GIRL AND COMBAT ZERO ~THE TEENAGER WAR~   作:アルファデッド

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申し訳ございません。

リアルが忙しくて執筆をする余裕がなかった。


蒼天の希望と解放の鐘鳴 中編

アークバード出現の少し前・・・

 

 

 

 

小原SIDE

 

空挺部隊が降下を始めてから10分後くらいに住宅街、商業施設が次々に解放されたが学園地区の解放は時間がかかっている頃に学園地区の上空を通ろうとした時に戦車が見え、明らかに特殊部隊の連中に歯向かおうとしている敵だったからすぐに緩やかな降下でミサイルを放って、留めを刺すために機銃で吹き飛ばした。

 

その直後だった。

 

ヤタガラス<<警告!警告!敵増援部隊の接近を確認>>

 

<<お出ましか>>

 

長門<<今更か>>

 

敵の司令部への猛攻はすでに始まっており、学園艦のあらゆる地区が次々に解放されている。

 

そして、内部からも裏切り者が続出していた。

 

そんな今更なことは奴の性格上・・・

 

いや、今後の展開に向けパフォーマンスか。

 

だが、それはさせない。

 

ヤタガラス<<機影は2機、高速で接近中>>

 

長門<<ここは私たちが相手しよう>>

 

心なしか、セイント・ベンの鐘鳴が聞こえたような気がした。

 

 

 

 

 

??<<ゲルプ2、不愉快な鐘の音を止めるぞ>>

 

??<<こちらも2機 好都合だ>>

 

綺麗な交差をしながら高速でヴィクトリア隊に向かった。

 

 

 

 

これは厄介なことになってしまった。

 

ゲルプ隊は元第444飛行隊で支援航空隊の中でも強い二人組で俺でもかなり苦戦した記憶があり、一時期解体の危機という噂があったが、彼らが戦闘狂であってその他のことに関して興味をもっていなかったことが幸いだったのか、あまり目をつけられることはなかった。

 

異例なことに志願して、支援航空隊に入ってきたやつで入ってきた当時からかなりの腕前だったはずだ。

 

ユーロファイターに馴染めなかったのは分からないけれど、そこまで名の知れるほどの腕前ではなかった。

 

だが、私が彼らの癖を見て機種を変えてみたらどうだと言って、Su-37に乗り換えた瞬間化けた。

 

いや、化けると表現するには足りないほどの豹変だった。

 

Su-37独特の機動性とカスタマイズされた特殊な誘導弾によって死角がなく、練習試合で15機を相手に彼ら2機で全機撃墜した猛者だ。

 

そして、コンビネーションも加わると無敵と言っても過言ではない。

 

第9回全高戦で起用したときにそのコンビネーションを轟かせた二人組であり、同性愛者の疑惑が絶えないほどの連携力である。

 

長門<<すまないが、1機を引き付けてくれるか>>

 

俺を囮として飛ぶ間に墜とす算段か、悪くない。

 

<<スレイブ1、了解>>

 

隊長機(以降はゲルプ1と表記)の方にぴったりと近すぎず遠すぎずの距離を保って張り付いた。

 

至近距離で追尾すると彼の特殊誘導弾が速攻で飛んできて墜とされるキルゾーンで、かなりそれが難しくて困る。

 

そして、二番機(以降はゲルプ2と表記)からロックオンはすぐに来て警報が鳴って緊張感を増し、呼吸が少しずつ荒くなって手に汗を握り、一瞬もミスも許されない。

 

その刹那、ゲルプ1がダブルクルビットのあとにハンマーヘッドをやられてオーバーシュートをしてしまった。

 

ごく一部の機体にしかできないことを平然とやってのけて、敢えて大きく失速してからのリカバリーの能力と腕前は流石だなと舌を巻くしかなかった。

 

推力偏向ノズルを持たないF-15Eは持ち前のドッグファイト能力で乗り切るしかないはずだが、どうにかなる。

 

インメルターンからのハイ・ヨー・ヨーをしてもやはり振り払えるはずがないが、後ろに張り付いていることを確認して、ミサイルをフレアで一度回避してスプリットSとシャンデルで上昇して木の葉落としをするともうゲルプ2がこことぞばかりに撃ってくるが、クイーンがゲルプ1を狙うふりしてゲルプ2にミサイルを放った。

 

だが、さすがに当たらなかった。

 

