BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第10話目更新でございます。
今回で最終決戦でなります。
これが投稿された辺りには最終回も出来ているのでそれまでよろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ。


EP X『ダールトン一族の最期』

葵達はエレベーターに乗り、直ぐ上の研究エリアに辿り着いた瞬間走り出した。

全てはイヴを操る手段を潰す為、彼女やルナの『自由』の為に力強く足を床に叩き前へ進んでいた。

 

「この先に薬品エリアがあります‼︎

P30改良型も多分其処に…あっ‼︎」

 

「なっ、貴様等⁉︎」

 

ルナはこの先の薬品エリアにP30改良型があると予想し、曲がり角を曲がりそのエリアの一室を目の前に捉える。

すると部屋の中から小太りの男、ルーツ・ダールトンがレオンや葵達を見て驚愕していた。

こんなにも道が開くのが遅く、そして彼等が早く到着するのが想定外だったのだろう。

そしてその手には何等かの外付けの機械が握られていた。

 

「っ‼︎」

 

『ズダダダダダダダッ、バキィーン‼︎』

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ‼︎

あっ、しまった、P30が‼︎」

 

葵はルーツの手に持つそれがP30改良型の入った機械だと予測し、ルーツの腕を中心にサジタリウスを放ち続け、そして地面に落としたらそれに銃弾を浴びせ破壊した。

そしてルーツはアッサリ答え合わせをした後、口惜しくその機械を見つめ、そして銃を向けて来る葵やレオン達を見つめ直していた。

 

「ぐぅぅ、貴様等何処までもワシの、ダールトン一族の栄華への道を阻みおって‼︎

くそっ、貴様等は必ず殺してやるから覚悟して置け‼︎」

 

そしてルーツは状況が芳しく無い事を判断すると悪役特有の捨て台詞を吐いてその場から脱兎の如く逃げ出した。

その姿を見た葵やレオン達は滑稽だと感じていた。

 

『はーい、以上ルーツ・ダールトンと皆さんが上手く鉢合う様に調整した東北きりたんでした。

では先程の小物が入った部屋に入って下さい。

其処に破壊する物と必要な物、両方が揃ってますよ』

 

「ナイスだよきりたん‼︎

んじゃ早く入るで‼︎」

 

そして通信先でレオン達がルーツにタイミング良く鉢合わせた種明かしきりたんがし、更に『破壊すべき物』と『必要な物』が取り揃えられている事を伝えると茜やルナが先行して中に入る。

そして葵達も入ると中には様々な薬品や、先程見たP30改良型が入った機械が多数あり、その機械全てを破壊すればイヴは晴れて自由の身になると葵達は容易に想像出来た。

 

「えっと、カトルさんとカトリさん用の『特異菌治療薬』と、それとイヴの身体を保つ為の『肉体保全薬』とその生成データを……あ、あった‼︎

ダールトン一族保有のデータが全部消えたって言ってたからこっちも消えたとばかり…」

 

「ふふふ、そのデータだけは必要と思って特別サービスで残してあげたわ」

 

するとルナがスポーツバックにカトル兄妹に必要な特異菌治療薬、更にエヴリンにも使われていた保全用化学物質(ルナは肉体保全薬と呼称)をありったけかき集め、更にPCからエイダが特別に残した肉体保全薬の生成データをコピーすると言う慌ただしくも必要な物を全て迷わず取り寄せていた。

 

「やっぱり、イヴちゃんも資料通りエヴリンと同じ薬が無いと…」

 

「…はい、急激に老化して死んでしまいます。

だからそうならない様にこの薬は、イヴがこれからを安らかに生きる為に必要なんです。

エイダさん、データ残しありがとうございます。

後は…」

 

その間に葵はイヴもエヴリン同様肉体保全薬が無ければ急激に老化、そのまま短期間で死亡する事をルナの口から聞き、イヴが『これから』を生きるにはこの薬品が必要だった事を明かされる。

