GIRL AND COMBAT ZERO ~THE TEENAGER WAR~ 作:アルファデッド
やっと書ける状況まで持っていけました。
不定期な更新にはなるものの、読んで頂けると幸いです。
前回のあらすじ
スレイブ1がレーザーに焼かれた?
以上
スレイブ1SIDE
青い色光がコクピットの右側を覆い、爆発もなく右翼の警告がHUD上でされていた。
一瞬とはいえれど猛熱が襲い掛かり、肉体が焼けるような感覚の痛みで操縦桿を少し手放してしまった間に機体の制御できなくなったことで激しい回転と同時に凄まじい勢いで落下していたが、なんとか操縦桿を握り直してロール状態を解消しながら機体を水平に戻しつつ左右のエンジンの出力割合を調整して安定した状態に近づけて辛うじて飛んでいるといえるところまで持ってこれた。
燃料が引火しなかったことが最大の幸運だなと神に感謝すように心の中で最大限の祈りを捧げ、HUD
に示された被弾箇所を確認すると右翼のほとんどが持っていかれたようだ。
無線がレーザーの熱でやられているのか、自分の応答が向こうには届いていない・・・
無線機の不調なのか、一時的なものかが分からないが、なぜかこの時は
<<クイーン、聞こえるか?こちらは
怒りと喜びという矛盾した感情がぐちゃぐちゃに混ざった罵声が耳に叩き付けられて思わず音量を絞ったが既に手遅れなので元の位置に戻したが彼女から言葉続かない・・・
<<ジャマーを破壊できたか? ヤタガラスに無線機が一時的な不調になっているが、こちらからも通信を試みることと
これ以上、彼女の邪魔をさせるわけにはいかないと無線チャンネルを共通周波数に切り替えてヤタガラスに呼びかけた。
<<こちらスレイブ1、機体に損傷があるも任務遂行に支障なし 引き続き囮となる>>
一方的に宣告して無線は聞き流し状態にして不安定な飛行状態を敢えて利用して高度を上下するだけでなく、自由に左右へと風の
レーダー画面にはエクスキャリバーの予想射出軌跡が表示され、
増援という名の新兵たちに喝でも入れようと無線のチャンネルをいじった。
<<
クロウ3<<了解です 任せといてください>>
どうやら評価を改める必要があるなと思いながら案外この
ヤタガラス<<敵ジャミング 1基目を破壊! 全機へ! レーザーの予想射出軌跡はレーダーで確認できる レーダーだ!>>
レーザーの規模の都合で照射には数分の間があるが、これ以上短いと姿勢の立て直しと引き付ける時間もないのだが当然相手もそんな馬鹿ではなく、電力供給量を増やしたようで先からの照射間隔が徐々に短くなっている。
ヤタガラス<<砲撃くるぞ 全機 ブレイク! ブレイク!>>
ヤタガラスの仕事量が増え、声に余裕が少しなくなっている気もするが、ジャミング装置破壊の一報は欠かさず若干嬉しそうかつキチンとしているのは流石だ。
ヤタガラス<<敵ジャミング 2基目を破壊! っ!? 3基目を破壊 もう一息だ>>
(こっちのジャミング装置の破壊速度も早まってないか?いいことであるのは間違いがな。にしても早い・・・)
そして、やはり気のせいと思えないほどにクイーンの機動がレーダー上ではおかしな事になっている。
どうあってもそれが人間の繰り返し飛び方ではなく、執念すら感じるのだが、うっすらと良くない予感がする。
・・・主に俺が碌なことにならないという確信に近いものがあり、心当たりしかないのがなお質悪いのだがな。
美優SIDE
青い光が雄二がいたところを通過すると同時に一瞬とはいえ、レーダーロストしていた。
この事実は私の心を動揺させるには十分だったようで泣いているのか、怒っているのかすら判別できないほどに感情を抑えれなかった。
そして、彼に対してどんな想いを捧げているのかを重く突き付けられて気が付いた時には雄二との専用チャンネルに無線のノッチを回し、壊れたように呼びかけていた。
<<スレイブ1! 応答しろ! スレイブ1! 応答しろ!! 私はまだお前の死は許可してない!!!>>
私を知っている者たちはきっとこの慌てぶりに驚くだろうけど、それどころではない。
(
スロットルで機体を増速させ、第一目標であるジャマーの破壊を急いだ。
とにかく最速でジャマーを今回の兵装である無誘導爆弾を勘で当てて次のターゲットへと移り、機銃で壊して最後のものを破壊しに向かった。
相手の抵抗が激しくなり、レーザーの発射間隔が見る見るうちに短くなって妨害が増えたが関係なく弾幕を避けながら爆弾を投げつけて操縦桿を本丸へと倒し、この一件を早く終わらせ、あいつを分からせてやらなければならない。
