今回はタイトル通りラグエル戦となります。
どんな力を持っているかは本編にて。
では、本編へどうぞ。
ガブリエルの正体が琴葉紅と看破した葵達。
その紅は高笑いを暫くしていたがふとそれを止め、いつも座りながら通信を入れていた為再び椅子に座った。
『…ふう。
それで葵、何故CLOWNが私の死後に結成され、そして
「出来る。
先ず第1、お姉ちゃんは間違い無く
スペンサーの事を熱心に書いたり無理矢理従わせてるお母さんすら記録する位マメだから間違い無い。
第2、爆破前なら遠隔操作でも管理者権限を使って研究データを他の
第3、ラグエルの発言とお姉ちゃんの発言が噛み合わない点からお姉ちゃんが事を起こした後にCLOWN結成やT-Genesisの改良を貴方はやった。
貴方の性格上なら死んだ事にしとけば動き易いってメリットを最大限利用する筈だから。
他にも理詰め出来る点が幾つかあるけど聞きたい?」
『いいや良いよ、完璧だよ。
本当にT-Genesisの形質が表れなかった事が惜しくなる程にほぼに完璧だ、真実を知る茜と同程度に理解している…本当に惜しい逸材だ』
紅は葵の理詰めに対してほぼ完璧だと評し、失敗作の烙印さえなければと言うニュアンスの言葉を発していた。
しかし葵は逆に失敗作と見做された事を良かったと思っていた。
こんな男に評価され実験台にされるのはごめんだと言う考えがあり、また其れ等のお陰でマキ達に出逢えた為その点だけは良かったと心から思っているのだ。
『さて、では次に私が生きていた理由だが』
「そいつはウチが説明したるからもう切るわ」
『おや、ちょっと待ちたま』
『プツンッ!』
そして紅が自分語りをしようとした所を茜とレオンが通話終了ボタンを押しキャンセルさせる。
このファインプレーには葵達も無駄話を此れ以上聞かずに済んだと思い茜とレオンの行動にグッドサインを出していた。
「ナイス、お姉ちゃんにレオンさん。
それとマキさんありがとう、少し落ち着いたからもう歩けるよ」
「そう……でも葵、無茶は」
「しない、分かってるよ」
すると葵も落ち着きを少し取り戻し、自分の足で指紋認証を行い、全員がまるでコロシアムの様な造りの第1試験場の中に踏み入った(その直前に茜は全リミッター解除許可を得ている)。
すると葵は、この試験場の光景を見て茜が怖い化物から自分を守ってくれていた事を少し思い出した。
これが自身の過去を知った事に関係するかは分からないが、それでも偽りの記憶の先にある真実の記憶が浮上し始めている事を葵は感じていた。
「お待ちしてましたよ、皆様。
ガブリエルの自分語りにはうんざりしたでしょう。
私達も偶に彼の自慢話を聞き流して会議を進めてた時がありましたのでお気持ちは分かりますよ」
するとその真ん中に声から判別出来たラグエルの姿があった。
そのラグエルはゆっくりと葵達の方を向き、それと同時に不要になった仮面を脱ぎ捨てその容姿を見せた。
ラグエルの仮面の下は淡麗なアジア系、しかも中性的男性の容姿をしており、一度見れば忘れそうに無い容姿をしていた。
そしてその容姿は、B.Y.や『アルファ』達のみならずほぼ全員が知っている顔だった。
「お前は…確か中国の政界に影響力を持つ一家の当主で、BSAAの資金提供をしているスポンサーの1人……『蘭白龍』‼︎」
「嘘、確かあの人次期政界の高い役職入り確定とか特集を組まれてた人でしょ⁉︎
何でそんな人がテロリストに⁉︎」
ラグエルの正体…それは中国の次期政界入りで上手く行けば国のトップになると噂され、BSAAの資金提供をしているスポンサーの1人『蘭白龍』だった。
その人柄はTV特集番組で取り上げられた際は誠実の一言でバイオテロを許さない側として世界に知られた人物である。
そんな白龍がCLOWNのメンバーなのに葵やマキ達は驚きを隠せずにいた。
「ふふ、当てて上げましょうか?
