今回からクリスが漸く葵ちゃんやゆかりん達と合流して物語もゲームのチャプター2から3位に突入する感じになります。
そして葵ちゃんの決意とは何か、ご覧下さいませ。
では、本編へどうぞ。
日の出から数分後、バイオテロが起きた3県1都にBSAA各支部、及び欧州本部からの救助隊と鎮圧隊がそれぞれ現着し、合わせてA.B.F.もまた同じ様にBSAAに随伴し、そして東京都練馬区のROICE学園に輸送機からロープで屋上、校庭にそれぞれの隊員達が降り立ち、輸送機が複数台着地可能な広さの校庭を持つこの学園にBSAA機が2台降り立ち、他の輸送機は此処以外の着陸可能地点へと隊員達を乗せて向かう。
そして降りて来たBSAAからは北米支部のアルファチームと極東支部のデルタチームが、A.B.F.はアルファを含めたオメガ小隊とシータ小隊の生き残りが降り立ち、生存者達が避難している部屋の安全確保をした後に校庭にBSAA機が2機着陸し、それぞ生存者達を乗せる準備を始めていた。
そしてアルファチームの隊長であるクリスとレオン、更にデルタチームのB.Y.と副隊長のマキが再会を果たし言葉を交わす。
「レオン、B.Y.、マキ!
3人共生存者全員合わせて無事だな⁉︎」
「クリスさん!」
「来てくれたのか、クリス!」
「やっと孤立状態から解放されたか、助かったぞ、クリス」
4人はそれぞれの無事と救援、更にアルファやデルタ、オメガ小隊の隊員達が次々に37名の戦闘組以外の生存者達をガスマスクを付けて連れ出し、最後に葵にガスマスクを付けてウィルス感染の最終確認を行なっていた。
しかしそんな安堵の時間の中でクリスの目にはタイラントが無惨な殺され方をされているのが映り、何がどうやってこの様な殺し方が出来たのか分からずレオン達に問い質した。
「…それと、その辺に転がっているB.O.W.は報告にあったネフィリム以外にタイラントの死体まであるんだが、あのタイラント4体は誰があんな殺し方をしたんだ?」
「…生存者の中に、ウィルス完全適応者が2人居て、その2人が2体ずつ通常のタイラントとリミッターが外れたタイラントを蹂躙したのさ。
1人はそこで血を拭かれているあの少女、彼女がA.B.F.のオメガ1、アカネ・コトノハだ。
そしてもう1人はセイカ・キョウマチだ」
「で、そのセイカはH.C.F.のエージェントだったらしく、T-Genesisのサンプルと茜の血液サンプルをまんまと手に入れて生きていたエイダ・ウォンと共に去って行ったよ。
それと……京町セイカは、ジェイク・ミューラーと同じ、アルバート・ウェスカーの娘だったらしいんだ」
クリスはレオンとB.Y.に報告を簡潔に聞くと4重の驚く情報が飛び出た為驚愕の表情を露わにしていた。
そう、レオン達の話はとても飲み込み切れる話では無いのだが飲み込むしか無く、告げられた事を復唱しながら頭の中に整理して行く。
「あの少女がオメガ1……それにウィルス完全適応者……それにエイダが生きていて、もう1人のウィルス完全適応者はエイダの仲間で、ウェスカーの娘……バカな……」
「俺は茜からT-Genesisの性質検査を頼まれた際にウィルス完全適応者だって事やセイカが怪しいって聞いたんだが、まさかウェスカーの娘なんて今でも信じられないって俺も思うよ。
それにエイダが生きていた件についてだが1年前のあのバイオテロ事件、俺の妄想に近い予想なんだがあの事件にはもっと裏があるんじゃないかってエイダの生存から感じたんだ。
だからBSAAとしてはアリアス事件で見つかってないマリア・ゴメスの死体を含めて本当にディレック・C・シモンズが首謀者でエイダは利用されただけの存在って単純な話だったのか、この事件が終わった際に確かめなければならなくなったと思う」
クリスは衝撃の事実を飲み込まざるを得ない状況にB.Y.は1年前の中国のバイオテロ事件すらも何か裏があったのではと呟き、クリスもそれを聞き調べる必要があるとし、更にエイダの生存を元から知っていたレオンは今思い返してみて、自分達を助けたエイダとクリスが追っていたエイダ、あれは本当に=の存在だったのか……そんな疑念が浮かび上がり、レオン自身も確かめなければならないと感じ始めていた。