ヤタガラス<<敵ジャミング装置 全基の破壊確認 あとは本体のみだ 全機 エクスキャリバーを攻撃せよ!>>
手を加えられていない木々に囲まれ、不気味な雰囲気を漂わせる
エクスキャリバー本体の周囲には絶滅危惧種である列車砲がご丁寧にレーザー砲を積んでいるだけでなく、東西南北の守りを固めるかのように配置されてジェネレーターもその近くにあるという厄介なことになっている。
しかし、余程単純な機動と速度をしていなければ避けられる。
列車砲とジェネレーターに爆弾を浴びせているうちに片羽の相棒が加わって、雄二に周囲を任せて本体への攻撃を集中させた。
攻略不可能と言われたエクスキャリバーの防壁を引き剝がし、ついには前人未踏の本体への攻撃という奇跡を起こそうとしているが、私はそれどころではないのに・・・
クロウ1<<いける、いけるぞ>>
PJ<<いける、いけるかもしれない 攻撃を続ける>>
スレイブ<<よう 奇跡を信じて 味方が盛り上がっているな>>
吞気なこと宣いやがって操縦桿を握り手に力が入り、任務終わりにどう
ヤタガラス<<全ての列車砲およびジェネレーターの破壊を確認 そのまま『王者の剣』もぶっこ抜くぞ!>>
心置きなく雄二を傷つけた剣を壊せると思った矢先に敵が破壊されてたまるかとテロリストの装備として有り得ない電子戦機で妨害をしてきやがり、速攻で墜としてエクスキャリバーに攻撃を浴びせ続けた。
しかし、思っているよりも堅くてミサイルも機銃もフル活用してジェネレーターからの供給がなくなってレーザーの発射間隔が長くなり、役目を果たせなくなっている。
ミサイルを当てては時々発射されるレーザーを避けてはまたミサイルを命中させているが、壊せている手ごたえを感じていない。
ヤタガラス<<いける サイファー 君ならできる>>
レーザー発射口がやっと破壊され、あとは本体を叩きのめすだけとなってAWACSからの煽りを受けてありったけのミサイルと機銃をぶち当てるとエクスキャリバーの根本部分で爆発が連鎖していた。
ヤタガラス<<・・・攻撃目標の沈黙を確認 ここからも見えるぞ よくやった!>>
無線のオープン回線ではエクスキャリバー討伐の成功で歓喜に沸いていて少し喧しかったが、今は少し心地良い。
PJ<<やったぞ 最高のチームワーク!>>
スレイブ<<クイーン、皆の声が聞こえているか? 寄せ集め集団の勝利だ!>>
何さも無事に終わったみたいな言い方をしやがって お前は覚えてろよ
操縦桿に力を入れ過ぎて握り潰し勢いで手が痛くなっていたが、今はそれよりも失いかけたことの方で痛みを感じている。
ヤタガラス<<全機よくやった! PJ浮かれすぎて墜落するなよ>>
私も人のことは言えんが、必ず帰投すると心の中で固く決意していると爆発を起こしていたエクスキャリバーが根元をチェンソーで切れたようにゆっくりと倒れることはなく・・・激しく燃え上がるだけだった。
スレイブ1SIDE
任務を終えて片羽での着陸で消防車が並走しながら水をかけ、停止するとすぐに救急車が来ては乗せられて衛生隊に運ばれ、身体検査を行われたが異常が見つからなかったが、その後に司令、整備員と補給の担当官に小一時間ほど怒られてやっと解放されたが、携帯には美優からの呼び出しがあり、現実逃避したくなった。
しかし、それをしても現実は残酷なままで大人しく出頭するため指定された場所へと向かったのだがどう考えても女子寮にに向かっている・・・
(この先はどうなるか読めてきたが、これは自業自得か)
嫌な予感を抱えながら観念するように入って寮長に入る手続きをして案内され、よく分からない同情の目を向けられて彼女の部屋前に立った。
ドアホンを押すとすぐにロックの解除音と同時にドアが開いて胸倉を掴まれて部屋の中へと勢い良く引き込まれ、気が付いた時に唇を塞がれて舌も入れられるということは分かったものの頭が事実についていけなくなっていた。
数分という長い時間が経ってやっと唇が解放され、彼女の顔を見ると怒り、心配と悲しみが入り混じった涙まみれで自分の覚悟が彼女を傷つけて悲しませるということを突き付けられ、
「いきなり消えやがって!!心配させやがって!!余裕綽々としやがって!!!!私のことがそんなに頼りにならんか!!相棒じゃなかったのかよ!!!!!!・・・クソ!お前を分からせてやる お前は私に黙って抱かれてろ!!!」
今彼女はかなりヤバいことを口走り始めてないか、止めなくては取り返しのつかないことになる・・・
「聞こえなかったようだな。お前を犯してやると言った」
状況が悪化している!!!!!!!!
