BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第30話目更新でございます。
いよいよ最終回が目の前に迫って来ました。
此処からエタらない様に頑張って行きます。
では、本編へどうぞ。


EP XXX『最終劇、開幕』

AM:10:12、EdenI(エデンワン)の第1試験場で葵はT-Genesisの力を発揮し、紅を壁の向こうまでサイコキネシスで吹き飛ばした後、マキに近付き安否を確認していた。

 

「マキさん、大丈夫ですか?」

 

「ゲホッ、ゲホッ、うん。

首絞められたから気分最悪だけど何とか無事。

それより葵、その眼にあの力って…」

 

「…うん、そうみたい。

私もお姉ちゃんみたいなウィルス完全適応者だったみたい……それより、クリスさん達と合流しよう?」

 

マキは先程の力を葵に尋ねると淡々とウィルス完全適応者だと言う事を話し、次にクリス達と合流すべく力を集中させ、周りのガラス全てと氷の壁に圧力を掛け破壊する。

これにより全員が自由に動ける様になり、更に葵はレールガンの本体と弾をマキの下に引き寄せて回収させる。

 

「…うっ」

 

「わっ、葵大丈夫⁉︎」

 

「だ、大丈夫です。

ただ立ち眩みが起きただけです。

多分この力を使い慣れてない所為でこうなるんだと思います…」

 

すると力を使い過ぎた葵がフラッと倒れそうになりマキが支え転ぶのを防いだ。

如何やら葵曰く力を使い慣れてないから今のが起きたらしく、それならマキは使い慣れたらこうならないと思い、何か変なデメリットがあるのかとヒヤヒヤしたがそうじゃない為ホッとしていた。

 

「葵、その力……やっぱウチと同じ」

 

「お姉ちゃん…うん、間違い無くそう。

今まで使えなかったのは私の意思だとか、そう言うのが弱かったから使えなかったんだと思うんだ」

 

「…驚いたわ、クレナイは如何やら貴女の事を見誤ってたみたいね」

 

其処に茜、ヨナ、更に解放された全員が集まり先ず茜が力について問い掛けると、葵も生まれた時からこの力を持っていたと予想し、更に使えなかった理由も考察していた。

其処にダメージが完全に抜けたヨナが近付き、紅の見る目の無さを小馬鹿にしつつ誰1人死んでないこの状況を心の其処から安心していた。

 

「マキ、大丈夫だったか⁉︎

何処か奴にやられた箇所は他に無いな⁉︎」

 

「バカ隊長取り乱し過ぎ。

ほら、私首絞められただけでピンピンしてるよ」

 

「全くマキさんは無茶し過ぎですね…葵さん、マキさんを助けてくれてありがとうござい…痛たた」

 

其処にB.Y.がマキの下に走って駆け付け、何処か怪我が無いか慌てて確認するが、マキは首絞めを受けただけだと話し首に付いた手痕を見せてそれ以外大丈夫とアピールした。

そしてゆかり達も手を痛めながら近付きマキを土壇場で救った事に感謝しつつ利き手を摩っていた。

 

「全員無事…いや、ユカリとアカリが利き手を負傷した以外は無事みたいだな。

兎に角重傷者や死者が出なくて良かった…アオイ、良くマキを守ったな。

あの時何も出来なかった俺達の代わりに救い出したその勇気と力に感謝するぞ」

 

「…あの、皆さん私があんな力出してうわコイツも普通の人間じゃ無いのかとか思わないんですか?」

 

そして最後にクリス達が近付き、全員の安否確認をした後葵にマキを救い出した事に感謝し、肩を叩いてその勇気と力を讃えた。

対する葵は全員自分に今まで通り接する事に驚き、少々ネガティヴな質問をすると先ず大人組でまだ葵に喋っていないレオン達から話し始めた。

 

「別に気にして無いさ。

それに君の人となりはずっと見て来た、其処からの印象を今更変える気は無いさ」

 

「寧ろあんな力があってこの部隊にはスーパーガールがシェリー含めて5人も居るんだぜ?

