確かにコスモドリームがそう感じたように、ヒルデガードというウマ娘の抱えている問題を解消するのは、〈
(なによりもスペシャルウィークの存在が大きいよな)
同じようにウマ娘ではなくヒトによって育てられた彼女は、ウマ娘でありながらそれを苦手に思っているヒルデガードに警戒心を与えていないように見える。
どうして理事長は〈スピカ〉に頼まなかったのか……
(まぁ、〈スピカ〉は抱えてるウマ娘も多いから、手一杯だったんだろ)
というのがオレの結論。
スペシャルウィークに、サイレンススズカ。
ウオッカにダイワスカーレット。
さらにはメジロマックイーンとトウカイテイオーもだろ?
(しかもメンバーは皆がGⅠ常連で、しかもそこで多くの勝ち星を稼いでる一流どころばかりだもんな)
さすがに忙しいという判断だったんだろう。
(ま、確かにウチはヒマだしな……現役もダイユウサクしかいないし)
なんてことをオレが考えていると……そんな〈スピカ〉メンバーたちに囲まれるように、ヒルデガードも恐る恐るといった感じでそれに混ざり、一緒に走り始めていた。
「──ん?」
「どうかした? 乾井トレーナー」
「いや……〈スピカ〉のメンバーなんだが、誰か忘れているような気がして、な」
「今、一緒に走ってるメンバーで全員じゃなかったっけ? えっと……」
オレの疑問につられて、コスモドリームも改めて数える。
そして……
「あれ? やっぱり足りない……かな?」
「そうだろ? えっと、いないのは……」
オレが眉根を寄せて考えようとした、そのとき──隣にいたダイユウサクが不適な笑みを浮かべた。
「……頃合いね」
「頃合い? いったい何の──」
「言ったでしょ? あのウマ娘の性根ごと、叩き直すって……」
「「──え?」」
オレとコスモドリームが、ダイユウサクの不穏な言葉に疑問を感じたのと同時に──ヒルデガードめがけて猛然と駆け寄る人影が二つあった。
「うおっしゃああぁぁぁぁ! ここでようやくゴルシちゃんの出番だぜええぇぇぇぇ!!」
長い葦毛をなびかせたウマ娘が、叫ぶようにして集団──いや、ヒルデガードめがけて迫る。
そのウマ娘こそ──
「ああ、そうか。忘れてた! 残る〈スピカ〉のメンバーは……ゴールドシップだ!」
思いついて、オレは思わずポンと手のひらを拳で打つ。
「……トレーナー、感心してる場合じゃなさそうなんだけど?」
コスモドリームの若干呆れたような声。
彼女が言うとおり──まるで錨を振り回さんばかりの勢いで、猛然と迫るゴールドシップの勢いを見たヒルデガードの顔がひきつるのがわかった。
そして彼女は──ゴールドシップの横を走るウマ娘を見て、さらに表情をひきつらせる。
そこを走っていたのは、同じく葦毛のウマ娘。
ゴールドシップと同じように長い髪を風になびかせて走っているが、その髪型はオールバック。
その瞳はゴールドシップ以上に爛々と輝き、そして──
「……なんだ、アレ?」
オレはそれを見て、唖然としていた。
そのウマ娘の走る姿勢が異常だった。
隣を走るゴールドシップと変わらない速さなくせに……彼女は腕を組んだままの姿勢で走っていた。
下半身は目にも止まらぬ速さで大地を蹴っているというのに、上半身は腕を組んだまま、固定されたようにまるでブレない。
その異常な姿に──ヒルデガードは怯えたように、あわてて集団を抜け出してペースを上げた。
「あ、ヒルダちゃん!」
その反応にスペシャルウィークが慌てる。
そうして追いかけるが、ヒルデガードは一緒に走っていたメンバーを置き去りにして懸命に逃げ始めてしまっていた。
(だが、ゴールドシップと一緒に追いかけているあのウマ娘って……)
オレは思わず隣にいるコスモドリームに視線を向けていた。
唖然としていた彼女は、思わずつぶやく。
「……アルデバラン先輩?」
「だよな?」
アレはコスモドリームの所属するチーム〈アルデバラン〉の絶対的エース。チーム名にもなっているウマ娘、アルデバランだ。
不敵な笑みを浮かべつつ、腕を組んだままの姿勢でアルデバランはゴールドシップとともにヒルデガードを追いかける。
「~~~~~~ッ!!」
必死に逃げるヒルデガード。
突然始まったその追いかけっこ──〈スピカ〉のメンバーがそれに唖然としている間に、二人の葦毛のウマ娘はその集団をアッサリと追い抜いた。
「オイオイオイオイ、アンタすげーな。なんだよその走り方……腕組んだまま走るとかありえねーだろ!」
