘にオレ様が素直に答えると、ダイユウサクも含めた二人のウマ娘は思わず固まっていた。
あ~、戸惑うのも無理もねえか。
オレ様は「ガハハ」と笑って二人の肩をバンバンと叩いた。
「ま、気にすんな。冗談だ、冗談……」
「驚かさないでよ!?」
車椅子のウマ娘が思わず声をあげ、ダイユウサクも呆れたようにこちらを見ている。
「実際、才能の限界ってのはもちろん感じていたぜ? なにしろこの歳まで勝つどころかアレがデビュー戦だったからな。当然、後輩にも追い抜かれ──」
そう言ってオレ様は自分よりも二つ年下で、少しだけ早く初勝利したウマ娘──ダイユウサクをチラッと見て苦笑する。
「なにしろデビューから2戦もタイムオーバーするようなウマ娘にまで先を越されちまったくらいだからな」
「う、うるさいわね……」
オレ様のからかいに、怒ってはいる様子だったが強く反発することなく、視線を逸らしながらちょっと言うだけだった。
う~ん、コイツ人見知りするのか?
そんなコイツにオレ様は……やらなければいけないことがある。
自然と居住まいを正し、ダイユウサクを正面に見た。
「だが……いや、だから……オレ様はダイユウサク、お前に謝らないといけねえ」
「……謝る?」
オレ様の言葉で、ダイユウサクは訝しがるようにこちらを見てきた。
だからオレ様は、素直に頭を下げた。
「スマン……あのとき、あの
「えッ!?」
心底驚いた彼女の顔は、今までそれに気がついていなかったことの何よりの証だった。
それに少しだけホッとした気持ちもあったが、逆にまったく歯牙にもかけられていなかったのだと実感させられ、少し凹む。
「あのレースでお前がスパートをかける直前に、その直後にいたオレ様は……お前の脚を後ろから蹴飛ばそうとしたんだ」
「オイ……」
ダイユウサクの隣で黙って聞いていたトレーナーが、剣呑な空気をまとう。
それはそうだろうな。あの時は知らずに誤解していたが、一ファンになったからこそ知っている。このトレーナーとダイユウサクが二人三脚でトゥインクルシリーズを戦っていること、そして──当時、オレ様が聞いたこのトレーナーに関する噂がデマだったことを。
今も、オレ様のやろうとした愚行を聞いて、本気で腹を立てているくらい、良いトレーナーじゃねえか。
そのトレーナーは短いその言葉で抗議し、オレ様をにらみつけている。
が、それ以上は何も言ってこなかった。過ぎたことであり、すでに引退しているオレ様を責めても今さらどうしようもない、と思っているんだろう。
一方、当事者はそこまで割り切れねえだろうな。
「そんな……どうして、そんなことを……?」
その危うさを知ったダイユウサクが、若干青ざめながら訊いてきた。
それに対しオレ様は──少しだけ躊躇し、事実を洗いざらい説明した。
今までデビューさえできなかったオレ様が、急にデビュー戦を迎えられたこと。
そして、その際に信頼していたトレーナーが出してきた、信じられないような指示。
それに反発しながらも、従おうとしたが──結果的にはダイユウサクの加速についていけず、
「そう……オレ様は自分の意志でやらなかったわけじゃあない。ただ失敗しただけなんだ」
だから本来なら糾弾されるべきだ。
その罪悪感も、オレ様が引退した理由の一つだ。
「でも、それを悔いたんだよね? だから、リュウジョウガイドと……」
「ああ、アイツも同じ指示を受けていたのが分かったからな。真後ろから見ていたから分かったが、追い抜かれるときにアイツはぶつかるようにヨレやがった。もっとも──」
車椅子のウマ娘に答えながら、再度、ダイユウサクをチラッと見て皮肉気に苦笑する。
「アイツもオレ様同様、ダイユウサクの末脚を見誤って不発だったんだが。だが、それが分かったからレース後に声をかけた。まぁ、アイツは……とぼけていたけどな」
アイツの態度には、今思い出してもムカッとするが。
そして同時に──事実を公表して1人で立ち向かうことができなかった当時のオレ様にも。
過去を悔いるオレ様の様子を、黙ってジッと見ていたダイユウサクのトレーナーが口を開いた。
「なぁ、メヒコギガンテ……この業界には“結果が全て”って言葉がある。道中、どんなに良いレースをしようとも、逆に酷いことをしようとも、ゴール版を駆け抜けた後に確定した順位こそが意味を持つ。お前もそれはわかるだろ?」
彼の言葉にオレ様は黙って頷く。
