BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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元々連続投稿する予定だったので2話連続更新致しました。
今回はゆかりん達の素性暴露大会が開かれたり等重要なイベント回なのでお見逃し無く。
あ、因みにセイカさんは前回書き忘れてしまいましたがROICE学園の保険医で立派な学園関係者です。
今回からはそんな書き忘れをしてないかチェックしながら投稿致します。

では、本編へどうぞ。


EP IV『CLOWN』

ゆかりが金淵を気絶させた後、ライフルを一旦分解し、それに続きあかり、マキ、茜(葵に渡したハンドガンも併せて)も整備を開始する。

黙々と、しかし手慣れた手付きで(あかりはチョコレートを食べながら)簡易的ではあるが整備を進めて行くマキ達にプロとしての風格が見えていた。

が、その中に何故ゆかり、及びあかりが入っているのかさっぱり分からず葵はそれを問い質してみた。

 

「あの、ゆかりさんにあかりちゃん?

マキさんやお姉ちゃんはそう言う分野の人だから銃の扱いに慣れているのは分かるんだけど、何でゆかりさん達までそんなに銃の扱いに手慣れてるの?

しかもあかりちゃんはセミオートスナイパー、ゆかりさんに至ってはアンチマテリアルライフルとか言う物騒を通り越した代物だし…」

 

「あ、それ私も気になってました。

ゆかりちゃんやあかりちゃんには答えて貰う義務がありますよ。

幸いあの五月蠅かったおじさんはゆかりちゃんのお見事としか言えないプロの回し蹴りで未だ伸びたままですから変に拗れる心配はありませんよ?」

 

葵に便乗してずん子もゆかり達に銃の扱いに手慣れた理由や回し蹴りにその道の人の動き…弓道と言う格闘技とは無縁な物ではあるが培われた目はある為、何か格闘技を齧っていた等の半端な理由では無く明らかに身体に叩き込まれた技術をずん子はその目で捉えており、それはずん子が幼い頃からやっている弓道の様な幼少期から培われた技術であると考え聞いたのだ。

ゆかりは金淵を一瞥し、自身が暫く喋らない様に蹴り上げるのを失敗する訳が無いと考えつつ一応確認だけして口を開き始めた。

 

「まあ、こんな状況ですから言いますが、このバイオテロが鎮圧されたら他の人には黙ってて下さいね、私が上司にああだこうだされるので。

それで、何故私やあかりちゃんが此処まで手慣れているかと言うと、私もあかりちゃんも元は海外で少年兵とかやらされまして、色々あって日本へ来て国から日本国籍を獲得した後、この無駄に培われた技術を腐らせるのは勿体無いからと後首輪を付ける目的で日本の諜報員、所謂エージェントをやってます。

任務は…まあ保護観察プログラムに守られている要人の護衛から今回みたいなバイオテロの犯人の調査、逮捕又は殺害が主ですね」

 

「mgmg、チョコレート美味〜い♪

だからゆかりさんも私もこんなにも手付きが慣れてるんですよね〜。

お分かり頂けましたかずん子さん、葵さん?」

 

葵とずん子、更にゆかり達の素性を知らなかった者達(教師である為素性を聞かされてしまっていたコウ、割とドライなきりたんや年齢相応の思考を持つ程度のウナは除く)はゆかり達の経歴と現在の役職…日本国政府の諜報員と聞き驚きを隠せず絶句していた。

まさか身近な人間が幼い頃は少年兵、現在は諜報員だったりBSAAの隊員だったりと表の顔からは想像出来ない素性持ちだった為何を言えば良いのか頭の中に浮かばずにいた。

するとゆかりは、何時もの態度を見せながら絶句中の葵達に話しかけ始める。

 

「ふふ、まあ今回の件が無ければこんな素性は明かさなかったので私達への接し方は何時も通りでお願いしますね葵ちゃんにずん子さん、そしてイタコさん」

 

「あーはい、分かりましたよ。

なるべく何時もの気の合う友人の対応をしますよ、と言うか頭が少し追い付かないからそれしか出来ないってのが本音ですが」

 

「へぇ〜、エージェントにBSAA隊員に何かテロリストみたいな人がこの場に居るってすっごいなぁ〜!

