見えぬ輝きの最南星《アクルックス》   作:ヤットキ 夕一

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「──そういえば、すごいウマ娘()が出てきたわね」

 4月も後半のこと。
 トレーナー部屋にいたオレに、同室のトレーナーで年上の後輩である巽見 涼子がそう声をかけてきた。

「皐月賞のことか?」
「もちろんよ。皐月賞を制して未だ無敗。このままダービーに挑戦でしょうけど、あれは……このまま勝っていきそうよね」
「そうだなぁ……」

 世間がざわつき始めているのはオレも感じていた。
 昨年末に一戦を退いた“怪物”……国民的アイドルウマ娘が去り、その穴を埋めるように現れた話題のウマ娘だ。

「次の波が、もう来ているのかもしれないな」

 そうしてオレは──手元の新聞を見つめる。
 そこには春の天皇賞の結果が掲載されていた。
 葦毛の長い髪を風になびかせ、黒い勝負服を身にまとった上品そうなウマ娘が手を振って観客に応える──そんな写真を見て、オレはそう実感していた。
 それに加えてさらに下の世代の、今さっき巽見がした話。間違いなく今年のクラシックレースの主役になるであろうウマ娘。
 このまま順調に勝ち進めばシンボリルドルフ以来のクラシック三冠なんてこともありうるかもしれない。

(もちろん、ウマ娘の競走に絶対などない、が……)

 だが、彼女には人々が思わずそれを期待してしまうほどの、明るさと快活さ、そして強さに基づく人気があった。

「ハァ……」

 それらを考えれば、思わずため息も出ようというものだ。

(そんなヤツらを相手にGⅠを勝たないといけないんだぞ、ダイユウサク……)

 バカな約束をしたと、オレも思う。
 今からオレがパーシングを探し出して、約束を反故にしたいとさえ思う。
 だけど……

(アイツは、オレのために怒ってくれたんだよな)

 そうなったきっかけは、明らかにオレにあった。
 その彼女の気持ちを無碍にすることは、絶対にできない。
 ましてアイツは──オレがGⅠを取らせてくれると、信じていた。

(その信頼には、応えないと……)

 挑戦する前からあきらめる、なんてことは絶対に嫌だ。
 オレだってアイツにGⅠ取らせるために、あがいてあがいてあがきまくってやる。

(それでもダメなら……オレが土下座するなり、パーシング(アイツ)が満足することをしてやればいい)

 ダイユウサクが泥をかぶる必要なんてない。
 たとえアイツが──代わりに、オレにトレーナーを辞めろと言ってきたなら辞めてやる。
 アイツにGⅠを取らせられなかったら──もしもそうなれば、二人のウマ娘の夢を踏みにじったことになる。
 そんなオレにトレーナーを続ける資格なんてないからな。



第62R 大計画! 狙え!魅惑の大レース

 

 我らが《アクルックス》の部屋には、あらかじめ招集をかけておいた全メンバーが集まっていた。

 

 競争ウマ娘のダイユウサク。

 トレーニングのサポートをするウマ娘のミラクルバード。

 

 ……以上。

 そう、我がチームは未だにトレーナーのオレを入れても3名しかいない。

 

「さて……お前達に集まってもらったのは他でもない……」

 

 オレは二人を見ながらそう切り出した。

 

「まったく……走るの禁止しておいて何の用件? 私だって暇なわけじゃないんだから……

「ボクは暇だったから全然問題ないよ~」

 

 不満そうに口ごもるダイユウサクに対し、ミラクルバードは笑顔で屈託無く言う。

 彼女曰く、ダイユウサクの長期休養のせいでやることが激減してしまい、こうしてチーム部屋に集まるのさえ嬉しいのだそうだ。

 

「ボクの場合、なかなか掃除とかは貢献できないからね……」

 

 ちょっと寂しそうに微笑む。

 確かに足の不自由なミラクルバードには、オレ達みたいに箒をもってきて床をさっと掃いたり、テーブルの上を片付けてサッと拭く……なんてことも難しいみたいだ。

 それでも彼女はそれを苦にせずやってくれる、気立てのいいウマ娘なのだが……

 

