見えぬ輝きの最南星《アクルックス》   作:ヤットキ 夕一

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 ──年が明け、元日。

 乾井トレーナーの自宅であるアパートの扉の前には、一人のウマ娘が怪訝そうな顔で立っていた。



第54R 大迎春! 必勝祈願!!

 アタシは、手でそのドアをコンコンとたたいて、それから頭の上の耳をピタッと扉につけて中の様子を伺ったんだけど……

 

「……いないのかしら?」

 

 もうチャイムはすでに数回も押してるし、ノックも何度も繰り返してる。

 

 ──幸いなことに、近隣の部屋の住人は、正月ということで帰省したり、出かけたりしていて留守だったので、騒音苦情が入ることはなかった──

 

 でも、部屋の中で人が動く気配はないのよね。

 普通なら留守とか、出掛けてるって思うところだけど、昨日もトレーニングがあったし、今はまだ朝って呼ぶような時間帯よ? 出掛けるにしても早すぎるでしょ。

 

「昨日は元気そうにしていたし、病気とかそういうのはないと思うけど……」

 

 寝込んでたり、最悪倒れ込んでる──なんて最悪な考えが頭をよぎったけど、具合悪そうにしている様子もなかったし……

 大晦日である昨日──間近に迫った競走(レース)、金杯に向けての調整(トレーニング)は、その日まで行われていたのよね。

 でも、元日である今日に限っては──

 

『正月くらいは休みたいだろ? そう思って休む前提で計画を組んだ。だからしっかり休めよ』

 

 そう言って笑顔で今日の休みを告げたのだ。

 もちろん、嬉しかったわ。正月も休みなし、っていうのも覚悟していたから。

 

「昨日も、疲れを残さないようにって軽めの調整だったけど……」

 

 とはいえ、その前……一昨日までの練習はなかなかにハードだった。

 それというのも、元々、トレーナーは今回の金杯に向けて「重賞をとりたい」って意気込んでいたし、年末の有記念を見たアタシの意気込みも変わった。

 それを受けて──よりハードな特訓になったのよね。

 とはいえ、金杯は近い。本番に疲れを残さないよう、鍛える方向から調整の段階へとすでに移ってる。

 

「……だから気を使って、朝に来たのに」

 

 そのために、シヨノロマンにも迷惑かけて──

 と、アタシが考えていたら、なにやら声が聞こえてきた。

 しかもそれは複数の声。そのうちの一人は聞き覚えのある声で……

 

「わざわざ付き合ってもらってゴメンね、オーちゃん」

「大丈夫です。ミラクルバードさんが私に頼みごとをしてくるなんて、あまり無いので……遠慮なく仰ってくださいね」

「そんなことないよ。いつも頼りにしちゃってるから。今回だって、そうだもん。この不自由な体に着付けをしてもらえる人を紹介してって無理を言ったのに──」

「そんな! 無理だなんて。お正月なんですから、こういう時くらいは……」

「うん。その気持ちだけでもありがたかったのに、そうしたらここまで付いてきてくれるなんて……」

 

 案の定、ミラクルバード(コン助)だった。しかも振り袖まで着てるし。

 目的地は間違いなく、ここでしょうね。まったく……油断も隙もない。

 でも、彼女の後ろには車椅子を押している人がいた。

 頭の上にぴょこんと出て立っている耳とか、お尻の方で揺れている尻尾からウマ娘だって分かるけど……

 

誰?

 

 知らない顔だった。

 青鹿毛の黒髪はセミロングに整えられて、前髪には綺麗な星形の白斑が入ってる。

 まぁ、コン助の知り合いなんでしょうけど、少なくともアタシは見かけたことないし、トレーニングとかそれ以外でもミラクルバードが連れてきたこともなかったし、彼女を訪ねてきたこともない。

 年齢的にはアタシやミラクルバードよりも少し下……って感じかしら。

 雰囲気は、メジロアルダンとかシヨノロマンみたいな……“いいところのお嬢さん“といった落ち着いた空気を感じるわ。

 

「あれ!? ダイユウ先輩? やっぱり来ていたんだ!」

 

 ……あ。隠れるのすっかり忘れてたわ。

 えっと……まぁ、もう誤魔化しきかないわよね。これは。

 こっそりため息ついてから「あけましておめでと、コン助」と一応、新年の挨拶をすると、向こうも返してきて──その後すぐにお説教が始まった。

 

