GIRL AND COMBAT ZERO ~THE TEENAGER WAR~   作:アルファデッド

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ガルパンと接点はかなり強引ですが、私の文才ではこれくらいが限界です。

やっと、次で空戦シーンを出せる。

そして、今回も長いです。

お楽しみください。


因縁と再会 後編 [KNIGHT ROUTE]

あれからすぐに飲み終えて支払いで若干揉めるというほどではないけれど、小原が私の飲み代まで払ってもらうのは流石にまずいと思って財布を出したが、かなり強く止められてしまった。

 

そして、チラッとレシートを見たが中々の額だったようで小原が逃げるためとはいえ、ここに入れてしまって払わせるわけにはいかないという気遣いだったから、なおさら払うとは言えない。

 

帰りのヘリまでいつの間にか手配していたらしく、すぐに迎えが来ており、何から何まで世話になってしまったが、同時に()()()()()優秀な奴だったと思った。

 

帰りの道中は思っていたよりも疲れたのか、安心したのか久しぶりに移動中に寝るということをしまったが、これは奴だからとしか説明できないし、説明のつかない感情があったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

小原SIDE

 

過去を語ることになるということは若干想定外であったとはいえ、もう偽装戸籍のストックがない以上は今後の円滑な生活を送る上で信用を勝ち取るために必要であり、どのみち語ることになるのは間違いないことだ。

 

長門美優、俺の僚機というか一番機であり、上官と同時にここにおける先輩である。

 

だが、私は2回目の転校で聖グロリアーナ女学院の空軍部に転職した際に彼女を初めて見た時のことはしっかり覚えていた。

 

彼女の飛ぶ姿を見て、やはり俺は秀才止まり(負け組)にしかなれなかったことと天才はやはり努力では超えられない圧倒的な存在と再認識させられた化けもの(憧れ)であった。

 

彼女が私の教官兼直近の上司となり、戦闘飛行の手取り足取りを徹底的に教えられて今の私の飛行技術の基礎となり、戦闘機パイロットとしての道を開いてくれたきっかけでもある。

 

俺は数が月後に実家の追っ手に追われることで辞めざるを得なくなって、一旦空軍部から離れて陸軍部、海兵隊部、海軍部などの様々な業界を渡ったが、一番肌に合っていたのが空で『しがらみ』から解放されて自由になれたというか、俺の小さな王国はここにある。

 

そう思えた。

 

だから、戦闘機パイロット一本で生きていくことを決めた。

 

そして、これからもだ。

 

一番機(クイーン)だけは墜とさせない、最後まで守るのが俺の務め。

 

そう決意を固めているとヘリが学園艦に戻って着陸し、彼女を起こして降りるとツインテールの女とあと二人が俺たちを待っていたかのように立っていた。

 

ツインテール?「やあやあ、あなたが小原くんか?」

 

「ああそうだが、生徒会のみなさんか?」

 

俺の問いに頷いて、ツインテールの視線がすぐに隣にいた長門に向いた。

 

ツインテール?「長門ちゃん、彼を少し借りてもいい?」

 

長門「ああ、問題ないがあまり長い時間は拘束するな。こっちも暇ではないからな。

   小原、団司令には伝えておくぞ。」

 

「申し訳ない、助かる」

 

長門の声が心なしか少し冷えたように聞こえるのは気のせいか。

 

あと目のハイライトさん、ハイライトが薄いぞ!何をやっているんだ!

 

ツインテール「ということで付いてきて、っとその前に私の名前はわかるよね」

 

「いや、生徒会の方々ということくらいしか分からない。申し訳ない」

 

ツインテール「そっかぁ、私の名前は角谷杏、杏と呼んでいいよ。片眼鏡の子は河嶋桃」

 

「河嶋桃さん、知っているとは思うが小原雄二だ。よろしくお願いします」

 

大変失礼であるのは承知しているが、なんかこの子ポンコツ臭溢れる残念な子と思うのは俺だけ?

