BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様お待たせ致しました、第3話目更新でございます。
今回はマキのルートになり、彼女が活躍する話になります。
因みに1話でまとめ切れなかった為分割になりました。
では、本編へどうぞ。


EP III『マキルート:マキ流オニゴッコ』

レオン達は武器弾薬を取った後、ゲーム概要書を手に取り内容を黙読していた。

其処には以下の事が書かれていた。

 

『侵入者6人用とルナ女史が其処に居る為の特別ルールを説明する。

先ず①:6人の中から1人が代表でルナ女史とイヴを連れ、6つのドアの先に行く事。

②:その先のゲームをクリアし『正門』解放用カードキーを取って帰る事。

③:此方はイヴは極力狙わないが巻き込み系のモノもある為全力で守る事』

 

以上簡単な3つの内容があり、全員は意外とルール設定が甘いと感じながらも必ず1人になる為援護は不可能だと思っていた……訳が無かった。

 

「ふん、待機中の葵が透視能力を使える事を知らないからガバガバルールで来おったな

それにこっちにはナビ&ハッキング最強のきりたんが居るんや、ゲームの場を引っ掻き回させて貰うで」

 

茜は葵の透視能力ときりたんのナビ&ハッキングでゲーム先の盤面を引っ掻き回してしまおうと発言し、全員もそれに同意していた。

 

『じゃあ私もこの先のエリアの盗聴器やら監視カメラやら全てを掌握して皆さんを助けますね。

そして中学生の餓鬼に慌てふためくテロリスト…ふっ、草生えますね』

 

きりたんも通信先で同意し、此処に集った者達が如何なる者達かを知らしめる為それぞれが自身の武器を構え、気合を自分達なりに入れていた。

 

「ならさっさと下らないゲームを終わらせて文字通り『脱出』するぞ。

先ずは誰が行く?」

 

「んじゃ私から。

レオンさんやバカ隊長、茜達は後に控えさせて相手が1番油断してそうな私を1番手にして一泡吹かせてやるんだ」

 

レオンはセンチネルナインやアルバートシリーズのリロードをし、誰が1番先に行くかを周りを見やり、居なければ自身が行く気だったがマキが自分が真っ先に行く事を提案し、反対意見が特に無い為1番手はマキになった。

 

「あ、あの、本当に大丈夫なんですか?

幾らCLOWN事件を解決した人達でも、この施設とダールトン一族の魔の手は…」

 

「余計な心配要らないよルナ参考人。

私達…隊長と私は特にあの戦いの後、『鍛えた』んだから。

結果は見てれば分かるよ。

じゃあ、どの扉がどの『ゲーム』なのか教えてよ」

 

対するルナはマキ達に心配をしていたが、マキ本人が要らぬ心配と言い自身とB.Y.が『鍛えた』と話し、ルナにどのドアがどんなゲームかを話す様に促した。

そしてルナはWMシリーズを屠れたこの人達なら大丈夫だと信じ、話し始めた。

 

「先ずは右側の上から3つの鍵を探すオニゴッコ系、探知レーザーに触れたら即死トラップが発動する密室系。

暗闇から逃れる為に正しい電気スイッチをヒントから探す探索系、但し此方の密室系以外は最初から最後までダールトン一族が追い回して来ます」

 

如何やら右3つのうち2つは探索型と密室型を意識し、特に真ん中の密室型の探知レーザーに引っ掛からない様にし、残り2つは特異菌感染者たるダールトン一族を対処する人選が必要だとレオン達は判断しながらメモを取り、マスクの画面でその内容を共有する。

 

「左側は上からモールデッドの襲撃を掻い潜り出口を探す迷路系、数々の罠から時間内に次の部屋に向かう逃走系、そして最後が私達が最初に体験した様なモールデッドを殲滅して奥に進む耐久系の『ゲーム』です」

 

「ふむふむ」

 

「そしてどれもこれも最後はダールトン一族と戦わねばならず、脱出の希望をチラつかせて実態は特異菌から得た自身等の力の誇示を目的にした……腐った物です……‼︎」

 

更に左は迷路、罠からの逃走、この場に来る前と同じモールデッド殲滅をする耐久系『ゲーム』と判明しメモを取り,更に最後はダールトン一族が最後の壁となる上に自身等の力を只々見せ付けるだけの腐った物とルナは嫌悪し、彼女は良識があるのに何故コネクションに入っているか分からない実態を滲ませる。

 

