遂に、終盤への幕が上がる時が来ました。
此処まで書くのが長かった様な短かった様な……兎に角後はこのまま走り切るのみとなりました。
どうか皆様最後までよろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ!
クリス達が席を外してから30分後、アルファチームとA.B.F.隊員全員が集まり後はゆかりとあかりの2人が『用事』を済ませるだけとなった。
「…皆様遅れてすみません、結月ゆかり、紲星あかり只今戻りました」
「…『用事』はもう済んだのか?」
「はい、もうバッチリ。
後はこの場所を調べて撤退しましょう!」
其処にゆかり達が戻り、『用事』が済んだと話し残る作業を終わらせて撤退すると口にしていた。
しかし…クリス達マグナと戦った者達は気付いていた、ゆかり達の目の周りには涙の跡が残っている、つまりそれ程泣き疲れてしまったのだと。
「そうだな……ならこの潜伏地候補を確かめるぞ‼︎
それから先程も言った通り俺達はコードネームウリエルの処断もした、これより彼の遺体を回収し、そして全てが終われば直ぐに撤退するぞ‼︎
……ゆかり、あかり、少し休んでいろ、疲れただろう?」
「分かりますよね……では、少し休ませて頂きます」
「ごめんなさい、予想以上に疲れちゃいました…」
クリスは全員に潜伏地候補の洗い出しとウリエル、マグナの遺体回収を命じた直後ゆかり達に休む様に告げると2人は建物の壁際に凭れ掛かり休んでいた。
クリス達はこの時点で気付いていた、彼女達は気丈に振る舞っているが精神的にも肉体的にもかなり参ってしまっていると。
「(無理も無いよな…血が繋がってないとは言え親父さんを撃っちまったんだからな…)」.
「(…彼女達を休ませる為にも手早く作業を終わらせなければならないな)」
カルロス、クリスがそれぞれの考えを心の中で浮かべ、ジェイクやビリーも似た意見を思い浮かべて作業を直ぐに終わらせ駐屯地へ撤退するべく自身達も作業に参加するのだった。
その間ゆかり達は泣き疲れた自身の身体を癒す様に月明かりと星が煌めく夜空を見上げるのだった。
そして結論から言えば、この潜伏先もまたダミーであったが何もなかったか。
恐らくトラップはケルビムその物だったのだろうと考え、ゆかり達を支えマグナの遺体を丁寧に運びながら輸送機に乗り込み消費した血清弾含む武器弾薬の補給に向かうのであった。
時刻はAM:0:07、バイオテロ発生から約3日が経過し、タイムリミットも3日となった瞬間であった。
そして駐屯地に辿り着いたクリス達はレオンとシェリーを見つけ駆け寄った。
如何やらレオン達側も葵の負担やラグエル、白龍や施設内で使った武器弾薬補給の為に戻って来ていたらしい。
「レオン、シェリー、戻って来ていたのか!」
「クリスも戻って来たのか。
ああ、武器弾薬の補給と、アオイが想像以上に厄介な物を見つけたから精神的疲労を考慮してな…」
「こっちも似た様なもんだ。
潜伏地候補は全部空振りだったが、エクスシアの進化したケルビムとか言う最終形態のB.O.W.やコードネームウリエルの戦闘で武器弾薬が心許無くなったまっただけじゃなくゆかり達とウリエルが、な。
兎に角色々あって一時撤退だ」
「そう、ユカリ達も…」
レオンとクリス達はそれぞれの起きた事を簡潔に共有すると何方も一部に負担が掛かり過ぎた上にCLOWNメンバーやB.O.W.との連戦で弾薬が尽き掛けたのを把握し、どちらも本当に似た様な事があり撤退したと感じ、本格的情報共有はこれからする為詳細は何方も伏せていた。
「お話中失礼するわねレオン、それとクリス・レッドフィールドさん?」
「お前はエイダ‼︎
それにセイカ・キョウマチ、何故此処に居る⁉︎」
「待つんだクリス、彼女達は如何やらクライアントの依頼でT-Genesisの見極めをしに来て、次いでに事件中は此方に協力すると約束してくれている。
それで2人共、そっちのお偉いさん達のご機嫌は如何だった?」
すると其処にエイダとセイカがやって来て思わずクリスは銃を向けジェイクは警戒するが、レオンとシェリーがそれぞれを押さえ2人が今事件中は協力者として動いてくれていると話してその場を収める。
その次いでエイダ達のクライアントのご機嫌をレオンが聞くと、エイダは懐から何かをレオンに投げ渡した。
それはT-Genesisサンプルと茜、葵の血液サンプルだった。
「喜ぶべきね、私達のクライアントに今し方追加で入った新型B.O.W.も含めて話をしたらT-Genesisの商品化は割りに合わない、リスク管理が大変だから抹消する様に、との事よ」
「だからそのサンプルはそれぞれお返しさせて貰うわ。
……まぁ、新型のケルビムだっけ?