「ダメだよ。トレーナーは体を休ませたくてお正月をせっかく休みにしたんだから、ゆっくりしないと」

「……だからって、寝正月過ごせってわけじゃないでしょ?」

「元日一日くらいゆっくりしてってことだよ。それに明日からまた調整なんだから……寝正月なんて言ってられないからね」

 

 そう言って苦笑するミラクルバード。

 最近、コン助もアタシに容赦なく言ってくるようになった気がする。

 ま、うちのチームやアタシに慣れたっていうのもあるだろうし、トレーナーも含めてチームが重賞制覇やそれ以上を目指して動き始めたからってのもあるんでしょうけど。

 

「わかってるわよ。おかげで昨日の夜はしっかり寝たわ。おかげで紅白も見てないし、年が明けたときはきっちり寝てたもの」

「そっか。よかったと言うべきか、残念だったね、というべきか……」

 

 レースを考えれば前者。せっかくの新年って考えれば後者。

 複雑な気持ちを表すように、ミラクルバードは苦笑する。

 

「で、こんなところでどうしたのよ? トレーナーなら……いないみたいだけど」

「あぁ、やっぱりそうなんだ。先輩が外に立ってるのが見えたから、そうかなとは思ったんだけど」

 

 実はこの場所──トレーナーのアパートは、最近までアタシやミラクルバードも場所を知らなかったんだけど、渋々教えてくれた。

 巽見トレーナーが場所を知っている経緯を訊く過程で、「不公平だ」ということで白状させたんだけど。

 

「振り袖姿で、ずっと外に立たせてるわけないんもんね!」

「──ッ!?」

 

 そう、アタシもまた振り袖を着て、ここに来たの。

 だって……せっかくのお正月だし、去年は、見せられなかったし……

 おかげで、シヨノロマンに着付けをお願いしたんだけど。心優しい彼女は快く引き受けてくれたわ。

 

(……なんか、見透かしたような含み笑いを浮かべていたような気もするけど)

 

 線のように細い目をしていて瞳が見えないから、イマイチよく表情がわからないのよね、彼女。

 

「あの……ミラクルバードさん、お知り合いのようですし、私はこの辺りで……」

「え? あ、オーちゃん、ひょっとして忙しいの?」

「ええ、まぁ……父の挨拶周りに付き合ったりもしますし」

「そっか。トレーナーにも会ってもらいたかったんだけど……」

「えっと……確かにチームのことで悩んではいますが、《リギル》のこともありますし、御迷惑になるでしょうから……」

 

 申し訳なさそうに苦笑した、ミラクルバードの車椅子を押していたウマ娘。

 彼女は、アタシを見て──

 

「ダイユウサクさん、ですよね? 今度、金杯に出走なさるとか」

「ええ、そうだけど……」

 

 アタシが答えると、彼女はスッと車椅子から離れて、アタシの前まで来ると跪いて──胸の前で手を組む。

 そして──

 

「貴方に、三女神さまの御加護があらんことを……」

 

 目を閉じて呟き、祈ってくれた。

 やがて目を開き、組んでいた手を離し、立ち上がると笑みを浮かべ──

 

「未熟者ゆえ必勝の祈りとはいきませんが……祈らせていただきました。次のレース、頑張ってください」

「あ、ありがと……」

 

 その突然の行動に驚きつつも、アタシは一応、お礼を言っておく。

 そんなアタシの反応に、ミラクルバードは──

 

「オーちゃんは敬虔な信徒だからね。お祈りするのがクセみたいなものだから。神官位も持っているんだっけ?」

「はい。末席ながら一応は……」

 

 恥ずかしそうに謙遜する彼女。

 そうして彼女は一礼し、「時間が無く、あわただしくてすみません」と謝りつつ、そのまま去っていく。

 

「……さっき、《リギル》がどうとか言ってたけど、あの《リギル》?」

「そうだよ。あの、東条トレーナーの、ね」

 

 アタシの確認に、ミラクルバードはうなずく。

 

「彼女も学園所属にしてる競走ウマ娘で、中等部なんだよね。本人や家族はデビューは高等部になってからって決めてるみたいだから、まだまだデビュー前なんだけど……それでも“優秀だ”って将来を有望視されてて……」

「で、《リギル》から声がかかってる、と?」

「うん。でもまぁ……ルドルフ会長はチームというよりは生徒会に入れたいみたいだけどね」

「え? なんで?」

「頭いいんだよ、彼女。社長令嬢なんだけど、将来のためにって経営学とか経済学とか熱心に勉強してるし」

「え? だって中等部でしょう?」

「うん。早く父親に恩返しをしたいからって言ってたよ」

 