そんな中でマキは茜の方に近付いて行き、今にも何かが爆発しそうな気配を漂わせて表情も剣幕を張っており、正に一触即発と言った事態になりクリス達BSAA隊員とオメガ小隊と近くにいたA.B.F.『アルファ』が動こうとしたが、レオンやB.Y.、更に茜自身がそれらを止め茜の方からもマキに近付いて行き、話す内容はもう予想が付いている為それに自身の嘘偽りのない考えを伝える気でいた。
「…琴葉茜、いや、オメガ1。
アンタウィルス完全適応者だったんだ」
「せやな、A.B.F.結成時から既にこの『力』はあったで。
但し特記事項4つ…1にタイラントタイプとの戦闘、2にウィルス完全適応者との戦闘、3にこの力でしか救えない民間の生存者が居る事、4にアルファ大隊長の許可が降りる事、この4つの内2つ以上の条件が揃わんと使っちゃあかんってアルファ大隊長から言われとんのや」
「…つまりBSAA隊員はその3番には当たらなかったからアンタはその力を使う許可すら得られないから私等の仲間ごとB.O.W.殲滅命令を実行したと?」
「せや。
そんでウチは神様じゃあらへん、だからこの手で救える命は限られてんのや、『人間』やからな、
まあ、だからと言ってあんさんに赦される訳あらへんのは間違い無い訳やし、その恨みも何もかもウチにぶつけてかまへんよマキはん」
茜はマキに問われた事を自身に定められた特記事項と合わせて答えて行き、今までの絨毯爆撃等でBSAA隊員を殺してしまった事に対して変に後悔していると言う態度を見せず、しかし自身は神では無くあくまで救える命が限られた存在、『人間』の枠に収まっている事も告げつつマキの怒りや憎しみ等を受け止めると言う覚悟をこの場で見せ、一触即発の事態が続く。
そしてマキの手がハンドガンのホルスターへと伸びて行き…………そのまま溜め息を吐いてやれやれと言った仕草を見せてハンドガンに伸ばした手を挙げてマキ自身がアホらしいと言う雰囲気を出しながら口を開く。
「はぁ、全く……変に謝ろうもんならその頭に1発撃ち込もうとか思ってた私がバカみたい。
良いよ、この件についてはこれ以上は追及しないしアンタに対する負の感情も忘れないけどアンタは葵を守る為に力を使った上に『葵と葵の友達』を襲おうとした其処の肉達磨に怒りを見せた。
それら全部踏まえてこの事件の間は蒸し返さないって約束してやんよ。
……けどその前に、アンタのその力をいの一番に説明する私の友人が居るって事を忘れない様に」
「ああ、葵やろ…」
マキは茜の事を赦すつもりはないとしながらも諸々の理由からそれらをこの事件の間は蒸し返さないと約束し、持ち場に戻ろうとする。
しかし、その前に茜に対しその力の事等を説明しないとならない相手…葵に話し掛けて来いと促し、茜もそれが良く分かっているのか葵の方へと向かい、自身が化物と言われようと聞かれた事はある程度は答えないといけないと考えBSAA隊員達が保護している民間人の中にいた葵の下に向かい、そのまま話し掛け始めた。
「葵、ウチに聞きたい事があるんやろ?
答えられるもんを今答えたるから言ってみ?」
「お姉ちゃん……じゃあ先ず、お姉ちゃんがあの力を持ってたのは何時から?
どうやって手に入れたの?」
「やっぱ其処やろなぁ…答えられへん部分まで混じっとるけど葵が納得するまで答えるってウチは決めてるから、取り敢えずこの力を手にしたのはウチがあの男を殺す前から、んでもってどうやって力が手に入ったかっちゅうと初期型のT-Genesisを使われて、やな」
茜は葵の問い掛けに自身が知る真実の中で答えられない部分が多く混じるこの力の件について腹を括り話し始め、それらを聞き葵は何処か納得したような、そんな表情を浮かべていた。
「…やっぱりそうなんだね。
あの人が子育てなんかする人間じゃないのに私達を研究施設に置いていたのは、T-Genesisの実験台にする為だったんだね…」
「…まぁ、大体合っとるで」
「じゃあ私も、私にも、T-Genesisが「それは無いで」…えっ?」
「それは無い、何せあの男は確かにウチら2人を実験台にしとったけど、葵にはT-Genesisはウチが知る限りでは使われてへん。
これは間違いあらへん、その証拠にウィルス検査やら何やらで引っかかった事も今まで変な力が使えたりした訳じゃあらへんやろ?