「……あのレース、お前は試みようとしたのかもしれない。だが──それは実行されずにダイユウサクも無事だった。その結果が全てだろ。その理由が、コイツの加速のせいだったのか、それともお前さんの良心の呵責による躊躇だったのか、それは神のみぞ知るってところだが……」
そう言ってトレーナーは、ダイユウサクの頭の上に手をポンと置いた。
気がついたダイユウサクが抗議するように彼を睨んだが、気にする様子もなくオレ様をジッと見続けていた。
一見すれば、救いの言葉をかけているように見えるが……
「──お前が引退した原因はそれじゃないだろ?」
実際には、彼はただ追求していただけに過ぎなかった。
その鋭さに、オレ様は思わず顔を上げて彼を見る。
「あの時、リュウジョウガイドともめたお前は、この件を告発するつもりだった。違うか?」
「それは……」
図星だった。
自分のしようとしたことの愚かさと、勝利したダイユウサクの強さ、そしてその輝きが眩しくて、オレ様は耐えきれなかった。
だからこそ、共犯ともいうべきアイツと共にこの件を訴えようと考えたんだ。
だが──
「しかし、今の今まで表沙汰になっていない。週刊誌だって掴んでいないように見える」
もしもオレ様が──リュウジョウガイドに断られようとURAに訴え出て、それがもみ消されていたとしてもその痕跡は残ったはず。
それをマスコミが嗅ぎ付けないように消し去るのは至難の業だろう。その煙の残り香からさえも火を見つけるのがアイツらの仕事なのだから。
けど、マスコミが動いていないのも当然だ。
「だが、お前さんは動かなかった……」
トレーナーの推測通り、オレ様はこの件を表沙汰にしようとさえしなかったんだから。
「その理由は……その日に起こった
悔しいぐらいに的確に突いてくるな、このトレーナーは。
まぁ、とっさにさっきは冗談めかしたけど、本音がポロッと出ちまったからな。当然か……
オレ様は、頷くしかなかった。
「ああ、怖くなっちまったんだよ。“あれ”を見て……」
そう言って、オレ様は車椅子のウマ娘──ミラクルバードを見る。
「皐月賞での大事故……もしもあの時にオレ様が妨害をやっていたら、あれと同じような事故になったかもしれない、と思ったんだよ」
あのシーンを見て、オレ様は背筋が凍った。
それは故意に起こされた事故じゃなかったし、少なくともそう見えた。
だが翌日になってテレビ報道で見たそのシーンは、あり得た未来をまざまざとオレ様に見せつけたんだ。
今、彼女達を目の前にしてもつくづく思い知らされる。今のミラクルバードの姿は、もしかしたらダイユウサクがそうなっていたかもしれないのだ、と。
いいや、ミラクルバードは奇跡的に一命をとりとめた、と聞いている。
つまり、場合によっては──
「……ッ!」
それを考えて──今も、そして当時もオレ様は、自分の罪深さを思い知らされちまったんだ。
今だって唇を噛んで耐えている。
すると──
「だが……それで怖じ気付いたわけじゃないんだろ?」
驚いている様子のミラクルバードの横で、トレーナーが相変わらずジッとオレ様を見ていた。
ああ、本当にこの人は恐ろしい。
「ミラクルバードの件が大きくなればなるほど──例の件を公表したときの罪の大きさも大きくなっていくのがお前にも理解できたはずだ」
当時の心理を思い出して、今でも震えが来そうになる。
オレ様はダイユウサクに妨害を仕掛けようとした件を訴えても、リュウジョウガイドに協力を断られたからには彼女の名前を出さないようにするつもりだった。
無論、オレ様の勝手な判断だ。世話になったオレ様のトレーナーにも迷惑はかけられない。
指示を出した黒幕にだけ責任を取らせるつもりだったんだが──ミラクルバードの事故が注目されれば、どれだけ危険な行為だったかを比較され、間違いなく注目される。
たとえ自分のことだけを公表したとしても──それがきっかけでこのレースが注目されれば、リュウジョウガイドのことがバレるのは時間の問題になるだろう。
そして、結果的には失敗したとはいえ、大事故に繋がるおそれがあったのだから──トレーナーからの指示ということも注目され、それも大問題になる。
(オレ様の行動一つで、意図しないヤツらにまで影響が及んじまう)
無論、二人とも自業自得と言えるだろう。
──会ったこともない黒幕がどうなろうと知ったことじゃない。だが、オレ様と同じように切磋琢磨してきたであろうウマ娘の人生を壊す覚悟はオレ様にはなかった。