「ハーッハッハッハッハ!! あの小娘を追いかける程度、腕を組んだままで十分!」
「なるほど、確かにそうかもな! でも……」
豪快に笑い飛ばしながら走るアルデバランの横で、ゴールドシップの目が、怪しく光る。
「──走るからには全力でないと、面白くねえからなあッ!!」
共に走るアルデバランと、いつの間にか競うような形になり、「よっしゃあぁぁ! 盛り上がってきたぜぇぇぇ!!」とますます気炎を上げるゴールドシップ。
ジリジリと加速していくゴールドシップに、アルデバランが徐々に遅れ始めていた。
そして二人の前を走りつつも、後ろをチラチラと振り返りながら必死で逃げるヒルデガード。
「ッ!!」
目を輝かせて迫るゴールドシップ。
腕を組みながら迫り来るアルデバラン。
その姿にすっかり怯えて逃げるヒルデガード。
「やるじゃあないか、ゴールドシップ。それに……なかなか良い逃げ足だな、ヒルデガードとやら。なるほど、ただの小娘ではなかったらしい」
ニヤリと笑みを浮かべるアルデバラン。
その一方で、彼女から感じられる“力”はより一層強くなった。
「──お前たち二人に敬意を表し、今こそ見せてやろう、私の全力を!」
そう言ってアルデバランの走りが変化しようとしていた。
それを見たコスモドリームが驚いて声を挙げる。
「なッ!? アルデ先輩が!! まさか……」
「知っているのか、コスモドリーム?」
「うん。アルデバラン先輩は普段、腕を組んだまま走るんだけど──」
その時点で異常だけどな。
「──それはあくまで力を溜めている状態。自分の動きや感覚をあえて不完全にすることで感覚を研ぎ澄ませ……腕を解くのと同時に溜めていた力を爆発させるんだ」
……それ、最初から腕組まないで全力で走った方が速くないか?
と、思わずツッコみそうになる。
そんなオレの感想をよそに──ヒルデガードとゴールドシップ、アルデバランによる必死の追いかけっこは、あっという間にオレ達が見ている直線へ向かうへと続くコーナーを回ろうとしていた。
そんな中、アルデバランは組んでいた腕を解き──
「これが私の全力! 見よ、金牛の突進──“グレート・ホオオオオォォォン”ッ!!」
走るアルデバランの背後に、金色の猛牛のイメージが見えた気がした。
彼女もまた“
その迫力に必死に逃げるヒルデガードが最終コーナーを回って……
「──ッ!!」
あれ? オレと目があった?
すっかり怯えきり、涙目になっている彼女の目。
それは救いを求めるようにオレを見つめ──オレに向かって全力疾走していた。
そして、その背後には──金色の錨を振り回さんばかりの勢いで追いかけるゴールドシップと、金色の猛牛のオーラを背負って走るアルデバラン。
それらがまとめて一直線にオレへと向かってきているんだが──
「お、お前ら! 止まれ!! ストーップ!!」
ぐんぐんと大きくなるウマ娘3人の姿にオレは慌てる。
が、オレを頼って必死に逃げるヒルデガードが止まるわけもなく、後続の二人も言わずもがな。
「え? ちょ、おいダイユウウサク、コスモドリームあいつら止め──」
慌てて横を見るが──そこには誰もいなかった。
見れば少し離れた場所に二人とも待避していやがる。
「な!? そりゃないだろ──」
アイツら、そういうところは従姉妹同士で息が揃ってるんだよな。
あっという間にやってきたヒルデガードはオレに飛びつき──
「グフゥゥゥゥッ!!!」
ダイブした彼女はオレの腹部に突き刺さり──吹っ飛ばされたオレはそのままゴロゴロと地面を転がった。
そうして吹っ飛ばされたオレの意識が暗転していき……
「ヒルデガード、と言ったな。やるじゃあないか!」
「ああ、まったくだ。アタシも少しだけ本気出しちまったぜ!」
戸惑うヒルデガードの横で、全力で追いかけた二人が揃って「ハッハッハ……」と笑い──オレの意識はそこで途切れた。
……そして意識を取り戻したオレの目の前には、額に青筋を立てて笑顔を浮かべているたづなさんがいた。
今回のことは騒ぎになっていたらしく、彼女が飛んできたらしい。
ターフに転がっていたオレを心配してくれたようでもあったが、無事なのを確認すると──彼女からお説教を食らった。
……企画立案からしてオレのせいじゃないんだけどな、コレ。
「──で、珍しくアルデバランまで怒られていたってワケ?」
トレーナー部屋でことの顛末を説明したオレに、同室の巽見は「呆れた」と言わんばかりにため息をついた。
「まったく、ちょっと目を離すと脳筋回路が目を覚ますんだから……」
