GIRL AND COMBAT ZERO ~THE TEENAGER WAR~   作:アルファデッド

22 / 32
今回が今年最後の投稿になります。

早いですが、来年もよろしくお願いいたします。

今年はお世話になりました。

皆さん、良いお年をお迎えできることを願っております。


無名の強豪 前編 [KNIGHT ROUTE]

事変があったものの、2回戦まで勝ち上がることができた第0空団は防空任務などに追われていたが、運営から指令書が届き、緊急呼集がかけられた。

 

長門SIDE

 

団司令<<緊急呼集で集めて申し訳ないが、指令書の状況が状況だ。読み上げる。県立茨城県大洗女子学園『第0空団』対コアラの森学園『マチルダ航空団』 期間は12月26日~12月31日 勝利条件:コアラの森学園空軍部門のミサイル基地の破壊又は無力化、エリート部隊の排除及び無力化 敗北条件:学園艦学生用飛行場の無力化又は稼動機の全滅 試合会場:鳥取県の陸地及び海域全域及び大洗女子学園艦 編成制限:無制限 以上

 

小原<<運営あるあるだなぁ>>

モブパイロット<<あーもー、無茶苦茶だよ・・・>>

(遠い目)

 

<<運営あるある?ってなんだ?>>

 

小原<<運営あるあるは文字通り運営がよくしでかすことを指す。今回の場合だと大会2回戦なのに状況の難易度が割と高いのに期間が短い。普通は前回みたいに7日ほど与えてくれるのだがな>>

 

<<あー、確かに期間の割に難易度が高すぎて棄権するところがあるのは聞いたことがあったな>>

 

装備や人員が潤沢な会社ならまだいいが、今回の()()()()()は広域な作戦で大会以前から長期に渡って調査をしていなければできないものだ。

 

ミサイル基地とは暈しているがサイロのことで所在地が秘密扱いだったり、過剰なほどの防護力が施されているから諜報部による調査が必須であるが、セキュリティが厳しく長期戦になるため先述の通り規模の大きい会社でしかできない無理難題と言われている。

 

破壊もそうだ。

 

安全に破壊する場合は制空権を握って諜報部が情報を基にサイロのミサイル発射管制施設を的確にバンカーバスター(地中貫通爆弾)で破壊することになるが、バンカーバスターを使う時点で予算不足になるところが出てくるだろうな。

 

あれは安い代物ではないし、厳しい使用制限がかかっている。

 

なんせサイロのミサイルに()()()()当てないように()()()()()()()()()ことになっている。

 

ミサイル発射管制施設の場所は露見しても問題はない。

 

なぜならその近くにあるとは限らず、緊急時には中央発射司令指揮所から操作できるシステムで稼働できるという二段構えを採用しているところが多い。

 

しかし、ミサイルサイロとなると話は違ってくる。

 

弾頭には実弾に切り替えられる核弾頭が搭載されており、それがテロリストの手に渡ればどうなるかは想像するまでもないだろう。

 

わが国では残念ながらアメリカのように敵対国から遠くて制空権が取られにくい場所ではないため、基本的に車両や潜水艦等といった発射母体を利用する所が多い。

 

ミサイルサイロがあるところは片手で数えられるくらいしか存在しないという曖昧な噂話がある。

 

今回の諜報部の働きで真相はどうやら?

 

団司令から同期の相模少佐が演台に立った。

 

相模少佐<<私からミサイル基地について説明する。今回情報部から得た情報を基にスライドに示す。マチルダ航空団はミサイルサイロを6つ保有していることが判明した。すべてミニットマンⅢであり、Mk.12A、つまりMIRV(複数個別誘導再突入体)弾頭としている。そして、そのほかには偽装ミサイル基地を10箇所設けている。鉄道型も所有しているが今回の大会では使用されないことは運営及び現地の諜報員から裏付け済みだ。次のスライドではミサイルサイロの位置を示す>>

 

ミサイルサイロを本当に持っていることに驚いているが、破壊目標であることに変わりはないのでそこまで気に留めなかった。

 