アレの情報が無くても上層部は抹消に舵切りしたと思うけどね。
こんな代物なんかあっても損しかないし」
如何やらエイダとセイカのクライアント、H.C.F.もT-Genesisは商品化不可能と判断を下し、抹消命令を2人に出した事をレオン達は知る事となった。
しかしクリスはエイダと協力する事に複雑な心境を持つ為手放しに喜べずにいた。
それを察してるレオンは自身達が掴んだ物をクリスに伝え始めた。
「クリス、エイダと協力するのが不服だと思うなら少し聞いて欲しい。
1年前の
「何、レオンそれは如何言う事だ⁉︎」
「それをこれから彼女達を交えて説明する。
互いの情報共有も兼ねて、な」
レオンは1年前のバイオテロでネオアンブレラとして活動したエイダとこの場に居るエイダは別人だったと告げ、クリスは当然此れに驚き詰め寄る。
そしてレオンはエイダ達を交えた情報共有をすると話しまたこの場を収め、そして情報共有に入らせて行くのだった。
時刻はAM:1:00、乙女の肌荒れが気になる時刻にクリス、レオン、ジェイク、シェリー、エイダ、B.Y.、『アルファ』、更に葵、マキ、茜、ゆかり、あかり、そしてエイダとセイカが1つのテント内に集まりプロジェクターにそれぞれが集めた情報をタブレットと繋いで映して行く。
「では情報共有に入る。
先ず東地区だが、此方の潜伏地候補は全てハズレだった。
どれもこれも部下を巻き込み兼ねない罠が仕掛けられており、これを何とか解除し犠牲者0で俺達はビリー、カルロス、ジェイク、そしてゆかりとあかりの少数精鋭で最後の場所に向かい、其処でエクスシアの進化形態にしてネフィリムから続くB.O.W.の最終進化形態、ケルビムと戦闘になった」
「…まさかエクスシアでさえも厄介なのにその上が存在するとはな」
先ずクリス達の方から説明が入り、其処で重要な部分としてエクスシアの進化形態ケルビムが出現し戦闘になったと話した。
此れにはレオンやB.Y.達もエクスシアの時点でスーパータイラントクラスの戦闘力があり、
「しかも野郎は言葉を話して如何もプラーガの支配種遺伝子を覚醒させたが自分は新人類に成り切れなかった奴ってほざいた上に、その戦闘力もバカかと思う位高くてスピードはウィルス完全適応者クラス、更に耐久力も血清弾数十発を叩き込んでやっと殺せたマジな化物だったぜ」
「人語を解して話すだけじゃなくてそんな戦闘力が…?」
「…厄介極まる話だな、そのケルビムは」
ジェイクが更にケルビムの詳細を話すと遭遇しなかったレオン達側はその戦闘力や知能に脅威的な物を感じ、