なら負ける気がしねえとしか思わないな」

 

「それに、貴女は貴女のままだから。

だから私達は特に気にして無いよ、アオイ」

 

レオン、ジェイク、シェリーがそれぞれの考えを口にし、葵に対し何ら悪印象を抱かず寧ろ今まで通りと言わんばかりに話掛けて大人の余裕を見せ付け。

 

「葵、マキや皆を救ってくれてありがとう。

やっぱり君は勇敢な子だと俺は改めて思ったよ」

 

「まさか葵ちゃんがあんな力を持ってたなんてお姉さん驚きだよ、後で調べさせてくれないかな?」

 

「私達友人組は葵さんがどんなだろうと葵さんのままだと宣言しこれ以上は何も言う事は無いです‼︎

後悪いお姉さんから葵さんを守りますよ、ガルルルル!」

 

次にB.Y.とセイカがそれぞれ感謝や驚きとスパイ特有の調べようとする態度を見せ此方も全然葵の力を気にしておらず、友人組代表としてあかりが話掛けて全員葵の力があろうがなかろうが変わらない事を示した後全員でセイカの前に立ち葵の側に来る事を阻んだ。

 

「皆さん…ありがとう…‼」

 

「良かったわねアオイ・コトノハ。

良い人物関係に恵まれて。

一部余計なのが混じってしまってるのが少し懸念だけれどね」

 

「ちょっとヨナちゃん酷く無い⁉︎」

 

葵は皆の心遣いに感謝し、ヨナも良き人達に巡り会えた事を純粋に褒めていたが、自身を含め余計な者にまで関係を持った事を心配し、今後変に絡まれないからと思った事を口にし、セイカはそれを聞き大袈裟に傷付いたと言った表情を見せていた。

 

『話ハ済ンダカ?』

 

「っ、ケルビム‼︎」

 

そんな場の空気を壊すかの様にケルビムの声が響き全員でそちらを見ると何とケルビムが9体も現れ葵達の前に立ちはだかった。

此れには葵達も驚きケルビム達を見渡していた。

 

『ガブリエルノ命ニヨリ貴様達ヲ此処カラ先ニハ行カセヌ。

ラファエル、ルシフェル共々死ヌガイイ』

 

「チッ、こんなとこでもたついてる暇なんか無いんだよ‼︎」

 

「…仕方無い、此処はエイダ達と同じ作戦で行くか」

 

ケルビムの足止めにジェイクが苛立ち声を荒らげ銃を構えた。

するとB.Y.がその銃を下ろさせながら前に出てエイダ達と同じく誰かを先に行かせる作戦を発案し、それに賛同し前に出る者達が居た。

 

「仕方ありませんね、私達利き手を捻挫しちゃいましたしこの先は足手纏いになる可能性があります。

だから茜さん、葵さん、マキさん、行ってください」

 

「次に会ったら美味しい物を沢山ご馳走して下さいね!」

 

「ま、ケルビムがこんなに居たんじゃゆかりちゃん達だけじゃ危ないしお姉さんも残りますか」

 

先ずゆかり、あかり、セイカが茜達の為にこの場に残ると宣言し、ゆかり達は長物の銃を投げ捨てハンドガンやサブマシンガンに切り替えてB.Y.に並び立った。

 

「レオン、クリス、ジェイク、3人をお願い!

私も此処に残ってユカリ達を守るから!

だから3人もクレナイと決着を‼︎」

 

「シェリー……分かったぜ、だが無理すんなよ」

 

次にシェリーがレオン達を行かせようと前に出て、振り返りながら茜や葵達を守り、そして決着をつける様に促し、クリス達3人は互いを見やりシェリーの願いを承諾し先に進む事にした。

 

「…仕方無いわね、コトノハ姉妹、受け取りなさい‼︎」

 

するとヨナも前に出ながら懐から衛星操作に使ってたのとは別のタブレットを取り出し、葵達に投げ渡しながら詳細を話し始めた。

 

「そのタブレットには地下階層のマップが記録されてるわ!