ミサイルサイロの位置と攻撃方法についての説明が終わるとエリート部隊に関しての説明が始まった。

 

相模少佐<<マチルダ航空団の装備品としては古すぎず新しすぎずという評価でそこそこの練度を誇っていたが、それはちょっと前までの話だ。今はジルバー隊という航空隊が新たなに転属したという情報があり、撃破は容易ではないと考えられる。詳細に関してはあまり掴みことが出来なかったようだが、使用機材は判明している。機体はF-4EとF-16Cと比較的古いが油断できない実力を持ち合わせている。どうやら『慶良間()()』と自称する流派も存在する模様でかなり手強い相手となる。>>

 

教室か、懐かしいな。

 

小原が第一号生で、あとは何人か育てたけど傑作になるような子は他にはいなかった。

 

素養もそうだが、空への思いが誰よりもあって吸収も早くて私を超える勢いもあったのに急に消えた。

 

だが、また私の前に現れた。

 

再び直属の部下としてだ。

 

本人は覚えていないと言いやがったが、私はしっかりと記憶に残っている。

 

()()と手放しはしないぞ。

 

覚悟はしろ・・・雄二

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話が脱線してしまったがここ二日間は天候が悪くて任務を実施するには適していないため28日に決行することになり、今日はは作戦会議と通常業務に追われるだろう。

 

今回としては私が遊撃隊の役割を担い、鮟鱇隊がバンカーバスターを搭載した爆撃機の護衛で小原がポインターとして飛ぶが決まった。

 

私は爆撃機に向かう敵機以外に小原がポインターに集中できるように敵を排除する。

 

小原の機体には自己防衛用のミサイルくらいしか搭載出来ず、照準を合わせている間は回避運動も困難だ。

 

そして、0空団は爆撃機をあまり持っていおらず、今回の作戦ではギリギリの運用となるため、バンカーバスターを1発も無駄には出来ない。

 

戦闘機の質と量のための予算、社員(隊員)の福利厚生重視制度への予算の投入、爆撃機の必要性の低さや0空団におけるコストパフォーマンスの悪さであまり導入されていない。

 

F-117の3機とB-1Bの3機で計6機と保有しているが、これでも他に比べれば多い方らしい。

 

ちなみに一番多いのは資金の化け物パトリオット社でB-52HやB-2を含めて20機を現役で保有しており、そのほかにいつでも現役復帰できるようにマスボールされているものも何機かあるらしい。

 

マルチロール機で爆撃機任務をカバーしていたことが多いというか、それで問題はなく任務を回せていただけでなく、爆撃機が必要になる任務自体がかなり少ないことも原因だったりする。

 

しかし、バンカーバスターはそこそこ大きくてF-15Eに搭載出来ても弾数が少なくて護衛に着ける機体が減るし、せっかく爆撃機があるのに使わないのはもったいない。

 

パトリオット社みたいに()()()()をするほど大盤振る舞いはできなくてもこういう精密爆撃はできるほどの予算と物量はある。

 

今作戦ではB-1Bを2機も投入する贅沢っぷりで、2回戦の難易度を表しているかのようだった。

 

作戦に移れない2日の間は爆撃訓練に費やすことになり、その間に陸軍部門と海兵隊部門の特殊部隊戦が潜入を開始してミサイルサイロのより詳細な位置の特定と我々のへの支援態勢の構築するようだ。

 

爆撃機の護衛任務はいつぶりか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日・・・

 

 

 

 

 

 

小原SIDE

 

爆撃のポインターか・・・

 

対テロ作戦っでしたことはあるが、俺は割と苦手というか動き回って暴れる方が性に合わっているとはいえ命令された以上はやるしかない。

 

それなりの練度がないとできない任務ではあることと無駄な消費ができないことを考えると下手な人選はできないのは理解できるから仕方がないな。

 

自機には大型照準ポッドが取り付けられていて本当に自己防衛用の兵装しか載せられないことが分かる。

 

幸いなことに大型ポッドは機体の機動性を損なわせるようなことはないらしいが、基本的は敵機と交戦しないことと照準中はブレるような動きをしてはいけないから的と同じようなものだったりする。