但し、自分達が見た資料等を除けば。
「そしてケルビムとの戦闘直後、俺達はCLOWNのメンバーの1人、コードネームウリエル、アメリカ統合軍元准将にしてとあるPMCの設立者、そしてユカリ、アカリの養父だったマグナ・グラスホッパーが襲撃して来た」
「えっ、マグナって人ゆかりさん達のおとんやったんか⁉︎」
更にCLOWNのマグナが襲って来た事に驚くレオン達だったが、更にマグナがゆかり達の養父と知り茜、更に葵とマキ達は驚きゆかり達を見る。
そのゆかり達の反応は只々苦笑しかなかった。
「話を戻そう。
彼はラクーンシティ事件とテラグリジア・パニックが原因となりCLOWN入りをし、その後はこのバイオテロを最後にし此れまでにバイオテロで死んだ者に
結果から言えば俺達はユカリ達と協力し合いこの人物の処断に成功した……だが、結果的にユカリ達には養父とは言え親殺しをさせてしまった…」
「良いんですよクリスさん、アレは必ず私達がやるべき事でしたから」
「ゆかりさん…」
更にクリス達側にマグナがやって来た事、更にマグナがゆかり達の養父だったと知った葵やマキは悲痛な目でゆかり達を見るが、ゆかり達は泣き跡がまだ残る顔で苦笑し気にしない様にと話すも、それは何処か痩せ我慢をした物だと葵やマキ、更にほんの少し接しただけの茜にすら分かりやるせない空気に包まれていた。
「……東側の状況は理解した。
次は俺達西側の方を情報共有する。
俺達は初めに潜伏地候補の自然公園を探索し、其処で
更に潜入する際にエイダとセイカが合流、クライアントがT-Genesisの抹消が永久封印か見極める為に同行を願い、更に見返りにこの事件中の協力を約束してくれた」
「因みに最後は葵ちゃんの鶴の一声で決まったんだよね〜。
いやぁ、お姉さん達は嬉しかったなぁ〜。
効率的だからって打算もあるけど私達を信じてくれて」
次にレオン達側の情報共有が始まり、最初の潜伏地候補の調査でいきなり予備活動拠点を見つけた事やエイダ達が其処で合流し、協力関係となった事をクリス達は理解する。
「いきなり予備活動拠点を見つけるとか持ってんな、流石はラクーンの生き残りさんってとこか?」
「確かに俺達は何か持ってたなあの時。
だが潜入する際に不可思議な部分が起きた。
それは、琴葉茜、琴葉葵両名の指紋が既に登録されていた事だ。
此れには俺達も驚き茜に説明を求めたが、見た方が早いとされ、メンバーはレオン、俺、エイダ、『アルファ』、デルタ4、マキ、セイカ、そして茜と葵の組み合わせで中に入ったんだ」
「えっ、敵の予備活動拠点で葵さん達の指紋が登録されていた?
