見えぬ輝きの最南星《アクルックス》   作:ヤットキ 夕一

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 ──話は少しばかり前のこと……

「おや、シヨノロマン。珍しいですね、あなたが来るなんて……」

 面会を求めてきた彼女を、私は笑顔で迎えた。
 髪を三つ編みにまとめた、細い目のウマ娘は私の孫娘のシヨノロマン。かつての私のように競走界で、オープンクラスとして活躍しています。
 そして、その横にいる少しだけ気まずそうにしているもう一人のウマ娘にも笑顔を向けた。

「……セッツ。あなたもお久しぶりね。そんなに卑屈になることはありませんよ。競走(レース)はもちろん実力がものを言う世界ですが、勝負が特の運に左右されるのもまた事実ですからね」
「お婆さま……」

 頭の左右で長い髪をまとめた孫娘──サンキョウセッツがホッとしたように笑顔を浮かべました。
 そして──彼女達二人と一緒にこの場にやってきた男性を、私は見ました。
 その胸にはトレーナーバッジが付いており、彼が何者なのかを如実に語っているのですが……彼がシヨノロマンも、サンキョウセッツも担当しているわけではないのは、二人のトレーナーを知っているので分かっています。

「そちらは?」
「初めまして、トレーナーをしている乾井と申します」

 彼は勢いよく、深々と頭を下げた。
 えぇと……よくこういう態度をされるのですが、正直、される側としては困惑してしまうのですよね。見ず知らずの方ですし。
 そう思っていると、彼は頭を上げ──

「チーム《アクルックス》を担当し、ダイユウサクのトレーナーをやらせていただいています」
「まぁ、これはこれは……」

 彼が出した名前に、私は驚きました。
 そんな彼は──とあるお願いをしてきました。

 お節介のせいで彼女に迷惑をかけしまった私が、彼女の力になる機会を──彼は持ってきてくださったのです。



第41R 大推参! 風のOG・東京発!

 

「え…………?」

 

 私──駿川たづなは、彼女の登場にさすがに唖然としました。

 来るなんて話はいっさい聞いていませんでしたし──私を驚かせる存在の筆頭、理事長でさえ目を丸くして驚いていました。

 そして彼女は、黒岩理事の秘書の問いに、自身がここにいていいのか確認なされて──私は大丈夫である旨を即答していました。

 ホッとした様子のそのウマ娘は、居並ぶ理事に対して微笑みながら一礼し──その視線が、黒岩理事のところで止まりました。

 

「おや……」

 

 訝しがるような目になったその方は、その後に気を取り直したように微笑み──

 

「再就職できたようで、なによりですね」

 

 と、黒岩理事──の隣にいた秘書へと話しかけた。

 

「な、なにを……」

「あら、私のことを見忘れたとは寂しいですね。以前お会いしたではありませんか。確か、そう……昨年お辞めになられた理事の、その秘書を以前勤めていらっしゃいましたよね?」

「そ、そんなことは……」

 

 なぜか焦りだしたその秘書。

 しかし、彼女はにっこりと笑みを浮かべ──

 

「あの方は、私にずいぶんと気を使っていただいたので、ハッキリ覚えていますよ。そうそう、どうやら最近までよくお会いになられているようですし、今度会ったら私がよろしくと言っていたと伝えてくださいね……あの方、理事を辞めてしまったので、なかなかお会いする機会もなくなってしまいましたので」

 

「「──ッ!!」」

 

 彼女の言葉で、顔色を変えた人が二人いました。

 一人はもちろん彼女が話していた相手──黒岩理事の秘書。

 そしてもう一人は──黒岩理事本人。

 その黒岩理事に、彼女は向き合います。

 

「さて、黒岩さん。私は理事長の意見に同意……その提案に反対しますよ」

「……どういう、ことでしょうか?」

 

 あの方は、チラッと理事長へ視線を向けます。

 そのときの理事長の顔は、自分一人のみ反対という絶望的状況にも関わらず、学園に所属するウマ娘達のことを考えて、けっして諦めずに必死な表情でした。

 それを見て、彼女は優しく──そして、どこか安心したように──微笑んで頷きました。

 

「私は思うのです。自由な環境からこそ“Eclipse first, the rest nowhere. (唯一抜きんでてならぶものなし)”というウマ娘は生まれるのではないかしら?」

 

 意を決して、あの方は言いました。

 それに対して黒岩理事は考え込むようにしながら、彼女の次の言葉を待っています。

 あの方は応えるように、話を続けます。

 