 それにしたって中等部からそんな専門的な勉強をしているなんて、よほど強い意志なんだろうなって思う。

 さらに高等部になったら競走でデビューしようっていうんでしょ? それに関してまで今から高い評価を受けてるって……どれだけ多才なのよ。

 

「で、それを聞いたルドルフ会長が、ぜひ会計を任せたいって生徒会に入れようと勧誘しているみたいなんだよね」

 

 言われてみれば、生徒会とか《リギル》のウマ娘を見ても、そういう経営とか会計関係に強そうなウマ娘ってなかなかいないかもしれないわね。

 

「ふ~ん、なるほどねぇ……」

 

 生徒会を補強しつつ、チームも強化するなんて一挙両得。

 そういう意味でも得難い人材でしょうね。

 

「ところで、彼女の名前って──」

 

 ──と、アタシが訊こうとしたところで、エンジン音が聞こえてきた。

 ほどなくして、アタシやミラクルバードにとっては見慣れた、先端が尖ったようなデザインのバイクが姿を現し、アパートの前で止まる。

 それに跨がっていた人はアタシ達を見て、顔まで覆っているヘルメットを脱ぎ──見慣れた顔が現れた。

 

「お前ら、こんなところで一体どうしたんだ? しかも……そんな風に、着飾って──」

「どうしたもなにもないでしょ? 今日は元日よ?」

「そうだよ。それにトレーナー、新年になって初めてボクらと会ったんだから、言う言葉も違うでしょ?」

「あ、ああ。スマン……」

 

 三人は改めて顔を合わせ、一斉に頭を下げ──

 

「「「あけましておめでとう。今年もよろしく」」」

 

 

 ──新年の挨拶をした。

 

 

 ……のまでは、よかったんだけど──

 

「なんか……トレーナー、大丈夫? ふらついてない?」

「ああ、ちょっと遠出してきてな。年が変わる前に出発して、去年の躍進の御礼がてら鹿島神宮と香取神宮に行って、それから大洗磯前(いそさき)神社笠間稲荷佐野厄除大師──」

「ちょ、ちょっと待ってよ。アンタ、いったいいくつ神社仏閣回ってきたの?」

「あ~、途中から巡るのが楽しくなってきて、よく覚えてないな」

 

 半ば呆れつつアタシが訊くと、彼は「アハハ……」と苦笑しながら答えた。

 

「いったい何でそんなに……」

 

 ポツリとつぶやくと、彼は急に視線を逸らし──

 

「ま、今年も良い年でありますように、ってな。せっかくだから色んな神様にお願いしてきただけだ」

 

 少しだけ照れくさそうにしながら彼は答える。

 そして──

 

「──で、お前達。まさか……」

 

「うん、初詣に連れてってよ、トレーナー!!」

 

 疲れた様子のトレーナーだったけど、ミラクルバードは容赦なかった。

 さすがに盛大な苦笑を浮かべたけど……「しょうがねえな」と言って、彼はバイクを仕舞い、荷物を部屋に置いてから戻ってきて──

 

「じゃあ、いくか。なるべく空いているところな」

「うん。明治神宮かな?」

 

「遠いし混んでるわッ!!」

 

 なんて文句を言いながら、近くの神社で初詣を済ませたわ。

 そのときに気が付いたんだけど──彼のポケットの中に、山ほど必勝祈願の御守りが入ってて……

 

 ……ちょっと、嬉しかった。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 ──で、正月三が日もあっという間に過ぎ……

 

 そんな中、早くも2日から活動を開始していた我らが《アクルックス》だが、早くも京都に向かった。

 で、3日と4日は京都で最終調整をして、レースに備えるわけだが……その間の宿泊は学園が用意した宿だった。

 

「いや~、役得役得……」

 

 もちろん、学園が用意しただけあって立派な宿で、まして正月と言うことで食事も豪華。

 

(本当に金杯さまさまなわけで……)

 

 わざわざ学園が宿を用意するのには理由があった。

 東西で金杯があっても、やっぱり学園に近い中山レース場での金杯の方が人気が高かった。

 人気薄になれば西の方が同じGⅢと重賞でもとりやすい……という考えも生まれるものの、それはそれで「とりやすい重賞」という悪評を呼んでしまう。

 結果として──東西の金杯を二つある寮に振り分けて、美浦寮は中山、栗東寮は京都としたのは良いが……当然、栗東寮からは不満が出る。

 その不満解消のため、「中山は寮から行けるから」と理由を付け、京都での出走者には豪華なお宿が用意される、ということになったらしい。

 