一体何故なんですか?」
ジェイクが茶化す中でB.Y.も何か運を持っていたとし、更に潜入メンバーの組み合わせを話す…が、その中でやはり欠かせない敵の予備活動拠点で茜と葵の指紋登録されていた事を切り出し、あかりは何故登録されていたかを確認して来る。
「それは如何やら彼女達は
そしてT-Genesisは無論
あかりの疑問に『アルファ』が少し答え、更に
そして葵達が其処で生まれた事も開示する。
「話を戻して、俺達は施設に潜入した時コードネームラグエル、蘭白龍にこれを既に感知されていて数多くのトラップを突破しながら前へ進んで行った。
そしていよいよ奴が待つ第1試験場と資料室を繋ぐ連絡通路に着いた俺達は研究資料やその他の資料を漁る為に資料室へ入った。
其処で俺達……いや、アオイは真実を知る事になったんだ…」
「真実……」
レオンはその後の端末を話し始め、ラグエルが蘭白龍と言うクリスも知るBSAAスポンサーの1人と聞き驚くも、更にその先の葵が知った真実と聞きゆかり達は何か嫌な予感を感じ葵を見つめていた。
「アオイ、もしもお前の口から」
「大丈夫ですよレオンさん、私は向き合うって決めましたから……皆さんに言って置きたい事があります。
私琴葉葵と双子の姉、琴葉茜は
つまり……私達は、生まれながらにしてB.O.W.と同様の存在みたいだったんです。
ただ私は、思った様な結果が出なかったから失敗作、
レオンが気が重いなら自分から言おうとしたが、葵は自分から言う道を選びそして東側に向かっていたクリスやゆかり達に遂に告白した……自らと茜の出生の秘密、何故茜がウィルス完全適応し、双子の妹にその力が無いのかを示す最大の事実を。
『………』
これを聞きクリス、ジェイク、そして特にゆかりとあかりは絶句し、こんな真実があって良いのかと言う怒りか、困惑か、いずれにせよ現実離れした感情を抱いていた。
だがプロジェクターに映された資料には同様の事が書かれており、これが否が応でも真実であると示していた。
「でも、葵は葵だから。
ゆかりんやあかりちゃんが良く知る葵以外の何者でも無い、だから……2人も葵に何時も通りに接してやって」
「ウチからも頼むわ。
あんさん達が知る葵は間違い無く普通の人間の葵やから。
どんな生まれ方をしても人間やって吠えたんやで葵は、だから…頼んますわ」
だが其処にマキと茜がフォローを入れ、琴葉葵は皆が知る葵以外の何者でも無いと告げゆかりやあかりも自分達が知る葵以外は知らない為、お互いの中で葵への態度はこのフォローの時点で決まっていた。
「…そうですね、葵さんは葵さん。
その事には変わり無いですね」
「だったら私も何時も通りワイワイやるべきだと思いますね〜」
「ゆかりさん、あかりちゃん……ありがとう……!」
ゆかりとあかりの言葉に心の重りが幾分か取れたのか、葵は涙を滲ませながら2人に頭を下げて礼を述べていた。
マキと茜もホッとしたのか笑みを浮かべ胸を撫で下ろしていた。
「オホン!
で、俺達は蘭白龍をその後に撃破したんだが…その前後にCLOWNのリーダーガブリエルの正体が判明した。
それは琴葉紅だ。
如何やら茜の銃撃直後に執念でT-Genesisを自らに打ち込み蘇生、完全適応してT-Genesisを回収しつつ逃げ出したみたいだ」
「琴葉紅……成る程、茜さんがそれらを話したがらなかったのは
「理解が早くて助かるわゆかりはん」
次にB.Y.が白龍と戦い撃破した前後に琴葉紅=ガブリエルが判明し、それを聞き皆腑に落ちた部分が出来ていた様で、更に茜が頑なに話さなかった理由も葵を傷付ける
「そして、奴が書いた日記や研究データを
その中で残りのCLOWNメンバーが分かった。
先ず紅は確定として次にゼラキエル、ラファエルがフォン・レティシアとヨナ・レティシア兄妹だった」
「レティシア家だと⁉︎
それを本部には連絡したのか⁉︎」
「ああ、蘭白龍を含めて中国とロシアの当事者一家に尋問中だ。
だがレティシア家の方がのらりくらりしててな…マグナやライナスを引き合いに出してそいつらが2人を利用しただの、あの2人はそんな事はしないとほざいてやがる。
お陰で尋問は難航中だよ」
更にB.Y.は自身等が得た情報からレティシア家兄妹も関わっている事を知りクリスは驚き