だから違う……その筈なんや……!」
葵も流石に馬鹿では無い為自分達がT-Genesisの実験台として研究施設で育てられた事を悟り、茜もそれを肯定したが唯一否定したのはT-Genesisが葵に使われたかと言う部分であり、その否定内容通り自身は何らかのウィルス検査に引っかかりもしなかった上に妙な力を発揮した事はこのバイオテロの最中であってもなかった為茜の言葉に嘘偽りはない…….と感じたが、茜の悲痛な表情でその筈だと言う言葉を使った事から、茜はまだ話せない何かがあるが、自分にはウィルスの力は無い筈だと言うほぼ確信めいた何かがあると考え、これ以上は茜を傷付けるだけである為それでこの場は納得する事と考え茜を見た。
「うん、分かったよ。
これ以上話せないなら私はそれで良いよ。
だからお姉ちゃんも泣きそうにならないでよ、ね?」
「……葵は、ウチの事バケモンと思ったりせえへんの?
あんなバケモンを一方的に嬲り殺したのに」
「ううん、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。
寧ろスーパーガールって感じでカッコ良かったよ!
……ただお茶の間に流せるか分からない位スプラッターだったけどね「あー」」
茜は自身が化物と否定される覚悟で葵に話し掛けて来たが、その葵は寧ろ茜をスーパーガールと褒め称え、その上で姉である事は変わらないと告げられ何処か心にあったしこりが取れた事を感じ、たった1人の妹に嫌われずに済んだと言う安心感に心が満たされていた。
それらを見ていたマキは茜、葵の両者の関係が崩れないで良かったと思いつつ何とか表情に出さない様にしながらB.Y.達の方とまた合流して置き部下達の報告を待っているとアルファチームとデルタチームの医療班がクリス達の下に来て報告を開始する。
「隊長、全生存者のウィルス感染が無い事の確認が終えました。
何時でも生存者38名と飼い犬1匹を避難地点に輸送可能です!」
「よし、なら今直ぐ生存者達を輸送機へと乗せるんだ!
俺達は今からこの死の街と化した東京で他の生存者の救出、及びB.O.W.の殲滅任務がある!
彼等を無事に送り届けたのを見届けた後、作戦開始に移る‼︎」
「デルタチームもアルファチームと同じだ!
それからデルタチームの皆、孤立した俺やマキ達を助けに良く来てくれた!
それでいて生存者の安否確認を優先した事も褒めてやるぞ!
……お前達、良く此処まで耐えてくれたな。
これからは俺達は共に行動する、だから今まで通りに行くぞ、良いな‼︎」
『了解‼︎』
クリスとB.Y.の掛け声にそれぞれのチームメンバーが応答し、その場の士気が上がり全員がこれより1年前の中国でのバイオテロと同等かそれ以上の危険な任務に向かう覚悟を見せ、2人の隊長に納得の行くモノを見せつけた。
同じ様にA.B.F.の『アルファ』大隊長と茜が小隊全員に喝を飛ばし任務に当たる様に士気を高めた。
一方ゆかりとあかりは日本政府からの指示を仰ぎ、すると直ぐ返答が帰って来た為クリス達の方へと向かって来た。
「貴方がBSAA北米支部のクリス・レッドフィールドさんですね?
初めまして、私達は日本国諜報員の結月ゆかりと紲星あかりです。
先程日本政府に今後の指示を仰いだ所、クリスさん率いるアルファチームと共に行動して東京の担当地区の生存者救出後に首謀組織CLOWNの抹殺命令が下されました」
「なので我々は生存者とは共に避難せず、貴方の指揮の下B.O.W.の殲滅と民間人救助に当たらせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します」
「こんな若い子がエージェントを?
日本には労基法が無いのか?「あ、私達は過去に海外の少年兵として活動していた為に諜報員に抜擢されました。
なので見た目通りの者とは思わないで結構ですよ」
……そうか、なら俺のチームに入るからには今からお前達も友であり、家族だ!
だからこそ死なずにこの死地から民間人を救出し、アンブレラの意志を継ぐと言った道化達を討ち斃すぞ、良いな!『了解です‼︎』
うむ、では生存者達を輸送機に乗せるぞ!
全員その間にB.O.W.が襲って来ないとも限らない、警戒を怠らず警護するぞ‼︎」
如何やらゆかり、あかりは日本政府にクリスの指揮下に入る様命令されたらしくクリスに挨拶と部隊下に入る事を伝え、クリスもまた彼女達に自分達流のチームの意義を伝え任務に当たる様に命じ、更にアルファチームメンバー全員に輸送機に生存者全員+ずんだもんを乗せて行き、そして周りを徹底して警護している中で案の定ゾンビが輸送機の音に釣られて学園内にバリケードが破壊された正門から侵入、アルファチームとデルタチーム、オメガ小隊達は事前に伝えられたor実践した此度のゾンビの対処法を行いネフィリムに変異させる事無く始末して行く。
そうして葵を含む生存者全員が輸送機に入るとクリス達は直様離陸開始の命令を出し輸送機のプロペラが回り始めた。
だが葵は本当にこれで良いのか?
