忘却少女と異界の獣   作:k25

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短めですが初投稿です。


5,旅立ち

「シロナさん。相談があります。」

 

ある朝、唐突に放たれた言葉。

シロナはいまだ半覚醒の脳でぼんやりと受け止める。

 

「おはよう…。いきなりどしたの…?」

 

「私、旅に出たいんです。」

 

「へえ…旅に…。え?」

思いがけない内容に急速に目が覚めていく。

 

「わかったわ。話を聞くから少し待っていてちょうだい。」

 

そう言いひとまず、朝の身支度を済ませることにしたのだった。

 

 

・・・

・・

 

 

 

「それで、旅に出たいって言うのは?」

シロナは食卓を挟んで反対側に座る少女に問いかける。

 

「はい。初めてナナカマド博士の研究所で、新しく旅に出る男の子を見た日から考えていたんです。

私も旅に出てみてもいいかもしれないって。

でもずっと悩んでたんですけど思い切ってフェローチェに相談してみたんです。それで…」

 

「それで一緒に決めたことなのね。

うん。いいかもしれないわね。色んなものを見たらあなたも自分自身のことが何かわかるかもしれないし。」

 

「はい。それにいつまでもここにお世話になるわけにもいかないですし。」

 

「私としては別に構わないのだけれど…。まあでもあなたが決めたことだものね。

行ってらっしゃい!たまには帰ってきて欲しいけど、そうね、ポケモンリーグの一番奥で待ってるわ!」

 

「はい!」

 

「じゃあナナカマド博士に連絡しときましょう。ポケモン図鑑を受け取ったらあなたの旅の始まりね。」

 

すると、どこからともなく小さい影が飛び込んだ。

「ぎゅーい!」

 

それはフカマルだった。

 

どうやら話を聞いていたようで、自身と仲のいい少女が旅立ってしまうと知り、いてもたってもいられなく飛び出してきたようだ。

 

「そうだ!その子も連れて行ってくれないかしら?

あなたにもなついているようだし!」

 

その様子を見たシロナから思いがけない提案が出た。

 

「いいんですか?フカマルもいいの?私と一緒に来るので。」

 

「ぎゅい!」

フカマルも嬉しそうにしている。

 

こうして新たな旅立ちに、新たな仲間が加わった。

 

 

 

-----------

 

そうして数日後、シロナの下で過ごす日々も終わりを迎えた。

少しの寂しさもあるが新しい日々への期待も確かに感じて、ついに旅立ちの日が訪れた。

 

 

マサゴタウン、ポケモン研究所。

 

そこでフィランはシロナとナナカマドの二人と向かい合っていた。

 

「では、フィラン君、これが君のポケモン図鑑だ。」

「ありがとうございます。」

 

「それと、新しく旅に出る子供には最初のポケモンを私から1匹手渡すことになっているが、どうするかね?

君は既にフェローチェと、シロナ君から貰ったフカマルもいる。無理に受け取る必要は無いだろう。

もちろん君が望むのなら、私からも1匹受け取ってほしい。」

 

「そういうことでしたら…お言葉に甘えようかと。。

どんなポケモンなんですか?」

 

「くさタイプのポケモン、ナエトル。

ほのおタイプのポケモン、ヒコザル。

そして水タイプのポケモン、ポッチャマだ。」

 

ナナカマドは3つのボールからポケモンを出し、それぞれ説明してくれた。

 

「……!」

少し悩むような、どの子にするか、なんて考えながら3匹をそれぞれ見ていくと1匹のポケモンと目が合った。

 

「ポッチャマ、私と来る?」

すると、ポッチャマは嬉しそうにこちらに駆け寄ってくる。

 

「ナナカマド博士、この子にします。」

 

「うむ。では気を付けて行ってきたまえ。」

 

「はい!何から何までありがとうございました。」

 

そうしてポッチャマが新たな仲間として加わった。

 

そして改めてシロナのほうを向く。

「シロナさん。助けていただいた日から本当にお世話になりました。

あの日、私を救ってくださったのがシロナさんで本当に良かったです。」

 

「そうね。私もあなたと出会えて本当に良かったわ。

それにまた一つ、あなたをリーグの一番奥で待つって言う楽しみもできたしね。」

 

「はい!必ず!その場所に会いに、いや、シロナさんに勝つために行きます!」

 

「待ってるわよ。それと、私はもうあなたのことも家族のように思ってるから。

また帰ってきていいからね。」

 

「シロナさん…本当にありがとうございます。」

 

本当にあの日であったのがこの人で良かった。

もしそうでなかったら私は旅になんて出られなかったかもしれない。

今日まで笑って過ごすことはできなかったかもしれない。

感謝してもしきれないほどの恩は彼女に勝つことで返すとしよう。

 

「じゃ!気を付けて行っておいで!」

 

「はい!行ってきます!」

 

 

 

 

 

 

「行こうか!フェローチェ、それにフカマルとポッチャマ、これからよろしくね!」

 

 

目指すは炭鉱の町クロガネシティ。まずは初めのバッジを手に入れるため、少女たちは歩きだした。

 

 

 




ほんとに短めで申し訳ないです。
一先ず旅立ちました。

パーティーは
フェローチェ、フカマル、ポッチャマ。
最終的な6匹はもう私の中で決まっていてその都合でシンオウ地方から物語が始まってるところもあります。

あと3匹はどんなポケモンが加わるのか、そんなことも予想しながら楽しんでいただければ幸いです。

クロガネジムは岩タイプのジムですがこのパーティだとさすがに楽勝すぎないか…??
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