IS学園に入学したジオン兵は2度目の空を飛ぶ   作:とあるP

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とあるPです。

今回は若干のキャラ崩壊が入っていると思いますw

それでは本編どうぞ!!


オペレーション011 タッグマッチトーナメント(前編)

合同のIS授業後に教室に戻ろうとした時、昴はある人物達の話し声を聞いてしまった。その人物とは千冬と件のラウラだった。どうやら、言い争をしているようだった。

 

「教官なぜこんな極東の地で教鞭を取っているんですか!」

 

「何度も言わせるな。私には私の役目がある。それだけだ」

 

「お願いです教官!我がドイツで再びご指導を!ここでは貴方の能力は半分も活かされておりません」

 

「ほう…」

 

「大体この学園の生徒達は意識が甘く、危機感がない。それにISをファッションか何かと勘違いしている。その様な輩に教官が教える必要はありません」

 

「そこまでにしとけよ小娘が…少し見ない間に偉くなったな。15歳で選ばれた人間気取りとは恐れ入る」

 

「きょ、教官…」

 

「もうそろそろで授業が始まるぞ」

 

「っく」

 

ラウラは舌打ちをすると、急いで教室に戻って行った。昴はどのタイミングで戻ろうと思っていたが、千冬に見つかってしまった。

 

「…盗み聞きとは、感心しないな」

 

「バレていましたか…」

 

「この私が気づかないとでも思ったか…それよりも今の会話を聞いてどう思った」

 

「正直言って、彼女は貴女に酔狂している。もはや崇拝しているレベルですね」

 

「そうだよな…私は何処で間違ったのだろうか…」

 

「…」

 

「なぁ昴」

 

「織斑先生?」

 

「今は二人っきりだ。良いだろう」

 

「まぁいいけど…それで何だい千冬さん?」

 

「…今夜空いているか?ラウラについて話しておきたいんだ」

 

「OK。良いだろう」

 

「それじゃあ、また授業で会おう」

 

そう言って、千冬は職員室に戻っていった。昴も1組の教室に戻って行った。当然クラスメイト達からは、遅れた理由を問いだたされた。

 

 

 

放課後。今日は全員オフで、昴は軽いトレーニングをしてから自室に戻ろうとした時向こうからラウラが歩いてきた。

 

「…」

 

「…」

 

「オイ…貴様は誰だ」

 

「僕ですか。皆川昴と言います」

 

「皆川昴…私と戦え!」

 

「何故です?戦う理由がありません」

 

「うるさい!私は勝たねばならんのだ!教官に認めて貰うために私と戦え!」

 

そう言って、ラウラは昴に襲い掛かって来た。すかさず昴も応戦する。すると、彼女は胸からコンバットナイフを取り出し更に激しさを増していった。

 

「てりゃ!」

 

「…話し合いじゃ手を止めないんだな」

 

「うるさい!戦え!」

 

「うぉ!ナイフは卑怯だろ!」

 

「うるさい!」

 

「…っち!この手は使いたくなかったが」

 

そう言って、昴も護身用に持っていたナイフを取り出しラウラに応戦した。両者火花散るデットヒートを繰り広げていたが、他の先生に見つかったラウラは大人しく引いていった。

 

「こらー!そこの生徒何やっている!」

 

「…チィ!邪魔が入ったか。今日の所は引き下がる。だが、次ぎ会った時は…お前を倒す」

 

そう言って、ラウラは静かに去っていた。対する昴は完全に出遅れて居た。その為防戦一方だったので疲れてしまっていた。

 

「ハァ、ハァ、俺も…まだまだだな…」

 

 

 

そして、夜になり自室に戻りシャワーを浴びてナイフを研ぎ直している時チャイム音が鳴ったので、ナイフを隠してドアを開けた。

 

「すまんな。会議が長引いてしまって」

 

「大丈夫だよ。それよりもラウラは好戦的だな」

 

「どういうことだ?」

 

昴は昼間の件を話した。それを聞いた千冬は頭を抱えた。やっぱりこの2人何かあったとみた昴は、千冬が話し出すまで黙っておくことにした。

 

「…ISが発表されえてすぐのことだ。第一モンドグロッソで私は優勝した。翌年、第二回が開催された。そして、決勝戦まで勝ち進んだ。しかし、二連覇も目前と言う時に弟の一夏が何者かに誘拐されたんだ」

 

「…」

 

「私はいの一番で一夏の救出を行った。当時決勝戦の相手だったアリーシャ・ジョセスターフに「不戦勝」を言い渡し、一夏を探しに出て行った」

 

「それと、ラウラにどんな関係があるんだ?」

 

「ラウラが居たドイツ軍が一夏の居場所を特定してくれた。その恩として1年間ドイツ軍で働いて居たんだ」

 