「さて、明日が本番なわけだが……」

 

 ダイユウサクの調子は良い。今のあいつなら十分に良い勝負ができる──とオレは感じていた。

 新聞の出走表を見ても、不安になるような相手はいない。

 

「なにより、モチベーションが今は最高だからな」

 

 年末にあった有記念から2週間弱。

 あの感動的なレースを見て、ダイユウサクのやる気は最高潮になっていた。

 

 ──ただ、それは危険なのだ、とオレは思っていた。

 

 やる気は大変に結構だが、それも過ぎれば気持ちだけが先行し、自分の普段の走りとはかけ離れたものになってしまう。

 道中掛かったり、レースへの集中が無ければ、いかに得意にしていようともスタートを失敗する危険もある。

 

「惑わされずに自分の走り方を守れるか、がレースの鍵かもな。自分を取り戻す、わかりやすい目標でもあれば……別なんだがな」

 

 例えば、ライバル。

 それを意識すれば、自分を取り戻すことになるだろう。しかし──

 

「アイツのライバル、なんていないしなぁ」

 

 もちろん悪い意味で、だ。遅れに遅れたデビューの上、どん底スタートだったアイツに共に競ってきたような相手はいない。

 いわばダイユウサクは世代の最後尾を走ってきたようなウマ娘だ。

 後がないような彼女よりも後になる、ということは、もう……

 

「ただ……今回だけでなく、これからのレースでも何か目標や指針になるようなものが必要だな」

 

 ライバルと競い合い切磋琢磨することで、その実力を伸ばすことができるだろう。

 例えば──従姉妹でルームメイトのコスモドリームが走っていれば、そういう関係になったかもしれない。

 だが、彼女が戻ってくるような話は、担当のトレーナーである巽見からもまだ聞かない。

 

シヨノロマン……も、厳しいか。彼女は優しすぎるからな。ライバルならもっと真っ向からぶつかって競い合えるような相手が望ましい」

 

 そういう意味では、頭に思い浮かんだのはサンキョウセッツだ。

 オレが担当になる前から、ダイユウサクとサンキョウセッツはいろいろぶつかっていたそうだし、かといってお互いに仇敵のように憎み合っているわけでもない。

 だが──

 

「サンキョウセッツの場合、実力がなぁ……」

 

 クラシック時代はオークスに出走したほどに期待されたサンキョウセッツだったが、今ではオープンクラスになったダイユウサクの方が明らかに格上。

 条件戦で苦戦している彼女と、今のダイユウサクではライバル視するのも難しい。

 

「まぁ、サンキョウセッツはライバル視してくるだろうけどな……」

 

 一度、ダイユウサク抜きで会い、お世話になったことがあったので彼女の性格もある程度知った。

 決して悪い娘ではない。ただ、ダイユウサクへの対抗心が強く、それが偉大なる“あの方”への尊敬によるものによるものだということも分かった。

 だから、絶対に譲れない相手なのだろう。

 

「たとえ、敵わなくとも……か」

 

 それで、ふと思う。

 強大な相手に対する挑戦心であっても、目標ができることには変わらない。

 

「強大な相手、ねぇ……」

 

 しかしそれもまた問題だ。

 オグリキャップならそういう存在になれたかもしれない。仲が良かったというのは懸念事項ではあるが。

 だが、オグリキャップは一線から退いた。

 さらに言えば──上の世代はもちろん、オグリ同様に同級生も次々と一線から離れ始めているような状況なのだ。

 ここにきて、ダイユウサクの晩成型というのがネックになってしまっている。

 そもそも必然的に、これから競う相手は下の世代ということが多くもなってくるわけだ。

 

「アイツの性格からして、年下をライバル視するのを、はたしてできるかどうか……」

 

 そもそも、あまり他人に興味を持たない傾向にあるからなぁ。

 明日を含め、これから先をどう戦っていくかを考えていると──部屋に置かれたフロント直通の電話が鳴った。

 

「んん?」

 

 フロントからかかってくるような用事は無いと思ったが、いったい何事だろうか。

 オレが電話に出ると──

 

「あの、乾井さま宛に、来客なのですが……」

「オレ?」

「はい。至急呼び出して欲しい、と……申し訳ありませんが、フロントまで来ていただけませんでしょうか?」

 