「…あんさん何でそんな良識がありそうなのに犯罪組織なんかーー」

 

「私は初めからコネクションの人間じゃありませんよ‼︎

誘拐されて従わなければ殺すとまで脅されて………すみません、こんなの唯の言い訳に過ぎませんよね……」

 

茜は何故ルナがコネクションの一員になったか問うと彼女は激昂して自身が誘拐された身であり、更に脅迫を受けてコネクション入りした人間だと口にして其処で言い訳と断じ、泣きそうな顔で黙ってしまう。

それを聞きレオン達はヨナと同様のパターンだと理解し、それ以上の詮索等はこの先の『ゲーム』をクリアした際に聞こうと無言で決め合った。

 

「じゃあ私、右側の鍵探しの鬼ごっことやらから行くわ。

ルナさん、イヴ、行くよ」

 

マキは早速鍵探し鬼ごっこから始めると言い、レオンは大丈夫かと思い声を掛けようとしたがB.Y.が肩に手を置き「大丈夫だ」と一声掛けて来る。

レオンはB.Y.の賭けや判断はエイダ達以外の大体が間違わなかった事を思い出し、そのまま5人でマキ達を見送った。

 

「……」

 

「心配しないで、脅されたとか誘拐させられたからって話は言い訳じゃない、貴女の話を信じる人は目の前にも居るから」

 

「えっ?」

 

マキはドアに入る前にルナに対し過去の経験から信じる人は目の前…つまり自分自身が居ると話し、ルナを驚かせながらドア内に入る。

するとそれはエレベーターで、専用エリアに移動する移動式だった。

 

「………お母さんを、信じてくれて、ありが、とう……」

 

エレベーターの移動中にイヴが口を開き、ルナの話を信じたマキに相変わらずの辿々しい言葉で礼を述べていた。

それを聞きマキはイヴに対して情報や資料では見えなかったルナに対する確かな愛情を感じ取り、今までの言動から此れが人の命を奪うB.O.W.か怪しくなり始めていた。

そしてエレベーターのドアが開き、マキは武器を構えていの1番に外へ出た。

 

『ハローハロー、ようこそ勇敢なBSAA隊員君!

早速だが施設概要とルール説明をしようではないか!』

 

するとルーツの放送が入り、ルール説明と声が掛かりマキは階段やドアが幾つもある施設の周りを警戒しながらこの施設の事やそのルールとやらに耳を傾けていた。

 

『先ずこの鬼ごっこ系探索施設はイヴにより特異菌を感染させられた人間が鬼役に極限まで追い込まれた際に見せる能力値、再生力を検証し、更に鬼役の力も記録する画期的な施設なのだぁ‼︎』

 

如何やらこの場は特異菌に無理矢理感染させられた者達が追い込まれた状況で見せる力や鬼役の記録をすると言う、マキの中で回りくどく更にそれを見て嘲る者達への嫌悪感に満ちた場所だと理解する。

 

『更に感染してない君は鬼にあっさり殺されない様にしながらこの施設内に隠された3種の鍵を見つけ出し、GOALと書かれた部屋に入り鍵を刺し、其処で決戦場に行き鬼を倒し、エレベーターロックと『正門』のカードキー入手権を獲得するのだぁ‼︎

鬼から逃げるには銃を使うのもあり、隠れるもありの何でもアリだ‼︎』

 

更にこの施設内に3つの鍵が隠され、此処から途中から抜け出せない様にエレベーターロックを施すらしい。

最後は鬼役のダールトン一族の誰かを倒さねばならない、鬼から逃げるには凡ゆる手を使うのがアリとルールを理解し、その瞬間エレベーターがロックされる音が後方から鳴りルール通りと理解して更に周りを警戒した。

 

『そしてぇ、生えある鬼役は君達BSAA隊員から転化したモールデッドは勿論、我がダールトン一族からはぁ〜、次男の『ラオ・ダールトン』だぁ‼︎』

 

「……悪趣味な」

 

更に放送が続くと幾つかのドアの先からBSAAのワッペンを付けたモールデッドが現れ、これが元仲間だと理解しマキはダールトン一族に強い怒りを燃やし、そして目の前の10メートル先のドアから180cmを超える長身且つ筋肉質な男、ルーツ曰く次男のラオ・ダールトンがナイフを持って現れ舌でナイフを舐めたりしながらマキにジリジリと迫っていた。

 

「獲物の前で舌を舐めずってからナイフを舐めて迫る……ふん、武器に頼らなきゃ強気になれない三流の臭いがしてハズレ枠みたいだね、此処は」

 