そしてルナは薬品その物に素材と必要な物を取り揃え、データも抜き取った後デスクから離れイヴの隣に立った。

 

「コイツの破壊だな…後は俺達に任せろ」

 

「イヴちゃんの自由を、此れで‼︎」

 

『ズドォンッズドォンッズドォンッ、ズダダダダダダダッ‼︎』

 

そして残りはP30改良型を全て処理するだけになり、レオンや葵達は横並びになりアルバート02やサジタリウスを放ち続けそれ等を全て破壊し切り、イヴを縛る物は残りはダールトン一族の長であるルーツと双子の弟グランのみとなった。

 

「よし、此処にN2爆弾を仕掛ければ城や周囲を地下施設毎吹き飛ばせる……設置完了。

きりたん、ルーツは何処に!」

 

『お城の応接室で双子の弟さんらしき人と一緒に皆さんを待ち構えています。

最短ルートのエレベーターを示しますので早く行ってください』

 

そうしてB.Y.は作戦終了用のN2爆弾を設置し、きりたんに逃げたルーツは何処に居るかを確認すると城側の応接室に逃げ込んだと聞き、ルートを示された後全員でエレベーターに駆け込み地上の城へと上がり始めた。

 

「……じゃあ、私達は此処までね。

地上に上がった後は貴方達に全てを任せても大丈夫そうねレオン、葵、茜」

 

「エイダさん、セイカさん……はい、残りは私達が片付けます。

なので、巻き込まれない様にお別れですね」

 

「ふふ、短い間だったけど皆にまた会えて、話せて楽しかったわ。

じゃあ皆また何処かで、敵として会わない様に願ってるよ〜♪」

 

そのエレベーター内でエイダ、セイカは手を貸すのは此処までだと口にし、残りはレオンや葵達に任せて離脱する事を伝える。

それを聞いたレオンは無言で頷き、葵が別れの言葉を口にするとエレベーターが開き、エイダ達2人が先にドアから出てセイカが別れを告げ窓を開けて何処かに去って行った。

 

「皆さん、良いんですか?」

 

「あの方々を好き勝手に行かせても…」

 

「良いんだ、そう言う交渉だったし、それに彼女達を縛り付ける事なんか出来ないさ。

それよりも、ルナやカトリ、カトルにイヴの安全確保が最優先だ。

一旦白の外に4人を避難させるぞ」

 

ルナやカトルはエイダ達が何処かに行ったのを懸念したが、エイダと長い付き合いなレオンが代表して此れで良いと話しつつ、カトル兄妹やルナ、イヴを避難させる話になり6人はこの先の最終決戦を前に保護対象の避難優先をする事になった。

 

「分かりました。

じゃあイヴ、一緒に」

 

「……ううん、避難するのは……『3人』……」

 

そうしてルナもそれに了承するとイヴの手を引いて避難しようとした……が、イヴはルナから手を離し、避難するのは3人だと言い始め、つまりはイヴは最後までレオン達に着いて行く事を告げ周りを困惑させる。

 

「イヴ…だけど危険よ!

ルーツ・ダールトンがまだ隠してる手があるかも」

 

「それでも……それでも、シャルの、様に……あの狂った『ゲーム』を、作った……あの人を、許しちゃいけない……だから…!」

 

ルナはイヴが提案して来た事を危険だと告げ、何とか説得を試みたがイヴは『ゲーム』を作り上げたルーツを許しては置けないと告げて最早梃子でも動かないと言った状態になり、その様子はかつての葵を見ている様でB.Y.やマキにヨナ、レオンと茜に葵は懐かしみながら仕方無いと言った様子を見せた。

 

「…はぁ仕方無いね。

ならイヴ、付いて来るなら足手纏いや周りに迷惑は掛けちゃダメだよ?」

 

「イヴっちもあくまでも保護対象なんやし、此処で死なせたらルナさんに会わす顔が無いからな〜」

 

「ルナさん、イヴちゃんは私達が守ります。

なので行かせてあげて下さい、子を守るのが親の使命なら、見送るのもまた……ルナさんなら分かりますよね?」

 

そうしてマキ、茜、葵が率先してイヴを連れて行く事に賛成し、ルナを困惑させたが葵の子を見送る事も親の使命だとハッキリと言われ、有無を言わせずそうするべきである事をこの場で分からせられてしまう。

そんな葵達の言葉を聞いたルナは、自身も覚悟を決めてイヴを見つめる。

 

「……分かったわ、イヴ。

でも無理はしちゃダメだからね!