「それなら大人しくリハビリに精を出しなさい。秋が近づけばまた忙しくなるんだから……」

 

 突き放すような言葉ではあるが、それも相手を思ってのこと。まぁ、不器用なアイツらしいと言えばそうなんだが……

 それを理解しているミラクルバードも苦笑気味に「リハビリはちょっと……まだ動かないし、ね」と言いながらも、内心は気にかけてもらって嬉しそうに見える。

 

「今、ダイユウサクが言ったように、秋に向けてのことを話したいと思う」

 

 オレが言うとダイユウサクはうんうんとうなずいたが、ミラクルバードは首を傾げていた。

 

「ちょっと早すぎないかな? だってまだ4月だよ? そりゃあ皐月賞も天皇賞も終わったけど……」

「ミラクルバードの言いたいことはわかる。5月には日本ダービー、オークスとクラシックの二大レースがあり、そこで若手の実力や注意すべき相手が見えてくる──」

「若手って、まるで年寄りみたいな言い方……」

 

 茶々を入れてきたダイユウサクにジト目を向けながら言ってやる。

 

「そういうお前はシニアの中でもシニアクラス。十分、お(つぼね)様だぞ」

「なッ……」

 

 驚いて耳と、尻尾をピンと立てるダイユウサク。そして恨みがましい目を向けてきた。

 

「下の世代から見たらそう見えるってだけだ。で、6月にある宝塚記念で春の競争(レース)はほぼ終わる。そこで決算した上で秋の計画を立てるのが定石……なんてのはオレだって分かってる」

「だよねぇ……」

 

 オレがそう言うと、ミラクルバードは何度もうなずいた。

 

「ただオレは、現段階で秋の最低限の目標を決めておこうと思う。去年や一昨年はオープンクラスに昇格するという目標があった──」

 

 しかし一昨年は、終盤にそれに執着しすぎた感はあったし、去年は逆に早めに目標を達成したために終盤には明確な目標がなくなってしまったと思う。

 一応は、重賞初制覇という目標も立てたが──それは今年の頭で早々に達成してしまった。

 

「そこで今年の秋は──」

 

 オレは振り返り、そこにあったホワイトボードに目標を書き込む。

 それは──

 

「「GⅠ制覇……」」

 

 ダイユウサクとミラクルバードの声が重なった。

 ミラクルバードはともかく、ダイユウサクの方は心当たりがあるのでそれほど驚いてはいないだろう。

 もっとも、ミラクルバードも驚いているベクトルが違っているように見える。どちらかと言えば……

 

「そんなの、目標にするまでもないことじゃないの?」

 

 彼女はそう、素直な感想を吐露した。

 やっぱりコイツにとってはそういう感覚だろうな、と思った。

 ジュニア期から好成績を残し、クラシックのGⅠ戦線でも栗東寮の代表格と目されていたのがミラクルバードというウマ娘だった。

 彼女にとってGⅠとは夢の舞台などではなかった。当たり前に出走し、そしてその栄冠を掴むべき場だったのだ。

 だから、制覇を目指すなんて当然で、目標にするべきことじゃなかったのだ。

 

「さすが、クラシック三冠も夢じゃないって言われたウマ娘は違うわね」

 

 それに気がついたダイユウサクが、半ば呆れたような苦笑を浮かべて言う。

 

「と、コイツが言うように……ミラクルバード、現役当時のお前と一緒に考えないでくれ。シニアでも年数を重ねた大御局(ダイオツボネ)様なのに、未だにGⅠ出たのは去年の秋の天皇賞だけなんだからな」

「ああ、そっか」

 

 納得するミラクルバードを見ながら──からかったダイユウサクが掴みかかってくるのに身構えていたオレだったが……あれ?