「へっへっへ、如何やら今回は女が相手みたいだなぁ‼︎

殺す前にそのマスクを剥いでヤッてやるかぁ……ゲヘヘヘへへへ‼︎」

 

マキは目の前の相手が武器や特異菌感染者の力任せの三下と一瞬で見抜き、下品な笑みと発想を浮かべるラオをハズレと言いアサルトショットガンを敢えて降ろし、ルナはその行動にマスクの下から驚き目を見開いていた。

 

「な、何をしてるんですか…えっと、マキさん⁉︎

相手は特異菌感染者で超人化して、再生力も高いんですよ⁉︎

早く銃を構えて逃げる準備を」

 

「逃げる?

冗談じゃ無いわ」

 

ルナは相手が人間を止めた怪物だとしてマキに武器を構え逃げる様に促すがマキはそれを一蹴し、拳を構えラオを待ち構えた。

この間にイヴはせめてモールデッドが襲って来ない様に能力で操り、マキをじっと見ていた。

 

「ヒャッハー‼︎

女狩りだぁ‼︎」

 

「ま、マキさん‼︎」

 

ラオが叫びながらマキに走り出し、ルナがイヴを庇いながらマキに手を伸ばしながら叫び彼女に今直ぐ逃げて欲しいと思っていた。

そしてラオが3メートル以内に近付いた瞬間、マキの脳裏に3年前のあの日……CLOWN事件を解決し、ヨナの減刑の為の証拠を集め切った日の事が呼び起こされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年10月18日、琴葉紅が残した日記や研究データの中からヨナが脅されていた部分をピックアップ仕切り、更にヨナの両親の生存や執事達の内部告発を集め切った後、デルタチーム初期メンバー7名で訓練場に集まる様に言い全員集合した。

 

「何だい副隊長、俺等初期メンバー集めて事件解決パーティでも開くのかい?」

 

集合して開口1番はムードメイカーのデルタ7で、冗談混じりでマキにパーティの話を振ると、マキは全員を見据え重い口を開いた。

 

「……ねえ隊長に皆、私達このままで良いと思う?」

 

「このまま?

このままって何の事だよ?」

 

マキのこのままで良いかと言う発言にデルタ5が何の事かさっぱり分からずにマキに聞き、対してデルタ4は思い当たる節が1つあり、そしてB.Y.は何の事か思案して答えを導き口にした。

 

「…ウィルス完全適応者相手に俺達は同じウィルス完全適応者…しかもA.B.F.の茜や本来敵である京町セイカ、そして民間人だった葵に頼り切りになってた……それを言いたいんだな?」

 

「そう」

 

B.Y.、デルタ1の発言にデルタ4以外はハッとし、デルタ4は白龍との戦闘経験から矢張りかと思い黙って聞いており、そして皆が一様に黙り込んでしまった。

 

「け、けどよ!

相手は特殊な防御能力やら何やらがあって接近戦は無理があったんだぜ‼︎

それに血清弾を使って撃破したりしたじゃあ」

 

「それでも、私達は民間人だった葵やA.B.F.の茜に頼り切りになっていた。

幾ら勝利に貢献したとしても、それは変わらない……そうでしょ、隊長?」

 

デルタ6は相手が特殊過ぎた、血清弾で貢献出来たと話して何とかマキを慰めようとしたが、対するマキはB.Y.に自身が感じた事実を話しその口を開かせようとした。

そして、B.Y.もその口を開いた。

 

「…そうだな。

そしてそれを気にしていたのはお前だけじゃ無い。

俺もそれを気にしてクリスにレオン、ジェイクに、更にはこの話題で通信を送った茜にすら葵に最後頼ってしまったと話していた。

そして全員同じ答えが返って来たよ」

 

如何やらB.Y.もマキと同じ事を思いクリス達に連絡を取り、それで全員が同じ答えを持って返答したと話した。

マキやデルタチーム初期メンバーはその答えは何なのか黙して耳を傾けていた。

 

「…全員それぞれの合ったやり方だが、ウィルス完全適応者に負けない様に1から肉体と精神を鍛え直すと話してくれたさ。

そして、それは俺も同じ答えだった……皆もそうだろ?