アルデバランはチームのリーダーとしての風格を持ち、面倒見がいい一面を持っているのだが、強いウマ娘や才能のあるウマ娘と一緒に走ると、ついつい熱くなってしまうらしい。
今回はゴールドシップという併走相手ももちろんだが、ヒルデガードの逃げっぷりを見て、つい熱くなってしまったらしい。
「だが、元はウチのダイユウサクのせいだ。チーム〈アルデバラン〉にも迷惑をかけてすまなかった」
「……ウチのコスモを通じて、アルデバランに話が行ったんでしょ? ならコスモも同罪よ」
「いや、コスモドリームだってまさかダイユウサクがあんなバカな荒療治を考えてるとは思わなかっただろ?」
今度はオレが思わずため息をついた。
それを見て、巽見が尋ねてくる。
「で、結局はどうなったの? そのヒルデガードだっけ? 彼女の対ウマ娘恐怖症は──」
余計に酷くなったんじゃないの? と、巽見。
そりゃそうだ。誰がどう見てもそう思うわ。
「一応、アルデバランやゴールドシップにその逃げっぷりを褒められて、多少は打ち解けたみたいだけどな……」
しかし、もちろんアレで根本的な解決になるわけがなかった。
理事長には悪いとは思ったが、明らかに〈
(ダイユウサクに任せていたら、こんなことばかり起こすことになりかねない)
だから──オレは自分の責任で、ヒルデガードに最適なチームを探した。
そしてとあるチームにお願いした。
「それなら〈スピカ〉で良かったんじゃないの?」
「ヒルデガードがベッタリになる相手にスペシャルウィークが追加されるだけだぞ、あの様子だと」
そうなればスペシャルウィークの負担になりかねないし、ヒルデガードの自立の為にならないだろう。
「じゃあ、どこに移籍したの?」
「チーム〈アルタイル〉だ」
「〈アルタイル〉? それって、アルデバランのライバルの……」
「ああ。あそこの有力ウマ娘って言ったら、“あの”ウマ娘だからな」
さすが、巽見にとっては自チームのエースだからな、アルデバランは。そのライバルとなれば敏感にもなる。
オレは彼女を思い出す。
どこかのんびりとした、普段は強者としての覇気をまったく感じさせないが、いざレースとなれば雰囲気がガラリと変わるそのウマ娘を。
彼女の名前は──ストライクイーグル。
『うん、大丈夫だよ~。うちのチームなら、全然オッケ~』
のんびりとした口調で、彼女はヒルデガードのチームで面倒を見ることを了承してくれた。
もちろんトレーナーの了承も必要だが、事情が事情だけに受け入れるウマ娘側の理解が大事だった。
(……あそこのトレーナー、ものすごくいい人なんだよな。奥さんは厳しくて尻に敷かれてる感じだけど)
そして受け入れてもらう側のヒルデガードもまた、ストライクイーグルののんびりとした雰囲気に安堵を感じたのか、ほかのウマ娘に対したときのような警戒心を持っていなかった。
怯えるような彼女に対し、ストライクイーグルは朗らかな笑みを浮かべる。
『うちのチームはアットホームなチームだからね~。
とても競争ウマ娘とは思えないような、のんびりとした雰囲気でストライクイーグルは言い、戸惑いながらもヒルデガードはコクンとうなずいて、とりあえずチーム〈アルタイル〉へお試しでチーム入りしたのだった。
「……で?」
「体験入部のあと、めでたく正式にチーム移籍したよ。経過も確認したが、ストライクイーグル曰く、『サブトレーナーの久瀬クンと~、とっても仲良くなったみたい。彼が担当してたウマ娘とすっかり仲良しになったよ~』とのことだ」
チーム〈アルタイル〉はウチとは比べものにならないほど人数もいる。
人数が多ければ、それだけ気が合う相手が見つかる確率だって高くなるってことだ。
ともあれ、ヒルデガードにとって良いチームに巡り会えたのは喜ぶべきことだからな。
「ウチは彼女を受け入れるには、やっぱり人数が少なかったな……」
「人数の問題じゃなくて、嫉妬深いお
巽見が呆れた様子でオレを見たそのとき──トレーナー室の扉がノックされた。
返事をする間もなく、扉が開き──
「ども、こんちわッス。ここ、乾井トレーナーの部屋で合ってますよね? 〈アクルックス〉の……」
「ああ。そうだけど……」
入ってきたのは、軽い調子で話すウマ娘だった。ウェーブのかかった赤系の濃い色の髪が肩付近まで伸びており、その髪からヒョコっと耳が2つ立っている。
そんな彼女の垂れ気味の目から放たれる眼差しは、半眼で怠そうだがどこか鋭さを持っているようにオレには思えた。
