遂にレオンが動き出し、物語はクライマックスに突入します。
そして最終回の話も見えて来た為本当に外伝はもう少しで終わります。
それまで後少々お付き合い下さいませ。
また、アンケート協力もお願い致します。
では、本編へどうぞ。
茜やセイカ、ルナ達が戻って来た事により遂にカードキーは残り1枚、更にダールトン一族も残りはルーツとシャル、未だ見ぬグラン・ダールトンのみとなり全員で残るルートをレオンが攻略すれば後はなし崩し的に任務完了となると考えていた。
「なら早くこんなカビ塗れで汚い場所からルナ達と共におさらばしなきゃな。
ルナ、イヴ、最後の『ゲーム』をやるぞ、キリタン、正解の電気スイッチを暴いてくれ」
「はい、じゃあ行きましょうレオンさん」
『サポートはお任せ下さい、奴等が短絡的にセキュリティ要員を潰したお陰でハッキングし放題ですからね』
そしてレオンはこの下らない最後の『ゲーム』を終わらせる為ルナ達を伴いつつ、きりたんに正解の電気スイッチの場所をナビゲートする様に頼みエレベーターへと向かい始める。
「待ちなさいレオン、私も行くわ。
何か事故があっては拙いからね、貴方達は」
「エイダ……分かった、行くぞ」
其処に感染防止マスクを被ったエイダが事故の確率を減らすべくレオン達と共に行く事を進言する。
それをレオンは少し悩んだが茜達の事例から今回もルナを殺す為に敵は動くと判断してエイダの随伴を了承し、4人でエレベーターに乗り始める。
「レオン、エイダ、最後の最後でヘマしましたなんてやるんじゃ無いぞ‼︎」
「ファイトですよ、レオンさん‼︎」
其処に正座が終わったB.Y.や葵が片やミスをしない様にと言う忠告、片や純粋な応援をしてレオンの双肩に全てが掛かっている事を彼に嫌でも伝わらせる。
「…ふっ、泣けるぜ」
レオンはエレベーターが閉じた瞬間そんな期待等に何時もの口癖を言い放ちつつ、寧ろ逆に肩の力が抜けて自然体になりその瞳に油断も隙も無い、葵達が良く知る歴戦の戦士レオン・S・ケネディとなりこの先に待ち構える物が如何なる物だろうと突破する土壌が出来上がるのだった。
一方セキュリティルームにて、周りのコネクション構成員の死体が散乱し床が血塗れとなったこの場所で遂にシャルは自分の番が来てしまい席を立っていた。
「頼むぞシャル、お前は力は弱いがその頭脳は一族で1番だ。
奴等を暗闇に紛れて」
「分かってるよ父さん、じゃあ言って来るわ。
…チッ、結局セキュリティ掌握されっぱなしで立つ瀬が無いぜ…」
ルーツは自身や双子の弟たるグランを残せば最後のシャルに自分達の全てをベットし此方の方もまたシャルの双肩に一族の全て……最早三男のシャルやルーツの双子の弟しか残らない一族の運命が掛かっていた。
しかしシャルは寧ろハッキング戦で1度も勝てなかった事を引き摺り、相手が何者なのかも知ろうともせずに『ゲーム』場に向かうのだった。
そしてレオン、エイダはルナやイヴを護衛しつつエレベーターから降りると周りを見渡すと、辺り一面は真っ暗闇であり暗視機能が無ければ詰んでいたと2人は思うが、肝心のルナがその暗示機能が無いマスク+イヴは未だ夜目になっていない為迂闊に動けずにいた。
『侵入者よ、よくも此処まで我が一族を追い込んでくれたな‼︎
だがそれも最後だ、この『ゲーム』場では正しい電気スイッチを押さねば先に進めず暗闇に閉ざされたままになる‼︎
そしてその暗闇の中で殺人鬼役のシャルから逃れなければならない‼︎
暗闇とシャルに怯えながら死ね‼︎』
そして早速ルーツの最後のゲーム説明を行われるが、ダミースイッチを押した場合のデメリットを全く語らず、更に茜からだが最早心にも思っていない健闘を讃える言葉を掛けず死ぬ様に言って来ており、いよいよ後が無いとレオン達は感じ取り敵が更に短絡的になると考えていた。
「ふっ、此処まで単純な思考になり始めたテロリストの処断程簡単な事は無いな」
「ええそうねレオン。
さて、お嬢様方は私達から離れない様にーー」
「死ねぇぇぇぇぇぇ‼︎」
「っ、もう来たのね、がっつき過ぎよシャル・ダールトン!」
そしてレオン達は周りの警戒をし、更にエイダがルナ達に視線を向けた瞬間ゲームスタート直後にエイダを狙いシャルがナイフを持ちながら襲い掛かって来た。
それをエイダはがっつきと呼称しながら蹴りで距離を離させるが、シャルはエイダに狙いを定めて再び襲い掛かろうとしていた。
