BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第12話目更新致しました。
さて、今回バイオ名物…と言うより迷物の存在が出ます。
少し短めですがよろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ。


EP XII『S・W・K/A・K』

午前4時、避難民は何時もの避難部屋に立て籠り、正門からバリケードを飛び越えてネフィリムがやって来る。

しかし此処まで来るとネフィリムの対処は皆上手くなってしまっており、ゆかりは飛び越えたネフィリムの頭をアンチマテリアルライフルで吹き飛ばし、あかりは第3、第4の目を撃ち抜き其処へ皆がフルオートの銃やスラッグ弾を叩き込み、10体来たネフィリムはあれよあれよと言う内に全滅。

マキはアサルトショットガンを壊さず、葵のUMPもジャムを起こす事無く『プレゼント』前の前哨戦を早々と終わらせる事に成功し全員リロードを行い次に備えた。

 

「ふう、ネフィリム位なら更に変異させる前に倒せる様になって来たね」

 

「手慣れてきたんやな、ウチらは『Pillllllli‼︎』…レオンはん出はってな」

 

全員一息付いてる所で再び通信ジャックが発生し、再び代表でレオンがその通信に出る事となり通信タブレットを開きCLOWNのリーダー格との会話が再び始まる。

 

『本当に素晴らしいな君達は。

最早ネフィリム10体程度なら変異による強化を発生させる前にダメージ過多で殺しせしめるか。

流石はラクーンシティの生還者にしてDSOのトップエージェント、BSAA極東支部精鋭部隊デルタチームのツートップにA.B.F.のオメガ小隊隊長にして『アルファ』と双肩を成すオメガ1、更に日本国が誇るエージェントに……そして『H.C.F.』のエージェント、京町セイカだ』

 

「何、セイカがH.C.F.の…!」

 

「あっちゃ〜……何で其処の道化はネタバラシをしちゃうかなぁ………」

 

するとCLOWNのリーダー格はそれぞれの所属と経歴を明かして行き、最後にはセイカが『H.C.F.』……嘗てアンブレラのライバル製薬会社にしてあのウェスカーも一時期身を置いていたBSAA等の捜査から煙に撒かれるかの如く闇に紛れB.O.W.を闇市場に売り捌いている第2のアンブレラとも言える企業であり、今なお実態が掴めず裁く事の出来ない存在である。

レオン達はエイダも所属しているこの組織に驚きを隠せず、H.C.F.を知らない葵以外の全員はセイカの方を向き、セイカは此処でバラされるとは思いもしなかった為頭を抱えながら溜め息を吐き、レオンの方…と言うより通信タブレットに近付いて行く。

 

『ふふふふ、如何かな?

我々の情報収集能力は。

唯一我々が掴めなかったのはオメガ1が琴葉茜だった事のみで他の情報は』

 

「良いからさっさと要件を言いなさい!

女の秘密を仮面で正体を隠してる臆病な男がバラしたのよ、こっちはアンタの事を今直ぐにでも息の根を止めてやりたいわ‼︎」

 

『おおっと、これは済まなかった。

お詫びに要件を言おう。

今君達の下にプレゼントを4つ向かわせている所だよ、それを受け取り給え』

 

「プレゼントか、一体どんな下らないプレゼントなんだ『ドォォォォォォォォォンッ‼

ドスッ、ドスッ、ドスッ、ドスッ』……何……⁉︎」

 

セイカは情報収集能力を自慢するCLOWNのリーダー格に対してさっさと要件を話す様に怒り心頭で要求し、レオン達もまだプレゼントなる物が残っている為セイカの事はこの際は未だ逮捕なりしないで置く判断を下して置き、そのCLOWNのリーダー格はプレゼント4つを受け取る様にレオン達に言いそれがどんな下らない物かとレオンが皮肉ろうとした所、正門のバリケードが突如破壊され門や椅子、車が宙を舞い噴煙が上がる。

その噴煙の方から大きな足音が4つ重なり当たりに響き渡り、そして噴煙を抜けてそれは現れた。

人間を超える巨体を誇り、防弾性のスーツを身に纏った死体の肌色を思わせる青白く髪の毛が1本も生えていない人間の形はしてるが明らかに人間では無い存在が。

レオンやマキ達BSAA、更に諜報員のゆかり達やA.B.F.の茜、そしてB.O.W.の運用も行なっているH.C.F.のエージェントであるセイカは知っている、この4体の化物を。