「それで『教官』って言っていたんだな」

 

「まぁな…それで相談なのだが」

 

「何となく分かるが…ラウラの事を気に掛けて欲してってか?」

 

「…まぁそうだな。昴にはまたしても迷惑をかけてしまうが」

 

「大丈夫だよ。年長者は年下の面倒を見ないといけないからな」

 

「ありがとう」

 

そう言った、千冬の微笑みは安心しきったような顔だった。2人は互いに愚痴っていると時間もいい頃合いになったので、お開きにする事にした。

 

「それじゃあ、私は帰るとするか」

 

「送って行こうか?」

 

「ありがたいが、ここはIS学園だ。それに夜中に教師と二人っきりだと、変な噂が立つ。それだけは避けたい」

 

「それもそうだな…それじゃあおやすみ」

 

「ああ、おやすみだ」

 

そう言って、千冬は帰って行った。昴は横になって今後、どうやってラウラと接して行こうかと考えた。

 

 

 

 

 

翌日。朝のトレーニングを終えて食堂に向かう途中いつものメンバーに1人だけ見覚えのある顔が混じっていた。

 

「あー!す~ば~る~!」

 

「あ、おはよ「このバカ~!」ムグ」

 

「もう~お姉さん心配したんだからね!」

 

「…グリ。離さないと昴が死ぬ」

 

昴はグリの胸に埋まって息が出来ない状態になった。離すように背中をタップすると、グリは慌てて離した。

 

「~~~!」

 

「え?キャーごめん昴!」

 

「ぷっは!死ぬかと思った…」

 

「けど本当に心配したんだからね…」

 

「わかっている。ありがとうな。グリ」

 

「えへへ///」

 

「ヘラもありがとうな」

 

「…「も」ってなによ…けど、無事でよかった///」

 

「さぁ、朝食の時間が惜しい。行こうか」

 

『ええ(は~い)』

 

そう言って、3人は食堂に向かった。途中で出会ったダリルフォルテにも同様の心配をされたが、そこで大きな事ではなかった。

 

昼食後、昴は早速ラウラと会うべく学園内を移動していた。すると、数人の生徒達が第二アリーナに向かう姿があったのでその中の1人に話しを聞いてみた。

 

「すみません。何かあったんですか?」

 

「あ!あのね、第二アリーナで乱闘騒ぎがあったんだって!」

 

「乱闘騒ぎ?」

 

「うん!何でもイギリス代表候補生のオルコットさんと中国代表候補生の凰さんにドイツ代表候補生のボーデヴィッヒさんが襲い掛かったんだって」

 

「な!」

 

「今は騒ぎが収まったらしいけど…」

 

「ありがとうございました」

 

そう言って、昴は一目散に第二アリーナに向かって行くのであった。そこには、ボロボロになっていた、セシリアと鈴の姿があった。近くにはISスーツを着ていたラウラの姿もあった。

 

「ボーデヴィッヒさん!」

 

「お前は皆川昴だな。何の用だ?」

 

「どうしてこんな事をしたんだ」

 

「知れたこと。こいつらの実力を確かめておきたかったからだ」

 

「だからってここまでする必要はないだろ」

 

「フン!ここにいる奴らはISをファッションか何かと勘違いしている。それを兵器だと再認識させるために挑んだまでだ」

 

「…そうかい。わかったよ」

 

「分かればいいんだ」

 

「なら、僕と勝負をしようか?」

 

「何?勝負だと?」

 

「ああ、無論ISではなく生身での勝負だ」

 

「ほう、面白い。ドイツ軍少佐のこの私に勝てるかな?」

 

「やってみないと分からないよ」

 

そう言って、昴とラウラは互いに距離を取り始めた。ギャラリーやセシリア、鈴が見守る中勝負が始まろうとしていた。

 

「それで、ハンデはどうする?」

 

「そうだな。僕は素手でいい。その代わりにボーデヴィッヒさんは、飛び道具以外ならどんな武器を使っても構わない」

 

「え!」

 

「ちょっと昴さん!それは無茶ですわ!」

 

「無茶かどうかは、彼女(ボーデヴィッヒさん)が決めることだ。それで、どうする?」

 

「フハハハハハ!良いだろう皆川昴!その条件で出したことを後悔するといい!」

 

そう言って、ラウラは一直線に昴目掛けて飛んできた。昴は様子見として、最初は回避運動に徹した。すると、ラウラは焦っているのがわかった。これでは埒が明かないと思ったラウラはISの拡張領域からコンバットナイフを取り出し再び昴に向かって行くのであった。

 

「チィ!これならどうだ!」

 

「フン!」

 

負けじと昴も回し蹴りの要領でラウラを追い詰める。それに臆したのかラウラの動きが一瞬だけ止まった。昴はそこを見逃さなかった。

 

「破!」

 