「覚悟しろ 私を脳の髄まで刻みつけてやる お前に彼女のことなんて忘れさせてやる」目のハイライトは休暇中
あ、あかん、目が据わってらっしゃる。
「よ、これ以上は・・・」
唇を塞がれて発言権は失い、彼女を受けれるほかはなかった・・・・
何があったかは諸君らの想像に任せるが、翌朝に寮長からはボソッと「昨夜はお楽しみでしたね」と恨みが籠った目で見られたことはだけは言っておこう。
続く
とある遠隔記録ログ・・・
株式会社パトリオット社
作戦: [非公開]
機材:KC-10 第 [非公開] 号機
コールサイン: [非公開]
記録方法:遠隔通信記録方式ブラックボックス
日時: [非公開]
公開非公開区分:一部非公開事項(有)
非公開理由:個人情報保護および機密保全のため
公開許可事項:機内機外通信歴(一部のみ)、役職名、通信内容(一部のみ)
{公開許可}
公開許可理由:当該作戦参加要員の隊員遺族による公開請求のため
遠隔通信記録
[機内]機長:作戦機の給油完了、全速力で離脱する
[機内]副機長:機長!レーダー反応 直撃コースです
[機内]機長:総員しっかり掴まれ 揺れるぞ
[機内]副機長:バンク角が限界です これ以上は失速する
[機内]航空機関士:エンジン出力100% これ以上は・・・
[機内]:空中給油オペレーター:ああ、すまない。親より先に死ぬことを許せ・・・<不鮮明のため記録不能>
[機外]管制オペレーター: [非公開] 離脱を急げ
[機外]機長: [非公開] 、すまないがあとは頼んだ<通信遮断>
[機外]管制オペレーター: [非公開] 応答しろ<通信遮断>
[機内]機長:みんなすまない・・・
[機内]副機長:ああ、綺麗な青だ
[機内]航空機関士:これがあの世への道か・・・
[機内]空中給油オペレーター:<不鮮明のため記録不能> シニタクナイッ
信号途絶 記録不能 時刻:[非公開]
以上4名は
しかし、重大な任務において各員に課せられた責務を最大限遂行したことを認め、殉職者であると認定する。
機長以下4名は二階級特進および名誉戦死傷章授与の命令を以て名誉退
補足事項
機長:田中淳司 少佐→大佐 享年17歳 高校3年生 入隊3年目 一般募集幹部飛行要員 男性課程主席卒業 卒業まで残り2か月 一般大学へ進学予定だった
副機長:厚田浅子 大尉→中佐 享年16歳 高校2年生 入隊2年目 一般募集幹部飛行要員 女性課程主席卒業 1ヶ月後に中央司令部へ栄転予定だった
航空機関士:出川隆二 少尉→大尉 享年16歳 高校2年生 入隊5年目 一般募集新隊員→社内任用幹部要員 幹部任官1年目 極めて真面目な隊員であった
空中給油オペレーター:武藤章 2等軍曹→曹長 享年14歳 中学3年生 入隊3年目 一般募集空軍曹要員 年間最優秀隊員 家族思いの隊員として知られ、弟の進学及び家族生活の援助のため自身の生活を切り詰める程の仕送りをしていた
これからもよろしくお願いします。