俺達はあの中国のバイオテロや、CLOWNの力を目の当たりにしたんだからな…」

 

B.Y.は全員にクリス達や自身がウィルス完全適応者相手に負けぬ様に自らに合ったやり方で鍛え直すと口にしながら全員を見据える。

それを聞いたマキは納得の行く答えが返って来て頷き、そしてデルタチーム初期メンバー達は……マキと同じく、黙って頷いていた。

 

「じゃあ、証拠集めは終わったから後はヨナの弁護や任務に当たる事になるが、その合間に俺達も鍛えるぞ……全員血反吐を吐くと思うが、デルタチーム初期メンバーの意地で付いて来るんだぞ、良いな‼︎」

 

『了解‼︎』

 

そしてB.Y.から弁護や任務の合間に血反吐を吐く事が確定な鍛錬をするとし、更にデルタチーム初期メンバーの意地で全員付いて来る様に叫ぶとマキを含めた6人はその鍛錬に了解と力強く叫び、その日からそれは始まった。

そして案の定全員が血反吐を吐きながらも、もう2度と民間人やウィルス完全適応者の味方に頼り切りにならない様にそれぞれが鍛えて行った。

そして………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年7月21日。

ロシアのテロリストの本拠地にて、その鍛錬の結果が目の前に存在する特異菌感染者を以ってして示される。

 

「ヒャッハー‼︎」

 

「甘いよ」

 

『パシッ、グググッ‼︎』

 

特異菌で筋力も増し、超人化したラオに対しマキはナイフを持った手を受け止めるとそれを動かない様に力強く止める所か腕を無理やり捻り始めていた。

 

「な、何だこの女⁉︎

ヘビー級ボクサーのパワーですら捩じ伏せた俺の力が…⁉︎」

 

ラオは細身のマキの力が自身と同等以上である事に驚き、ヘビー級ボクサーすら捩じ伏せたと話しながらもナイフを刺そうとしたが全く動かず両手を使いやっとジリジリ動き出した。

 

「…私や隊長達は3年前、ある民間人の子や味方に居たウィルス完全適応者の子に頼り切りになっちゃった。

だからもう2度とそんな事にならない様に血反吐を吐く鍛錬に次ぐ鍛錬を繰り返した。

その結果…!」

 

『ドゴォ‼︎』

 

が、マキはそんな事は関係無く過去と鍛錬を語り始め、そして1撃……たった1撃ラオの鳩尾に右手のパンチを叩き込んだ。

するとラオの身体がくの字に曲がり、どれ程力強いパンチかをルナ達に見せていた。

 

「ゴッ……ゲェ⁉︎」

 

「私達は、ウィルス完全適応者とも、戦える位に、強く、なったんだよ‼︎

分かったかこの特異菌の力任せの、三下野朗‼︎」

 

マキのパンチを1撃受けたラオはヘビー級ボクサーのボディブロー以上の衝撃…今までに無いパワーを受け、胃液を吐いた瞬間、マキは茜から習ったA.B.F.式格闘戦技のパンチを連続で叩き込み、最後に回し蹴りを首に叩き込むとラオの首は嫌な音を立てながら270度曲がり、そのままビクビクと倒れ込んでしまう。

 

「…まっ、この程度ならクリスさんやレオンさん達なら余裕で出来るからまだまだなんだけどね。

さてと…」

 

そしてマキは自身がまだまだだと語りながらラオが鍵の1個を持ってると思い身体を弄ると、ポケットからKey1と言う札の付いた鍵が出て来る。

そして改めて武器を構え、ラオの首にアサルトショットガンを1発叩き込み顔の大半を吹き飛ばした。

 

「す、凄い……特異菌感染者を、素手で捩じ伏せちゃった…」

 

「ほら、さっさと次に向かうよ!

資料から特異菌感染者は首や上半身が吹き飛んでも再生するって情報があるんだから鍵探したり隠れんぼしたりするよ‼︎」

 

ルナはまさかマキが此処まで強いとは思わず惚けており、イヴも無表情だが内心は驚きに満ちており、自身の『希望』が果たされると思いながらマキを見ていた。

そんなマキはモールデッドの頭を吹き飛ばすと2人を手招きして部屋に入り、ダクトに一緒に逃げ込ませた。

 

「あ、あの、あんなに強いなら態々逃げなくても」

 

「逃げたんじゃないよ、此れはあの三下を挑発してどんな行動を取るかの見定めだよ。

さて、そろそろ再生するかな…?」

 

ルナはマキに逃げずに戦えばそのまま倒せたと話したが、対するマキは見定めと返しながらマスク内のタイマー機能を使いラオの再生時間を測っていた。

その結果……。

 