「おい、しつこい男は嫌われるって知らないのか?」
『ズドォンッ‼︎』
「グェッ⁉︎」
其処にレオンがアルバート02を構えながら割り込み、シャルの顔面に向かって弾丸を放ちエイダやその先に居るルナ達を守る。
「あら、今のは私でも対処出来たのだけれど?」
「何時までも3年前の貸しを返さないのは如何かと思ったからな。
それに君は大丈夫でもルナ達はこの暗闇ではダメだ。
まぁ、だからこそペンライトを使うんだがな」
エイダシャルを1人でも対処出来たと事実を話すも、レオンも3年前の『貸し1』を返す為に動いたと話し、2人は少し笑うとレオンはペンライトを取り出して通路を照らす。
すると道端に頭を撃ち抜かれてビクビクとしていたシャルが倒れていた。
「あら用意が良い事。
でも良いのかしら、この『ゲーム』にライトを持ち込んでも?」
「別に禁止と言われてないからな。
ならそのルールの穴を利用してやるさ。
さてキリタン、正解の電気スイッチは何処に?」
『この先にある右から3番目の部屋の奥ですよ〜』
そのペンライトをエイダに突っ込まれるが、レオンは言われてないから別にOK理論を出し、相手の俺ルールに明らかに喧嘩を売り付けており、エイダはそれでこそレオンと思っていた。
そしてきりたんのナビゲートで正しい電気スイッチの場所を把握し、ルナ達をエスコートしながら走り始めた。
「……レオンと、エイダは……恋人?」
「イ、イヴ!
デリケートな話を振らないの!
ごめんなさいレオンさん、エイダさん」
「ふふ、気にしなくて良いわ。
それよりお嬢ちゃん、私がレオンと恋人かは…」
するとイヴがレオンとエイダの雰囲気から2人はルナが持って来た本に描いてあった恋人なのかと唐突に問い掛けると、ルナは2人に謝るが本人達は気にしていなかった。
それよりも悪戯心が思い浮かんだエイダはその質問に応える様な素振りを見せーー。
「…大人になれば分かるわよ。
それまでは内緒よ、ふふふ」
「…とまぁ、こんな感じにちょっと複雑な関係さ」
イヴのほっぺに指を当てながら大人になれば分かると言ってボカし、更にレオンも複雑な関係と話して答えになってない答えをイヴにする。
するとイヴは頭の中で考えを纏め、口には出さないが彼等を恋人未満、友人以上と言う彼女なりの解答を思い浮かべつつ正解の電気スイッチまで辿り着いた。
「さて、此れで点くだろ?」
『ポチッ、パッ‼︎』
レオンはきりたんのナビゲート通りなら電気が付き次の場所に進める様になると思いスイッチを入れると電気が点き、暗視機能がOFFになった。
「此れで先に進めるわね。
さて、早く次に向かってあのストーカーさんを」
「オイ、何で1発で正解の電気スイッチが分かるんだよ‼︎」
そうして電気が点いた後エイダは早く次に向かう様に促し、最初襲って来たシャルをストーカー認定して部屋から出ようとした瞬間、再生が終わったシャルが部屋に駆け込み何故正解が1発で分かったのかを問い質していた。
「あらら、もう起き上がったのね。
呆れる程早い再生速度だこと」
「こっちには優秀なナビゲート兼ハッキング役が居るからな、だから正解は丸分かりさ」
エイダはその再生速度に呆れた様子を見せつつ、レオンは優秀なナビゲート役、きりたんが居たからこそ分かったとシャルに告げながら再びアルバート02を構えながらルナやイヴを庇っていた。
「ナビゲート兼ハッキング…あのハッキング仕掛けてた奴か‼︎
一体どんな優秀なコンピューターを使っているのか、それとも超高性能AIなんだよ‼︎
こっちが逐次更新したファイアウォールを全部突破するとか人間じゃねえだろその案内役‼︎」
「…あら、壮大な勘違いをしてるわね。
レオン、ネタ明かしなさい」
するとシャルはレオンの言う案内役に対しての溜まりに溜まった鬱憤を吐露し、更にどんな者なのか全く理解してない為見当違いな解答を口にすると、エイダはこの哀れな者達にその解答をレオンに明かす様に言うとレオンも軽く笑いながら正解を明かした。
「俺達のナビゲート兼ハッキング役の名はキリタン・トウホク、A.B.F.随一の通信班にしてその辺の安物PCでお前達を散々翻弄した中学生の女の子さ」
「……はぁ⁉︎」
『ピンポンパンポーン、どうもこんばんわです。
貴方達のザルセキュリティを散々引っ掻き回した東北きりたんです。
で、こんな中学生如きに負ける大人が居るって本当ですか?