 

河嶋「ああ、よろしく」

 

角谷「おっとりしているのが、小山柚子」

 

「小山柚子さん、よろしくお願いします」

 

小山「はい、よろしくお願いします」

 

本当に紹介の通りおっとりしていて、振り回されている感があるな。

 

そして、視線を向けられる場所に困る。

 

「で、どのような用事ですかね」

 

角谷「ここにすぐと聞いているからODOの防衛対象であるうちの学園を案内したいだけ」

 

「なるほど、確かにここに来て間もないのは確かではある」

 

呼び出された理由はそれだけではないという思うが、素直にそうと信じて案内されよう。

 

飛行場地区を抜けて学園が所有する車両に乗り込んで基地から出るとすぐに住宅街に入って間もなく学園に着いた。

 

校舎の見た目は陸の学校と大差ないのに建物番号が「普-1」とかで自衛隊より自衛隊をしている感はすごい。

 

車が止まると降りて、校長室といい勝負をする生徒会室に案内された。

 

そして、角谷さんはどうやらちょっと前まで生徒会長でありで今は戦車道科の生徒に任せたようだ。

 

今の前にいるのが現生徒会長だが、顔と名前だけ知っている。

 

なぜか、ダージリンが嬉しそうに大洗の語っていたことを覚えていた。

 

なんせ、寝不足気味になるまで楽しく語っていたと

 

あんこうチームの砲手の五十鈴華さんで、一応華道のお嬢さまであることは小耳にはさんでいる。

 

そして、呼び出された本当の理由は薄々分かってきた気がする。

 

五十鈴「大洗女子学園の生徒会会長の五十鈴華です。よろしくお願いします」

 

「事前に聞いているとは思うが、大洗防衛機構空軍部第0航空団ヴィクトリア隊二番機の小原雄二だ。

 よろしく。君たちでいう3年生であるが、傭兵で大した奴でもないから敬語は不要だ。

 で、俺を呼び出したご用件とはなんですかね。隊長は私ではないぞ」

 

五十鈴「そういうわけには参りませんと言いたいところですけれど、時間がないので先に用件を言います」

 

早く用事を済ませて帰りたいなと思いながら、彼女に次の言葉を待っている。

 

五十鈴「生徒会としてでだけではなく、戦車道の一員、

    いえ、ここ(大洗女子学園)に所属する生徒としてお願いがあります。

    無茶も無礼も承知していますけれど、

    この学園を守ってほしい。全高戦の優勝でしか廃校の取り消しの道はないのです。

    お願いします」

 

ああ、やっぱりというかこの学園を愛しているんだなぁ。みなさんがな。

 

学園を愛するということあ生半可ではない、恋人が隊長になったときもそうだった。

 

OG会に立ち向かったときもな。

 

「残念ながらお願いする相手を間違えていますよ。それは隊長に言ってあげてください」

 

五十鈴「いえ、あなたの隊長には前会長がお願いしています」

 

「なるほど、であれば言うまでもありませんよ。俺のような傭兵風情はたしかにお金で動きます。

 それは生きていく以上は仕方がない。

 しかし、契約はすでに結ばれている以上は反故することは傭兵としての俺の信用を失ってしまう。

 だから、俺は契約に基づいて仕事をするだけだ。

 不安になる気持ちは分かるが、ここに転職したときに契約に一筆は書いているんでな。

 会社が契約を破らない限り、俺は裏切ることはないとだけは言える」

 

五十鈴「それでもあなたは全高戦の選手として出場することになっている以上は私個人がお願いしないと気が済みせん。

    私だけではありませんけれど、ここのみなさんを代表してお願いいたします」

 

「なかなかにプレッシャーをかけるなぁ。

 まあ、こう言われている以上は責務を果たすつもりです。

 と、重い話はここまでだ。もう戻っていいか?」

 

五十鈴「そうですね。お願いは受けてもらえたようなので。

    あと少しはお付き合いください」

 

「まだ、用件があるのか?」

 

五十鈴「ええ、なかなかこうしてパイロットの方とお話する機会が少ないものですし」

 

「なるほど、本当に長居はできないが少しくらいは話をしよう」

 

コンコン

 

??「失礼します」

 

ここで癖毛がすごい子がやってきたが、重度のオタクと見た。

 

??「小原雄二選手でありますか?!」

 

間違いねぇ、こいつはミリタリージャンキー(重症患者)だ!