 目は雄弁に「ぐぬぬぬ……」と悔しそうにしていたけど、アイツはオレに掴みかかってこなかった。

 

(我慢した? 珍しいな)

 

 人見知りが激しくて慣れない人には素っ気ないコイツだけど、その分、親戚や慣れているオレとかミラクルバードには、遠慮ないはずなんだが。

 

「だから今年は、どのGⅠでもいいから、その制覇を目標にしようと思う」

「目標のレースを決めないの?」

 

 再度、不思議そうな顔をするミラクルバード。

 ダイユウサクがパーシングのヤツと交わした賭けという事情を知らないから無理もないだろうし、実際、そんな漠然とした目標は普通はしない。

 なぜなら、普通であれば適正距離で目標レースを絞り込めるからだ。

 だが……今のダイユウサクの場合、ちょっと事情が違う。

 

「コイツは、中距離から短距離まで走れて、距離がコロコロ変わっても大崩れしない。そんな“適応力”も大きな武器だからな」

 

 今まで多くのレースを走ってきたダイユウサクだが、もちろん得意の距離はある。

 だが、中距離を走った直後に短距離のレースを走っても──感覚が調整できずに実力がまったく発揮できなかったということは無かった。

 

「……それって、今までムチャに走らせてたってだけじゃない……」

 

 ジト目で睨んでくるダイユウサク。

 

「まぁ、無茶だったとことは間違いないかもな」

「ほら、やっぱり……」

「でもお前はそれに対応できていただろ。もしもそういう適正がなかったら、距離を絞って走らせていたさ」

 

 できるからこそ、そう走らせていた。

 出走する距離を絞ったスペシャリストもいいが、それだと選択肢を狭めてしまうことになっただろう。

 そして今回は、それが幸いになった。

 

「だから、目標のレースを決めずにとれそうなGⅠを貪欲に狙っていこうと思う」

「う~ん……でも、中距離に絞った方がよくない? ダイユウ先輩が年齢的に出られる秋のGⅠって言えば、秋の天皇賞とマイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、スプリンターズステークス、それに有記念でしょ? 短距離から中距離のどれでもって考えて、どっちつかずの中途半端になるくらいなら、2つ狙える中距離に絞った方が……」

「それができるなら、オレもそうしたいところだ……」

 

 オレは大きくため息をついた。

 確かにミラクルバードの言い分はもっともだ。トレーニングだってその方が効率がいいだろう。

 

「しかしジャパンカップは不安要素が多すぎる。外国勢が未知数な上に実力が高くてリスキーだ。とりあえずコレだけは外そうと思う」

 

 なにしろ現時点で半年も後の話。

 毎年、旋風を巻き越す海外からの刺客を相手に真っ向から立ち向かえるのは、国内でもトップクラスのみ。

 出走して海外のウマ娘の実力を肌で感じるという経験目的ならともかく、GⅠ制覇を目的にしている以上は、これに出走するならその分、他を狙った方がいいと考えている。

 

「そして加えるなら、下の世代の台頭を考慮しなけりゃいけないからだ」

「それって──」

「ああ。この前、春の天皇賞を制した……」

 

 メジロマックイーン。

 それ以外にも同じメジロ家のメジロライアンも強敵だし、他にも短距離を得意としていて最近行われた京王杯スプリングカップでバンブーメモリに勝ったダイイチルビーなんかも彼女らと同い歳だ。

 あとはダイユウサクが前走の大阪杯で争い、負かされたホワイトストーンもそう。

 しかしその中でも、やはりマックイーンは別格と言える。

 昨年末からの休養が明けて走った、阪神大賞典と春の天皇賞での強さを見れば明らかだ。

 

「去年は、注意するべきはダイユウサクの同世代だった。実際、秋の天皇賞を制したのはヤエノムテキだったし、2着もメジロアルダンだ。ハッキリ言ってしまえば……直下の世代にそこまで警戒する相手がいなかったからな」

 

 オグリキャップ世代と言われたダイユウサク達の、すぐ下の世代は影が薄かった。

 その証拠に、年末の有記念で一番人気を集め、そして2位になったのはメジロライアンで、3位になったのもホワイトストーンである。

 その世代の現在のトップとも言うべき存在が、菊花賞ウマ娘のメジロマックイーン。

 彼女たちは去年の秋の天皇賞にはいなかった。天皇賞は菊花賞の翌週に開催されるからだ。

 もちろん今年はその世代が参戦してくる。

 