ふっ、草生えますね』
レオンはきりたんの素性やどんなPCを使っていたかを口にすると、シャルは信じられない様に叫び声を上げてしまう。
すると通信システムすらも掌握仕切り、遂に全施設のシステムを手中に収めたきりたんはシャル達を小馬鹿にする通信を全館内に流し、それを聞いたシャルは絶望し切っていた。
「キリタンさんって、皆さんが良く通信で言ってた…中学生の方だったんですか…」
「う、嘘だろおい……マジで中学生のガキに、俺は…」
「分かったら其処を退いて貰うぞテロリスト、お前達の下らない『ゲーム』は此処で終わらせる」
そんな解答に初めて聞いたルナも驚き、更に絶望感漂うシャルに対してレオンは問答無用で再びアルバート02を頭に放ち、次のエリアに入りまた正解のスイッチを入れ、それを繰り返し始める。
「畜生、こんなの信じねえぞ‼︎
俺が、俺がガキに負けたなんざあり得ねぇ‼︎
絶対AIだろ今の‼︎」
「だから唯の中学生よ。
いい加減力量の差を認めなさい、三下の没落貴族さん?」
『ヒュンッ、ドォォォン‼︎』
するときりたんに負けていた事を認められない再びシャルが襲い掛かって来るが、それをエイダは炸裂弾の鏃が付いたクロスボウの弓を放ち、シャルの頭を再び粉砕しつつ電気スイッチを入れてまた次に進む。
「く、くそ、俺は、俺は…」
「いい加減認めろ、お前達は下らない不相応な計画を立てて、俺達をこの場に入れた時点で既に詰んでいた事をな」
シャルは負けを認められず最初の威勢が嘘の様にヨロヨロとしながらレオン達を追って来るがまたアルバート02を放たれ頭を綺麗に吹き飛ばされ、またピクピクとしながら倒れ伏す。
「…ん、未だモールデッドが居る様だが…」
「ノーマルタイプしか居ないわね。
本当に茜やセイカに全てをぶつけてこのザマの様ね、哀れだわ」
それを見届けたレオン達は次のエリアに進むと、其処には未だモールデッドが居り、しかし明らかに強化タイプでは無いノーマルタイプしか居らず本当に茜とセイカにほぼ全てのモールデッドを叩き潰れたのだと理解する。
そして2人はノーマルタイプでも油断せずに的確に処理し、電気スイッチを入れて次に進む。
「この野郎、アメリカ人が正義の味方なんて今のB級映画でも流行ら」
『ズドォンッ‼︎』
「……お前に少しだけある男の話をしてやる。
1日だけの新米警官でラクーンシティ事件を生き延びた、ある男の話をな」
すると懲りずにシャルが襲い掛かって来るが、レオンはアルバート02を意識を遮断しない様に足に放ち、そして蹴り上げながら頭を踏み付け、ある男……自身の過去を明かし始めた。
「そのある男は1998年9月のラクーンシティ市警に配属予定だったが、街は既にTウィルスに汚染されてゾンビが屯し始めていた為自宅待機命令を受けた。
だが男は街の様子が心配になりラクーンシティに向かい、其処でアンブレラやB.O.W.を知ってしまった」
レオンは簡潔に自身が体験した過去を口にし始め、それを聞いていたルナはそのある男は=レオンの事ではと思いつつ黙って話を聞き、イヴも有名な本で語られてるラクーンシティの悲劇とある男の過去を聞いて行く。
「その男はGウィルスやそれを取り巻く様々な思惑や危機を乗り越えて生き延びたが、様々な事を知り過ぎた為、男はアメリカ政府のエージェントとなり、その後も様々な事件に関わって来た。
そうしてその男……レオン・S・ケネディは今日もこうしてお前達の様なバイオテロを画策する者達と戦っている。
全ては、この世からバイオテロを根絶する為にな…!」
『ズドォンッ‼︎』
そしてレオンはある男が自身だと明かした後、バイオテロに対する明確で静かな怒りを吐き出しながら足蹴にしたシャルの頭を再び吹き飛ばしてその場に倒れ伏せさせていた。
「…あの、レオンさん。
辛く無いんですか?