パスワードは396958よ!

そして地下階層はアカネ、貴女の指紋がミカエルとして登録されているから私が居なくとも先に進めるわ‼︎

クレナイとの決着は貴女達に任せる、だから行きなさい‼︎」

 

如何やらヨナが渡したタブレット端末には地下階層のマップが記録されており、更に茜の指紋がこの先でも使える為ヨナはゆかり達を守るべくこの場に残る選択をしたのだった。

それも、自らの復讐心を抑えて、である。

此れには茜達もヨナの想いを無碍にする訳には行かず、3人は頷き先に行こうとした。

 

「あ、でもその前に…ふっ‼︎」

 

『ムッ、グオ⁉︎』

 

『グシャッ‼︎×4』

 

その前に葵はゆかりやシェリー、ヨナ達が楽になる様にサイコキネシスでケルビム4体をミンチに変え、やや立ち眩みをしたがそれでも膝を付かずに立ち、残る全員にサムズアップをして第1管制室へと6人は走って行った。

 

『オノレ、ヨクモ…!』

 

「はっ、B.O.W.にも仲間意識があるとは驚きだよ‼︎

だがお前等をこっから先には、クリスやマキ達の下には行かせない、必ず此処で食い止めてやる‼︎

全員攻撃開始だ‼︎」

 

ケルビムがミンチにされた個体を見て怒りの声色を見せた事でB.Y.は仲間意識があると煽りつつ、クリス達の下に行かせぬ様に武器を構え戦闘を開始した。

ゆかり達利き手負傷組はケルビムとの以前の戦闘経験を活かしてカウンター戦法を取り、B.Y.達もそれに見習って同じ戦法を取る。

そして危うく攻撃が当たる所をヨナが氷の壁で防いだりしつつ、ケルビム5体を相手に残った者達は奮闘するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レオン達と葵達は第1管制室到着後直ぐに地下階層への扉のセキュリティをOFFにし、走って更なる地下行きのエレベーターに乗って行った。

その中に今まで足止めを買って出た者達を心配する者は居なかった。

全員で生きて再会する、その想いを胸にEdenI(エデンワン)地下階層へと辿り着き銃を構えながらエレベーターの外に出た。

 

「前方にネフィリム確認、さっさと排除してクレナイを倒す…いや、その前に必要な物があるな」

 

「ああ、真血清弾(Sandalphon)だな。

フォンとヨナの組み合わせが無理だったが、今のアオイとアカネならば」

 

「そっか!

私の首絞めたあのクソ野郎に一泡吹かせられるんだ‼︎

なら茜、薬品生成部屋とか無い?」

 

クリスは早速前方の此方に気付いて無いネフィリムを倒そうとしたがその前にレオン共々真血清弾(Sandalphon)の生成をしようと提案し、達もマキも確かに今の葵達ならば作れると思い、茜にヨナから受け取ったタブレットのマップを見させていた。

 

「…あったで、ウィルス研究、及び薬品生成室が。

此処をAブロック、奥の方に色々ある場所をBブロックになっとるけどAブロックの直ぐ近くに目的地があるで!」

 

「よし、ならさっさと向かってガブリエル様を天から堕としてやろうぜ」

 

茜は現在自分達の居るAブロックと特殊武器庫や実験場、管制室等がある場所のBブロックからなる場所でこのエレベーターの近くに目的地の部屋があると確認し、ジェイクが拳を左手に叩きながら行動開始を促すと全員頷き早速目の前のネフィリムに血清弾(Fallen Bullet)を使い1撃で倒し先に向かい始めた…その時、放送が入った。

 

『やあ諸君、如何やら最終的にその6人になって私を追って来たのだね。

そして葵、まさか君があんな力を発揮するとは想定外だったよ。

初めは失敗作にしか思えなかった子がウィルス完全適応者の』

 

「御託は言いわ‼︎

それよりも今からアンタを倒すから待ってて‼︎

お母さんやヨナさんを利用し、白龍さんやマグナさんの心の隙間を突いて、関わった人に地獄を見せた外道‼︎

それから……監視カメラで私を見てるならご注意だよ」

 

『ん?