 

「ああ、そうだ。そちらは?」

 

??「失礼しました。秋山優花里です!」

 

「五十鈴さん、話を聞きたいというのはこの子のことかな?」

 

五十鈴「そうです。すみません」

 

「別に怒っているとかそういうわけではない。ただの確認だ。その秋山さんか、そこで立っているのもあれだろうし座らないか?」

 

秋山「お気遣いありがとうございます」

 

そう言って斜め向かいの椅子の座って、なんかメモ帳を取り出した。

 

「話を聞きたいとは聞いているが、どんなことを聞きたい?」

 

秋山「好きな機体はなんでありますか?」

 

「F-15E ストライクイーグルだな。対地攻撃も熟せる機体でありながらF-15系統の機動性の良さを失っていないバランスの良い機体だから好き」

 

秋山「ほうほう」

 

色々なことについて聞かれたが、私がここにいることについては深く聞いてこなかった。

 

こうして語るというのも悪くないなと思いながら、この子の知識の深さには驚いたりしているともう一人が生徒会に用事があったようだ。

 

??「失礼します・・・小原さん?」

 

マジか・・・今ここで遭遇するか。

 

「では、私はこれで失礼するよ」

 

出ようとしたらいつの間にか後ろに立っていた五十鈴さんがガシッと肩を掴まれて座らされてしまったが、俺は結構これでも鍛えているはずなのにと思ったら戦車道の選手は見た目以上に力があることを思い出した。

 

そりゃ勝てないわけだ。

 

「離してもらえないかね」

 

五十鈴「ダメです」(無慈悲)

 

「は☆な☆せ」

 

五十鈴「離しません」

 

どうやら諦めるしかほかはないようだ。

 

なんでここまで嫌がるか。

 

俺の黒歴史が一つや二つほど暴露されるからだよ。

 

??「その忙しいかな?」

 

若干うるうるとした目で見ないでくれよ、断れないじゃないか。

 

「いや、もう少しだけ時間はある」

 

そう言うと彼女も秋山さんと同じように向かいの椅子に座った。

 

??「私を覚えているかな?」

 

「もちろんだ」

 

そりゃ覚えている。

 

だって、ダージリンが嬉しそうに語っていた好敵手(ライバル)であり、あの試合を見ていたファンの一人でもあるからな。

 

西住みほ

 

どういう経緯で彼女と会ったかについて鼻塩塩・・・あっ失礼したな。

 

話をしよう。

 

あれは今から1年前、いや、半年前だったか。

 

まあ、いいか。

 

私にとってはつい昨日の出来事だが、君たち(読者)にとってはたぶん9年前(初放送)(2021年現在)の出来事だ。

 

彼女には色んな二つ名あるからなんて呼べばいいのか。

 

確か、最初に聞いた時は『黒森峰の異端者』だ。

 

そう、彼女に最初あったときは消える寸前に灯のようだった。

 

私の黒歴史が役に立ったかもしれない()()

 

まあ、しなやかで折れない人だったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神は言っている・・・ここで消し炭になる定めではないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんと彼女に初めて会った時の回想に入るから不穏なフラグやめて!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっ、ちょっと待ってください!

 

待って!

 

助けて!

 

助けてください!

 

お願いします!

 

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!

 

 

 

 

 

 

すみません、今からちゃんと回想に入ります。

by作者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは今からおよそ1年前のことで俺がまだ聖グロリアーナ女学院の空軍部の支援航空隊の隊長をしており、第9回全高戦の開会式に参加した後に何故か変な奴らに呼び出されてどっこに公園で簡単に言えばリンチを受けていたが、最初に2,3発にパンチをちゃんと受けたに顎に一撃を入れて倒し、木に縛り付けて現場をあとにした。

 

そして、帰ろうとしたが帰りのヘリまで妨害されたことに気が付いてどうしようかと考えたときに偶然この近くに寄港していた黒森峰女学院の学園艦があり、自分で築き上げたコネを使って航空機を拝借しようと乗り込んだ。

 

そして、私はなんとか帰る手段を借りることに成功して準備の待ち時間で学園艦内を散歩していた。

 

学園甲板の端まで行くと高射砲の丸い部分を公園にしたところのベンチに座り、未成年用タバコに火を点けようとしたら黒色の制服の女の子が柵の外をじっと見つめていることに気が付いた。

 

だが、黄昏れているようには見えず、まるで東尋坊を飛び降りる覚悟を決めているような自殺願望者の顔のようだった。

 