……ふふ、まだ守ってあげないとって思ってたのに、いつの間にか……」

 

ルナはイヴを無理をしない事を前提に行かせると告げ、イヴも静かに頷き言う事を聞いていた。

そしていつの間にか守るべき子供から大きく自分の手を離して羽撃いた事を少し寂しく思いながらも同時に頼もしく見つめ、少し抱き締めた後ルナはイヴを葵達に託してレオン達が侵入前に念の為城の外に設けたセーフゾーンに城門から行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてイヴを引き連れた6人は城の3階にある応接室へと雪崩れ込み、それぞれ銃を構え、イヴは手からカビの剣を生やして応接室の先に居た2人…ルーツと、痩せ型だがルーツに似た者『グラン・ダールトン』を見据える。

 

「此れで下らない『ゲーム』も終わりだ、ダールトン一族」

 

「今直ぐ投降するなら命だけはこの場では助けてロシア連邦当局に身柄を引き渡してやる。

それも嫌ならこの場で始末してやるぜ、没落貴族‼︎」

 

「ふ、ふん‼︎

誰が投降する物かこの下賤な庶民風情が‼︎

それにイヴをこの場で操れずとも貴様等さえ始末すればイヴを取り戻せる‼︎

だから死ね、今この場で直ぐ‼︎」

 

レオンとB.Y.がゲームセット宣言を行い、またB.Y.は投降を取り敢えず呼び掛けて後はロシア連邦で死刑なりにさせようと遠回しに言うが、ルーツは未だ諦めが悪く小物の癖に未だ大物振りイヴを取り戻す為にレオン達を始末すると豪語していた。

 

「さあ行くぞグラン!

我等の力、奴等に見せる時だ‼︎」

 

「……」

 

そしてルーツがグランに『力』を見せる時だと言い放ち、互いに銃を引き抜き構える。

そしてーーー。

 

『ズダンッ‼︎×2』

 

何と互いの頭を撃ち抜き、その瞬間互いに変異が最高潮に達し始め更には黒い液体が1つになり始めていた。

 

「此れは……キリタン何が起きてる⁉︎」

 

『分かりません、こんな事例、クリスさんから送られた最新の情報にすら……恐らくルーツ、グラン両名は融合しながら変異し始めてます‼︎

その城から早く外に出て下さい、外には『狙撃手』が待機してます‼︎』

 

レオンもこの現象には驚ききりたんに何が起きてるか問うと、きりたんは今までに無い事例と映像からの推察でダールトンの双子が融合をしながら変異し合っていると話し、レオン達から城の外に『狙撃手』が待機している事を添えながら出る様に指示する。

 

「此れがカトリ達が言っていた秘密ね。

成る程、確かに隠し球には相応しいわ、通用するかは別だけれど」

 

「狙撃手、ゆかりさんとあかりちゃんか!

ならイヴちゃん、早く外に出るよ‼︎

此処は危ないよ‼︎」

 

「…うん…………あっ…」

 

ヨナはカトル兄妹が語っていた秘密がコレと理解し、通用するかは別としても隠し球には良いと答え、更にきりたんの通信を聞き葵達はゆかり達も来ている事を察し、イヴを引き連れて外へと窓からワイヤーロープ射出機で降り、急ぎ門付近へと陣取り始めた。

するとイヴは不意に意識が何処かに飛び始める。

此れはイヴが無意識に特異菌ネットワークを通じ誰かからの呼び声に応えた物であったのだ。

そしてイヴの意識は特異菌ネットワーク内に向かい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特異菌ネットワーク内の、イメージ空間内にて。

先程の応接室と全く同じ間取りの場所にあるソファーにイヴは座っていると、その向かい側には先程変異し始めたグラン、更に既に死したアルバの両名が居りイヴが来た事をグランは喜んでいた。

 

「良かった、良く私達の呼び声に応えてくれたねイヴ」

 

「……貴方達は……」

 

「待ってくれイヴ、我々には敵意が無い事は特異菌を通じて分かっているだろう?