「確かに優れた先達の姿を見るのが悪いとは言いません。良き手本から得られることは多いことでしょう。しかし──その者と同じことを、またそれに倣う他の大勢と同じことをしていて“唯一”のものが生まれるでしょうか?」

 

 黒岩理事の表情がわずかに歪みました。

 彼にとって──この案にとって痛いところを突かれた、といったところでしょうか。

 実際、多大な実績を残した彼女の残っているエピソードは、今の落ち着いた雰囲気からは到底想像出来ないほどに破天荒で、同じことをしようと思ってもできるものではありませんし。

 そう考えて、思わず私は苦笑してしまいました。

 

「それに切磋琢磨とは敵対だけではありません。実力の近い仲間と手を取り、共に考え、自由な発想を巡らせ、研鑽に励む。それで共にさらなる高みへと至ることが出来るのもまた事実です」

 

 そう言って目を伏せた彼女は──その脳裏に、現役時代に共に切磋琢磨をした相手を思い浮かべているように、私には思えました。

 そして目を開くと、黒岩理事をじっと見つめます。

 

「なにより、競走ウマ娘が目指すべき“Eclipse(頂点)”への道は未だに辿り着いた者はなく、その道程はもちろん不明。であるならば……どこにそこへの道がわからない以上、様々な可能性を残しておくべきではないですか?」

 

 この言葉には、私も考えさせられました。

 聞いていた理事達も同じようで、驚いた表情を浮かべている方達もいます。

 そしてあの方に直接見つめられた黒岩理事は、目を閉じて僅かに黙考してから──

 

「…………貴女(あなた)様の深き考えを教示いただき、ありがとうございました。私めの浅慮を恥じ……今回の案を無かったことにさせていただきたく思うのですが……皆様、いかがでしょうか?」

 

 黒岩理事が、他の理事達を見渡します。

 その言葉に理事達の中に動揺が走りますが──先の初老のウマ娘が微笑みながら、同じように理事達を見ると、それはすぐに収まりました。

 

「異論がないようですので、今回の提案を取り下げさせていただきます。大変失礼いたしました」

 

 そう言って──黒岩理事は頭を下げて一礼した。

 え? 待ってください。ということは──

 

「えっと……」

 

 私が困惑しながら、今起きたことを頭の中で整理しようとします。

 密かに見れば、理事長も驚き戸惑った様子で、目をぱちくりさせています。

 そうしている間に──最後の議題が却下されたことで、今回の理事会はこれにて終了という流れになり、閉会が宣言されました。

 すると、先ほどの初老のウマ娘は──

 

「あら、もう終わりなのですか……」

 

 と、少し残念そうにしながら席を立ちます。

 そして、理事長へと軽く頭を下げて会釈し──顔を上げると、お茶目に片目を閉じて見せたのでした。

 

「驚愕……っ、このような結果になるとは……」

 

 その理事長へ会釈をした秋川理事長がつぶやくのが、私にも聞こえました。

 そして、この部屋から立ち去ろうとする“あの方”の後ろ姿に、私は深く頭を下げるのでした。

 

 ──ありがとうございました。

 あなたの助力無しには、この難局を乗り越えられませんでした。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 理事会が開催された会議室を出て──私は小さくため息をついた。

 

「……あの、黒岩理事……」

「すまない、少し考えたいことがあるのでキミは先に戻っていたまえ」

「はい、わかりました……」

 

 私は、信頼できる相手から一転し、頭痛のタネとなった秘書を見ることさえできずに一方的に告げ──彼はこの場を去っていった。

 

(まったく、私としたことが。まさか、あのような者に踊らされていたとは……)

 

 未だに周囲の目があるこの場で、醜態を晒すわけにはいかず、心の中で嘆く。

 思い浮かべるのは、(くだん)の秘書。

 そして、その背後にいたあの男──昨年の春に、《カストル》の件で引責することになって辞任した理事──のこと。

 

(彼が私の下へ来たのは、彼が失脚する少し前のこと……つまりは、そもそもスパイだったということか)

 

 もしも失脚直後であれば、その有能さからどこで秘書経験があるのかをより詳細に調べ、あの男へとたどり着けたのだろうが──疑いを持っていなかったために、経歴こそ調べたものの、そこまで詳細な調査を行わなかったのだ。

 

(これは明らかな私の失態。そして、あの方の論にも一理あるのも事実……)

 

 “Eclipse first, the rest nowhere. (唯一抜きんでて、並ぶもの無し)”──その境地に最も近い現役のウマ娘といえば、生徒会長であるシンボリルドルフが候補に挙げられるだろう。