その次に機銃で牽制して一発無誘導のミサイルで行先を狭めたところでゲルプ2はコブラとクルビットをコンバインした技で来て、ロックオンから外れた。

 

クイーンは速攻でゲルプ1の背中を追った。

 

けたたましい警報音がなり、1秒もしないうちに急降下を開始した。

 

[WARNING] MISSLE

[WARNING] PULL UP

 

無機質な女性の声が淡々と事実を告げて計器類も異常な回転の仕方をし、身体を押しつぶすようにかかるGに負けぬように踏ん張って操縦桿を離さまいと握りこんで迫りくる地面、正確には学園艦の甲板だがな。

 

主翼も兵装とミシミシという悲鳴をあげて限界が近づいており、次にオーバーGの警報がなりそうだ。

 

そんな中で何者かが無線に割り込んできたが、誰かは分かっている。

 

ゲルプ1<<やはり、一撃では墜とせないか>>

 

<<伊達に隊長はやってないさ>>

 

ゲルプ1<<その余裕もか・・・だが、次で墜とす>>

 

これは本腰を入れないとな。

 

急旋回の連続にナイフエッジからスプリントSからのインメルマンターンを決めても一定の距離を保って追尾し、次のマニューバに入ろうとしたタイミングでダブルクルビットを仕掛けてきたが、こっちのロックオンの方が早く終わって、ミサイルを撃ち込んでエアブレーキで敢えて急な失速を起こして木の葉落としにちょっとアレンジを加えて機銃を撃った。

 

ゲルプ1は後ろミサイルにダブルクルビットの際にミサイルを撃って機銃だったが、すべてが外れた。

 

ゲルプ1のSu-37は判定上機体が大破に炎上のため、完全破壊ということになった。

 

ゲルプ2<<隊長!・・・墜とされた?>>

 

長門<<よし、もらったぞ>>

 

長門はゲルプ2がわずかな動揺をしているその隙にミサイルと機銃を撃ち込んで撃墜した。

 

だが、まだ終わらないらしい。

 

ヤタガラス<<当空域の脅威 ゼロ・・・と言いたいところだが、追加の敵機だ。方位110 Su-35 4機>>

 

 

 

 

 

 

 

 

東から綺麗な4機編成の編隊が乱れが一つもなく、高校生とは思えない飛び方をしていた。

 

??<<こちらオヴニル2、本当に隊長なのか?>>

 

??<<オヴニル1、そうと言っているらしい。『死神』が戻ってきた>>

 

??<<まさか、ここで再会するとはな。違う形で会いたかったな>>

 

??<<空戦で確かめるぞ。『死神』がこの世に戻ってきたのか>>

 

バレルロールをしながらブレイクしてこちらに真っ直ぐ飛んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲルプ隊の次にはオヴニル隊とは、いやな詰め合わせだな。

 

支援航空隊の教導隊的な存在であり、他校への指導を行うほどの実績がある。

 

プラウダの民間軍事会社『アイザック社』空軍部がメインでその他のソ連またはロシア軍機を保有する民間軍事会社を担当していた。

 

無人機と間違えられるほどの模範的な戦闘機動であり、ツーマンセルでジワジワと敵を追い詰めていくスタイルをとっている。

 

敵としてもゲルプ隊とは違う意味で相手にしたくない人も多く、本当に基本的な飛び方で詰めてくるからトラウマになった奴も少なくない。

 

だが、変態的なマニューバも使うから質が悪いのだ。

 

大会では狭い山や谷の間を綺麗に飛ぶ命知らずで、ゲルプ隊とは違う意味で機体性能を最大限に引き出している。

 

さて、どうするか。

 

敢えてツーマンセルの形になった瞬間に乱したその隙に1機を墜とす算段で行くか、お互いに尾行してくる敵機を攻撃位置に誘導して墜とすか。

 

やり方はほかにもあるだろうがな。

 

長門(隊長)がどう決断するかで変わってくる。

 

長門<<すれ違い撃ちできるな。やるぞ>>

 

<<スレイブ1、了解>>

 

ソーティーは多くはないけれども、彼女の背中を任された以上はその期待に応えよう。

 

自分たち側から見て右翼にいる2機に向かって飛びこんで1機を追いかけて、後ろにもう1機がいることを確認した。

 