「クソがァァァァァァァァァァ‼︎

あのクソアマ何処行きやがったぁ‼︎

シャル、早く監視カメラの映像や盗聴機の音をよこしやがれ‼︎

……はぁ、ハッキングされて何れも無理だぁ⁉︎

ならさっさと直しやがれよこのクソボケがぁ!!!!」

 

ラオは約30秒で再生し切ったらしく見失った上に自身に屈辱を与えたマキ達の探索を始めていた。

しかし監視役であるシャルと言う者に通信をすると監視する設備全てがハッキングされ使用不能になってる事を知りその場を去りつつ頭に血を登らせながら血縁者を罵っていた。

 

「…やっぱ三下だわアイツ。

態々戦って変に疲れるより挑発路線に切り替えた方が良いわ……それでルナさん、アイツらにもラムロット弾は有効な訳?」

 

「あ、は、はい。

ですが、下手に再生阻害弾を使うと再生が遅くなる代わりに変異を引き起こす可能性があるので使うなら勝てると思った時に……」

 

マキはラオが三下の評価を確定させた後余裕を見せながらダクトから出て、ルナにラムロット弾が有効か効くと答えはYESだが変異を引き起こす可能性がある為使用に注意と喚起され、懐のアルバート01に手を添えながら頭の中で敢えて追い掛けっこに乗りながらダメージを与えて行き、奥で確実に殺す作戦を立てていた。

 

「…よし、きりたん、葵、鍵が何処にあるか、ラオが何処に向かったか教えて」

 

『はいはい、先ず残りの鍵は2階に集中してるらしく、赤くロックされた扉の先にダクトから侵入して取るみたいですね。

後3階はハズレなので鍵と入手経路をマーキングしますね』

 

『それからそのラオって人は左側の階段からマキさん達の頭上の通路を行ったり来たりしてますよ』

 

マキは次にきりたんと葵に鍵の在り処やラオの居場所を聞くとアサルトショットガンを構え、先ずはBSAA隊員だったモールデッドを眠らせるべく走り出した。

仲間だった者に鎮魂を与えんが為に。

 

「さてクソッタレなラオさん、鬼さんこちら銃の鳴る方にってね‼︎」

 

『ズドォン‼︎』

 

「其処かクソアマァァァァァァァァァァ‼︎」

 

そしてマキはモールデッドを敢えて倒して行きながらラオを自らの方に呼び込み、この『ゲーム』の犠牲者の無念を晴らすべく動き始めた。

それを見ていたルナやイヴはその背中から強い怒りが溢れていると察し、ただ黙って後ろを付いて行くのだった。

 

「クソ、クソ、死ねよこのクソアマァ‼︎」

 

「そんな変な力任せな素人の動きじゃ、レオンさん所か私やバカ隊長すらも倒せやしない、よ‼︎」

 

『バキバキ、ドガァッ‼︎

ズドォン‼︎

 

マキはモールデッドを始末しながらラオの攻撃を避けてはカウンターを繰り返し、着実にダメージを重ねた後に様々な方法で首を必ずへし折り一瞬意識を飛ばしては愛用のカスタムショットガンで首を吹き飛ばし、そして現在2階にいた為1階に叩き落として距離を離し、その隙に次の鍵を取りに向かって行った。

 

「(本当に、この人達は強い……此れなら、この地獄の施設や悪魔のダールトン一族を終わらせてイヴを此処から逃してくれるかも……事情を話せば、多分……)」

 

そんな中でマキを見ていたルナはマキやその仲間達に全てを終わらせ、イヴを解放してくれる事を期待して自身の中にあるイヴ関連の事情を話そうかと部屋内のモールデッドを倒し、2個目の鍵を取る光景を見ながら決めようとしていた。

 

『あ、マキさん気を付けて下さい。

ラオって人、斧に持ち変えて3個目の鍵ある部屋に通じるドアの前にスタンバッてますよ』

 

「おいおいおい、遂に鬼ごっこを放棄して短絡思考に走っちゃったよ。

なら、もっと挑発を加えてやるかな!」

 

すると葵から通信が入り、共有画面と透視能力を駆使して割り出した3個目の鍵のルートがあるドア前にラオが待ち構えている事を聞き、マキは遂に鬼ごっこを放棄して完全に頭に血を登らせた事を悟りつつ更なる挑発の為にラオの前に躍り出る事を決めた。

 

「来やがったなクソアマ‼︎

さあさっさと死にやが」

 

「五月蝿いよバカ」

 