対応は如何しているかを問う。
するとB.Y.はレティシア家がのらりくらりとしたり他が悪いと思考停止して難航中とはなし、マグナが悪いと言われた瞬間ゆかりとあかりは殺気全開になり隣に居たジェイクに「堪えろ」と言われ渋々引き下がっていた。
「それにしてもメキシコ麻薬カルテルにアメリカ統合軍元准将、中国政界の要職入り確定人材にレティシア家兄妹……どんだけ豪華グループなんだよCLOWNは」
「オマケにリーダーは本来死人ですよ死人。
蘭白龍やレティシア兄妹が情報操作しつつお義父さんが闇市場を押さえて必要なものを取り、レティシア兄妹とライナス・メルディセクが資金調達しつつ地下に潜ってたからこそ研究が進み、また高性能監視衛星を管理してたりするレティシアや白龍だからこそ情報戦が強かったと…色々繋がりましたね」
そうしてジェイクが死人がリーダーで世界中で有名株が勢揃いな組織に皮肉り、ゆかりも事実としてこのメンバーだからこそ分かった事、資金繰りもB.O.W.調達も全て上手く行っていたと冷静に分析し、全員その手腕には脱帽をしていた。
「で、オマケに分かった事で1年前のネオアンブレラが起こし、シモンズが主犯になったあの事件。
あの事件でクリスが追っていたエイダは偽者で、本名はカーラ・ラダメスと言う女だったらしい」
「カーラ……それが俺の部下達や大勢を死に追いやった……」
「んでそうなるとあの事件背景は複雑化して、シモンズはエイダに執着していた。
更に偽エイダが居た。
此処からは推察だが、カーラはシモンズにエイダに仕立て上げられた事を恨み復讐を決意、其処からネオアンブレラ立ち上げやC-ウィルスを使ったバイオテロを画策し、結果黒幕はシモンズとカーラの両名になる……違うか、エイダさん?」
そしてレオンが1年前の事件の話を始め、クリスが追っていたエイダはカーラ・ラダメスと言う別人だった事を伝え、クリスはあの最後の時までにエイダに抱いていた憎しみはカーラと言う人物に向いていたと再認識する。
そしてB.Y.が推察で黒幕はシモンズとカーラのそれぞれになると口にし、エイダに確認を取るとそのエイダものらりくらりし、レオンが「泣けるぜ」と漏らし会議が次に進む。
「さて、
更にガブリエル、紅は何故か現在の
更に現在時刻はAM1:30を回った。
しかし残りタイムリミットは3日になりはしたがそれでも
クリスや他の皆は反対意見は無いか?」
そして最後にB.Y.が時間も遅く、こちらの手が効いてない、後手に回っていない事を考慮して最終決戦を明日にすると話し、反対意見が無いかを募るが全員特に無く手を挙げる様子は無かった。
「…OK、じゃあAM8:30まで全員英気を養う様に‼︎
明日は最後の戦いになるだろう、それまでに身体と心を休め、そしてこのバイオテロを俺達の手で終わらせるぞ‼︎
以上、解散‼︎」
そしてクリスの最後の激励を込めた挨拶をし、全員立ち上がり(一応エイダとセイカ、ジェイクも合わせて)敬礼を行いプロジェクターの電源を切り解散となった。
「さーて、寝る前に女子会開くとするか〜。
起きてたらずん子さん達もで、マキさんやゆかりさん達は強制参加な〜」
「あ、じゃあお姉さん枠で私やエイダさんも参加するね〜♪」
「うわ出た悪いお姉さん2人組、シェリーさん護衛お願いします」
「えっ、私も⁉︎」
すると茜が休憩すると言うのに女子会を開くと言い、此れに反対する会議参加女子は居らず(強制参加の3人すらも反対せず)、するとエイダとセイカまで参加する為シェリーを護衛役に巻き込みながら葵達はテントを出ていった。
「やれやれ、女子会開く彼女達は元気だな」
「全くだな、明日は早いと言うのにーー」
「レオン、クリス⁉︎」
『クレア⁉︎』
そうしてレオンとクリスも元気な葵達にやれやれと言いつつ微笑ましく(但しエイダ達が居る為余り気が気じゃないが)見守りながらテントを出ると、其処に2人に声を掛けて来る女性が居た。
その女性はレオンと同じくラクーンシティ事件の生存者にして、バイオテロ被害者の救済やバイオテロを起こした者達を糾弾するNGO団体『テラセイブ』メンバーの1人にしてクリスの妹『クレア・レッドフィールド』だった。
「クレア、まさかお前もこっちに来ていたなんて…」
「それはこっちのセリフよ!