じゃあマキさんや茜さんはどうして今の組織に入ったの?」

 

ゆかりの友人として接して欲しいと言うお願いに葵はそうするとハッキリと言い、ずん子やイタコもそれに同意して頷きゆかり達はそれらを見え何時もの他愛の無い普通の友人の笑顔を見せる。

所が此処で好奇心の塊であるウナが割と、否、地雷原でタップダンスを踊るかの如き質問をやってしまい、隣に居たきりたんは「おバカ」と一言言って頭を小突き、ウナに次やったら同じ事をやると頭に植え付けた。

 

「えっ、何素性暴露大会始まっちゃったのこれ?

……まぁ、其処の無駄に騒ぐだけのおっさんは未だ寝てるから話しても大丈夫かな。

私がBSAAに入隊したきっかけは親の名誉回復の為だね「名誉回復?」そう。

私の父方の遠い親戚がね、あのアンブレラ社のウィルス研究部門に所属してたらしいんだ。

その人はロシアのコーカサス研究所……アンブレラの今までの悪事の情報が何処かの誰かが漏らして倒産のきっかけになった研究所で当時の最新B.O.W.の『T-ALOS(テイロス)』開発に携わってたらしいんだ。

まあそいつは哀れっていうか何と言うか、今のBSAAの母体になった私設対バイオハザード部隊が研究所に突入した時にはゾンビに成り果ててたみたい。

だけど身内がアンブレラの関係者、しかもウィルス研究部門の人間だったからお父さんや私は他のアンブレラ社の関係者とその血縁関係にある人達と同じ誹謗中傷を受けてね、お父さんはそんなクズ野朗とは一切関わりが無いって事を証明する為にとあるPMCに入社してバイオテロと戦う決意って言うか、身に覚えの無い罪への贖罪をしちゃってるから私もお父さんの負担を減らしたい、苦しみをちゃんと分かってあげたいって理由からBSAA極東支部に無理矢理入隊訓練を受けに行く事にしたんだ。

勿論お父さんに猛反対されたけど、何とか折れて貰ってその次いでに入隊訓練を受ける為の護身術を9歳から叩き込まれて中学2年に漸く入隊訓練を受けて今があるんだ。

これが私の経歴、次は消去法でアンタだよオメガ1、いや、琴葉茜」

 

ウナの質問に対してマキは金淵が寝てる今なら話しても痛くない為包み隠さずBSAA極東支部に入るまでの経緯を話した。

ゆかりやあかりは諜報員、茜はA.B.F.故に知っていたが、葵やずん子達はその経歴を聞いてゆかり達の話を聞いた並かそれ以上に絶句をしてしまい、ウナは自分の質問がかなりヤバい物だったと初めて気付きオドオドとし始めたが、それをきりたんは「落ち着け音街」と一言掛けて肩に手を掛け慰め…否、アイアンクローをやりウナは完全に痛がり先程までの後悔等のネガティブな気持ちを吹き飛ばしていた。

それを見ていた者達はこれがきりたんなりの励ましだと思い自分達も腫れ物に触れるみたいな態度は止めようと一同(金淵以外)の心は一致した。

そしてマキは次にオメガ1、琴葉茜の経歴について問い正し始めた。

ゆかり達も琴葉茜は死亡扱いであり、A.B.F.のオメガ小隊隊長をやっているなど独自の情報網を以ってしても知り得なかった情報である為それだけは必ず聞かなければならないとし、ゆかりとあかりも何処か射抜く様な視線で茜を見つ応える様に促していた。

また葵も姉が何故生きていたかを知りたい為に話して欲しいと視線を送り、茜はやれやれと思いつつ口を開き始めた。(なおセイカはこの間もマダオっ振りを発揮しビール缶を3本目を開けてグビグビ飲み始めていた)

 

「ウチの話なんか聞いてもおもろい事なんか一切無いんやけど、まぁ葵が知りたがっとる様やし応えたるわ。

ウチは確かにバイオテロで死んだ、いや死ぬ予定やったんや間違い無く。

せやけどウチはその場で死んどったらアカン理由が出来てもうてしもうたんや。

せやからさっさとバイオハザード地区から脱出して後は野となれ山となれの放浪の旅と死ぬに死ねんくなってもうた理由の所在探しをしとったんや。

そしたら今のA.B.F.のボスととあるカフェテリアで丁度出会ってもうてな、ウチに「お前はこれから如何したい?」って聞かれたんやけどウチの中の答えは一つで「ウィルスとB.O.W.の存在を抹消をしたい」って答えたらな、それを待ってましたと言わんばかりに周りの客一同がウチを囲って歓迎パーティーの幕開けやったわ。