その化物達は、T-Genesisの素となったウィルスの1つであるTウィルスから生まれ、Tウィルス完全適応者の『セルゲイ・ウラジミール』のクローンを用いて作られたアンブレラが作り上げたB.O.W.、Tウィルスの頭文字の名を付けられたモノ、『タイラント』である。

更にこのタイラントは東スラブ共和国で確認された通常よりも巨大(具体的には3m程から5m以上に大きくなっている)で知性も上がっているバージョンアップタイプだとレオン達は気付く。

レオンと近くにいたセイカは通信タブレットを睨み付け、するとCLOWNのリーダー格はレオン達に機械音声のボイスで大振りの仕草を見せながら嘲笑って見せた。

 

『そう、プレゼントとはタイラント4体だ!

しかも東スラブで使われた特注品と同タイプの代物だ、心逝くまで堪能したまえ!

ふふふふ、ふははははははははは‼︎『プツンッ‼︎』』

 

「……泣けるぜ……‼︎」

 

レオンは通信が切れた瞬間に何時もの口癖を怒りの声色を以って呟き、瞬間タイラント4体が同時に走って来る。

屋上のゆかりとあかりはアンチマテリアルライフルとセミオートスナイパーを頭に向かって放つが、それをタイラント達はその巨腕で防ぎ、更に1体のタイラントが瓦礫と化したバリケードを屋上に向かって投げ、ゆかり達は慌ててそれを避け屋上から退避するしかなかった。

 

「な、何なのこいつら⁉︎」

 

「タイラントや、Tウィルス産のB.O.W.の中で1番危険な奴やで‼︎

葵、急いで中に逃げるんや‼︎」

 

葵は初めて見るタイラントに恐怖心を見せ、大声でこの化物の正体を誰か特定の人に向けて言わす叫ぶと茜がアサルトライフルを放ち続けタイラント1体を引き付けながら説明し、葵に逃げる様に叫ぶ。

何故ならタイラントの戦闘力は単体ならネフィリムを超えるだけで無く、このバージョンアップタイプは唯でさえ厄介なタイラントが更に厄介な存在になった特注品と言われるにふさわしい性能に仕上がってる為葵が戦える相手では無い事が明白であるからだ。

茜だけではない、マキやB.Y.も、レオンもセイカもその巨体に似合わない俊敏性に加え当たれば即死コースのパワーに押され、ギリギリ避けながら戦うので手一杯であると葵の目に映っていた。

だがこの場に居るタイラントは4体、内茜が1体、他が2人で1体を相手にしている為残りの1体が全くのフリーになってしまっていた。

そしてそのフリーになったタイラントは丁度ゆかり達に瓦礫を投げた奴であり、そのタイラントが同じくフリーの葵に目を付け、葵をその身に余るパワーで葬るべく走り出した。

 

「ッ‼『ズダダダダダダダッガチッ‼︎』

えっ、ジャム⁉︎」

 

葵は今からでは逃げ切れない上に逃げたら自分を追って校舎を破壊しまくる為生存者を危険に晒すと考えた葵はUMPから弾丸を放つが.40S&W弾が頭に当たっても全く動じず、更に身体は防弾性のスーツを着ている為葵の持つ武器では通用しないとこの時点で判明し、更に最悪な事に葵のUMPが再びジャムを起こし、その時点で弾丸が放てなくなってしまう。

そして葵の目の前にタイラントは迫りその巨腕を振りかぶっていた。

誰の目から見ても分かる、最早葵は助からない。

この巨腕から放たれたパンチによりミンチよりも酷い原型を留めない肉の塊になってしまうと。

 

「あ、葵ィィィィィィィィィィ‼︎」

 

それを見ていたマキは葵に向かって走り出すが最早間に合わない、葵に巨腕が迫り葵自身も自身の死をこの時点で予期し回避が間に合わないとも判断が付き、そして恐怖心で固まってしまいもう視線すら外せなくなっていた。

全員が葵の方を向き、1秒が長くなるのを感じ取りながらそれを見る事しか出来ず、正面玄関に降りたゆかり達も葵に死が迫る場面を見てしまい無駄だと分かっていても手を伸ばしていた。

そして巨腕は振り抜かれ、葵にそれが直撃ーーー

 

『ズンッ‼︎』

 

する事は無かった。

その巨腕は空を切らず何かに受け止められ、更に葵は巨腕が直撃寸前に何かがその身体を抱き抱えて葵を救い出す何かの姿がゆかり達の目に人間が捉えられるギリギリの速度で映り、そして葵を襲う筈だった巨腕は『ゆかり達が知る人物の細腕の片手で受け止められていた』