「GⅠ最長のレースを制した彼女の実力は本物だ。おまけに去年の菊花賞も取っている。長い距離では万に一つの勝ちもないし、もしも中距離に出てきたら……」

「春の天皇賞を取ってたら秋も狙ってくる可能性、高いよね」

 

 苦笑を浮かべるミラクルバード。

 

「メジロ家は天皇賞に対する思い入れが強いらしいからな。まして去年は秋を、メジロアルダンが2位で逃して悔しい思いをしている。十中八九、マックイーンが来る。故障でもしない限り……」

「マックイーンが出られなくなったら、きっとメジロライアンが出てくるもんね」

 

 なんて苦笑しながらミラクルバードが言う。

 いいや、違うぞミラクルバード。マックイーンが出てこなくても、ライアンも十中八九出てくる。

 

「そういうわけで、中距離のGⅠを取るのはかなり厳しい」

「なによ……その、マックイーンとかいうのを倒せばいいんでしょ?」

 

「「……………………」」

 

 突然、口を開いたダイユウサクに、絶句するオレとミラクルバード。

 あれ? コイツ……今までの話、ちゃんと聞いていたのかな?

 

「走る前から弱気になってどうするのよ!? まだ同じレースで走ったこともないのに」

 

 なんだろう。コイツ……妙にマックイーンには好戦的になっているな。

 不思議と「負けたくない」って気持ちが前に出ているように感じる。

 

「落ち着け。マックイーンを徹底的に避けるって話じゃない。中距離に絞りすぎるのは危険だって話だ。そもそも中距離は他の重賞レースも多いから層が厚い」

 

 さらに言えば秋の天皇賞の2000メートルというのは中距離でも短め。

 オグリキャップのようなマイラーにしてみれば、少し距離が伸びた感じで無理をすれば届く範囲。逆にマックイーンのようなステイヤーにしてみれば距離が短くなるのでスタミナ面では不安が無いというアドバンテージがある。

 その両方が狙うのだから当然、レベルは高くなる。

 

「だから中距離に固執しない。天皇賞を頭に置きながら、とりあえずはこのレースを狙う」

 

 オレは、カレンダーの前に移動し、その日付に○を付けた。

 11月の第3日曜日。その日に京都で開催される予定のGⅠは──

 

「マイルチャンピオンシップだ!」

 

 ダン、とそのまま壁ごとカレンダーを叩くと、ダイユウサクとミラクルバードが大きく頷く。

 そうして、オレ達《アクルックス》の目標が決まった──

 

 

 コンコン

 

 

 ──そんな絶妙のタイミングで、部屋のドアがノックされた。

 オレはそのままの姿勢で固まったまま、視線をそちらへ向ける。

 オレが「なんとも締まらない形になっちまったなぁ」なんて考えていると──

 

「あの、すみません……《アクルックス》のチーム部屋はここで間違いないでしょうか?」

 

 聞こえてきたのは男の声だった。

 ただしオレのようなトレーナー連中よりも、もっと若さを感じる。

 その礼儀正しさは、おそらく学生──スタッフ育成科の者だろうか。

 

「そうだが、なにか?」

「お願いがあって参りました。入ってもよろしいでしょうか?」

 

 思わず顔を見合わせるオレ達三人。

 作戦会議もちょうど終わったところだし、そもそも今後の目標を決める程度の、重要さや機密さが低いものだった。

 

「ああ、構わない。どうぞ」

「はい。失礼します……」

 

 緊張していた声が、どこか安堵したようなものになり……ドアを開けて人影が入ってくる。

 案の定、かなり若い──というか予想通り学生と言っていいくらいの年齢の男だ。

 そして、彼は一人ではなかった。

 その傍らには──ウマ娘が一人、たたずんでいた。

 オレはそのウマ娘に視線を移し──

 

「──ッ!」

 