頼むから、話を聞いて欲しい」

 

グランはイヴに対して敵意、悪意が無い事を読心と特異菌ネットワークから伝わらせ、話を聞いて欲しいと頼み込みながらイヴに何かを話そうとしていた。

それをイヴは黙って聞き始めた。

 

「ありがとう話を聞く気になってくれて。

はぁ…あの施設や計画はルーツやシャル、バルカンにミラが中心になり立てた事は君はもう分かるね?

けど中には反対する者も居た、カトリ達が表立って反対した勇敢な子達なら、我々2人は否定しつつも逆らい切れなかった、哀れな弱虫だ…」

 

グランはイヴに施設の成り立ちや『ゲーム』立案者がルーツ達だった事の確認をし、ダールトン一族の中には計画に反対していた者も居た事を告げる。

2名は勇敢に反旗を翻したカトル達、もう2人はアルバ、グランの様に否定しながらも兄達に逆らう勇気が無かった臆病者と告げ、その心は後悔に満ちている事をイヴに伝えていた。

 

「カトル達に罪は無いが、我々2人は兄達を止められなかった、勇気が無かったんだ。

その罪が今日までに多くの人を巻き込み、そして死に追いやってしまったんだ。

だがその中で君は折れず、またレオン・ケネディ達のお陰で精神を大きく成長させ遂にはルーツ達を止める決意をしてくれた。

そんな君に,厚かましいが頼みたい事がある」

 

グランは自身等の勇気の無さや罪に懺悔している気持ちをイヴに伝えつつ、今までこの施設に居て人である事を折れなかった事、レオンや葵達のお陰で精神を成長させルーツ達を止める決意をした彼女に頼みたい事があると言い放つ。

対するイヴは黙ってそれを聞きつつ、次の言葉を待っていた。

 

「……君に、君達に頼みたい事は1つ、兄を……ルーツを止めて欲しい。

我々勇気が無かった者達や、ルーツ達の罪を償わせて欲しい。

もう死ぬ事でしか償えないけど……それでも、ルーツを止めてダールトン一族の罪を、その手で断罪して欲しいんだ……私達のお願いを,聞いてくれるかい?」

 

グランは最後に残った妄信に囚われたルーツをイヴや、これを聞けないレオン達に止める様に、断罪をさせる様に頼み込んで来る。

既に化物になり死ぬ事でしか償えないと告げながら、厚かましいとしながらも最期の願いをイヴ達に託して来る。

そしてそれを聞いたイヴの解はまた1つであった。

 

「……分かった……」

 

イヴは一言だけ分かったと返して、グランとアルバに安息を与える言葉を口にして最期の願いを聞き届ける選択をした。

その願いを聞く事こそが『人間』である事の証明だとイヴは解釈しながらだったが、何よりグラン達の願いを蔑ろにしてはならないと『心』が叫んでいた為に二つ返事で彼等の願いを聞き届けたのだ。

 

「…ありがとう、イヴ……。

そしてすまなかった、カトル、カトリ……」

 

グランがイヴにありがとうとカトル兄妹への謝罪を告げると、特異菌ネットワークの繋がりが此処で切れ、イヴの精神が現実世界に回帰し始める。

それを見ていたグランや、確かに道を踏み外したが『人間』のまま死んだアルバは悲しく、しかし何処か満足気にそれを見届けていた。

そしてイヴは気付かなかったが、この特異菌ネットワークにはイヴのみならずカトル達も入り込んでおり、彼等はグラン達の懺悔を聞き2人の叔父を赦す選択をしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イヴっち、大丈夫かいな!」

 

「はっ…‼︎

………今、グランと…アルバの、懺悔や……お願いを聞いた、よ……!」

 

「グランやアルバの?