こんな人がテロリストに加担するなんて信じられない、でしょう?
…ふっ、私もこの世界はダメだ、作り直す必要があると考えてたんですよ、かなり前から」
「BSAAに資金提供しながらバイオテロに加担、まるでトライセル社だな。
アンタも結局そう言う口だった訳か‼︎」
白龍がかなり前から今の思想を抱いていた事を明かすとB.Y.が
すると白龍は遠目をしながら独白を始めた。
「マッチポンプ…確かにそうですよね。
BSAAに資金提供する者がその傍にバイオテロを行うなんてその一言に尽きますが…私にもあるんですよ、この世界が嫌になる理由が。
私は確かに一見すれば裕福に見えましょう。
しかし、その実は周りは敵しかいない。
家族すらも権力にしがみ付く余り私の命を狙った……そんな世界の中で何もかもが意味が無い、こんな欲深き世界に存続する意味があるのか……そう考えると虚しくなっていたのですよ」
白龍は如何やら葵やマキ達の思う様な恵まれた人間では無く、周りが敵しか居なかったと言う彼の言葉を聞き頼りになる人間が居らず、家族すらも敵ならば……。
表には出さずとも荒んだ感情に満たされるのは無理が無いと感じると葵は思ってしまう。
更にセイカも自分と同じ様に親にすら愛されない事を理解し、ただ違いがあるならば表舞台に立てたか否かの違いだけ。
彼が裏の舞台に元から居れば自身と同じ道を歩んだとセイカは思いながらも銃を構えていた。
そして更に独白は続く。
「そんなある時、私はガブリエル、琴葉紅と接触しました。
T-Genesisによる世界の再編、欲深き者達を一掃し人類全てが高次の進化を遂げさせる。
それを聞いた瞬間…私の心は彼の目的の達成した先に興味が湧きました。
本当に今の人類は進化に足り、欲を捨て去る事が出来るのか…そう思うと、その答えが知りたくて仕方が無かったですよ。
だってこの世界にはもう興味が失せてしまったのですから。
……まぁ、紅がこの状況でゲームをし、貴方方に反撃の余地を残す脚本を書いてその通りに計画を進めるのには疑問しかなかったですがね。
例えその理由が、欠落者の葵さんの再評価やROICE学園生の評価をやる為でも、ね」
「……はっ?」
白龍は自身がこの世界には既に諦念しか無く、紅が示した世界の先にしか興味が無いと話した。
その証明こそがウィルス完全適応者たる赤き眼、そしてラグエルと言うコードネームだったのだろう。
だが葵やマキ達はその先の言葉、葵の再評価と言う点は兎も角としてROICE学園の名が出た事に一抹の不安が過り、エイダ等はROICE学園やその周りに点在する戦福地候補からある仮説を立てており、それが現実だと確信を持つに至った。
「可笑しいと思いましたよね、ROICE学園の周りに私達の潜伏地候補が点在していた事に。
その理由は簡単ですよ。
ROICE学園の設立、この資金巡りや立地にはCLOWNが根深い所まで関わってたからです。
よって紅の言葉を借りるならあの学園やその周辺は実験場でありT-Genesis完全適応者を探し出す為の土壌でもあったのです」
「マジ…なの…⁉︎」
白龍は葵、マキにとって衝撃的な独白を開始した為2人は驚き、エイダ達は矢張りかと予想通りの答えが出た事にそれらを淡々と聞き、しかしB.Y.とデルタ4『アルファ』と茜、レオンとシェリーはその言葉に対し静かな怒りを燃やしながら睨み付けていた。
「はい、ただその学園に葵さん、貴女が入学して来たのは紅にとっては想定外だったらしく、この8年でT-Genesisの形質は表れたのか、能力値は上がったのか再評価すると言い出したのですよ。