ブフォ、ご、ごれがぁぁぁぁぁぁ‼︎』

 

『プツン』

 

紅が監視カメラから自分を追って来た者達の数と所在を確認し、ご高説や葵の力を自分が作り上げた事を自慢しようと放送を掛けて来たが、葵は紅を糾弾しながら何と監視カメラ越しにサイコキネシスを使い、放送先で明らかにダメージを受けている声が上がった事に全員驚き葵を見ていた。

 

「直感だったんですけどあっちが監視カメラで私を見てるなら逆に私もあの男を見ているからサイコキネシスを使えると思って奴の脳をシェイクする様に使ってみました。

それから透視って言うんですか、壁を擦り抜けてアイツが慌てて管制室から逃げ出して何んか広い部屋に逃げるのが見えました。

なので今から早速目的の物を作りましょう!」

 

「…こりゃ葵に盗撮し掛けた奴終了のお知らせやな、ウチも地獄見せたるけど」

 

「だね〜」

 

葵は直感で今のが出来ると説明し、更に透視能力まで使えると説明した事に茜達は葵を盗撮=死の図式が出来上がり敵は監視も迂闊に出来ないと思いつつ前に進み始めた。

そしてネフィリムや中を徘徊していたグリゴリを倒しつつ茜の先導で目的地たるウィルス研究、薬品生成室に辿り着き中へ侵入して周りを調べ敵影が無い事や部屋の中の資材を確認した。

 

「…よし、血清弾用弾頭と薬莢がセットであるな。

敵は頂点の立つ者に逆らう者を殺す為にこの資材を用意したんだろうな…」

 

「ならその敵の思惑を利用して早速真血清弾(Sandalphon)生成に取り掛かろう。

アオイ、アカネ、その機械の中に手を入れるんだ」

 

『はい/オッケー』

 

そして資材の中にかつて紅が語った頂点に立つ者に歯向かう者を屠る剣となる血清弾用弾頭と薬莢がセットになっている事を確認したクリス、レオン達は茜と葵に血を採取し、血清を作る為の機械に手を入れさせて早速生成に取り掛かった。

この間にジェイクとマキは何か資料が無いか物色すると、マキがガブリエルについてと言う資料を発見した。

 

「ねえ皆これ見て、此処にガブリエル、紅についてって資料を見つけたよ!

著者はラファエル、ヨナさんみたい」

 

「デカしたぜたぜマキ!

此れであのイカレ野郎の詳細が分かるぜ‼︎」

 

「よし、早速読んでみよう」

 

マキはヨナが書き起こした紅の資料を見つけ、ジェイクやクリス達に見せ、紅の事を知る為に早速クリスの提案によりマキが血清生成中で読めない茜達の為に音読を開始した。

 

「えーと、ガブリエルについて、著者ラファエル。

ガブリエルは元々初期型のT-Genesisに加え現在の完成型T-Genesisにも適応、強化された為特殊な血清を用いらなければ確実に殺す方法が限定されてしまった」

 

「奴の日記や研究データの事だな。

そして殺す方法は恐らく衛星レーザーだったんだろうな……マキ、続きを」

 

ヨナは矢張り紅が現在の体質になった事を事細かに書いており、真血清弾(Sandalphon)抜きでは殺す方法が限定される事も書いており、その1つが衛星レーザーだったとレオンは推察し、マキに更に続きを読ませた。

 