ラクーンシティ事件と言えば私も幼児だった時代の事件です。
そんな時からウィルスやバイオテロと戦うなんて…」
ルナは現在23歳であり、19年前の事件…自身が4歳の時に世界を震撼させたラクーンシティ事件からレオンが戦い続けている事を知り、それを辛く無いかと敢えて問い質した。
自身なら必ず何処かで発狂し、折れるであろうその終わらない地獄に向き合い続けるレオンに。
「辛く無いと言えば嘘になる。
何度も挫折し掛けたし、ラクーンだけじゃなくベンフォード元大統領やトールオークス、
だが、今はもし此処で止まれば今まで死んで行った人達に顔向け出来ない。
だからこの戦いが『呪い』であろうとも続けるさ……それが、俺の中に僅かに残った『正義感』って奴から来る義務だからな」
それに対してレオンは挫折し掛けた事もしっかりと言いながら、しかし止まれば犠牲になった人々に顔向け出来なくなるとマスクを外しながらルナやイヴを見ながら言い、その瞳に宿る『正義』から来るバイオテロへの怒りと巻き込まれた人々を守る使命を見せ、改めてレオン・S・ケネディがどんな人物かを2人に見せていた。
「そしてそんなレオンは私がこの世で唯一興味を惹かれる人なのよね。
だから……ついつい悪戯を仕掛けてしまうわ」
其処にエイダも話に混ざり、レオンが興味深くそして悪戯心を擽られると話しつつも、何処か通じ合っている様をルナやイヴに見せていた。
「……『正義』……使命……バイオテロを、許せない…怒り。
それが、レオンが……戦い続ける、理由…」
そしてイヴはボソッとレオンが戦い続ける理由を口にし、ルナが教えてくれた事と接合して行き、レオンが今なお戦い続ける理由を知り、彼女はレオン・S・ケネディは明確な『正義』を持つ良い人だと感じるのだった。
「ち、畜生が、ラクーンシティ帰りが来ているなんて聞いてねぇよ…」
「ああ、聞いてこなかったからこっちも言わなかったからな」
そうしてまた再生して立ち上がろうとしたシャルに対してマスクを付け直したレオンはアルバート02を放ち、頭を何度も何度も吹き飛ばして人を辞めたバイオテロ画策者の対応を見せ付ける。
そして明らかな実力差が有り過ぎる為か最早シャルを眼中に置かないレオンは電気スイッチを押して遂に決戦場に辿り着く。
「…カードキーが初めからあるな。
キリタン、まさかハッキングしてか?」
『はい、もう施設の全システムを掌握しちゃったのでカードキーもサクサク手に入る様にしました。
じゃあ残りのシャル・ダールトンの始末をお願いします』
初めから最後のカードキーが出現していた事にレオンはきりたんの仕業と見抜き、彼女から最早敵ですら無いシャルの始末をしてこのエリアを去るだけになった。
そして、そのターゲットたるシャル・ダールトンはよろよろと現れ、今にも力尽きそうな状態になっていた。
「ち、畜生、お前等に勝つにはこの手しかないみたいだ…」
『ズドンッ!』
するとシャルは自身の腹部をハンドガンで撃ち抜くと、突如として変異が最高潮に達して行きカビの繭が形成される。
この状況からシャルは自ら特異菌コントロール装置を破壊し、変異して戦う道を選んだらしい。
「ふん、最後は化物になって勝とうとする。
芸が無さ過ぎるんだよ没落貴族。
此処で終わらせて」
「……待って……」
レオンはアルバート02を構え、変異体になるシャルを芸が無いと酷評しながら処断しようとし、エイダも同じくクロスボウを構えるが其処にイヴが前に出て来て2人に待つ様に声を上げる。
「イ、イヴ⁉︎
何をする気なの⁉︎」
「……あのシャルって、人だった……怪物。
あの怪物は……この施設の、ゲームの…立案者の、1人……。
だから、私に…決着、つけさせて。
お母さんを、悲しませた………悪い化物を、倒したいの……」
ルナがイヴを案じ駆け寄るとそのイヴは3人にシャルがゲームの立案者の1人だったと話し、特異菌コントロール装置が消えた今自身の力でルナを悲しませた化物を倒すとハッキリと口にした。
此れには3人は驚き、音声共有で聴いていたB.Y.達が通信をレオンに送って来る。