まぁ、私にとってみれば彼のその行動は科学者気質な物の為理解しかねましたよ、余りにも効率が悪い上に反撃の手を許し過ぎてるのですからね」
そして白龍は独白を続けた結果、ROICE学園とその周辺自体が実験場であった事を知り葵やマキの手に力が篭り始めた。
そんな下らない理由で学友や近所の叔父さん達が死んでしまったのか、自分達をモルモットにしか見ないその余りの身勝手さに怒りが頂点に達し掛けていた。
そしてレオン達は矢張りテロリストの思考など理解出来ないとその考えを心の中で真っ向から否定しながら陣形を組み白龍を囲もうとした。
「さて、お話は此処までにして戦いましょうか。
貴方方の正義と私の思想、それは相容れないのですから。
では改めて自己紹介しましょう。
我が名は蘭白龍、コードネームラグエル。
雷を操る力を見せて差し上げましょう!」
『グジュグジュ、バチィィィィ‼︎』
そんな中白龍は最後にレオン達と自分は相容れないと宣告した瞬間、右腕を変異させて雷を操ると言うその力を見せ付けるが如く右腕に電気を蓄電させ何かを撃とうとしている光景をマジマジと見せ付ける。
「コイツはまさか…ヤバイ‼︎」
するとデルタ4が何かに勘付いたのか全員の前に出てレールガンを構えチャージを開始し、「早くしろ!」と呟きながらチャージ完了するまでの時間を焦っていた。
そして蓄電率100%になった瞬間デルタ4はレールガンを放ち、それと同時に白龍も同様の荷電粒子砲、レールガンを生身で放ち、2つのレールガンの弾はそれぞれが磁気干渉を引き起こし射軸がぐにゃりと曲がり、白龍の放った物が天井に、デルタ4が放った物が第1試験場の壁に当たりそれぞれをその威力で爆発させた。
更に全員その干渉された粒子砲の威力に吹き飛ばされ、その上天井からは巨大な瓦礫が丁度良く全員を分断してしまい半分ずつが瓦礫を挟んで白龍側と壁側に分かれてしまう。
その内訳はレオン、マキ、茜、葵、エイダが白龍側、『アルファ』、シェリー、B.Y.、デルタ4、セイカが壁側に分断されていた。
「全員無事か⁉︎」
「ああB.Y.、こっちは無事だ!
さて、面倒な相手をこっちで引き受けるか、泣けるぜ…!」
B.Y.とレオンが互いに分断された側の無事を確認し合い、レオンは何時もの皮肉を口にしてレールガンの衝撃で舞った埃を払う白龍をこの面子のみで相手する事となり茜の力が攻略の鍵かと思い茜を一瞥し、茜も頷いていた。
「あのレールガンは脅威的過ぎる、如何したら……⁉︎」
『ガチャッ』
「…これ、デルタ4さんの!」
葵は白龍の放ったレールガンに脅威を感じ、如何すれば良いか考えようと足を動かした所、自身の足元にデルタ4が持っていたレールガンと予備弾薬が転がっている事に気付き手に取った。
如何やらデルタ4はレールガン同士の干渉、そして天井等に直撃した衝撃でレールガンを予備弾ごと手放してしまったらしく、それが偶然葵の足元にまで飛んで来たらしかった。
白龍は葵のその運の良さに感心しつつ懐からスイッチを取り出しボタンを押した。
すると瓦礫の向こう側からB.O.W.の鳴き声が響き、葵達は白龍がこの部屋にB.O.W.を解き放った事を理解する。
「彼方の皆様が手ぶらにならない様にこの施設で管理中のB.O.W.と戦わせました。
此れで向こうから京町セイカ参上、とはなりませんのでこの5人で戦う様に。
それから葵さん、そのレールガンは上手く活用して下さい。
でないとーーー」
『ズダダダダダダダンッ、バチバチィ‼︎』
白龍が葵に向かって向こう側からの援護やレールガンを上手く使う様に言い放ち、余裕綽々な態度を見せた所を茜が