 だが──現役という条件を外せば、そこへ最も近づいた一人と言われるほどのウマ娘の言葉には、明らかな説得力があった。

 なにより、あの男が関与を疑われるような、得体のしれない方策を推し進めるわけにはいかない。

 そういう意味では、“あの方”が現れて警告した上で反対してくださったのは、取り下げるのに本当に助かった。

 

(そういえば、あの方は……)

 

 ふと思い、まだ廊下に残っているのではないか、と顔を上げてその姿を探す。

 生憎と見つけることはできなかったが──代わりに、別の者を見かけた。

 理事会にはいなかった──参加資格がないのだから当然だが──彼を見て、そして彼の関係者を考慮して、私は小さくため息をつく。

 

「……なるほど。あの場にあの方が現れたのは、キミの差し金か」

「さぁ、なんのことやら……理事会なんて雲の上のことなど、トレーナーである我が身には無縁のことですから」

 

 その茶化すような態度に、私は思わず眉をひそめていた。

 彼と会ったのは──去年の春以来か。

 理事長室で初めて会い、私の“実績を残していないチームを存続させない”──思えばこの提案もあの秘書の発案だったか──という話に真っ向から噛みついたトレーナーだ。

 チーム《アクルックス》……そのダイユウサクというウマ娘を担当している、乾井というトレーナー。

 

「とぼける必要はない。キミも私も、時間を無駄にすることはないのだからな。ダイユウサクと“あの方”の繋がりは、私も知っている」

「……アイツに、“あの人”と直接連絡をとれるほどの伝手(ツテ)なんてありませんよ」

 

 首を振ってそう言い、「ま、別の伝手を使ったんですがね」と苦笑する乾井。

 

「……なぜ、ここまでことを大きくした?」

「気がついたんですよ。オレ達が、大きな勘違いをしているってことに」

「勘違い?」

「ええ。アンタがしているのは、純粋にURAや学園を良くしようとアンタなりに考えている結果なんだって」

「なにを当たり前のことを……」

 

 困惑し、思わず眼鏡のブリッジを押し上げる。

 理事である私の役目はそれ以上でもそれ以下でもない。

 URAの発展のために尽力し、そのために学園を充実させ、ひいては“ウマ娘”という種と我々人間がこれからも共存していく関係を築き続けなければならないのだ。

 私にとっては至極当たり前のことなのだが──彼にとっては、私はそう考えていると思っていなかったらしい。

 

貴方(あなた)を誤解していたんだ。理事長の強引で、採算を考えないやり方に不満を抱き、理事長を追い落とそうとしている、そう思いこんでいたが──理事長を追い落としてその座に就こうと考えていたのは、別のヤツだった」

「ふむ……」

 

 なるほど。しかし、私にとって“当たり前のこと”と考え行動していたことを、そのような下らない野心でやっていると勘違いされたことには、正直、思うところがないわけではない。

 しかし合点の行く話だ。彼らもまた騙されたのだろう。

 そうやって彼らを誤解させ、私と争わせて漁夫の利を得ようとした者こそ──更迭された理事だろう。

 悪知恵ばかり働く狡賢い男──その頭脳を良い方に生かせていれば、URAのためにも、本人のためにもなったというのに。

 私は心の中でため息をついた。

 そして──彼に問う。

 

「一つ、訊きたいのだが……なぜ、その勘違いに気がついたのかね?」

 

 もしも私のことを思い込み、あの男の術中にはまったのであれば──今回のようなことはしなかったはずだ。

 わざわざ“あの方”を巻き込み、理事会に潜り込ませた上で、私に自分が踊らされていることを分からせるという強引なやり方は。

 

「指摘してくれた人がいたんです。今はオレ達のチームに出入りしているミラクルバードが知り合いから貴方はそういう人ではない、と教えられまして」

 

 私のことをよく知る、ミラクルバードと交友がある者?

 考えを巡らせ、頭の中で候補を検索する。該当者は──いた。

 

(ふむ……和具社長か、その御令嬢だろう)

 

 そう予想を付ける。

 ミラクルバードの父親と和具社長は懇意にしていると聞いている。

 無論、ミラクルバードの学園内での交友関係を把握しているわけではないので、他の可能性も十分にありえるが。

 

「……今回のことは、借りを作ってしまったようだ」

「貴方に恩を売ろうなんて、考えてやしませんよ」

 

 それも理解している。

 彼は自分のチームを守りたかっただけなのだろう。

 だが──借りは借りだ。

 

(無論、露骨に依怙贔屓し便宜を図るような真似はしないが、URAの発展と共存することであれば、いずれその借りを返そう)

 

 そう心の中で思う。

 なにしろ、これを言葉にするわけにはいかないので、な。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 ……フン、おもしろくない。

 まさか、私の計画が頓挫させられるとはな。

 しかも──あのウマ娘が来たせいで、全てぶち壊された!!