 

ヘルメットHUDには大きめの丸の中に十字があってその中心に垂直の線が入っており、バンカーバスターが地表に近づくにつれて小さくなるようだ。

 

バンカーバスターの投下は爆撃機だが、ポインターの俺が発射というか投下権限を持っている。

 

照準ポッドが爆撃機との連携通信機能を入れている都合で真正面からしか使えないため、緩やかに降下して無防備な状態で着弾まで見届けることになる。

 

やることは緩降下爆撃と同じ要領だがこっちから直接撃つわけではないし、命中するまでは目標から逸れるわけにもいかない。

 

今回はミサイル発射管制施設の破壊で位置の露見をなるべくさけるため、防衛用の対空兵器はかなり少ない予想だが、その代わりに戦闘機の数が多くなるだろう。

 

特定困難な鉄道型が使われないのはありがたいけど、なんか嫌な予感はしている。

 

近くにあるダムをミサイルサイロ代わりにしないはずがない気がする。

 

俺が敵将ならそうしているし、みんなもそうする。

 

なんせ隠すには最適な場所だからな。

 

おっと、話が脱線してしまった。

 

照準ポッドの癖に慣れることに時間はかかったもののどうにかものにしたことで翌日は本格的な訓練が始まっては作戦決行日を迎える。

 

作戦前のブリーフィングが終わり、これから機体エンジンの始動という時にスクランブル発進を知らせる放送が聞こえてすぐに地響きのようなジェット音が伝わった。

 

俺を含めて全員が大急ぎで機体に走って緊急エンジン始動を開始して滑走路へと殺到した。

 

管制塔<<滑走路に入り次第すぐに離陸しろ 情報は順次伝達する>>

 

ポインターの俺は邪魔になるから後方に待機していると、長門の機体が上がっていくのが見えた。

 

AAMを満載にして両翼に濃い青色をしているF-15C、あとに続くように最新鋭のF/A-18EブロックⅢの垂直尾翼に()()()()()()()()()()厳つい鮟鱇の部隊マークをした鮟鱇1とその列機たち、長門ラブの子のラファールCが飛び立った。

 

そういえば長門ラブの子は一応ヴィクトリア隊の列機だったか。

 

そう考えながら順番を待った。

 

俺の後ろには電子戦機EA-18Gや本命の爆撃機B-1Bの2機が控えている。

 

無線では若干の混乱っはあったもののカオスというわけではなく、冷静に敵機の情報や気象状態などが飛び交っている状態だった。

 

どうやら敵機はエリート部隊ではないものの、こちらの飛行場を無力化しに来た模様だ。

 

編成として護衛のF/A-18EブロックⅡが8機、F-111が4機で滑走路破壊特殊爆弾であるBLU-107『デュランダル』をぶら下げて飛んでいるらしい。

 

さらにはF/A-18Cの12機がさらに迫っているらしい。

 

割と敵が本気で無力化を狙いに来ていることが分かる。

 

面白くなってきたな。

 

一番先に接敵したCAP(戦闘空中哨戒)をしていた連中が必死に侵入を阻もうとしたが、数の多さには勝てずに撃ち落された。

 

被害はまだ小さくては早目に探知できたおかげで局限化できそうだ。

 

さて、護衛機が上がったところでやっと俺が離陸することができるな。

 

滑走路に入るフルスロットルでアフターバーナーを焚きながら加速してゆっくり上昇をしながら現在の状況を聞いていた。

 

レーダー上には先に上がっていた鮟鱇隊が爆撃機を待つために空中待機兼飛行場と学園艦の防空をしていた。

 

ヤタガラス<<スレイブ1来たか・・・、クイーンとナイトの二人のおかげで敵機はある程度片付いている。貴機は低高度で作戦空域に到達せよ>>

 

<<スレイブ1、了解>>

 

ゆっくりと操縦桿を動かして作戦空域へと向かった。

 

続く・・・




来年はすぐにKNIGHT ROUTEの完結できるように頑張ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。