 思わず目を惹かれていた。

 セミロングの艶やかな青鹿毛の──深みのある黒髪。

 整った面立ちは可憐であり──どこか強い意志を感じられるその瞳が印象的だった。

 そして黒い前髪には小さな白斑──それもまるで染めたかのように綺麗な星形になっていた。

 

(こ、これは……)

 

 オレが彼女を一目見て衝撃を受けていると──背中に激痛が走った。

 

「な……ッ」

 

 気がつけば──ダイユウサクに背後を取られている。

 位置取りからして、アイツがオレの背中を全力でつねっているのだろう。

 

「ッ! 背中の肉がモゲるだろ!!」

「……お望みとあらば、むしってあげましょうか?」

 

 ジト目を向けてくるダイユウサク。

 そんなオレ達を見て──入ってきた二人はクスクスと笑った。

 それに気がついて、オレは慌てて彼らに向き直る。

 すると──車椅子ながらも、来客にお茶を用意して持ってきたミラクルバードが、二人の姿を見て驚いた。

 

「オーちゃん!? どうしたの?」

 

 ん? ミラクルバードの知り合いか?

 ってことは、彼女に用事があったのか。

 オレがそう考えていると、黒髪のウマ娘はミラクルバードに頭を下げて一礼する。

 

「こんにちは、ミラクルバードさん。実は、お願いしたいことがありまして」

「ボクにできることなら、何でも協力するよ」

「いえ、ミラクルバードさんというよりも……」

 

 そのウマ娘は視線をミラクルバードからオレへと移し──

 

「乾井トレーナーさんに、お願いがあってやって参りました」

「オレに?」

「はい……」

 

 黒髪のウマ娘は一度オレから視線を切って、傍らの若い男と視線を合わせ、それから二人でオレに向き直る。

 

「私たちを──」

「《アクルックス》に加えていただけないでしょうか?」

 

 そう言って二人は深々と頭を下げてきた。

 

「私、()()?」

 

 オレが問い返すと、男の方が顔を上げる。

 

「はい。僕はスタッフ育成科の渡海(とかい)といいます。研修生扱いで、このチームに入れていただきたいんです。その……彼女と一緒に」

 

 そう言って彼は、視線をウマ娘に向けた。

 

「もちろん、“できれば”です。もしも研修生の受け入れが難しいのであれば、彼女だけでも、チームに入れてください」

「と、渡海くん!?」

 

 戸惑う黒髪のウマ娘。

 いや、戸惑いたいのはこっちの方なんだが。

 

「……とりあえず、事情を聞こうか。渡海君と……えっと、キミの名前は?」

「オーちゃんだよ!」

 

 と、元気よく答えたのはミラクルバード。

 いや、さすがにオーチャンって名前じゃないだろ。

 見ろ。彼女も苦笑しているじゃないか。

 すると、居住まいをなおしてから深く一礼し──

 

「私の名前は……オラシオンと申します」

 

 ──彼女はそう名乗って微笑んだ。

 




◆解説◆
【狙え!魅惑の大レース】
・今回の元ネタは、以前に一度引用した、新ソード・ワールドRPGリプレイ、通称「へっぽこーず」の第4巻のタイトル「狙え!魅惑の大出世」。
・二度目とかネタ切れ感はだいぶあるのですが、それ以上に深刻なのが「大○○」の方なんですよ。
・今回で62回目で、今までもかなり無理のあるのもあったのですが、さすがに考えるのが大変になってきました。
・あと15個くらいだと思うので、頑張らないと。