『ズドォン‼︎』

 

マキを見つけたラオは走り出しながら斧を構え、振り下ろそうとした瞬間その腕に向かってアサルトショットガンを放ち腕を吹き飛ばし、斧が下に落ちたのを確認すると直ぐ様CQCに入る。

 

「く、糞がァ‼︎」

 

「………」

 

マキは今は左手しか残っていないラオのパンチを捌いた後股間に膝蹴りを思い切り叩き込むとナニかが『ブチ』と音を立てて潰れ、その箇所から血が溢れ出しラオは脂汗を流しながらマキを見ていた。

が、直ぐ様更なる急所への打撃を加えて行きそしてアサルトショットガンを口に咥えさせてから撃ち、再び頭を吹き飛ばすと今度はそのまま放置して鍵を手早く取りに向かう。

 

「よいしょ、このダクトを抜けて…あった。

よし、このドア開けちゃえ」

 

そしてマキは鬼ごっこの趣旨を無視して3個目の鍵を入手して敢えてロックが掛かった部屋から外に出た。

するとラオの再生が始まり、頭が復元され切った所でマキを睨みながら立ち上がる。

 

「こ、このゴリラ女が……てめえ鬼ごっこの趣旨分かってんのか‼︎

俺が鬼、お前が逃げる雑魚なんだよ‼︎

なのに何で逃げずに向かって来やがんだよクソアマ‼︎」

 

「アンタの再生力を見て、言葉を聞いて確信した。

アンタは唯のB.O.W.だ。

なら、B.O.W.を殺すのが私の仕事だよ……だから言ってやるよ。

初めから鬼役は私なんだよ三下」

 

ラオは鬼役の自分から逃げずに戦いながら鍵を集め切ったマキに鬼ごっこの趣旨の話をするが、対するマキはラオの言動等を加味してB.O.W.の1体に現場認定し、ならばBSAAデルタチームとして初めからB.O.W.を倒す役=鬼は自分だと語り、更に三下と付け加えラオを完全にキレさせる。

 

「畜生が、鬼は、俺なんだよォォォォ‼︎」

 

「ウザイ」

 

『ズダンッ‼︎』

 

マキは突撃して来たラオに対し遂にアルバート01を引き抜き、ラムロット再生阻害弾を撃ち込みその後再び格闘戦に持ち込み頭左半分をアサルトショットガンで吹き飛ばした。

 

「て、てめぇ…ぜ、絶対、ぶち、ぶち殺して……」

 

するとラオの肉体が黒く液状化して行き、床一面にその液体が広がり始める。

マキは此れが資料にあった特異菌感染者の変異が最大になった際の兆候だと勘付いた。

 

「マ、マキさん、変異が始まって‼︎」

 

「分かってる、でもこのまま奴等の土台に乗って奥で決着をつけてやるわ……2人共、今死にたくなかったら早くゴールに向かうよ!」

 

ルナはラオの変異に慌てるが、対するマキは奥で決着を付けるとして冷静にルナやイヴを手招き、ゴールの扉へと入ると鍵を3個使い、中にあった更なる扉を開き奥へと入って行った。

 

「成る程、確かに研究所だね」

 

ゴールの先の決戦場に入ると周りはガラス張りで、白衣を着た男達が何らかの記録を取っていた。

マキはこの男達こそがこの研究所所属のコネクションの研究員だと理解した。

 

『ゴウンッ!』

 

するとマキが立った決戦場の床が昇降機となり下へ降りて行き、更にルナ達を守る様に防護ガラスが2人を覆いマキと分断された。

 

「マ、マキさん‼︎」

 

「成る程決戦場はこんな仕組みなんだ……ルナさん、貴女は其処の子を守ってなよ!

……来るなら来いよ、三下」

 

イヴと共に分断されたルナはマキを心配するが、対するマキはイヴを守る様に叫び、三下であるラオが変異仕切り決戦場に入ってくる瞬間を待っていた。

B.O.W.を狩る鬼役として、BSAA隊員や無実の人達をモールデッドにされた怒りを明確に燃やしながらその時を待つのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
マキちゃんは3年で細身の肉体で素手でもB.O.W.を殺せるマキさんにパワーアップしました。
因みに実力はまだまだクリス達の方が上で、更に鍛え直しの所為で原作の全盛期以上の実力を維持する事に成功してると敢えて言って置きます。
そして本来ならこの話に変異した次男坊との戦いも入れる予定でしたが、文字量の関係で分割になりました。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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