しかしその……真面目や礼儀から離れたその挨拶は、巽見にはひどく気に障ったらしい。
一応、オレへの客だから我慢しているみたいだが、笑顔が引きつっていた。
「で? アナタはそこの彼に何の用なのかしら?」
「ああ、やっぱり……やっぱり乾井トレーナーだったんだ」
巽見の言葉で彼女はオレの方へと近寄ってくる。
それで巽見は余計に「ムッ」と顔をしかめたが──そのウマ娘は気にした様子もない。
そしてオレの側までくると、頭を下げて言った。
「あっしを〈アクルックス〉に入れてもらえないッスか?」
そう言うや、彼女はオレに向かって頭を下げた。
久しぶりの……チーム入り志願者だ。
それにオレが戸惑っていると、巽見は「あっし、って……」と彼女の一人称に戸惑っている。
「ええと……どうしてまたウチに入ろうと?」
「この前、一人のウマ娘を追いかけさせて、なんか変なことしてる連中がいるな~って思って興味を持ったんスけど……」
え? あの騒動でよくウチに興味を持って入ろうと思ったな。
オレはこのウマ娘にちょっと呆れに近い感情を持った。
「で、気になったから調べたんス」
「〈
オレの問いに、そのウマ娘はうなずいた。
「はい。あっしもまだどのチームに入るか決めかねてたし、でもトゥインクルシリーズ走るには入らないといけないじゃないッスか。それで入るチーム探してたもんで……」
「なら、他にもっと実績のあるチームもあっただろ? それこそ……〈アルデバラン〉とか」
オレはチラッと巽見を見ながら言った。
それにウマ娘は首を横に振る。
「有名どころのチームは、やっぱり有力なウマ娘が集まってるじゃないですか。そこにあっしのようなウマ娘が入り込む余裕なんて……自分は、とてもGⅠを取れるような器のウマ娘じゃないから。そういう才が無いくらい、自分自身が一番分かってるもんで」
自分を卑下するように苦笑する彼女。
しかし──
「でも……あの有馬記念を見て、痺れた。あのメジロマックイーンを相手に、真っ向から力でねじ伏せたあのレース……あれを見たら、あっしも夢見ていいんじゃないか、って……」
そう言って向けた眼差しに、オレには心惹かれるものがあった。
「だから、〈アクルックス〉だと思って。このチームに入れば一発逆転の目も、出せるんじゃないかって思いまして……」
「なるほどな」
彼女はお世辞にも志が高い、とは言えないウマ娘だろう。
達観しているというか、やる前から諦めてしまっているというか……自分を知りすぎて小さくまとまってしまっているように思えた。
(だが、完全に諦めてるわけじゃない。あくまでも貪欲だ……)
諦めは向上心を奪う。
しかし彼女は
その志がある限り……ウマ娘は伸びる。
「一発勝負の博打、嫌いじゃないんで……やるなら一番輝きたいじゃないッスか」
「なら、目指そうじゃないか。頂点を」
「……え?」
オレがそう返すと、彼女は意外そうな顔をした。
「GⅠ目指したいんだろ? 〈アクルックス〉に入りたいんじゃないのか?」
「そりゃあそうッスけど……いいんです? あっしなんかで……」
なぜか戸惑う彼女。
自分から入りたいと言いだしたはずなのに……
「オレとしては、拒む理由がない。もちろん──キミの走りを見せて欲しいところだが」
「そりゃあ……もちろん」
その提案に彼女は頷き、少しだけ自信ありげに微笑を浮かべた。
「一流どころと比べられたら、そりゃあ自信は無いけど……並以上って自覚はあるんで」
「じゃあそれを見せて」
言葉通り、自信ありげに不敵な笑みを浮かべた彼女にオレはそう言った。
相変わらず自身があるんだか無いんだかよくわからないウマ娘だな、と思う。
そしてオレは大事なことに気がついた。
「……ところでキミ、名前は?」
「あ! スンマセン……」
そのウマ娘はペコッと軽く頭を下げて名乗る。
「あっしの名前はロンマンガン。よろしくお願いします、乾井トレーナー」
なるほど、一発逆転のギャンブラーにふさわしい名前だわ。
その名を聞いて、オレも思わずニヤリと笑みを浮かべてしまった。
──こうして〈アクルックス〉に新たなメンバーが加わった。
◆解説◆
【忘れてた】
・書き終わってから気が付いたんですが、ゴルシ以外にもここまで出てきていない、書いてる人がガチで忘れてる〈スピカ〉メンバーがいました。
・ええ、サイレンススズカですね。
・まぁ……2期にあたるこの時期ですから、スズカがいないのがアニメシリーズ的には正解なんですけど、本気で忘れてました。(笑)