「ーーこの様に此方にはバリアがある為レールガンを当てなけれはこのバリアは消せない上にバリアが消える時間は約2秒、それまでに血清弾を当てて下さい」
「余裕綽々な態度だな、俺達ではお前に勝てないから弱点を晒す…此れもゲームの一環か?」
白龍の自らの弱点を晒す姿勢にレオン達は此れもゲームの一種かと思いながらその態度に不快感を示しながら銃を構える。
するとレオンの言葉に白龍は首を横に振り、1度全員、特に葵や茜、マキを一瞥しながら口を開いた。
「いえ、此れは紅の脚本には無い物ですよ。
そう、此れは私個人が貴方達、特に真実を知りなおこの場に立つ葵さんやそれを支えた方々に少し思う所があり、その思う所を証明して欲しいからこうして話しているのですよ。
自分が不利になる様な情報も……最も負ける気など無いから、と言う理由が無いと言うと嘘になりますがね。
さあ皆様、どうかこのテロリスト風情を倒して下さい、今が最大のチャンスですよ…」
白龍は独自に思う事があり葵達にそれを証明する様に話し、そして電撃を全身に放ちながら完全な戦闘態勢に入り、レオン達との戦いに移り始めた。
そして葵やマキは人生初となる人間の思考や知能を持ったB.O.W.と呼べるウィルス完全適応者との戦いに不安が少々あったが、2人は近くに居た互いに見合い、互いが不安を抱きながら此処に居るのだからしっかりせねばと思い何時もの様にB.O.W.を倒すのと同じと考えを改めてマキは特別に作ってもらったスラッグ弾式
「…ふう、さて、ウチのやる事が多くてちょい辛いけど、葵達のために頑張るしかあらへんな…!」
そんな2人をフォローする様に茜が近くに立ち、レオンとエイダが必然的にコンビの形になり陣形を組み白龍に銃を構えていた。
そうして様々な真実を受け止めた葵はCLOWNのNo.IVラグエルと戦闘に入る事になり、リッカーG達やエクスシアを相手にする以上の気を引き締めながらレールガンのチャージを開始するのだった。
「さあ行きますよ‼︎」
「ッ‼︎」
先ず白龍が先に動き、再びレールガンを放つと葵も合わせてレールガンを放ち、再び2つの荷電粒子砲は干渉し合い射軸を捻じ曲げ、今度は両者共に巨大な瓦礫を削りながら斜め上に飛んで行き、再び瓦礫がB.Y.側に落ちて来る事態になった。
一方のB.Y.達はこの瓦礫には巻き込まれず、逆にエクスシア等が巻き込まれ圧殺される事になり少しラッキーな事態が発生していた。
「合わせるのは上手いですね、ではこれは如何ですか!」
『えっ、うわ⁉︎』
するとレールガン同士の干渉による衝撃で目が眩んだ葵とマキの背後に白龍が超スピード、しかも足に磁力を発生させて茜やセイカのスピードを上回る速度で回り込み、電撃を帯びた左腕を振るい2人を叩こうとしたが、白龍の言葉が聞こえた為ギリギリ前転で回避し、マキは其処から訓練により身につけた技術により直ぐ様白龍の方を向き
しかもバリアになる程の電圧を身に纏っている為レオン達はキック等の格闘技が繰り出せない為かなり厄介な敵だと感じていた。
「確かにレオンはん達は無理やけどウチなら行けるで‼︎」
「来ると思ってましたよミカエル、いや茜さん‼︎」
そんな白龍に対して茜はウィルス完全適応者、しかも初期型とは言え同じT-Genesisに適応した自身の耐久性を活かして電磁バリアによる電圧を無視しながら『アルファ』から仕込まれた独自の格闘技を繰り出し、それを予測していた白龍は異形化した右腕も合わせてそれに対応し、パンチやキックを受ける毎に電撃を帯びた八極拳をによる打撃や蹴りを浴びせ、更に異形化した右腕からはレールガンではなく超高圧スタンガンを茜に浴びせ麻痺を狙う。