 

「まったく、あの恩知らずめ!! 今までさんざん、尽くしてきたというのに……」

 

 感情にまかせ、手にしていたグラスを部屋の壁へと投げつけた。

 ガラス製のそれは甲高い音をたてて砕け、中の赤いワインを周囲にぶちまける。

 ふん……抑えられぬ怒りで衝動的にとった行動だったが──それで気が晴れることなど無かった。

 

「それにしても黒岩の下へ送り込んだアイツめ……全く役にたたんではないか」

 

 アイツから私のところへは未だに報告はない。あの理事会からすでに何日も経過しているというのに、だ。

 別の理事の下へ送り込んでいた者からの報告では、アイツがあのウマ娘に看破されて、黒岩に気が付かれたというではないか。

 あの男にどんな罰を下してやろうか──と考えていると、ドタドタとあわてて走ってくる者の足音があった。

 近づいてきたその音は、止まることなくこの部屋の扉まで来て、躊躇うことなく足音の主はそれをバンと開いた。

 

「大変でございます、旦那様!!」

「なんだ? 何事だ、これは!?」

 

 まったく……主人の部屋にノックも無しに駆け込んでくるとは、我が屋敷の者は最低限のマナーも守れぬほど質が劣化したか。

 怒りをどうにか心の中に押さえ込んでいると──

 

「ち、違います! これはその、緊急の案件でして……」

「──お邪魔しますよ、旦那。あなたがこの家の主で?」

 

 家の者を押しのけるように、扉と彼の間から男が一人すり抜けてきた。

 彼の登場に、家の者は顔を青ざめる。

 

「なんだ、貴様は? 尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀であろう?」

「おっと、これは失敬……私、こういうものです」

 

 男は懐から優雅な動きで名刺を取り、それを私に差し出してきた。

 なんだ、この男は。どこまでも無礼な……

 私はひったくるようにその紙を受け取り、書かれていたものを眺める。

 

「フン、まったく最近の者は礼儀がなっとらんな……ッ!? と、東京地検……?」

「ええ。我々は東京地検特捜部です。で、これを──」

 

 名刺に書かれていた所属に顔を青ざめさせた私に、彼は一枚の紙を示した。

 それは──「捜索差押許可状」と銘打っており、さらには裁判所の複雑な印がしっかりと押されていた。

 

「令状!? 家宅捜索だと? バカな……」

「ま、そういうわけですな。脱税の疑いで、あなたの自宅及びその敷地内を捜索させていただきます」

「なッ──!? 」

 

 思わず、男へと一歩踏み出したが──

 

「動くなッ!!」

 

 鋭い制止の声に、思わずビクッと体が跳ね上がり、動きを止めさせられた。

 

「これから捜索完了まで、我々の許可無く物に触れることを禁止します。無論、それは……貴方も含めてね」

 

 そう言ってこちらを見て、ニヤリと笑みを浮かべた。

 そして彼は背後にいた部下に指示を出し──捜索は開始された。

 段ボールを抱えた数多くの捜査員がドッと入ってくる。

 

「な!? なァ……」

 

 その怒濤のような勢いに押されたが──頭は冷静に動く。

 罪名は、脱税といったか。確かにイメージは悪いが、実はその罰はさほど重くはない。

 

(とぼけて追徴金を払えば、お咎めなしなこともある程度の罪。なにしろ金持ちの議員が法律作るんだから、抜け道つくるのは当然よ)

 

 そう考えて内心ほくそ笑む。

 

(それにしても、理事長辺りのイヤがらせだろうが……私が戻ってきたら、覚えておれよ!!)