それより、今出て行った女の子達の中にシェリーを見かけたんだけど。
それとその中にエイダが居たんだけど、一体如何言う事なの!」
「はぁ、それは本人達に聞いてくれ。
俺達は少し作戦会議があるから席を外すさ……全く、泣けるぜ…」
「あ、ちょっと‼︎
ああ、もう‼︎」
クレアはクリスやレオンが此処に居ただけで無く、会議テントから出た少女達の中にシェリーや、ましてやエイダと言う真っ黒な人物が居た事を2人に問い詰めるも2人は話すと長くなる為適当な理由を付けて逃げてしまう。
それに対しクレアは不機嫌になりながら葵達の後を追って行った。
「誰なんだあの人?」
「クレア、俺の妹だ」
「アンタの妹⁉︎
全然似て…いや、押しが強い部分が似てる……のか?」
B.Y.やジェイクはクレアがクリスの妹とは知らなかった為それを聞き余りに美人で似てない……と一瞬思ったが、押しの強さに似た部分を感じ少し戸惑っていた。
「おっ、大将達がやっと会議を終えたぜ。
如何だ、これから一杯?」
「いやいや明日は最終決戦用作戦を立てるから今飲んで遅れたら拙いっしょ?
そもそも俺、マキと同い年だから酒飲めないって」
「良いじゃないのか?
確かにお前は未成年だから飲んではならないが、炭酸飲料位なら融通して乾杯をさせてやろう」
「えっ、ちょっと『アルファ』さん?」
すると其処にビリーとカルロスが現れ、2人はそれぞれ酒を持ちながらクリス達を酒に誘い始めた。
が、B.Y.は意外とこんな時はお堅い部分があり、更に未成年でもあり酒飲みに反対票を入れたが、何と『アルファ』が賛成を出し、1:3で賛否が分かれてしまう。
これに対しB.Y.はクリス達に助けを求めたがーー。
「悪酔いしない程度なら良いだろう。
それに、気を引き締める為に酒を嗜む者も居る。
様は呑まれなければ良い、そうだろうレオン?」
「それを俺に聞くかクリス?
……まぁ、今回はヤケ酒じゃないからな。
酔わない程度なら大丈夫だろう」
「……賛成5かぁ……」
クリスとレオンも飲み会に賛成案を出した為B.Y.は項垂れながらそれに付き合おうと諦め、トボトボと歩いて行った。
そうして男の飲み会に付き合わされた未成年の少年はそれから抜け出せない様に包囲網を立てられたのであった。
一方その頃、CLOWN達のアジト
「ガブリエル、此れは一体如何言う事かしら?」
「如何言う事とは、何の事かなラファエル?」
「惚けても無駄よ、貴方はクリス・レッドフィールド達の始末を貴重なケルビムに任せた、此処までは良い。
けれど、何故ウリエルが勝手に出撃してあまつさえ奴等に殺されているの?