「これなら如何かしら、坊や!」
するとエイダが2人の間を縫って白龍にクロスボウの矢を放つ。
しかし白龍は矢如きは電圧で焼き切れる為脅威にならないと判断して茜に攻撃を続行……しようとしたが、その鏃に炸裂弾が仕込まれている事に気付き直ぐ様大きめの回避行動を取った。
「中々やりますね、エイダ・ウォン…!」
白龍は幾ら電磁バリアで守られていても爆発その物は守れない為第二の弱点として熟知しており、彼はこのエイダの一連の行動で見せた何重にも及ぶ罠(避けなければダメージ、軽く回避すれば茜の爆発すら気にせず全力攻撃によるダメージ、更に葵のレールガンの狙撃等)に舌を巻いていた。
「今ッ‼︎」
『バチバチ、ズダァァァァァァァン‼︎』
「ッ、チィ‼︎」
更にその大きな回避行動の隙に白龍の懸念していた葵のレールガンが放たれ、白龍にこれが当たり掛けたがこれに白龍も想定していた為回避を行いその人間の肉眼で捉えられない弾丸を避けた。
すると其処に再び茜がやって来て無言の全力ボディブローや首、鼻、耳を狙ったパンチに男の急所たる睾丸に向かって全力のキックを電磁バリアによるダメージを無視しながら僅か1秒の間に全て叩き込み白龍に明確なダメージを与えた。
「ッ、迂闊ですよ茜さん‼︎」
『バチバチ、ズダァァァァァァァン‼︎』
「ゴフッ‼︎」
しかしその接近戦に対して白龍は睾丸へのダメージ等に脂汗を流しながら右腕を茜の腹に当てて、ゼロ距離でレールガンを撃ち込み茜は腹に大きな風穴を開け、吐血し風穴からも血を大量に流しながら吹き飛ばされてしまう。
「アカネ‼︎」
「お姉ちゃんッ‼︎」
「茜ッ‼︎」
その光景を見たレオン、葵、マキが叫び吹き飛ばされた茜の方を向く。
すると茜は直ぐ様受け身を取り、風穴が開けれた腹はその場で高速回復と再生が成され、服までは流石に戻らないが綺麗な素肌のお腹に戻りながら全員に話しかけ始めた。
「…心配すんなや‼︎
ウチもウィルス完全適応者や、これ位のダメージは如何とでも回復出来るで!
それよりマキはんウチの事を初めて茜って呼んでくれはったなぁ、これはウチもマキはんの友達認定かな!」
「…バカ‼︎
んな事より戦闘に集中しろよオメガ1‼︎」
茜は再生し切ったお腹を叩きながら大丈夫だと言い放ち、更にマキが初めて茜をフルネームでは無く名前で呼び捨てした事に茶化しを入れてシリアスな空気を壊した。
それに対してマキは照れ隠しか茜をまたオメガ1と呼び戦闘に集中しろとブーメラン気味な発言をしていた。
「(……にしてもレールガンの直撃、思ったより『痛かった』わ。
しかも電磁バリアを無視しながら僅かなダメージを蓄積しながらの大幅再生を余儀なくされはった……こりゃあウチにとってかなり『相性』が悪過ぎる相手やな……レールガンは頭以外に受けれて後3、4発と言ったとこか。
此れは早々に決着つける様に動くしかあらへんな…)」
しかし茜は電磁バリアを無視しながら格闘を行ってた関係でダメージを僅かずつではあるが蓄積され、其処にレールガンの一撃を受けてしまい自身の中でレールガンの様な物を受けたら再生不可な頭(脳)を論外として其処以外の何処かを受けられて3発か4発しか受けられず、それ以上はウィルス完全適応者である自身の体でも耐え切れないと判断を下す。
そしてこの『相性』の悪い相手に対する攻略法は葵のレールガンしか無いとも考え、白龍の攻撃をギリギリ回避しながらリロードをする葵を援護する為に再び電磁バリアを無視した格闘戦を仕掛けに行くのだった。
「(お姉ちゃんはああ言ってたけど、多分お姉ちゃんは痩せ我慢している!