話題のウマ娘
・クラシック期を迎え、その皐月賞を無敗で制した──そんなシンボリルドルフみたいなウマ娘が出てきたみたいですよ。
・さぁ、誰のことなんでしょうねぇ。

クラシック三冠
・クラシックレースと呼ばれる皐月賞、ダービー、菊花賞の三冠を達成しているのは、2021年現在──
 ①セントライト(1941年)
 ②シンザン(1964年)
 ③ミスターシービー(1983年)
 ④シンボリルドルフ(1984年)
 ⑤ナリタブライアン(1994年)
 ⑥ディープインパクト(2005年)
 ⑦オルフェーブル(2011年)
 ⑧コントレイル(2020年)
の8頭。
・唯一の戦前であり、初めての三冠だったセントライトはまさに太平洋戦争が勃発した年であり、その前の緊張感もあって、悲しいことにせっかくの達成もあまり話題にならなかったそうです。
・レース名も当時は皐月賞が「横浜農林省賞典四歳呼馬」、菊花賞は「京都農林省賞典四歳呼馬」とそれぞれ違っていました。ダービーも当時は「東京優駿()()」とちょっとだけ違いがありますが。
・そのセントライト。活躍期間はなんと1941年のたった一年だけなのです。
・3月15日にデビューして勝利、2戦目で横浜農林省賞典四歳呼馬に出走して一冠目を獲得し、その後は10月26日の京都農林省賞典四歳呼馬を勝利して三冠達成し、そこで引退しています。
・生涯成績12戦9勝(2着2回、3着1回)。
・一年と言っても3月半ばから10月末、その上6~8月は出走しなかったことを考えると5ヶ月ですからね。それで12戦はスゴいハードスケジュール。
・実際に5月は3戦走り、10月にいたっては4戦走ってます。毎週走ってました。(4戦中3勝、残りは2着)

直下の世代
・1985年生まれに該当する「オグリキャップ世代」の一つ下の世代のこと。
・実はこの1986年生まれの競走馬──ウマ娘では暗黒世代で、一人も公式なウマ娘になっていません。(2021年10月現在)
・一人だけ19()()()()()()()(!)のマルゼンスキーはさておき、1980年生まれのミスターシービーから2009年のゴールドシップまで(キタサンブラックとサトノダイヤモンドはまだちょっと近年なので除外)の間で、ウマ娘が出ていない世代は1983年、1986年、2002年、2008年生まれの4世代のみ。
・まぁ、1983年はその前後も一人ずつしかウマ娘化していない(会長とシリウスシンボリ)ので仕方ないにしても、世代としては共にトップタイの6人がウマ娘化しているオグリ世代とマックイーンの世代に挟まれているのにゼロなのは、ちょっと異常。
・そもそも2002年生と2008年生に関しては、それぞれディープインパクト、オルフェーブルがいます。当初の予定ではウマ娘化していたはず(?)ですし、今後も実装あり得ると思います。
・1983年に関しても、メジロラモーヌという初の牝馬三冠を達成した競走馬がいるので候補になりうると思うのですが……
・一方、1986年。候補らしい候補がいないんですよ。記録達成したり、人気を誇った競走馬が。
・90年宝塚記念のオサイチジョージをはじめ、GⅠ複数冠とって圧倒的強さや人気を誇った馬がおらず、とにかくパッとしない。
・桜花賞馬でオークス2位だったシャダイカグラも、エリザベス女王杯の最中に負傷して引退しちゃったし。
・そのエリ女を制したのがサンドピアリスで間違いないわけで……さすがにGⅠ最高倍率勝利では実装は厳しいでしょう。
・あとは、唯一の葦毛のダービー馬のウィナーズサークルを、唯一の県出身馬として、魅力度ランキング最下位脱出をはかった茨城県がウマ娘人気にかけて実装をお願いするくらいしか……
・スゴい世代に挟まれたせいで、最初はオグリ世代に持っていかれ、やっと引退したと思ったら、下のマックイーンが出てくるんだもの。可哀想と言えば可哀想。
・本作では今後も何人か出てきそうですけど。オースミシャダイとか。

マックイーンには好戦的
・これは完全に、「ダイユウサク」のウマソウルの影響です。
・以前、マックイーンがダイユウサクが走っている姿が妙に気になったように、前世の因縁。
・もっとも、ダイユウサクは気付いてさえいませんが。

オラシオン
・ついに明らかになった彼女の名前。
・このウマ娘は非実在系のオリジナルウマ娘で、その元ネタは、小説『優駿』に登場する競走馬。
・同小説がフジテレビ開局30周年映画『優駿 ORACIÓN(オラシオン)』として映画化もされました。
・その詳細は──次回以降で。


※次回の更新は11月7日の予定です。  

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