急旋回や昇降の蛇行を繰り返すシザーズの状態にさせて、後ろにいる1機にやられないように適度に急旋回しながら前にいる1機にロックオンをする。

 

そして、レーダーで長門の位置を確認してシャンデルで一気に進行方向を変えてオーバーシュートを起こさないように適度に速度を調整し、誘導していることを悟られないようにした。

 

長門?<<私と君の専用チャンネルだ。セイントベンで墜とす。タイミングは分かっているな>>

 

誰かが急に割り込んできたと思ったら、見慣れない周波数で長門が通信してヒットポイント(攻撃位置)について指定してきた。

 

ハイ・ヨー・ヨーで敵機を追い詰めてながらセイントベンへと誘い込み、あとはそれとなく蛇行しながら長門が順調に近づいてきていることを確認するとロックオンを前の敵機から外す用意をした。

 

翼を振り、最後が右で終わったことを確認してすぐに向かいからやってくる敵機にロックオンしてもうすぐ交差するというところでミサイルを放って左に逸れて大きく旋回すると策が成功し、2機が撃墜判定を示すスモークを放って墜落(最寄の飛行場へ着陸)していた。

 

後方からはミサイルが来ていたが急上昇で太陽に向かい、ミサイルが迷走して墜ちた。

 

反乱軍1<<オヴニルを墜とせる奴と言ったら・・・>>

 

反乱軍2<<俺も考えていた・・・『死神』・・・>>

 

オヴニル1<<あの程度のことじゃ、隊長には失礼だったな。俺となら満足してもらえると思うがね>>

 

あとは前にいる敵機を追い回すだけのように見えるが、ここからが問題だ。

 

基本に忠実とは言ったが、こいつらは変態機動を決して嫌っているわけではない。

 

だからこそどうするかが読みにくいし、対応の後手になりやすいがそんなことで遅れをとるわけにはいかない。

 

なぜなら、私は彼らの()()()()()をしていたからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某所

 

SG6社航空宇宙軍部門 技術開発部研究検証班 大気機動宇宙機アークバード

 

元SG6社所属 航空宇宙軍部門 技術開発部研究検証班  アークバード隊 

 

鉢村武夫大尉 機上整備班 班長

 

 

 

 

 

種子島宇宙センターから打ち上げられたマスドライバーで物資補給定期便だったはずのものに封印されていたレーザー増幅装置とともにSG6社の顔をした敵が乗り込んできた。

 

まともな反撃手段を持たない我々はあっという間に制圧されてしまい、レーザー増幅装置の取り付けと攻撃に必要な操作を強制的にさせられていた。

 

反抗するものは容赦なく殴られて実弾で足や手を撃ち抜かれて脱出ポッドに閉じ込められ、恐怖が機内を支配している。

 

だが、私と一緒にいた数名は隙を見て敵の見張り兵をモンキーレンチで叩きのめしてサブマシンガンを奪い、すぐに行動に移った。

 

狭い機内で慎重に歩きながら見張り兵を倒して姿勢制御管理室に向かい、その道中に非常用武器庫から武器と弾薬をふんだんにとって目的の部屋に何事もなく着いた。

 

<<最低でも機体のピッチを下げるぞ、地上の連中に破壊してもらおう>>

 

制御盤の蓋を外して操縦系統に点検用の装置を取り付けて時限爆弾方式で主導権を一時的に剥奪するウィルスを仕込むために、今回のような緊急事態に用意された非常時チップを読み込んだ。

 

しかし、敵の無線の様子では我々が監視下から逃れたことがバレてしまったようだがまだあと最低3分は欲しいが、厳しいかもしれない。

 

班員1<<班長、時間を稼いできます>>

 

万一の事態に備えて気休め程度の酸素ボンベと軽作業用宇宙服を装着してできる限りありとあらゆる罠を仕掛けた。

 

銃声が聞こえ、連中が近づいていることがはっきりと分かる。

 

()()には悪いけど、こいつは本気で壊しに行く勢いで降下させないとすべてが最悪のシナリオになる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想・・・

 

半年前

 

 

 

 

 

支援航空隊の隊長がこのプロジェクト『アークバード』を提案し、技術開発部研究検証班が5年前から構想および設計をしていたものに改良を加えたことでわずか数か月で建造された大気機動宇宙機の機上整備班の班長として、任された時、隊長がわざわざ挨拶をしに私の前に来た。