 

「……えっ?」

 

葵は惚けた声を出す。

自身の視界には茜の姿が間近に映っており、しかし茜は先程タイラントを1体相手にしており自分を助け出せる訳が無く、更にあの巨腕が既に迫っていた為最早助からないと自分でも分かっていたのに葵は命が繋がっており、更に茜が目の前に居て自身を抱き抱えている為訳が分からずに居た。

そしてゆかりやマキ達の視界では全員が知る人物……京町セイカがタイラントの巨腕を片手で受け止めている異常な光景が映り、その上で茜が葵を『訓練された人間がギリギリで捉えられるか否かの超スピードで助け出した』光景まで映ってしまい全員固まってしまっていた。

更にタイラント達もレオン達よりも驚異度の高い存在が現れた事を察知し、茜とセイカの2人に視線を集めそちらを優先的に排除しようとその思考パターンが結論付けていた。

 

「葵、此処で待っとって、直ぐ片付けて来るからな……」

 

「お、お姉ちゃ……」

 

葵は茜が此処にいる様にと言って抱き抱えられていた身体を地に腰を付ける形で下され、そのままタイラントに向かってゆっくりと歩き始めた。

その表情は葵を安心させる為に笑顔でいたのだが葵には分かっていた、茜が『本気でブチギレてしまっている』と言う事に。

 

「なぁ〜んだ、やっぱり私と『同類』が居たんなら私が動く必要は無かったじゃない。

まぁ葵ちゃん達の事を気に入ってるからそうで無くても助けてたんだけどね〜」

 

「……オメガ1特記事項その1、タイラントタイプとの戦闘に入る、及び特記事項その3、オメガ1の『力』でしか救えない民間生存者が居た場合、以上の2つの特記事項に該当する物としてオメガ1の全リミッターを現場判断により解除、タイラントタイプの排除に移行する……」

 

セイカと茜はそれぞれの思っている事、及び『オメガ1特記事項』と言う恐らくA.B.F.内で決められた事を口にしながら茜はマキ達が相手したタイラントに向かい走り出し……しかしそのスピードは明らかに人間を凌駕した銃弾すら避けるスピードであり、そのスピードを以ってマキ達が相手していたタイラントの懐に入り、その巨体を『片手で持ち上げながら』元から自身の相手していたタイラントに目掛けて投げ付け、更にセイカはレオンが相手していたタイラントに目掛けて葵を襲ったタイラントを同じく投げつけ(但しレオンには当たらない様に)、タイラント達は互いを投げつけられた為吹き飛びながら身体が重なるが急ぎ互いに身体を起こし合い、目の前の脅威度が上がった者達の相手をし始めた。

 

「さあ、ウチの妹やその友達を襲ったお礼参りや……」

 

「さて、私の気に入った子達を殺そうと動いたんだから……」

 

『覚悟せぇや、デクの棒…‼︎/覚悟なさい、不良品共…!』

 

そして2人もまたそれぞれの怒りの言葉を口にしながら超スピードでタイラント2体ずつ(茜は葵とレオンを襲った個体、セイカはマキ達と茜が相手していた個体)に向かって走り、互いに片方を蹴り上げて吹き飛ばして残った片方の防弾スーツの下にある心臓に目掛けてジャンプしながらパンチを放ち、その部位に『風穴が空き』、更に2人はタイラントの肩に攀じ登った挙句『その首を捥ぎ取る』と言う間違い無くタイラントと同等かそれ以上の化物染みた動きを見せた。

レオンや資料を見たマキ達はこの茜達の動きを知っている。

これは人間が『何らかのウィルスに感染し、完全適応して人外の力を身に付けた』物であると。

そしてそれは今敵対しているCLOWN達や嘗てのアルバート・ウェスカーが得ていた力であると。

 

『ウオォォォォォォォォォォォォ‼︎‼︎』

 

すると茜と戦っていた個体、葵を襲った個体の防弾性スーツが弾け飛び、身体が赤く染まり巨腕が更に肥大化し指からリッカーの様な、しかし比較にならないサイズの鉤爪が生え、心臓が露出し化物が更に化物らしい姿へと変貌する。

これこそタイラントのリミッターが解除され、制御不能の暴走状態になった姿、所謂『スーパータイラント』である。

そのパワー、スピード、凶暴性はリミッターも兼ねていた防弾スーツを付けてた時と比較にならず、完全武装した30人編成の軍隊一個小隊が全滅する程の戦闘能力を発揮するのだ。