姉やマキ達に後を全て任せて自分はもう日常へのうのうと戻って良いのか?
知るべき事を知らずにいて良いのか?
愚かな父が作り上げたT-Genesisをこのまま他人任せに、姉に全て押し付けて良いのか?
そんな考えが頭に過り、表情が険しくなっていた。
すると横にいた藍や目の前のずん子達は葵の考えを察しながら微笑み掛けながら話し掛け始めた。
「行きたいんですよね葵ちゃん?
なら行って下さい」
「僕達は結局送り出す事位しか出来なかった。
けれど君は違ったよ」
「葵ちゃんは勇気を出して私達を守る為に戦って来ました。
そして今、茜ちゃん達を置いては行けないと貴女は考えている筈ですわ」
「なら簡単ですよ、さっさと茜さん達のとこに行ってやるべき事、知るべき事を知って来るだけですよ」
「ウナは難しい事は東北と違って分からないけれど、葵さんが後悔とかするよりも笑って行ける方に行ったら良いんだってウナは思うんだ!」
「けど葵、行くからには約束してね。
必ず生きて帰って来る事、そして茜やゆかりちゃん達を守ってあげる事よ。
私達には出来ないけど本当に勇気がある貴女になら出来る、だから………行ってらっしゃい、葵」
「皆、お母さん………うん、行ってきます‼︎」
葵は如何やら自身の考えを皆に察せられる程表情に出してたらしく、そしてずん子、コウ、イタコ、きりたん、ウナ、部外者故に何も言えないが考えが一緒だと言う金淵、更にずんだもんのエールの表情、最後に藍からの行ってらっしゃいの言葉を受けた葵は燻っていた火が灯され、自身が知るべき事、T-Genesisに対する自身の決着、更に茜達と共に最後まで戦うと言う意志を固めて輸送機の席から立ち、今にも閉まりそうな後部ハッチから飛び降りる為に走り出した。
「ん?
あ、おい君‼︎」
護衛のBSAA隊員が気付いた時には既に遅く、葵は機体から飛び降りそのままハッチは閉まっていき皆の自身を送り出す表情がその先に見え、そして母や友、教師や2夜を共にした生存者達に見送られた葵は最後に手を振り、その直後にハッチは閉まり機体は離陸して行った。
そうして民間人が事件に首を突っ込むと言うややこしい事態が発生しクリスは頭を抱え、マキ達は予想してましたよと言わんばかりの表情を葵に向けていた。
そんな葵に茜は近付き、その覚悟を問い質し始めた。
「ええんか葵?
こっから先は更なる地獄やで?
それに葵は民間人やったんや、それなのに戦場に立つ、その意味は分かっとるのか?」
「全部分かってるよお姉ちゃん。
民間人が戦場に立つ程迷惑な事は無いって。
でも私はただの民間人じゃない、この事件の真実を知る権利がある人間なの、だからそれを行使するよ。
私の記憶の真実や、何でT-Genesisが今になって日本を、世界を脅かす事になったのか。
それに……私の父はT-Genesisの初期型をこの世に生み出してしまった、それが改造されてバイオテロに使われた、なのにマキさんやゆかりさんやあかりちゃん、レオンさんにB.Y.さん達に任せ切りにするなんて無責任過ぎるよ。
だからこそ私にはT-Genesisを根絶する責任があるよ、お姉ちゃんと同じく。
だからお姉ちゃん……もう2度と、離れ離れになんかさせないよ、私も戦う……私の意思で」
茜の問い掛けに葵は自分が決めた覚悟を全て視線を離さず口にし、それが嘘偽り無く本当に心に決めた事である事を示す。
茜はそれを聞き1つ溜め息を吐き、しかしこうなると予測出来た事を示すかの様な表情を見せた後肩を持ち、輸送機に乗る際に返却させた予備のハンドガンを再び持たせ、最早何も言わずに葵を守りながら、否、共に戦おうと決め頷いて見せた。
葵はこれらの対応から茜が自分が来る事を予め予測し、更に記憶の真実を知ろうとするとすら考えていた事を知る。
そしてそれは逆を言えば、その真実の記憶にはこの事件に関わって来る何かがあると双子故に伺い知ってしまった。
ならば尚更引けないと葵は銃を強く握り、茜に頷き返した。
それらを聞きクリスはこの葵と言う少女は民間人にありながらも真実を知る権利がある特殊な人物だと理解し、ならば自分は如何するべきか、否、此処まで来てしまったなら彼女の思いのままに行かせ、しかし無茶をさせないだけだと即時に判断しB.Y.とレオンにアイコンタクトし、彼等も同じ事を考えており3人は葵に近付き話か掛け始める。
「アオイと言ったか?