 

「このアークバードはただの先進技術実証機ではない。核兵器と同じように使用者の意思に委ねられる。だからこそ、君たちには大きな負担を強いることになる。しかし、あなた方整備員がいなければ()()()()運用もできないし、最悪の使われ方を阻止する最後の砦である。そうならないために私はできることをする。アークバードを任させた。そして、アークバードが敵に陥ることがあれば容赦なく破壊してください」

 

アークバードができた当初から周辺国から大きな反発を生み、国際問題に発展した。

 

それは当然のことだ。

 

BMDの新たな形でかつてのスターウォーズ計画を彷彿させるような代物であり、そのレーザーは弾道ミサイルや人工衛星を跡形もなく安全に破壊することができる。

 

レーザーは増幅装置によって地上に達するだけに留まらず、ほぼ迎撃されることなく長時間で高威力のレーザーを照射でき、水中にいるものまでも破壊でき、逃れることはできない。

 

周辺地域のパワーバランスを覆すものとして、国内外でも即時破壊のムードだった。

 

だが、あくまでも学術目的であることをアピールするために増幅装置の封印式は在日米軍立会いの下で行われ、NASAの監督下で定期的な立入検査をするほどの徹底ぶりでレーザーはあくまでも宇宙デブリおよび小隕石の破壊という平和的利用となっている。

 

アークバードを守ったのは提案者である支援航空隊の隊長だった。

 

本来は建造をした技術開発部研究検証班がするべきことであったが、本人は提案者であるというだけで各所に奔走した。

 

それは社内では有名な話で、アークバードの恩人と言える人が我々アークバードに乗る関係者全員に頭を下げていた。

 

私、いや、班員たちも驚いていた。

 

偏見でもっと横柄なイメージを持っていたというのも第444飛行隊の連中がそうだったから。

 

しかし、支援航空隊は違ったらしい。

 

決して粗相はなく、謙虚でありながら間違ったことをはっきりと指摘できる健全な人達の集まりとは一応耳にはしていたものの、簡単には信じられなかった。

 

だからこそ、支援航空隊の隊長は衝撃的な出会いだった。

 

聖グロリアーナ女学院はOG会と伝統という名の鎖で縛られていて、まともな人材が追い出されるか自ら出ていくかの二択しか存在しないような場所であったからなおさら記憶に残っている。

 

本当に最悪なことになれば我々だけでアークバードを葬る覚悟はできていると、この時決意した。

 

 

回想終わり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間にして約4分が経ったが、まだ俺は生きていて、負傷者はいるものの死者はまだ出ていない。

 

そして、ピストルとサブマシンという貧相な装備の割にどうにか敵を撃退できたことが驚きだった。

 

班員1<<班長、敵を撃破出来ました>>

 

<<そうか、こっちも仕込みが終わった。大急ぎで脱出ポッドに向かうぞ。途中で拾って帰れる隊員がいれば担いでいけ>>

 

班員1<<はい!>>

 

それからすぐに廊下を出て、真っすぐ脱出ポッドがある機体の真ん中の後方よりに向かって途中にある物資はすべて持てる範囲で持ち運んだ。

 

脱出ポッドには敵に反抗した負傷者が多いと予想されるが、たぶん脱出する人員分のスペースは残っているはずと思いたい。

 

俺や機上員ではないと分からない緩やかな降下が始まっており、通常よりも更に低い高度になるはずだがこれではまだ戦闘機部隊やミサイルでは届きにくい。

 

隊長は追い出されたけど、こんな事態には必ずくるはずだ。

 

彼しか墜とせない。

 

この鳥をな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長門SIDE

 

オヴニル隊との格闘は久しぶりに楽しかったというのはおかしいかもしれないけど、本当に心が躍った。

 

SG6社の司令本部が陥落し、事態は収拾で来たように見えたがまだ妙な胸騒ぎを感じるのはなぜだろう。

 

小原<<クイーン、まだ奴がこんな終わり方をするはずがないと思うのは気のせいか>>

 

やはり、小原も違和感があるようだ。

 

<<やはりか、こんなあっさりと事態が終わらん>>

 

小原<<って?!、クイーン、最悪のシナリオになったかもしない。急いで着陸する>>

 

<<スレイブ1、どういうことだ?>>

 

小原<<降りてから説明する>>

 