それがA.B.F.の結成秘話の一部とウチの何故生きとったかの理由やな。

あ、それと死ぬに死ねん理由に関してはちょいとだけ話すのは待っとって欲しいんや、後で話す場面が来よったらちゃんと話したるから待っとうてくれや」

 

茜は葵が知りたいと言う理由で話し、如何やら葵の知る様にバイオテロで死ぬ筈だったが何らかの理由が発生してしまい生き残らざるを得なくなり脱出し、其処からA.B.F.のボスやメンバーと出会い組織を結成し今に至ると話した。

しかし肝心の死ねない理由については話す時が来たらと暈し、それ以上は葵の頼みでも話さないとマキ達は理解してそれ以上の追求は避ける様にした。

だが葵は此処でふと、茜が生きてるなら父も生きているのではと考えてしまいそれを直接茜に聞き出し始めた。

 

「待ってお姉ちゃん。

お姉ちゃんが生きてるならお父さんは?

お父さんもお姉ちゃんと同じバイオテロで亡くなった筈だよ?

けどお姉ちゃんが生きてるなら……」

 

「………悪いな葵、期待させといて何やけど『お父さん』は死にはったよ。

記録通り、もう死んどるよ。

もうこの世には居らへんよ」

 

しかし、茜は父は死んだと言いその目は一切の嘘を吐いていない事が見て取れ、葵はガックリと項垂れ父の生存は無いと落胆してしまった。

そんな中できりたんは持ち込んでいたWi-Fiと大型タブレットを操作し、生きているニュースが無いか如何かを確認しつつこれからの事を口にした。

 

「暴露大会は其処までにして現実を話しましょう。

今現在Wi-Fiが使える、私のタブレットの充電も出来ていて水道も使える事から電気等のインフラは未だ死んで無い事が分かりました。

それからコウ先生やタコ姉様、ゆかりさん達や其処でビールを飲んだくれてるセイカさん、集まった教師一同が偶然の思考の一致からか買い物中にありったけの食料や飲料水を詰め込んでこの学園に運んで、更に私達は脱出可能なバスを数台残して残りの車等はガソリンとバッテリーを抜き机や椅子ごとバリケードやトラップに使用、更にこの教室以外にも当然人は居ますからその総人数を言えば45人。

これしか此処まで来れませんでした…いや、これだけ来れただけでも運が良いのでしょうかね?

兎に角それだけの人の食事等を2週間賄える分は確保出来てます。

因みに水道に関してはトイレ以外はウィルスによる水質汚染の可能性をゆかりさんが指摘して使用禁止です。

そして問題は武器の方です。

ゆかりさん達のライフルやマキさん、茜さん達の武装含めてアサルトライフルマガジンの数が最大装填数入ったマガジンが茜さんが4、マキさんが3、中途半端にマガジンに弾が入った奴がそれぞれ5、4、ハンドガンは一切使ってないにしてもマキさん達の武器が増えても心許無いと言わざるを得ません。

そしてライフルの残弾数も其処までに多くなく、手榴弾やグレネードを此処で使うのは以ての外、迂闊に使ってバリケード方面にそれが行ったら折角ゆかりさん達の指導の下に築き上げたバリケード壊れて無駄になります「あ、バリケードはゆかりんとあかりちゃん考案だったんだ。

よっ、バリケード&トラップマスター!」

はいそうですよ。

で、籠城出来るにしてもゾンビ達が私達以外の獲物を仕留めて此処まで集まってくる時間は先程の外の夥しいゾンビの数からして数日しかないでしょう。

ならそれまでに次の方針、脱出か籠城かを考えるべきだと不詳東北きりたんが進言しました」

 

きりたんの言う通り此処で籠城出来るにも時間が限られている事をマキ達は自身らの武器を見ながら理解しており、更にウィルスの感染スピードがかなり早くこのままではバリケードを突破されゾンビの餌食になるオチまで見えていた為、何とか何処かで救出作戦を実行出来ないかマキは思案し、地図を広げ睨めっこを開始した。

するときりたんのタブレットに生きているニュース番組が映り、その音声に皆がそれに注目すると丁度東京都の足立区を映り出した。

警官隊と自衛隊がゾンビを相手に戦っていたが、ヘッドショットを決めてから約5秒で新型B.O.W.に変異するなど知らずにいる為その新型に追い詰められてしまいその数を減らし、逆にゾンビ等の数ばかりが増して行く一方だった。

そんな時突如として空からロケットランチャーの弾が新型B.O.W.に直撃し、周りのゾンビも爆風に巻き込まれ倒れていた。

そのロケットランチャー弾の飛んで来た上空を見やると其処にはBSAAのロゴが入った戦闘ヘリが数機飛んで来て居り、中からBSAA隊員が続々と降り立ちゾンビ達や新型B.O.W.と戦闘を開始した。

 

『ああ、ご覧下さい!