「ぐああああ!」

 

掌底打ちを腹部に当て、完全に油断しきっていたラウラには思いのほか効いて一撃で決めてしまった。

 

「く、くそ…」

 

「どうした。まだ、続けるか?」

 

「こんな事で私が…」ドサリ

 

倒れたラウラを抱きかかえて昴は保健室に向かう途中千冬と出会った。千冬は終始心配した様子をしていた。

 

「皆川。ボーデヴィッヒはどうなっている?」

 

「今は気絶しているだけです。直に目を覚ますでしょう」

 

「そうだったか…ここまでの経緯を説明してもらえないか」

 

そう言って、昴はラウラと勝負したことについて語り始めた。その結果を聞いた千冬は頭を抱えてしまった。

 

「そうか…そこまでラウラが」

 

「別に気に病む事はない…と言いたいが千冬さんにはセシリアと鈴さんのフォローを頼む。俺はラウラともう少しだけ話してみるよ」

 

「助かる。それじゃあまた今夜な」

 

「おいおい、教師が生徒の部屋に入り浸るのは余りよろしくないと思うが…」

 

「なに、今夜は私の愚痴に付き合って貰う為だ…」

 

それが嫌なんだがな…と心の中で思う昴であった。

 

 

そして、ラウラを保健室に連れ込んでベットに寝かせると苦虫を嚙み潰したような顔でラウラが目覚めるのであった。

 

「う…ここは?」

 

「保健室だ」

 

「っ!皆川昴貴様!」

 

「勘違いしないでほしい。君と事を構える気はないよ」

 

「どういうことだ!うっ…」

 

「今は傷を癒すことに専念するんだな。それじゃあまたね」

 

そう言って、昴は保健室を後にして行くのであった。ラウラは昴が出て行くドアを睨むしかなかったのだ…

 

 

その夜。千冬は荒れに荒れていた。原因はIS学園関係ではなくどうやら友人関係にあったらしい…

 

「ぷは~うう…ずばる~」

 

「ハイハイ…」

 

「どうして、どうしてこうなったんだー!」

 

それは一通の手紙に書いてあった内容だった。それは…

 

「まさか、披露宴の招待状でここまで荒れるとは…」

 

千冬宛に届いた手紙には「××の披露宴へのご招待」と名打った手紙であった。千冬の数少ない友人が披露宴を上げる為の出欠確認の招待状が届いたのだ。千冬もいい年である。皮肉なことに最後の一文に『千冬先輩もいい人を見つけてくださいね』とクリティカルな一言を残していた。

 

「うう…どうせ、どうせ私なんて重い女なんだ…」

 

「ったく…そんな事を言うならさっさといい人見つければいいじゃないですか」

 

「昴!お前に何がわかるんだー!私の名前を言うだけで、男達は萎縮してしまうし、女達は羨望の眼差しをしてくるんだぞ!そんな私が独身で××だ何て知れたら…」

 

「変なプライドが邪魔していたのね…」

 

「うぇぇん~!きっとこのまま一人ぼっちで真耶に先こされて「先輩まだなんですか(笑)」とか言われるんだー!ああ~!」

 

「面倒くさいな…」

 

流石にこのままにするのも気が引けるので、困り果てた時に千冬は思いもよらない事を言い始めた。

 

「…そういえば昴は今年で18になるんだよな?」

 

「ああ、そうだが…まさか」

 

そう言うと千冬は三つ指ついて頭を下げた。

 

「頼む!嫁に貰ってくれ!」

 

「断わる!!」

 

「何故だ!こんなにもいい女が言っているんだぞ!自分でも言うのスタイルは良い方だぞ!それに昴を養う程の金もある。家事は…おいおい頑張るとして、優良物件だと思うが!どうだ!」

 

「はぁ~先ず大前提として、俺とアンタは教師と生徒の関係だ。それに、酔っ払いの言葉なんて信じられない。最後に自分の好きな人は自分で決める」

 

「…そっか…そうだよな。すまん忘れてくれ」

 

そう言って、千冬は項垂れてしまった。流石に後味が悪いと思った昴はフォローだけは入れておくことにした。

 

「まぁ…千冬さんの事はいいと思っているから大丈夫だけどな」

 

それを聞いた千冬はニヤリと笑いだした。そして、大急ぎで自分の部屋に戻って行くのであった。

 

「フフフ…言質は取ったぞ!それじゃあまたな昴~!」

 

「え!ちょっとまてよ!」

 

「アハハ!さらば~!」

 

 

後にこの言葉によって昴がとんでもないことに巻き込まれるのは、また別の話しになる…

 

スバルの正体を明かす人

  • セシリア
  • ラウラ
  • グリフィン・レッドラム
  • ベルベット・ヘル
  • 織斑千冬
  • 山田真耶
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