先程の会話から確かに君にはそれらの権利があると言えるだろう。
だがそれは今までの日常を捨て去ってもやるべき事なのか?
ほんの少しだけ俺達にも答えて貰うぞ」
「はい、先程も言った通りこの事件には私達の父、琴葉紅がスペンサー元総帥の理念を叶えると言う妄信から作り出されたウィルスが何らかの経緯でCLOWNの手に渡り、そして同じ思想を持つ彼等に使われてこの地獄の光景が生まれてしまいました。
なら、私達はT-Genesisをこの世から抹消する権利があります。
それに私の記憶は私が傷付かない様にとお母さんが偽りの記憶を与えてくれて今がありますが、私はもう決めたんです、その偽りの記憶に隠された真実の記憶を知ると。
そしてお姉ちゃんの態度から隠された真実の記憶の中にこの事件に関わる何かがあると双子の直感で知りました。
だからもう私は梃子でも動かないし引かないですよ。
ですので……私も戦わせて下さい、皆さん」
「だとさ、如何するよこれ?
本気で最後まで付いて来るぞクリス、レオン?」
「ならば仕方ないな、俺達が無茶しない様に監視しながら戦うしか無いな。
ふっ、一度覚悟を決めてしまった女はもう男にはその覚悟を変えられないらしいからな。
厄介な事になったなクリス、B.Y.。
全く泣けるぜ、本当にな」
クリスの問い掛けに葵は茜にしたのとほぼ同じ返答をし、最早誰にも葵の考えを変えられないとしてB.Y.とレオンが軽口を叩き、クリスも自分の妹のクレアや相棒のジルの様に葵は根底は芯が強く、1度覚悟を決めてしまえば折れる事が無いと伺い知り、もうそれ以上の問答は無駄だと知り自分達が守りながら戦えば良い、どうせ始末書が少し増えるだけだと割り切り葵の応えに切り返した。
「……分かった、ならこれ以上は聞かない。
だが無茶はするな、君は確かに戦う覚悟を決めたが民間人である事には変わりないんだ。
だから無茶をして死ぬ事は許されない、良いなアオイ・コトノハ!」
「はい‼︎」
そうしてクリス達にも覚悟を示した葵はこれから起きるCLOWN掃討作戦への参加が認められ、しかし無茶は許されないとクリスに忠告され、葵はそれに力強く返事をするとクリス達は頷き、それから全隊員達に隊列を整える様に指示を出し全隊員が隊列を整えて行く。
そんな中で葵の横をマキがすれ違い、少しその足を遅めて葵の耳に届く様に口を開いた。
「良かったじゃん、あのレオンさんと同じ位の英雄のクリスさんに根性を認められるって相当凄いよ」
「クリスさん……そうか、あの人がレオンさんやB.Y.さんにマキさん達が言っていたクリス・レッドフィールドさんなんだ…」
マキからクリスに認められた事を褒められた葵は改めて、食事の時やお風呂の際にマキ達に説明されたアンブレラ打倒に貢献し、BSAAの創立メンバーとして今なお最前線で戦う道を選び日夜B.O.W.を斃す英雄クリス・レッドフィールドの話を聞いていた事を思い出し、改めてクリスのその背中を見れば確かに様々な人が彼に憧れ後を着いて行く、そんなラクーンシティ生還者のレオンと同じ様な頼もしく勇気を与えてくれる佇まいだと感じ自分はそんな人に根比べで勝ってしまったんだと知り、ならば彼等からの期待を裏切らない様にしようと思いつつBSAA、A.B.F.の整列に合わせようとするのだった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
きりたんやずんちゃん達は戦いからはフェードアウトしましたが、物語にはまだ出番がありますのでそちらはご安心を(ずんちゃんに弓を撃たせたかった…)
そして葵ちゃんはこの戦いから抜け出さず真実と父が残した負の遺産の処分をする為闘いに残る選択をしました。
この選択により彼女の瞳は何を見るのかこうご期待下さいませ。
それでは、次回もよろしくお願い致します。
最後にアンケートがありますのでそちらの方の投票もお願い致します。
セイカさんとジェイクについて。
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何の悪戯か2人は出会ってしまう
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このまま出会わずに物語が進む