もし、本当に自殺願望者だとすればこのまま目の前で「I am a bird」と言って消えられるのは目覚めが悪いなと思って、通報されるつもりで近づいた。

 

「どうしたかね?まるで今から鳥のようになろうとしているのか?」

 

??「ふぇ!!!」

 

まあ、驚くだろうな。こんな近くに顔に厳ついニキが隣に立っていたら怖い。

 

??「見ていたんですか?」

 

「ああ、タバコを吸おうと思ったら黄昏ているように見えんかった人がいたもんで声をかけただけだ。

 決して怪しいもんではいぞ」

 

言っていることは怪しさ満点であることは分かっているが、そんなことよりもだ。

 

「で、お嬢さんはここでなにを?っと、俺としたことか名乗ることを忘れていたな。

 俺は小原雄二だ。ただの通りすがりの傭兵さ」

 

そう言ってフライトジャケットから名刺入れを取り出して、名刺を渡すと目を少しパチパチしながら読んでいたようだ。

 

??「あ、あの、西住み、みほです」

 

まさか、西住のお嬢さんとはな。

 

これは驚いた。

 

ということはやはり止めて()()なようだった。

 

「そうか、聞くがここで何を?」

 

西住みほ「ッ!・・・」

 

まあ、語れないだろうし、簡単な話でもないな。

 

「言いたくないならそれで良い。ただ、この哀れなおっさんの独り言でも聞いてもらえると助かる」

 

色々と暈しながら自分の過去のほんの一握りを自分の友人のことように話してやらなかったことを今でも後悔しているという真実に嘘を混ぜた戯言を言った。

 

まあ、詐欺師さ。

 

「人は完璧ではないというように完璧な回答はない。

 あるのは少しマシな回答だけだ。

 つまり、回答した人間が後悔しない選択肢だよ。 

 たとえ、目の前が真っ暗であっても、『どんな夜にも朝は必ず来る』

 この一言に尽きるんだ。それがいつかは分からんのが辛いところだがね」

 

少しはクソみたいな人生経験が役に立つといいなと思いながら、もうすぐ終わるタバコを携帯灰皿に入れて、一本を箱から取り出して、彼女が取りやすいように一本を少しはみ出させた。

 

「まあ、とりあえず一本でも吸って気を楽にしたまえ」

 

みほ「でも・・・」

 

「大丈夫だ。これは未成年用タバコだから誰も咎めはせんよ。

 真面目過ぎると壊れる。少しくらいは法律範囲内での羽目を外すのは罰当たりではない」

 

彼女は恐る恐るタバコを手に取って俺のライターで火を点けて見習うようにタバコを吸うと咳き込んで、紫煙が不規則な形をしながら排出された。

 

「まあ、慣れないだろし、慣れないほうがいい。吸っている俺が言うのもなんだが。

 だが、頭がいっぱいの状態ではなにも始まらん」

 

彼女にはタールの強いものを吸わしてしまったことを反省しつつ、彼女が思ったより早いペースで紫煙に慣れたことに驚いている。

 

みほ「どんな夜にも朝は必ず来る・・・」

 

勘違いではないようでなによりだ。

 

携帯の振動がポケットから伝わり、機体の準備が整った知らせだった。

 

「お嬢さん、元気でな」

 

みほ「もう行くんですか」

 

「ああ、だが、どこかでまた会えるだろう」

 

そう言って俺は彼女と別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが彼女と初めて会った時のことだが、今思えばかなり恥ずかしいことをしたな。

 

くっ、殺せ!

 

だから、あまり会いたくはなかったんだよ。

 

だって、こんな黒歴史を掘り起こされたら豆腐メンタルが死ぬんだぞ。

 

1日ほどベッドで悶絶する自信がある。

 

そして、その未来は確定になってしまった。

 

なんでか、もうすでに彼女のチームメイトに話していたらく、現になんとか生き生きしているし、なんか私についてさらに説明しているぞ。

 

俺はとりあえず頭を抱えた。

 

「////////」

 

すごい赤面になったのは自覚しているが、それは仕方がない。

 

秋山さんが感心したような顔をしていたのがせめてもの救いと強引に納得してなんとか正面を向いた。

 

「五十鈴さん、もしかして俺を留めた理由はこれか?」

 

五十鈴「はい」

 

とてもいい笑顔で頷いてくれたよ、畜生。

 