『レオン、やらせてやれ。
俺の場合アルバは『人間』のまま死んで行った。
だが奴、シャル・ダールトンは違う。
明確に『人間』を辞めたB.O.W.だ。
そしてイヴがそのB.O.W.を理由があって斃したいと言ってるなら気持ちを汲むべきだ、と俺達は思った』
如何やらB.Y.達は理由があるなら今のイヴに『人間』を殺させないが、人間を辞めた『B.O.W.』ならば殺して良いと判断を下したらしく、レオンも実の所イヴの口からその言葉が出た時にやらせるべきかと少し悩んでいたのだ。
そしてB.Y.や葵達の判断により考えを固めた。
「…了解だ。
イヴ、お前が思うままにやると良いさ。
それが、君が『人間』である事を証明する事だからな」
「……ありがとう、レオン……」
レオンはイヴに変異するシャルを任せ、見守る方針で固める。
しかし、万が一があれば直ぐ守れる位置とアルバート01を構え、事の成り行きをじっと見ていた。
『うぉぉぉぉぉぉぉぉ、このアメリカ人野郎がぁぁぁぁぁぁ‼︎』
そしてカビの繭が破れると其処からカビの身体で構成された、カマキリの様な見た目になった変異シャルが現れる。
そしてレオンに向かって行こうとした…所で腕が突然石灰化を始め変異シャルは驚いていた。
『なっ、ま、未だ変異したばっかなのに何で身体が崩壊し掛かって……まさか、イヴ、てめえなのか⁉︎』
「……貴方は、貴方達は……この場所で、多くの、人達を……私の目の前で、苦しめて、殺して、お母さんも……悲しませた……!」
するとイヴは辿々しい口調ではあるが、シャルに対して強い怒りの感情を示しながらゆっくりと変異シャルに近付き、肉体の崩壊スピードを早めさせて行く。
『う、うわ⁉︎
よ、よせ‼︎
俺は、俺達はお前の所有者なんだぞ⁉︎』
「……そのお母さんから、悪い事……良い事……常識や、良心を、教えてもらった…。
そして、今日、マキからは、人任せにした時の無力感からの、怒りを…。
ヨナからは、スカッとする事や、生きるのを……諦めない事……。
アオイや、お母さんから、親や、愛を教えてもらった…!」
変異シャルが叫びながら止める様に命じるが、イヴを所有物としか見てない彼等の命令は既に、『人間』として見てくれたルナや葵達のお陰や、ルナを悲しませた事で従う気は0であった。
更にイヴはこれまで教えて貰った事を振り返りながら更に近付いて行く。
「…B.Y.からは、行いの、責任を、アカネからは、守る事の、良さ……そして、レオンからは、正義感や、使命を……感じ取った…。
だから、私は……私を『人間』と、見てくれた人達の、為に……お母さんの自由の、為に……私は、この力で、貴方達『化物』を、倒す‼︎
貴方達に、もう……此れ以上、お母さんや、多くの人を、悲しませたりはさせない……‼︎」
『ぐ、ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎』
『パラパラパラパラ』
更にイヴはレオン達から感じ取った物を口にし、其処から自身の中にあった望みである『B.O.W.である自身の死』を捨て去り、新たに『人間として母や他人を悲しませ、苦しませる者を許さない』正しき怒りと芽生えた正義感から生まれた自身の新たな『使命』を強く口にし、E型被験体の力により変異シャルを完全に殺し切るのだった。
「イヴ……」
「お母さん……ごめんなさい。
力、勝手に、使っちゃった…」
「ううん、貴女は貴女が正しいと思って力を使ったの。
それにその『心』は、私も正しい物だって信じてる。
だから……ありがとうイヴ、お母さんや、他の人達を想ってくれて」
その光景を見たルナはイヴにゆっくり近付くと、イヴはE型被験体の力を使った事を叱られると思っていた。
だが、ルナはその逆にイヴのその想い、『心』から来た行動は正しかったと信じている事を口にして、ただ優しく抱きしめてありがとうと言葉にする。
「……お母さん……‼︎」
それを聞いたイヴは嬉しさや、様々な感情が入り乱れて表情を崩して泣き出し、しかしその涙には悲しみは含まれていない。