「更に奴は私からレミエルまでの変異能力を全て100%で且つ肉体を変異させずに使えるが、此れは奴の能力が私達までの能力を『コピー』出来る事に由来している。

唯一コピー出来ないのはミカエルともしも能力が有ればルシフェルもだと言っていたが、それは恐らく私達全員分でキャパシティが埋まった事による物だろう。

兎に角奴を殺す誰かか私の為にこの資料は奴に見つからない様にしなければ……だってさ」

 

「成る程、あのガブリエル様は唯のモノマネ野郎だった訳か。

はっ、それでガブリエル名乗るとか狡い奴だぜ!」

 

更にマキが音読した結果琴葉紅の能力はコピーだと判明し、更にヨナの推察では自分達のコピーによりキャパシティを使い切り茜や葵の能力…この場合葵の透視やサイコキネシスはコピー出来ないのだと分かりジェイクは狡い男と評した事に全員が頷き他人の物真似でのし上がった男なのだと茜達は思い、とことん小物が大物振っていたと侮蔑していた。

 

『やあ茜、葵、今は何処に居るか葵がじゃじゃ馬の所為で分からないけど、音声位なら全体に送れるよ。

あ、これは一方的な物だから返事はしなくて良いよ』

 

「クレナイ、また館内放送か。

一体何を話したい?」

 

すると紅が館内放送を使い地下施設から通常階層全てに声を流し、葵もタブレットで音声を流している事を透視で確認し、目が合えばサイコキネシスを浴びせると思い、更にレオン達は何を言いたいのかを敢えて聞く為に耳を傾けた。

 

『…茜、葵、そして諸君。

君達はまだ分からないのかい?

この世界の旧人類は自らを滅ぼし合う為に最終戦争の準備を進めている。

愚かな権力者がそれを目的としているからだ。

だからこそT-Genesisで人類全てを進化させなければならないんだ。

この施設にはその為の空気感染用ミサイルも用意してある、だから考え直すんだ。

スペンサー卿の理想通り、この世界を一度綺麗さっぱりリセットし、新人類のみによる楽園の創造をするんだ。

それしか人類の生きる道が無いんだよ』

 

そして紅が語って来た事は正にスペンサーの考えそのものであり、自身が忌み嫌うアルバート・ウェスカーも辿り着いた答えであるウィルスによる世界リセット、そして人類の選別とウィルス完全適応者による楽園創造であった。

これを聞いたクリス、レオンは鼻で笑い、そして放送機に向かって彼方が聞いていない答えを出した。

 

「ふん、所詮はスペンサーやウェスカーと同じだ。

自分の理想を他人に押し付け、その他人全てを不幸の底に突き落とす悪魔の発想だ」

 

「何度も思っていたが、矢張り奴は唯のテロリストだ。

その考えには絶対に俺達は首を縦には振らない、下らない考えだと笑ってやるさ」

 

「…同感だな。

こんなイカれたゲス野郎、生かしてなんか置けねえな」

 

更に其処にウェスカーの子でありながら、自身の正義を貫くジェイクも混ざり、紅の考えを真っ向から否定して放送機越しに紅を睨み付けていた。

 

「…確かに世界にバカな連中がうじゃうじゃ居るかも知れないしその最終戦争って奴の準備をする奴がのさばってるかも知んないけどさ、この世界を滅ぼす理由になんかなんないよ、琴葉紅!」

 

「残念やったな、此処に居る人みーんなお前の考えに共感なんかしぃひんよ。

やっぱアンタは哀れなピエロやで、クソ野郎!」

 

「琴葉紅…ううん紅、アンタの理想とか言う独り善がりなんか私達は認めない‼︎

絶対に此処でアンタを殺して、私達の何の変哲も無い、けれども大事な人達が生きる世界を守るわ‼︎」

 