恥ずかしいではないか。

 

「あの、その、元気で何よりお嬢「みほです」・・・」

 

そんな食い気味に言わなくてもいいじゃないかと思うのは私だけかね。

 

「まあ、なんというか久しぶりだな。いい試合だったぞ」

 

みほ「うん、久しぶり。見てたの?」

 

そりゃ、みんな騒いでいたからな。

 

『大洗の奇跡』という男のロマンだぞ、見ない訳がないし、ダージリンが一番楽しそうにしていたから覚えている。

 

腕時計をふと見るとどうやら喋りすぎたようですでに2時間は経っていたし、携帯が振動している。

 

本当に帰らなければ殺されるな。

 

「悪いが本当に時間が来てしまったようなので、帰っていいか?」

 

五十鈴「そうですね。小原さん、長い時間留めさせてしまってすみません」

 

「大丈夫だ。というわけで失礼する」

 

みほ「全高戦、頑張って」

 

「おう」

 

秋山「小原殿、基地の見学はできるでありますか?」

 

ちゃっかりしてるなぁ。

 

「それはODOの空軍部広報室に聞いてくれ。

 俺の判断できる範疇ではないが、団司令には一言は添えておこう」

 

角谷「頼んだよ~」

 

「ええ、みなさん冬季無限軌道杯頑張ってください。応援している」

 

それだけ言って退室して正門に急いでいくと仁王立ちしている隊長がいた。

 

長門「少し長すぎではないか?」

 

「すみません、思ったより話し込んでしまいました」

 

長門「まあいい、早速運営から初戦の指令書が来た」

 

いつものことだが、大会運営の仕事は早いな。

 

「了解」

 

長門「急ぎで戻るぞ、ジープになれ」

 

乗ると彼女の宣言通りかなりスピードを飛ばして基地へと戻り、ブリーフィング室に急ぐと団司令と今回の大会に出場できる隊員もすでに集まっていた。

 

また、部屋の端には大会運営委員会の監視員もいるが気にする必要はあまりない。

 

「遅れて申し訳ありません」

 

団司令「事情は聞いている・・・

    さて、これで全員集まったな。

    これよりブリーフィングを始める。

 

    先ほど大会運営委員会から指令書が届き、今から読み上げる。 

    

    運営より予選の状況及び日時を指定する

 

    県立茨城県大洗女子学園『第0空団』対聖グロリアーナ女学院『第444空団』

    

    期間:12月18日0000~12月25日2400

    

    勝利条件:聖グロリアーナ女学院海軍部門のチャーチル艦隊の殲滅

         エリート部隊の排除及び無力化

 

    敗北条件:学園艦学生用飛行場の無力化

         稼動機の全滅

 

    試合会場:横浜港及び大洗女子学園艦

 

    編成制限:無制限

 

    以上が通達された」

 

 

モブ「明日ではないか」

 

モブ2「対艦ミッションか」

 

モブ3「おいおい、支援航空隊が出来てきたら流石にキツイぞ」

 

団司令「静粛に!

    まだ、情報を伝えてないぞ。

    では、総合戦略部門の情報分析班の相模桜少佐、説明を頼む」

 

 

相模「相模桜少佐です。

   チャーチル艦隊の詳細について説明する。

   

   チャーチル艦隊の編成は空母打撃群、駆逐隊と直属艦隊であることは確認されている。

   

   編成している艦は、

   

   クイーン・エリザベス級空母1隻に空軍部2個飛行隊と海軍部2個航空隊

 

   近代改修型プリンス・オブ・ウェールズ級戦艦1隻

 

   45型ミサイル駆逐艦6隻

 

   26型フリゲート6隻

 

   23型フリゲート6隻

 

   アスチュート級攻撃型原子力潜水艦4隻

 

   トラファルガー級原子力潜水艦3隻

 

   ヴァンガード級原子力潜水艦1隻(SLBM16基)   

 

   アルビオン級揚陸艦2隻

 

   タイド級補給艦3隻

 

   フォート・ヴィクトリア級補給艦3隻

 

   以上で編成されているが、艦載機はF-35Bである。

 

   また、横浜港にイージスアショアが配備されたという情報も入っている。

 

   イージスアショアの探知範囲の関係により、奇襲する場合は湾口からの超低空侵入しかない。

   