納得の行く理由を聞かせなさい、さもなければ貴方のその身体を氷漬けにして標本にしてやるわよ?」
ヨナは紅にマグナの出撃とクリス達に殺害された事を問い詰めていた。
理由は単純明快、出撃命令の無かったマグナが勝手に出撃した上でクリス達に殺された事に納得が行かないのだ。
この様な統率の無さにヨナの腹の尾は完全に切れ、紅の世界変革の『ゲーム』に遂に我慢が利かなくなったのだ。
「まぁまぁラファエル、ガブリエルも困っている事だし少しは手心を」
「黙りなさいゼラキエル、お前から先にこの場で綺麗な彫像にしても良いのよ?」
そんなヨナに対し兄のゼラキエル、『フォン・レティシア』は諫める様に間を取り持とうとしたが、完全にキレているヨナはフォンから先に殺そうとすらしており、これを見た紅は「ふむ」と一声出し口を開いた。
「確かにウリエルは勝手に出撃して敗北し悪戯に戦力を減らしてしまった。
が、私はあの場面ではウリエルが行くのもアリだとは思っていたよ」
「何ですって、理由を言いなさい?」
「先ずウリエルは私と君と同じ『2ndStage』に立つ者だった。
ケルビム1体のみではあのレッドフィールド達を殺し切るのは不可能だと戦略的判断を下したのだろう。
そして後1手を詰める為に出撃して行ったのだろう、結果的には此方の戦力が減るのみになったが……未だウリエルまでの戦力の替えなら利く、ケルビムを更に用意する事で。
恐らくはウリエルも其処まで考えた上での行動だっただろう、これでは不満かね?」
「………」
紅はある程度納得が行く理詰めの理由をヨナに説明し、更にウリエルまでの戦力の替えなら未だ利く為大丈夫と言うニュアンスの言葉を投げ掛けヨナの矛を収めようとした。
そして、周りの空気すら凍らしながら冷き怒りをぶつけていたヨナの答えは……。
「……良いわ、貴方の言い訳を今回限りは聞いてあげる。
けど明日は奴等は必ず決戦を仕掛けて来る筈。
ならばその前に奴等を私が叩いてやるわ……このラファエルたる私がね」
「おっと、君はこのCLOWNの中でも大切な人物だ。
だから僕も同行しよう、君の身を守る為にもね、ヨナ」
「………
ヨナは怒りの矛を収め、部屋の温度が常温になり始めていた。
しかし彼女の計算ではクリスやレオン、葵達は明日を決戦にする気だと計算し、準備が整いこの
それをフォンが兄として、CLOWNの下位メンバーとしてヨナを失わす訳には行かないと同行する気でおり、ヨナは断らなかったが紅にしか聞こえない程度の声で憎悪を漏らし部屋を後にした。
「…ふう、別に君が行かずとも此処で迎え撃てば良いのだがな。
何せラファエル、仮に君が万が一倒れようが私だけは絶対に倒せないのだからな。
例えミカエル、茜がクリス・レッドフィールドやレオン・S・ケネディ達の力を借りてもな………ふふふふふふ」
ヨナ達が去り、氷漬けになった部屋に1人座っていた紅は万が一ヨナが倒される可能性はあっても自身は倒せないと言う絶対の自信を持って不気味に笑うのであった。
時刻はAM:1:40、この夜が明け朝を迎えれば最終決戦になる。
誰もがそんな予感を抱きながらそれぞれの夜を明かすのであった……。
此処までの閲覧ありがとうございました。
葵ちゃん達とレオン達、そしてCLOWNの紅達。
両陣営が最終決戦を予感した回となりました。
しかし思い返せばこのバイオテロ発生から未だ約3日しか経っていない事実……矢張りクリス達歴戦の主人公達やジェイクの血があってからこその結果だと自分は断言します。
あ、因みにヨナのイメージCVは原由美さん、フォンは三木眞一郎さん、紅はCV森川智之さん、ライナスはCV子安武人さん、蘭白龍はCV緒方恵美さん、マグナは某蛇さんまんまでした(今更)。
次回もよろしくお願い致します。
今更ながら感想や指摘等をお願い致します(モチベ維持)。
それから今回は次回に茶番会を挟むかのアンケートがありますので、期限は3日ですのでそちらへの投票協力もお願い致します。
追記:これ以上待ってもアンケート票は増えないと判断し、午前0時を回った時点で締め切りとさせて頂きます。
誠に勝手に申し訳ありませんでした。
そして票を入れて下さった皆様、本当にありがとうございました。
次回に茶番回(女子会と飲み会)を挟みますか?
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見たいので書いて欲しい
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いいから早く最終決戦行け