【アルデバラン先輩】
・改めて解説しますと、本作オリジナルのウマ娘で、元ネタはヒルデガードと同じ漫画『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に登場する葦毛の牡馬です。
・クラシックの一冠、皐月賞を制しているだけでなく、その年の有馬記念、翌年の天皇賞(秋)も勝っているという一流の競走馬。
・……で、なんで腕組んで走ってるかといえば、彼女のもう一つのモデルである黄金聖闘士・牡牛星座のアルデバランの戦闘スタイルが「腕を組んだ状態で戦う」ものだから。
・その腕を組んで走るスタイルは……『ジャイアントロボ THE ANIMATION~地球が静止する日~』の“十傑集走り”から。
・そうして腕を組んで走って“溜め”て、土壇場で腕を開放して一気に加速するのが彼女の走り方。
【ストライクイーグル】
・本作のオリジナルウマ娘で、元ネタはやっぱり『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に登場する競走馬。
・↑のアルデバランのライバルでもあります。
・鹿毛の牡馬で、主人公が働く
・競走馬と関係する人間を描いた、という意味で『じゃじゃ馬~』は、小説『優駿』に近く、同作の競走馬オラシオンに近い立ち位置になるかもしれない。
・しかしストライクイーグルの印象は……のんびり屋、なんですよね。
・もちろんレースでやるときはやるんですが、どうにものんびりしている印象が強く、そのためにあのような口調になっています。
・実は……三章以降で、オラシオンに続く非実在系ウマ娘を主役にしようとしたら候補に挙がる一人だったもので、ここで使わずにおこうかとも思ったのですが、現状であと2か3章くらい主役候補がいるので、本作を「そこまで引っ張らないだろう」とここで出した経緯があります。
【チーム〈アルタイル〉】
・本作オリジナルのチーム。
・名前の元ネタは、もちろん一等星のアルタイル。
・ストライク
・なおトレーナーは
・非常に優しい人であり、また現実主義者の奥さんに頭が上がらないという性格。
・──というのは、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の舞台になる渡会牧場の経営者、渡会 健吾がモデルで、奥さんも同じくその妻の渡会 千草がモデル。
・なお、↑で『じゃじゃ馬~』と『優駿』について述べましたが、
【ロンマンガン】
・本作オリジナルのウマ娘で、元ネタはやっぱり『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に登場する競走馬。
・主役いえるストライクイーグルのライバル……は上記のアルデバランや、ヤシロハイネスという競走馬で、同世代でもライバル扱いされていない感じの馬でした。
・この馬が一番目立ったのは『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の連載開始直前に掲載された外伝的作品『Sire Line -父の血筋-』の方で、主人公親子の父の方、竹岡 竜二騎手の相棒として登場しています。
・その後、本編でも主戦騎手である竹岡 竜二騎手のお気に入りの相棒で、天皇賞(秋)では菊花賞馬・ストライクイーグルの騎乗を依頼されても「オレにはロンマンガンがいるからなぁ」と渋っています。
・そんな“一番よく知る”相棒から「GⅠ馬の器じゃねえ」とダメだしされてますけど。(今のところは、とフォローされてますが)
・それを証明するように、GⅠはとれませんでした。脇役なので戦績はハッキリしないところがありますが主な重賞勝利はGⅡのオールカマー。
・牡馬なのは間違いないんですが、何しろ漫画な上に白黒場面でしか出てこないので、毛色がサッパリわかりません。とりあえず葦毛や白毛ではないとしか。
・というのも葦毛のアルデバランよりも明らかに濃いスクリーントーンが使われてるから。
・ダービーのシーンで鹿毛のセンコーラリアットよりも濃い感じがするのと、イーグルの弟で黒鹿毛のバトルホークにトーンの使い方が近いのを考えると黒鹿毛かな~という感じもします。少なくとも鹿毛より濃いのは間違いありません。
・次章以降では主に、脇役──シンデレラグレイでの3人の先輩(メイクンツカサ、クラフトユニヴァ、ゴッドハンニバル)のような立ち位置になる予定です。