そして彼女同様に──いや、それ以上に、トレーナーの未来を奪うことは、できるわけがなかった。こんなオレ様と苦楽を共にしてくれた恩人なんだから。
オレ様は、うなだれるように頷く。
「ああ、その通りさ。オレ様は……告発することができなかった。その後、初勝利もおさめたが、それで却って罪悪感に耐えられなくなったのさ。あんなことをやろうとしたオレ様が、こんな栄光を得ていいのかって考えて……ダイユウサクにも、それにミラクルバード、アンタにも顔向けができないと思ってさ」
「そんなの、気にすること無かったのに。ボクの怪我は、自分で勝手によろめいただけなんだから……」
困惑して苦笑気味に笑みを浮かべているミラクルバード。
それでも爛漫さを失わない彼女の笑顔は、オレ様の心を癒してくれる。
「……それで、オレ様の話を聞いてどうしようってんだ? オレ様やトレーナー、リュウジョウのことを苦しめるアイツを懲らしめるのに力を貸すならやぶさかじゃあないが、逆にトレーナー達を巻き込むことになるなら、言っておくが協力は出来ないからな」
こればかりは譲れない一線だ。
ダイユウサクには借りがあるが、なによりもオレ様が世話になった──オレ様みたいなデビューも出来なかったウマ娘に長年付き添ってくれたトレーナーにだけには迷惑はかけられねえんだ。
「オレ達が今頃になってこの件を調べているのは、とある理事の悪事を暴いて失墜させ、そいつが企んでいることを阻止させたいからなんだが……」
ダイユウサクのトレーナーが自分たちの事情を話してくれた。
おかげで彼らが抱えていることまでわかったんだが……ん? ちょっと待てよ?
「理事? ……いったい誰のことだ?」
「そっちと同じじゃないの?」
訝しがるように眉をひそめるダイユウサク。
彼女が挙げた名前に、逆にオレ様は眉をひそめた。
オレ様の話を聞いて──3人は心底驚いた顔になっていた。
──それで聴取は終わった。
オレ様は少しだけ……ほんの少しだけ、心が軽くなった気がした。
そして、3人と分かれ──
「あ、ギガンテ。休憩は終了ね」
「はあ? いや、オレ様、飯も何も食ってないぜ……」
「だって、今まで休憩してあの3人とおしゃべりしてたでしょ?」
……あのトレーナーが呟いていたのは、こういうことかよ。
「……ところでトレーナー、ちょっと訊きたいんだけど?」
「ん? なんだ? ダイユウサク」
「アタシは療養中だから、この施設で宿泊できるけど……アナタはどうするの?」
「もちろん、近くの温泉旅館に泊まるぞ?」
「え……」
オレが答えると、固まるダイユウサク。
競走ウマ娘でもないオレが、ここに宿泊できる訳ないだろ?
なんで戸惑っているんだろうか……とオレは横を見て──ミラクルバードと視線を合わせる。
そしてお互いに首を傾げた。
「──ッ!!」
それを見て──ダイユウサクの目がジト目になる。
「一つ、訊きたいんだけど……そこのトリ娘はどうするの?」
「トリ娘?」
「ミラクルバードのことよ」
「ああ……もちろん、オレと同じ宿だぞ?」
「──はあ? なんでッ!?」
ダイユウサクはオレの答えを聞くと、乗り出すように詰め寄ってきた。
その剣幕に押されながら、チラッとミラクルバードを見てから答えた。
「なんで、って……確かに足が動かせない怪我人だけど、ここに泊まらせるわけにはいかないからな」
「あくまで競走ウマ娘用の施設だもんね」
そう言って苦笑を浮かべるミラクルバード。
確かに競走中に負った大怪我。しかしオレはその道を諦めている彼女に使わせるのは申し訳ないと判断したからだ。
それをオレが説明すると──
「アンタと一緒の宿に泊まる方がよほど問題でしょうがッ!」
「……もちろん部屋は別だぞ?」
「当然でしょ! バカなの!?」
訝しがるオレに、ダイユウサクは噛みつかんばかりに声を荒げる。
「ミラクルバードは足が不自由なのよ? 慣れない場所なんだし、補助する人も無しに泊まるのは難しいわよ」
「しかしなぁ……実際、どうしようもないだろ。こっちにミラクルバードを泊まらせるわけにはいかないんだから」
「関係者なんだし、もとは競走ウマ娘なんだから申請すればどうとでもなるわよ!」
「あ……いや、それは……」
オレもダイユウサクの言うとおり、申請すれば通る可能性は高いとは思っていた。
しかし──現役競走ウマ娘が傷を癒しているこの施設に、ミラクルバードを泊めさせるのは酷だと思った。
足が動かせない現在のミラクルバードの姿を、どうしても彼女たちの好奇の目にさらすことになるし、それはあまりに可哀想だ。