 宿泊先の従業員にそう言われてしまっては、行かないわけにはいかない。

 戸惑いながらフロントに行くと、そこには申し訳なさそうな従業員と、その横には──

 

「……来ちゃった」

「お前なぁ……今日は実家に泊まるってことになってただろ」

 

 ──車椅子のウマ娘がいた。

 確かにチーム関係者だが、関西出身のミラクルバードは正月ということもあって実家に泊まらせるつもりだった。

 もちろん、そう言い聞かせたんだが──

 

「でも、一人で京都レース場に入ってチーム関係者のところに行くのは大変だし。かといって明日の朝にここまで来るのは大変だったし、ね」

「今、ここに来られた方がよほど大変なんだが?」

 

 いかん、頭痛がしてきた。思わずこめかみを押さえる。

 

「それに、ダイユウ先輩とトレーナーばっかりこんないいところに泊まってズルいよ」

「それが本音か!!」

 

 盛大にため息を付いた。

 かといって、もうすでに日は暮れている。この時間からこいつを神戸に帰すわけにもいかない

 オレは、フロントの人に──

 

「もう一人、ここに呼んでもらっていいですか?」

 

 と言い、ダイユウサクにこの厄介者を押し付ける以外に選択肢はなかった。

 たとえ──「なんでアタシが……」「明日にレース本番控えたアタシに押し付けるな!」「……まったく、帰すわけにも、誰かさんと同じ部屋にもできないし、面倒見るわよ」とダイユウサクに文句を言われる羽目になろうとも。

 

 ──もちろん、一名あとから追加になった宿泊者のホテル代は……当然、自腹だった。

 宿泊先が一流ホテルで、しかも正月料金だったので、目が飛び出るような出費だった。

 




◆解説◆

【必勝祈願!!】
・今回のタイトルは元ネタ無し。

誰?
・今までたびたび登場しているこのウマ娘。
・そろそろ第一章も終わりが見えてきたので、名前は明らかにできると思うのですが……
・たぶん、次の次の登場くらいには。
・──え? それってだいぶ先じゃないですか?
・A.いや……予定では次々走の後くらいにあるイベント後、かな?

会計を任せたい
・中央トレセン学園の生徒会って、会長と副会長くらいしか役職がない……と思ったので。
・勘違いだったらすみません。

大洗磯前(いそさき)神社
笠間稲荷
佐野厄除大師
・いずれも北関東にある神社仏閣。
・大洗磯前(いそさき)神社は、『ガールズ&パンツァー』の舞台で有名な茨城県大洗町にある神社。
・劇場版ではあんこうチームを追いかけるプラウダ高校の、カチューシャと共に境内に上がったノンナが戦車の上からながら手を合わせていました。
・笠間稲荷は茨城県笠間市にある笠間稲荷神社のこと。
・日本三大稲荷の一つで651年に建立。1360余年もの歴史を誇る神社です。
・佐野厄除大師とは栃木県佐野市にある惣宗寺(そうしゅうじ)のこと。
・正月になるとCMも流れてますね。「関東の三大師」……と呼ばれているそうですが、他は、青柳大師と川越大師……足利厄除大師、寺岡山元三大師、厄除元三大師(深大寺)。……アレ? 三大師?
・なお「関東の厄除け三大師」になると、西新井大師、川崎大師、観福寺大師堂、道合大師、小塚大師になって厄除大師なのに外れるという。……アレ? 三大師?
・トレーナーは、この三か所の前に香取神宮、鹿島神宮にいってきたとのことですので、ルート的には首都高から東関東自動車道→香取市→鹿嶋市と向かい、そこから国道51号で北上。大洗からは北関東自動車道で笠間→佐野と向かい、そこで冷静になって帰ってきたようです。
・ちなみにルートだけでも戻ってくるのに6時間半かかるルートでした。

シヨノロマン
・ちなみに、ちょくちょく出てきているシヨノロマンですが、元ネタの競走馬は1989年のマイルチャンピオンシップで引退しています。
・ですので、本作ではもう走るシーンはありませんので、ライバルにはなりえないんですよね。
・そもそもライバルになると──別のウマ娘(ヤエノムテキ)が潰しに来かねないのでご注意を。

サンキョウセッツ
・一方、サンキョウセッツは──元ネタの競走馬はこの時期、元気に走ってます。
・1990年の12月9日に中山で開催された900万下の条件戦では2着になっています。
・その後、休養に入りますが、3月からまた走り始め、この年の7月まで走り続けます。


※次回の更新は10月14日の予定です。  

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