そしてマキ、茜、葵もまた放送機に向かって吠え、クリス達同様全てを否定して紅に同調しなかった。

そしてそれと同時に血液採取が終了して機械の中でそれらが合成、更にアンプルを冷却等を行い其処にT-Genesisサンプルを混ぜ合わせる事により機械『Serum production completed』と表示されると同時にボタンが表示される。

どの弾丸の血清弾を作り出すかのボタンが。

 

「先ずレオンと俺、マキ、クリスのハンドガン用の9×19パラベラム弾、更にマキとクリスのアサルトライフル用の5.56×45mm NATO弾、後はアカネのAK用7.62×39mm弾とアオイのUMP用.40S&W弾とアオイ達用の.45ACP弾とついでにショットガンのスラッグ弾や俺やレオンのマグナムの奴をありったけ作るぜ」

 

「えっ、ちょい待ち今の1回の血液じゃ足りへんよ?」

 

しかしジェイクはありったけの自身らの武器の弾丸を作ると言い出し、茜と葵はこの1回だけでは全ての弾丸を補う程の血清は出来てないと分かってる為足りないと言ったりジェスチャーしたが、マキがグリーンハーブから作った今まで使わず貯めていた回復薬を見せ、これで増血も出来る為マキは無情の一言を加えた。

 

「それじゃあその分だけ血液採取、しよ?」

 

「…ウチマキさんの事鬼かと思い始めたんやけど…」

 

「奇遇だねお姉ちゃん、私もだよ…」

 

2人は拒否権が無い為また血液採取を執り行い、結果回復薬による増血分も合わせて全員5マガジン、5フルリロード分の真血清弾(Sandalphon)生成に成功した。

此れに茜、葵は少しフラ付いたがウィルス完全適応者の特性によりフラ付きは直ぐ収まり、虎の子を懐に隠しつつ紅の下へと走り始めた。

 

「じゃあ行きましょう、奴はBブロックの右側にある広い部屋に陣取ってます‼︎」

 

「其処は訓練場みたいや、如何やら其処を決戦のバトルフィールドにするみたいやな‼︎

なら其処で今までのツケを全部払わせたるわ‼︎」

 

「勿論よ‼︎

私達の日常を奪った事、後悔させてやる‼︎」

 

そして葵が透視能力でBブロックの訓練場に紅が陣取った事を確認し、全員が歩幅を合わせながら走り茜、マキも気合と敵意をカンストさせ作り上げた真血清弾(Sandalphon)を叩き込む気満々でいた。

 

「じゃあ最後の大暴れと行こうぜクリス、レオン‼︎」

 

「ああジェイク、此処で全てのケリを着ける‼︎」

 

「クレナイ・コトノハ、お前の狂った野望は絶対阻止してみせる。

アンブレラの意志を継ぐ者を許さない、そしてお前やスペンサーの考えに一切共感出来ない者達代表としてな…‼︎」

 

そしてジェイク、クリス、レオンも茜達の前を走りながら全ての決着をつけるべく息を切らさず、しかし此処まで自分達を運んでくれた皆の為に素早く行動し、犠牲になった者達の無念も晴らすべく走った。

全てはアンブレラの意志、スペンサーの思想を継ぐ者の撃破の為、そしてこの世界をT-Genesisウィルスの脅威から守る為に。

 

「邪魔やでこのバケモン達‼︎」

 

「アンタ達の相手をしてる暇は無いの‼︎」

 

「其処を退けぇ‼︎」

 

そうして葵、レオン達はAブロックとBブロックを繋ぐ通路を通り抜け、道行く先に待つB.O.W.を蹴散らしながらなおも走り抜け、そして遂に訓練場の扉の前に着くのだった。

この先に紅が居る、それを葵の透視能力で改めて確認しつつ息を整え、そして6人の戦う者達は事件の元凶が待つ部屋に押し入るのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
次回からは遂に最終決戦、果たして葵ちゃん達やレオン達はこの戦いを如何に制するのか…お楽しみ下さいませ。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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