空からBSAAがこの地獄の様な現場に到着しました‼︎

これで我々も助かると『うわぁぁ、後ろぉ⁉︎』えっ、キャァァァァァァァァァァ‼︎『ズダダダダダダダ‼︎』『お"ぉ"う"…』

……えっ?』

 

『其処のテレビ局、早く此処から離れてろ。

連中の仲間入りして鉛玉をぶち込まれたいなら別だが、そうじゃなかったら全力で逃げろ、良いな!『あ、は、はい……』

よし、じゃああっちのチャーリーチーム達の戦闘に参加するぞレオン‼︎』

 

『ああ……お嬢さんとお兄さん方、さっきの隊員に言われた通り報道よりも早く避難した方が良い、此処から先は地獄になるぞ』

 

そんなBSAAが到着した事で油断したのかニュースアナウンサーの女性の背後からゾンビが迫り、生放送中のゾンビによるカニバリズムショーが幕を開け掛けたが、その横からゾンビに対し銃弾が放たれ、その方向にあった路地から別のBSAA隊員とアメリカ人男性が姿を現しニュースアナウンサー、及びカメラマンを救助しつつBSAA隊員達の戦場へと走り去って行った。

するとニュースが一旦切れてしまい、アナウンサー達が多分避難している事だと分かり次にはニュース局の方に場面が移り、その瞬間きりたんはこれ以上情報は出ないと思い一旦タブレットを消し自分の側の床に置いた。

 

「…とまぁ、足立区も見事にゾンビパラダイスになってる所を見るにこの分ですと東京都全域でバイオハザードが発生していると思った方が良いですね。

それからマキさん、先程のBSAA隊員達はあれが救助部隊でしょうか?「ううん、アレは第一陣である私等極東支部所属のバイオハザード封じ込め部隊の1つのチャーリーチームだよ。

だからアレに此処まで来て貰って救助して貰えるとは思わない方が良いよ、それに救助隊が来たなら私の方に連絡が届く筈だから」

ですよね」

 

「それよりデルタ1、本当にレオンさんと一緒に行動してたし……全く何なのよアイツ等が追ってる組織って!

クソ司令部は相変わらず情報を寄越さないしいい加減にしなって言いたいわ‼︎」

 

きりたんは状況からBSAA隊員達は救助ではなく最初のバイオハザード封じ込め部隊が来たのかと思い一応マキに確認した所で予想が的中し、まだ救助には暫く掛かるとあっさり予測出来家宝は寝て待つ様に寝転がった。

するとマキは先程のニュースの最後辺りに自身の所属するデルタチームの隊長デルタ1とレオン・S・ケネディが一緒に映った事に困惑し、彼等が追ってる組織とは何なのかと頭を抱えていた。

 

「……ふう、こりゃこの事件、そうすんなり解決出来そうにあらへんな『ザァァァァァァァァァァ‼︎』って皆、ウチ等のタブレットなんか可笑しいで!!」

 

「うわ、何これ⁉︎

こんなの初めて『日本に居る全国民の方々にこんにちわ、我々の名は『CLOWN』と言う、全てのテレビ、タブレットの電波をジャックさせて頂いた』

……はっ、電波ジャック?」

 

茜はレオンが日本に来ていた事はある理由から理解しており、更に彼がそう言う星の下に生まれてしまったのかレオンが動く事件となれば決まって簡単に解決しない事件だとその経歴から理解しており、一山抱える様な事件になると先程の足立区の映像から確信した所で全員のスマホやタブレットに一昔前のテレビの砂嵐が発生し全員が困惑していた所で画面に映像が映り、其処には仮面を被った白衣の男達が並んでおり、その中心のリーダー格と思しき人物が一歩前に出てボイスチェンジャー特有の機械音声で話し始め、自身等を『CLOWN』、道化と名乗り堂々と電波ジャックした事を宣言した。

これにはマキ達も真剣に見やり映像の録音を開始した。

 

『今現在東京、神奈川、千葉、そして埼玉と複数の県、そして首都でバイオハザードが発生しているであろう?