 

「へぇ、私達が怖くなって本気出したんだ、こんな細身でちっぽけな女相手に……ふふ、本当に滑稽な欠陥品だわ〜」

 

「対象タイラントのスーパー化確認、しかし対応は変わらず。

殲滅態勢に入る……葵の命を奪おうとした報いや、簡単には殺さへんで……‼︎」

 

セイカと茜はそれぞれ身構えもせずじっとスーパータイラントを見つめ、片や欠陥品と罵り、片や簡単には殺さないと殺意全開ではあるがジワジワ嬲り殺すとも取れる発言を取り、スーパータイラントの方から動くのを待っていた。

そしてスーパータイラントは動き出し、その鉤爪で2人の肉体を貫こうと巨腕を突き出した。

だが………2人は再び片方で鉤爪を持ちながら受け止め、更にセイカはその手に持つ鉤爪を握り砕いた後再び心臓を拳で打ち抜き、更にまた首を捻じ切り完全に絶命させる。

一方茜は突き出された方の巨腕を腕力のみで引き千切り、痛みによる怒りから咆哮を上げたスーパータイラントはもう片方の腕を振るうがそれも止められまた引き千切られ、更に茜は次に両足を引き千切り達磨状態にして地面に転がし、怒りの表情を浮かべたままその哀れなスーパータイラントをセイカの方に向かって少しずつ蹴って行き、そしてある程度距離が縮まった瞬間心臓を潰し、頭を捻じ切り文字通り嬲り殺しにした。

 

『…………』

 

これら一方的な蹂躙を目撃した葵やレオン達は(B.Y.は茜から自身の秘密を聞かされ知っていたがセイカはそうではなかった為)絶句し、しかし2人はタイラント達を惨殺した所為で返り血塗れになり汚れ放題だったり周りの空気を一切気にせず茜はセイカの数メートル前、その力を以てすれば一気に詰め寄れる位置まで近付いた。

 

「さて、ウチがあんさんを黒認定した理由その3や。

あんさんはウチの血液サンプルが欲しかったからそれらしい理由付けて検血したんや。

さあ早くそれとT-Genesisのサンプル等を返して貰うで。

どうせT-Genesisの方もドサクサに紛れてサンプル回収してる筈やからな。

それとも……今ウチと事を構えるか?」

 

「うーん如何しようかな〜。

これお仕事だし、返し様が無いってのが正直な所なのよね。

……代わりに私が何でこんな力を得たか知りたくない?

それで手打ちに「興味無いわ、返せ」うわバッサリ……うーん……と言っても本当に無理だし、如何しようかな……」

 

すると茜はマキ達にはっきりと聞こえる声でT-Genesisのサンプルや茜自身の血液サンプルをセイカが欲していた事を告げ、セイカは返せと迫られていて考える素振りを見せながらも無理だと口にして何やら時間稼ぎの様な会話をしており、それに思考が追い付いたマキ達はセイカを囲み逃げられない様にする。

 

「う〜ん、やっぱり無理だから返さないね〜♪『ヒュンッ‼︎』」

 

「なっ⁉︎」

 

するとセイカは片手を上げながら無理と話すと、その片手を突如としてワイヤーに吊るされたチャイナドレスを着た女性が空いている片方の手で取り、そのワイヤーに引き上げられながら宙を舞い校舎屋上にセイカと謎の女性の2人は降り立つ。

レオンはその女性を知っている、その女性は紛れも無くエイダ・ウォンその人だった。

 

「エイダ‼︎」

 

「エイダ・ウォン⁉︎

1年前のあの事件で首謀者のシモンズの刺客に殺された筈じゃ…⁉︎」

 

「……如何やら、世の中そんな単純な話では無いみたいだな…」

 

レオンがエイダの名を叫ぶと、マキやB.Y.も『ネオアンブレラの首魁であったエイダ』を見た事がある為、更にクリスの報告で死んだ筈だとマキが困惑した様子で叫ぶが、B.Y.はあの事件すらも何か自分達の知り得ない裏側があり、その関係でエイダは生きていたと想像し、アサルトライフルを構えながら威嚇する。

 

「悪いわねレオン、BSAA極東支部のツートップさん達にA.B.F.の可愛いオメガ1ちゃん。

私達は仕事だからこの場は一旦逃げさせて貰うわ」

 

「逃がすと思うてんのかエイダ・ウォン」

 