小原の言う通り急ぎでSG6社が管理していた飛行場の管制塔の周波数に合わせ、指示を受けて反乱軍が復旧した滑走路に着陸してエプロン地区に駐機した。

 

すぐに整備員がこちらに駆け出して梯子をかけくれて降りると小原が整備員に囲まれていた。

 

整備員1<<隊長!!おかえりなさい!!!待ってました!!!!!>>

 

小原<<待て待て、もう隊長じゃないぞ>>

 

整備機付き長?<<お前ら、落ち着けてさっさと隊長の機体を整備しろ。早くしねぇと殺すぞ!!>>

 

飛行場幹部?<<隊長、お帰りなさい。盛大に迎えたいところですが最悪の事態になりました>>

 

最悪の事態とはなんだという疑問が尽きないが、小原の顔を見ている限りかなり深刻な問題であることは間違いない。

 

<<やはりか、機体の整備は間に合うか?>>

 

整備員3<<隊長の愛機なら3格(第3格納庫)で整備済みです>>

 

整備機付き長?<<整備員3!でかした!!よし、急いで引っ張り出せぇい!!対空兵装とSTOL補助ブースターもだ>>

 

小原<<だから隊長じゃないぞ・・・>>

 

なんか小原が可哀想になってきたが、ここのみんな彼に対して狂信だけど、全幅の信頼をおいているのが分かる。

 

でも、これ隊というより団編成のようなきがするのだけど、気のせいかなと思ったが疑問を解決してもらうのが先だ。

 

<<最悪の事態って、なんだ?>>

 

それを言った刹那、空から眩い閃光が海のどこかに刺さって大きな爆発を起こした。

 

小原<<クソッ!もうアークバードが来てしまったのか>>

 

頭が現実を理解してくれなかったが、視覚と聴覚がむざむざと現実を焼き付けてくきて少しの間思考が止まってしまった。

 

<<おい、まさかなのか>>

 

小原<<ああ、どうやら奴は()()を整えに来たな>>

 

滑走路から離れた一角から大量のミサイルが飛んでいき、雲の隙間から大空へと飛んでいた。

 

だが、それはとても届きそうになかった。

 

なぜならアークバードは先進技術実証機とはいえれど、世界最強のBMD候補に挙がっている大気機動宇宙機だからだ。

 

マスドライバーによる定期補給または軌道変更時での一時降下でしか攻撃できないけど、それでもなお高度があまりにも高い上にすべてのミサイルがレーザーで迎撃される。

 

これをどう墜とせというのだと0空団内では話題になっていた。

 

そうこうしているうちに小原の機体が来たが、目がなぜか可笑しくなったような感じだった。

 

黒単色塗装なんだろうけど、表面反射防止塗料にもしても光を吸収しすぎだが、それより特筆すべきのなのが機体だ。

 

マクドネル・ダグラス社の傑作機であるF-4ファントムⅡまたの名F-110スペクターだったりするが、こいつはもう自衛隊でも退役になったばかりで、ほぼ飛んでいない老兵であるのだが、私に知っているのとはずいぶん異なっている。

 

グラスキャノピーにコンフォーマル・フューエル・タンクでF-4シリーズにはない装備品だった。

 

<<なあ、あんたの機体は私が知っているファントムとは違うんだが・・・>>

 

小原<<ああ、それはそうだ。こいつは俺が無茶を言って作ってもらった機体だ。フライ・バイ・ワイヤにアクティブ・フェーズド・アレイ。レーダー、アナログ計器と液晶ディスプレイの混合し計器関連とHUDにF-15やF-16と同等の出力のエンジンを搭載したものだ。さらに現在使用されている兵器に対応したアビオニクスの搭載とそれに合わせた特注のパイロンとハードポイント・・・ざっとこんな感じの改造を施して、F-4Z(架空機)と俺は呼んでいる。あと、塗装は表面反射防止塗料で光吸収率90%以上の黒色を使っている>>

 

はあー・・・

 

こいつは馬鹿じゃねぇのと言いたくなるが、これはロマンの塊だな。

 

ワクワクするぞ。

 

そして、今の今まで存在を忘れられていた後方士官の子は開いた口が塞がらないと言わんばかりの驚きを見せていた。

 

私の弟子はどうやら()()鹿()()()らしい。

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・

 




次回もかなり投稿が遅れるかもしれません。
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