これ等は全て我々が引き起こした物だ。

この新型ウィルス、『T-Genesis』を使ってな』

 

「CLOWN…そしてT-Genesis、これが今回の…」

 

マキ達はタブレットに映る男が大振りにバイオテロを引き起こしたのは自分達だと宣言する姿に怒り、或いは呆れを抱き、そして男が懐から取り出した薬液アンプルに入った紅く禍々しい色をしたそれを見せ、男はその中身が『T-Genesis』と言うマキ達も聞いた事の無い、名前からして恐らくはTウィルスを媒体に開発された新型ウィルスだと判断し男達の次に話す内容が何なのかを耳を傾けて聞き始める。

 

『我々がバイオテロを引き起こした理由は至って単純だ、それは、我らが総帥オズウェル・E・スペンサー卿が掲げた理念である『人類の高次への進化』の達成、そして世界が切り捨ててしまったアンブレラ社の復活である』

 

「はぁ⁉︎

アンブレラの復活って何言ってんのコイツ「マキはん静かに、話が聞けへん」…チッ‼︎」

 

マキはCLOWNのリーダー格が話す理念、そして旧アンブレラ社の復活を目的としている事に憤り声を荒らげるが、茜が聞こえないと言って律した為マキは舌打ちをしながら再び画面に目、耳をを傾ける。

そしてそれは未だ気絶している金淵を除いて全員同じ気持ちであった。

 

『これは現人類への宣戦布告であり、我々の要求を受け入れる事への啓示でもある。

今の人類は他者を受け入れず、己を滅ぼす最終戦争ヘと歩を進めてしまっている。

故にこのT-Genesisを使い、争いを捨てられぬ現人類からの脱却と新人類の創世の時代を切り開く他に道はないのである。

人類よ、受け入れよ。

愚かで力無き者が統治するこの世には破滅しか道が残されて居ない事を。

この高次への進化を受け入れてこそ人類は新たなるステージへと進む事が出来るのだと言う事を』

 

『我らの理念は、偉大なるスペンサー卿と共にあり』

 

CLOWN達のスペンサーが掲げたとする人類の高次への進化に対する演説と宣戦布告、全員のスペンサーへの忠誠心の発露が終わった瞬間全てのタブレットは元のホーム画面に戻り電波ジャックが終わったとマキ達は理解し、そしてCLOWN達の身勝手な要求に憤りを隠せない者、戸惑いを隠せない者、呆れを通り越して無表情な者と様々な反応を葵達は見せ、更に自分達の敵の存在を明確に認識した。

 

「何なの……何なの、これ……」

 

「まるで宗教団体の信者達の演説でしたね、いやそのままでしたか」

 

「CLOWN…T-Genesis…それが今回の…‼︎」

 

「スペンサーが掲げた理念とか馬鹿げてますね。

今の世界も捨てた物じゃないのに」

 

「そうですよ、美味しい食べ物だって沢山あるし楽しいゲームもあるのにそれをすてるなんてとんでもないですよ!」

 

「それが分からんからスペンサーの理念っちゅう妄信に縋るんよ。

さて………これはウチも本腰入れて道化連中を叩かんとあかんなぁ…」

 

葵、ゆかり、マキ、きりたん、あかり、茜がそれぞれの思った事を口にし、それ以外の(未だ気絶中の金淵や未だ酒を飲んでいるセイカは除く)は葵の様に絶句し、CLOWNの盲信的な発言とそれに伴うバイオテロに戸惑いを隠せずにいた。

そしてそれはこのクラスに居る者のみならず他のクラスに居た者、他の場所に避難したり家に立て篭もった者、テレビ局の報道者や政府関係者、そして足立区のゾンビ達との戦場に居るBSAA隊員やレオン達はそれぞれの思いを胸に秘め、特にラクーンシティの生き残りであるレオン・S・ケネディはCLOWNの理念に対して完全に怒りを静かに燃やし、久々に胸が熱くなる事を感じていたのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、前書きにもあった様に素性経歴暴露大会に加え、今作のバイオテロ組織の犯行声明と重要イベント盛り沢山な回でした。
因みにレオンはエージェントになった為英語以外も流暢に話せる様になってます(因みにレオン以外も…?)
次回は初めは時系列を少し戻してからチャーリーチーム達の下に駆け付けた『デルタ1』と原作主人公レオン・S・ケネディが如何に日本に来ていたかの話になります。

次回もよろしくお願い致します。
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