あのバリア無視のダメージを蓄積しながらのレールガン直撃を耐えられる回数は多分3回か4回の筈……なら私が何とかこのレールガンを当てないと‼︎)」
その葵も双子故か茜とほぼ同じ思考に辿り着いており、矢張り自分がレールガンを当てるしか打開策は無いとして白龍の攻撃を避けつつレールガンのチャージを始め、彼の僅かな隙を狙う為にその隙を見つけようと構えながら気を窺っていた。
「あら、ならお嬢ちゃん達のお手伝いをしようかしら?」
「チッ、また…‼︎」
すると再びエイダが茜と白龍が格闘戦をしていた瞬間を狙いクロスボウを放ち、白龍はまた同じ炸裂弾仕込みの物だと見抜き回避行動を取った。
すると今度は葵が攻撃するのではなく茜から攻撃を開始して先程と同じく急所狙いの全力の一撃を更に多く叩き込み白龍を蹌踉けさせた。
「また、同じ事をっ‼︎」
しかし白龍はウィルス完全適応者の耐久力を活かし再び茜の腹に右腕を当ててレールガンを放とうとした。
すると………茜は不敵に笑い白龍の肩を持ち放そうとしなかった。
これらの意図に白龍は僅かに思案し、そしてその答えたる葵を見た。
其処には葵が『茜が巻き込まれるかもしれないのにレールガンの引き鉄を引こう』とする姿が映った。
これがこの双子が何も示し合わせをせずに思考の一致で合わせた最適解、茜の耐久力を信じてレールガンを撃ち込むと言う1手であった。
「しまっ」
「今や‼︎」
「ッ‼︎」
『ズダァァァァァァァァンッ‼︎』
そして葵は茜の合図でレールガンを放ち、その立ち位置関係でレールガンの直撃ギリギリを茜が避け、白龍はレールガンの直撃を受けて電磁バリアが相殺された上に茜の様に身体に風穴が開き再生を始めさせざるを得なかった。
「これで、終わりや‼︎」
レールガンの余波で上着がほぼ破けピンク色のブラが露出するのも気にせず茜はレールガンでお釈迦になる寸前の改造AK、更にマキがカスタムショットガン、レオンがセンチネルナイン、葵もUMPに武器交換しそれぞれ装填された
「ぐっ、うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
白龍は四方八方から
これにより葵達は確信した。
自分達がCLOWNのラグエル、白龍と言うウィルス完全適応者に勝利したと言う事を。
「この醜い化物共が、さっさとくたばりやがれ‼︎」
一方その頃、瓦礫の向こう側に居たB.Y.達はレールガンを葵達の方に手放してしまった……と言うより、立ち位置的にレールガンが自分毎白龍達から離れてしまうと判断しわざと手放したデルタ4の一言を最後にB.O.W.(但しエクスシアは瓦礫で潰された分しか居ない物量戦)を制した。
「レールガンの音が止んで銃声が響いた…となれば」
『『ザザッ』此方地上部隊、2時間経過したが隊長達生きてるか?
死んでるなら返事するなよ?』
「生きてるぞ。
それに……如何やら丁度良くCLOWNのNo.IVをレオンや葵達が斃したみたいだ」
するとB.Y.の通信機に地上のデルタ5から通信が入り、2時間経過した事を伝えて来る。
対してB.Y.は中での戦いが全て終えた上で生存を報告し、N2爆弾設置はしなくても良い事を地上に残った全員に示唆させた。
此れにより
此処までの閲覧ありがとうございました。
ラグエル、蘭白龍は茜やセイカさんみたいな完全身体能力特化型のウィルス完全適応者には相性が悪い(ライナスもそのタイプでしたが彼方は遊んでた為付け入る隙が大きかったです)為茜ちゃんもかなりダメージを受けましたが、デルタ4のレールガンを使った葵ちゃんとの示し合わせ無しの双子の思考一致で漸く地に沈めました。
さて、彼が何を思っていたかはまた次回に。
次回もよろしくお願いします