   艦載機と空母が編入されたのは比較的新しいが、

   すべてのパイロットはサンダース高校での訓練を受けており、練度は高いものと見積もる。

   

   そして、艦隊の練度についても高いことで知られており、任務完遂は容易ではないと推測する」

 

 

情報分析官による詳細な情報によって、分かるのは大規模改革が強硬されていることだ。

 

俺がいたときでは考えられない変革ぶりであり、奴が本性を出しつつあることも示していた。

 

OG会からの顰蹙を買うのは間違いないし、たぶん勝てないから最新鋭で挑もうとしているな。

 

相模「最大の懸念事項である支援航空隊についてだが、

   隊長が変わったことによって部隊の改編が行われており、脅威度は大幅に下がった。

   さて、私の斜め前の少し後ろっで黙って聞いている小原少尉・・・

   貴官からも情報の提供を要請したところではあるが、

   前職場の情報は漏洩禁止の故にできないことが残念」

 

傭兵の暗黙の了解でもあるし、大会ルールでもある。

 

その後、団司令が作戦決行日時を示して当日の気象予報、編成や目標について説明して解散となった。

 

作戦としてはヴィクトリア隊を先行で侵入し、俺がイージスアショアを破壊して長門が一足先に艦隊主力を破壊する。

 

その際エリート部隊が接敵したらヴィクトリア隊が対応する形となった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

まだ、夜の9時だが明日の作戦が朝の4時には攻撃開始するため、今から寝るつもりだったが喫煙所で一服してからだ。

 

喫煙所には先客がいた。

 

長門「寝ないのか?」

 

「いや、一服してから寝ようとは思っている」

 

長門「そうか」

 

俺はタバコに火を点けて深く吸って紫煙を大量に吐き出した。

 

気象予報どおりに今から朝にかけては雲が一つもないおかけで星空が綺麗に見えていた。

 

長門「小原、いや、雄二、明日は勝つぞ」

 

「ああ、勝って鼻を明かしてやろう美優」

 

彼女はタバコの火を消して女子社寮へと戻り、俺もちょっとしてから寮へと戻って明日に備えて泥のように寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日・・・

 

 

学生用飛行場エプロン

 

0200

 

エプロン地区(航空機が外で待機して準備するところ)ではジェットエンジンの音が鳴り響き、それに負けないくらいの勢いで整備員が機体チェックをしてくれている。

 

整備員「左右のラダー・・・OK 垂直尾翼・・・OK エンジン・・・OK オールグリーンだ」

 

「了解、計器異常なし」

 

整備員「了解」

 

整備員が機体についている『TAKE OFF BEFORE FLIGHT』の赤色の札を外していき、有線通信ケーブルも収納され、ゴーサインが出た。

 

管制塔「こちらタワー、スレイブ1へ、準備完了次第滑走路へと進入、気圧は・・・」

 

スロットルを少し押しながら垂直尾翼のペダルで曲がりながら滑走路へと進んだ。

 

先頭にはクイーンがいた。

 

滑走路の着いて、発進位置に止まると管制塔からの無線が流れ、離陸許可が出ると右にいたクイーンからハンドサインが送られた。

 

クイーンと合わせるようにスロットルを最大限に倒してアフターバーナーを焚きながらゆっくりと操縦桿を引いて機体が浮き、ギアを収納し終えると今度は操縦桿を最大限に引いた。

 

所謂、ハイレートクライムで一機に高度20000ftまで登った。

 

管制塔からAWACSの無線周波数を聞いて、合わせた。

 

<<こちらはAWACSヤタガラスだ。よろしく>>

 

<<こちらクイーン>>

 

<<こちらスレイブ1>>

 

<<ヤタガラスからスレイブ1・・・そんな兵装で大丈夫か?>>

 

スレイブ1<<大丈夫だ、問題ない>>

 

クイーン<<略して、大☆問☆題>>

 

ヤタガラス<<・・・まあ、元気そうでなによりだ。

      クイーン、スレイブ1はコースを指示があるまで維持せよ>>

 

<<<<了解>>>>

 

兵装の心配されるのは当たり前だがな。

 

だって、UGB(無誘導爆弾)だからな・・・

 

 

続く

 

 

 




感想は歓迎しております。

批判等も受け止めます。

では、次回お会いしましよう。
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