だから、オレは彼女をここに宿泊させるわけにはいかないと判断したんだ。
「まったく、それならなんで連れてきてるのよ。一人で東京に残せば……んん?」
何かに気がついたダイユウサクがズイっと詰め寄ってくる。
「ところでトレーナー。アナタ、そもそもなんでここに来たの? アタシに報告や相談する必要なんてないじゃない」
「おかげでメヒコギガンテに会えただろ?」
「ここにいるのを知らなかったじゃないの! ただのラッキーで、結果オーライってだけでしょ?」
うむ。さすがに騙されないか。
う~ん……
「……単純に、温泉施設に行ってるお前をズルいと思ったからな。だからオレ達もこっちにきて温泉宿で英気を養おうと──」
「──うん。決めた。アタシもその宿に泊まるわよ」
「なッ!? お前、ここに泊まれるんだから泊まれよ。余計な金使わせんな!」
「ミラクルバードの介助をする人が必要でしょ!? アタシが、やってあげるって言ってんの」
なに言ってんだよ、コイツは……思わずため息をつきたくなる。
ミラクルバードだって事故からもう半年以上経ってる。こういう生活にも慣れて──
「うん、ミラクル助かるよ。一緒に泊まろう、ダイユウサク!」
で、どうして乗り気になっているんだ、ミラクルバード。
お前がそんなことを言い出したら──
「ええ、いいわよ。じゃあ、外泊許可取ってくるから……」
「待て! 宿の金は──」
「もちろんアンタが払うに決まってんでしょ? もしくはチームのお金で──」
「いや~、感動だぁ! 友達と一緒に温泉宿で一泊なんて、まるで修学旅行みたい──」
悪魔の笑みを浮かべるダイユウサク。
一方、楽し気に無邪気に腕をバタバタと振るミラクルバード。
冬のボーナスで大きな買い物をしたオレの懐は、そこまで温かくはない。
しかし──結果的に、3人で温泉宿で泊まることになった。
まったく、ダイユウサクめ……オレはぜんぜん裕福なんかじゃないんだからな!!
◆解説◆
【はぐれトレーナー純情派】
・今回も取調回ということで、前回同様に刑事ドラマのタイトル「はぐれ刑事純情派」から。
・前回の「さすらい刑事旅情編」と同じように伝統のテレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマ。「さすらい~」よりもこっちの方が有名ですかね。
・それもそのはず、1988年からなんと18シリーズも続いたので。
・開始は「さすらい刑事旅情編」の半年前で、そちらが終了後に「Ⅱ」が開始と、「さすらい刑事」が終わるまでの間、半年間で交互に放送していました。
・その後は相方を別の刑事ドラマに変えつつ、2002年からはついに半年の交代相手に「相棒」が現れ──2005年でシリーズが終了。
・テーマ曲も有名で、こちらは第1シリーズから同じ曲(年によってのアレンジはありましたが)がオープニングで使用されていました。
・「さすらい刑事」も含めてですが「拳銃を使わない」というのは実はこのころの刑事ドラマとしては異色で、この「はぐれ刑事」がシリーズとして続いて路線を定着させたことが、現在に続く刑事ドラマの礎と言えるかもしれません。
・なお、主役の安浦刑事にお小言を言う、課長こと川辺精一を演じていたのが──『科学戦隊ダイナマン』の長官と同じ役者(島田順二)さんだったのを知って衝撃を受けました。
【部屋は別】
・本来、トレーナーは一人で来る予定で、一人だしバイクで来ることを考えていました。
・しかし、ミラクルバードを一人残していくのも可哀想……かといって足が動かない彼女とタンデムするのは無理。
・それに、よく考えてみれば真冬で降雪の可能性を考えるとバイクで行くのはリスクが高い。
・──ということで、バイクでの単独行を諦めて、ミラクルバードと一緒に電車でここまで来ています。
・車は持っていないので借りるしかないし、それならいっそ電車にしてしまおう、という結論でした。
【宿の金】
・ダイユウサクを羨んでやってきた温泉旅行なので、トレーナーはもちろん自腹です。チームの資金は使えません。
・それについてきたミラクルバードは形式上はチームの部外者なので、彼女のためにチーム資金は使えません。自腹──トレーナーが出しています。
・というわけで……宿泊施設があるので、必要がない経費となりますので、ダイユウサクの分ももちろんチーム資金からは出せません。