すると茜はウィルス完全適応者の力を使い校舎屋上まで飛び上がると2人にハンドガンを構えながら詰め寄り再びサンプルを手渡す様に強要し始める。

しかし2人は余裕ある態度を見せながら茜の方を向き、エイダが応対する。

 

「言ったでしょうお嬢ちゃん、私達はお仕事で来ているの。

だからサンプルは返せないわ。

代わりにこの子の面白い素性を教えるからそれで手打ちにしましょう?」

 

「んなもん要らんわ、さっさとサンプル返すか此処で死にはるか選ぶんや!「まぁ聞きなさい、この子がウィルス完全適応者の力を持つ理由は本当に面白いんだから」

………」

 

エイダはセイカの様にセイカの素性を明かして手打ちにしようと交渉し、しかし茜は交渉する気など無い為引き鉄に指を掛けいつでも撃てる様にする。

しかしエイダは全然余裕があり、その話を聞かせればこの場を脱せられると確信を持ちながら笑みを浮かべ、セイカは自身の汚点を自分の口以外から話される為やれやれと言った態度を見せていた。

そして、エイダはそれを口にした。

 

「この子の名前は京町セイカ、だけど隠している名があるのよ。

その名前はセイカ・W・京町……Wは、『ウェスカー』よ。

つまりこの子はアルバート・ウェスカーの子の1人なのよお嬢ちゃん、レオン」

 

『なっ⁉︎』

 

エイダははっきりとセイカの事をアルバート・ウェスカーの子と言い放ち、レオンはジェイク以外にもウェスカーの子が存在していた事、茜はどうせ偶然何らかのウィルスに完全適応した者程度にしか考えていなかった事でウェスカーの子と言うその言葉に驚いてしまい、一瞬反応が遅れてしまう。

 

「それじゃあまたねレオン、お嬢ちゃん。

また近い内に会うかも知れないからその時もよろしくね」

 

「じゃあね茜ちゃん、皆。

皆の事を気に入っていたってのは本当だから危なくなった時があったら助けてあげるね〜♪

後、このウォッカも貰って行くわね〜!『ボン、ヒュンッ‼︎』」

 

「あ、待ちぃや‼︎」

 

エイダとセイカ一瞬の隙をつき、エイダのフックショットによりエイダの身体にしがみ付き(但しタイラントの血塗れの為若干エイダに嫌な表情をされながら)、更に何処に隠していたのか先の戦闘中でも割れなかったウォッカの瓶を見せながら2人は去って行き、反応が遅れた茜達はその後ろ姿を見る事しか出来なかった。

そうしてまんまとエイダとセイカに出し抜かれてから2分後、茜は東の空から朝日が登り始めたのを見届け、更に輸送機の音が迫っているのを確認したレオン達はその報告を見るとBSAAの輸送機、そして途中で合流したのかA.B.F.の輸送機までが近付いており、バイオテロ発生から2日経過して漸くマキや茜達は仲間達がやって来た事を知り、そして何よりこれから籠城では無く本当の反撃が開始される事を予感しながら輸送機を眺めていた。

 

「………」

 

しかし葵だけは、茜がウィルス完全適応者の力を見せた事に困惑し、それが自分のまだ知り得ない事の1つなのだと悟り、そしてT-Genesisは琴葉紅が作り出してしまった悪魔のウィルスである事。

これら全てを加味して、葵には決断の時が迫っているのであった……。

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
バイオ迷物とはウィルス完全適応者でした(しかも味方側に2人、しかし1人離脱)。
セイカさんはH.C.F.のエージェントであのアルバート・ウェスカーの娘と言う設定がありますが、これはウェスカーがH.C.F.に取り入る際の保険にセイカさんの母と蜜月関係になる→セイカさん生誕→其処からH.C.F.に合流→後に目障りになったセイカさんの母を裏で殺害→自身の娘であるセイカさんをウィルスの実験台に→プラーガ入手後にセイカさんを置いてH.C.F.離脱からのトライセル社にIN→セイカさんウェスカーの負債を支払う事に。
と言う時系列があります。
なおジェイクさんとは異母姉弟になり、セイカさんの方が年上です(2014年時ジェイクさん22歳、セイカさん23歳)
そして茜ちゃんもまたウィルス完全適応者ですが、葵ちゃんは?となりますがそれはまた追々に。

次回もよろしくお願い致します。

セイカさんとジェイクについて。

  • 何の悪戯か2人は出会ってしまう
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