 

 まだまだ自分は再起できる。そう考えて復讐を誓う男。

 だが──

 

「ああ、そうそう。これはあくまで私的な用件ですが……」

 

 最初に入ってきた男が部下に指示を出し終えた様子で、クルッと振り向いた。

 

「私のURAの理事をしている、()()()()()()古い友人から言われたんですがね……恩は恩で返すが、仇は仇で返させていただく。()()だけで済むと思わないことだ──と、言っていましたよ。ま、私にはなんのことやら、さっぱりわからないことですが」

 

 言い終えてからニヤリと──悪魔の笑みを浮かべた男。

 その気配に、私の背筋に冷たいものが走るのだった。

 

 

 

 ──その日、URAトレセン学園の元理事は、逮捕された。

 当初、脱税の罪で逮捕され、後日にそのまま起訴された。が──それだけでは済まなかった。

 彼がその地位に笠を着て行った高圧的な行為──パワハラは次々と明らかになる。

 部下はもちろん、学園所属のトレーナー、はてはウマ娘を萎縮させていたという話にまでなり、世間を大いに騒がせることになる。

 一連の騒動の中で、パワハラを受た()()()()()()()()がいること(さすがに報道では名前は伏せられた)や、こちらは実名で報道された()()()()()()()()までおり──それらは世間から同情の目を向けられることになった。

 

 元理事は、脱税してまで私利私欲のためにURAにまで損害を与えていたという事実も併せて明らかになり──世間からの批判はURAや学園、ウマ娘へはほぼ向かわず、その元理事へと非難が集中したのであった。




◆解説◆

【風のOG・東京発!】
・4連続でテレ朝水曜21時刑事ドラマシリーズから。「○○刑事」シリーズのタイトル「風の刑事・東京発」が元ネタ。
・今回でこのシリーズが元ネタは終わりです。
・まあ、ここまできたらこれ出すしかないかな、と。
・実は──40話で、ここまで終わらせるつもりだったので「はみだし」で終わる予定だったんですが、意外に長くなったので分割し、タイトルも「風の刑事~」を入れることに。
・『風の刑事・東京発』は『はぐれ刑事純情派』の半年放送の相方の一つだったんですが……じつは、他の「さすらい」や「はみだし」と違って1995~96年にかけての、たった1シリーズという短命で終わりました。
・とはいえ、鉄道警察隊が舞台で主役を演じたのが柴田恭兵さんだったという、今にしてみれば「さすらい」から「はみだし」へ繋いだドラマという感じですね。

トレーナーバッジ
・トレーナーの証。
・どういうデザインなのかは、不明。というのも、これが出てくるのはアニメではなくゲーム版だから。
・ゴールドシップのシナリオで、ゴルシが彼女の直前の台詞に乗っかって誤魔化そうとしたトレーナー(主人公)に「あ? なに言ってんだ? トレーナーバッジ付けてるのはトレーナーだろ?」と真顔で返し、その存在が明らかに。
・ゴルシの言っていることだが、それで話が普通に進むので実在しているのはまず間違いない。
・実際に、調教師や騎手にそういうのがあるのかどうかはよくわかりません。
・もしも存在しないならポケモンのジムバッジあたりが元ネタでしょうか。
・最敬礼するべき相手で、そういう場所なので、乾井トレーナーも服装を整え、このバッジをつけていきました。

東京地検特捜部
・東京・大阪・名古屋の各地方検察庁に設置されている特別捜査部の、東京地方検察庁の特別捜査部のこと。
・戦後にGHQの主導で設立された「隠匿退蔵物資事件捜査部」が前身で、それがもとになって東京地検特別捜査部が発足。その後、大阪に発足し、続いて名古屋にもつくられた。
・政治家汚職、大型脱税、経済事件といった大きな事件を担当。
・さまざまな有名な事件を担当してきましたが──最近では『鬼滅の刃』のアニメでも有名なユーフォーテーブルの脱税事件を担当したのも東京地検特捜部でした。
・氏名不詳のこの元理事の脱税も金額が大きかった──のか、背後に政治家でもいたので大きくなったのか、東京地検特捜部が出張ってきました。
・なお──脱税事件は通常なら警察……というよりも国税局が担当します。警察よりも国税局が動く方がはるかに多いでしょう。某芸人の脱税も国税局が動いてましたし。

捜索差押許可状
・よくドラマとかで家宅捜索するときとかに「捜査令状」と呼ばれるののがコレ。
・建物や車内・船内等を強制捜査するのを、裁判所が「やってよし」と許可が出す際に発行します。
・事件名や、差し押さえるべきもの、なんて言うのが書かれています。
・あくまで強制捜査の際に必要なもの。例えば車内を検索するのに車の所有者が「見ていいですよ」と言った場合には任意捜査になって、必要はありません。
・それと、実はこれ原則昼間用で、夜にやる場合や夜間にまたがる際には、夜間用が必要になります。
・あくまで建物や車内等が対象で──捜索する対象が人の身体である場合には「身体検査許可状」という別の令状が必要になります。
・なお……これらの令状を必要としない場合もありまして、逮捕現場での身体検査や家宅捜索には令状は必要ありません。


※次回の更新は9月5日の予定です。  

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