正の感情に満ちた涙…所謂嬉し泣きであり、決して辛い物では無いとイヴ自身も胸の内で感じ取り、暫し『親子』の時間をこの場で過ごすのであった。
そして、ルナとイヴが『親子』としての時間を取った後レオン達はエレベーターで葵達の下に戻る。
すると葵達女性陣からイヴは大歓迎されていた。
「イヴちゃん、あのイヴちゃんの決意かっこよかったよ‼︎」
「うん、君はやっぱりB.O.W.なんかじゃない、立派な『人間』だよイヴ!」
「………」
その歓迎ムードにイヴは困惑しながらも、不思議と母に褒められた時と同じ心地よさを感じ取り笑みを浮かべながらその歓迎をしっかりと受け止めていた。
「良かった、と言うべきだな。
あの子はもう俺達が倒すべきB.O.W.じゃない、守るべき『人間』と証明されたんだからな」
「ああ。
さて、ダールトン一族は残り2人、そして『正門』を開くカードキーが揃った訳だ。
早速開けて此処から出るぜ、全員このデカイゲート開けるから歓迎は其処までにして整列だ‼︎」
そしてレオンやB.Y.もそれを見て互いに良かったと思いながらも、未だやるべき事が残っている為全員に声掛けをして整列させ、近くにあった端末に6枚のカードキーをリードさせ遂に今まで開かなかった『正門』が開け放たれた。
「…門の中身は巨大エレベーターだった」
「成る程、外に出るってこう言う意味か。
良し、全員乗り込め‼︎
先ずは研究エリアに向かいP30改良型を全て破壊するぞ‼︎」
『あ、毒ガスは中和済みですよ〜』
マキは門の中身がエレベーターだった事を口にすると、B.Y.が外に出るなら此れだと納得しつつ、先ずやるべき事の1つであるイヴを操る手段たるP30改良型の破壊を目指し研究エリアのボタンを全員が乗り込んだ瞬間押し、エレベーターは上がり始めた。
その補足情報としてきりたんは毒ガスの中和を済ませたと話す。
そして全員は残りの任務を達成すべくそれぞれ意気込むのであった。
「イ、イヴめ‼︎
よくもシャルを、ワシの一族繁栄の望みを託した最後の息子を殺したな‼︎
こうなれば改良型P30を使ってワシの道具にしてくれるわ‼︎」
一方ルーツはシャルを殺したイヴに憎悪を向け、カトル、カトリ以外の一族の繁栄を目指す者が残りは双子の弟グランと自身以外に居らず、後が無くなってしまっていた。
そしてP30改良型を手にすべく施設内を走り出した。
『(私に見られてる事を忘れて走り出すなんてアホくさ、ですね)』
だが、その姿は全システム掌握をしたきりたんに双子の弟グランの居場所共々見られており、きりたんはルーツが丁度レオンや葵達とP30改良型保管室前で鉢合わせる様にセキュリティを弄り調整を始めるのであった。
そして、この葵やレオン達の任務はいよいよ最終局面を迎えた。
果たしてこの先如何なる結末になるか……それを、予測は出来ても正確な答えを知る者は誰も居なかった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
きりたんの手により今明かされる笑劇の真実とシャルの末路。
更にイヴはレオンの『正義』や『使命』を目の当たりにした事によりB.O.W.『E型被験体』からE型菌を操る『人間』へと変わりました。
此れにより最終決戦にはイヴも参戦が確定致しました。
そしてルーツは未だ悪足掻きをしようと奔走しますが…?
後裏話で、葵とレオン何方を最後にするかで悩みましたが、矢張り最後は原作主人公に暴れて貰う形になりました。
此処までの閲覧ありがとうございました、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
今作のVILLAGEシナリオを見たいですか?(ガッツリ本編シナリオに介入します)
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見たいので書いて下さい。
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蛇足なので此処で終わって下さい。