特異菌ネットワークか、2人は何て言ってた?」

 

イヴが現実世界に精神を回帰させると茜が心配しながら肩を揺らしており、其所で気付くとイヴは辿々しくもグランやアルバの懺悔や願いを聞いたと口にし、資料からレオンは特異菌ネットワーク内のやり取りだと判断し、イヴに何を伝えたのか聞き始めた。

 

「……多くの、人を巻き込んだ事を……ルーツ達を、止める勇気が、無かった事を……ごめんなさいって……化物に変わった兄を……断罪して欲しいって……後悔、しながら頼んで、来たの…!」

 

「…そっか、カトル達以外に2人もこの狂った一族の罪に後悔した『人間』はちゃんと居たんだな……なら止めてやるよグラン、アルバ。

アンタ等の願い、人間代表の俺達が受け取ってやるよ‼︎」

 

イヴはグランとアルバの後悔に加え、ルーツを止める様に、罪を断罪する様に頼んで来た

事をしっかりと伝えると6人は見合いながらその最期の願いを聞き入れ、B.Y.がそれを強く吠えながら城の方を見遣った。

すると城の応接室辺りが大きく崩れ、其処から庭園に全長15メートル級のカビの化物が姿を現した。

 

『はぁーはっはっはっはっはっ‼︎

此れが特異菌を研究して作り上げた我等が成果、特異菌感染者同士の変異融合だ‼︎

最早貴様等に勝ち目など無い、此処で死に果てろぉぉぉぉ‼︎

 

そうして現れたそれの声はルーツ・ダールトンの声のみで、グランの意志は微塵も感じられず、またこの10メートル級の化物は足が無く体と頭が一体になり、其処に4本の腕が生えた歪な物になっており、正に罪の象徴、ルーツの醜悪な精神が表に出た様な存在と化していた。

 

「…その姿、貴方みたいな下衆には凄くお似合いな姿になったね。

良いよ、その罪を私達7人が…いや、『9人』が断罪するよ‼︎」

 

『はい、なので私達も援護しますよ葵さん、マキさんに皆さん』

 

『ブシャッ‼︎×2』

 

葵は変異融合ルーツの姿をその醜悪な精神性に似合う物と吐き捨て、罪の断罪をこの場に居る7人のみならず、葵達がダールトン城を覗いた丘で、A.B.F.製作対物ライフル【グラスホッパー】を使い狙撃をしているゆかり、あかりを含めた9人でやると話すと、そのゆかりからSOUND ONLYの通信が全員に響き渡り早速狙撃が開始され最後の戦闘の幕が上がる。

 

『むぐ、狙撃とはちょこざいな‼︎』

 

その狙撃に変異融合ルーツは鬱陶しく感じ取り丘側を見ていた。

ゆかりとあかりが使うグラスホッパーは名の通りマグナが個人所有していたパソコン内に遺された『タイラントを狙撃で殺す』コンセプトで設計されファイル保存された物を基に製作されたゆかり達専用ライフルであり、それが運命なのかゆかり達の手に収まった養父の遺物とも呼ぶ代物であった。

 

「ほらほら、狙撃に夢中になって足元がお留守よルーツ・ダールトン‼︎」

 

「喰らいな、このデカカビオバケ‼︎」

 

すると其処にヨナ、マキが攻撃を開始し始め、先ずヨナが足元…と言うより地面に接した身体を凍らせパンチで粉砕し、マキはアルバート01で身体中にある膿の様な部分を狙い始めていた。

すると何方も効果覿面だったのか、変異融合ルーツはバランスを崩した身体を2つの腕で支え始め、其処にアルバート01のラムロット弾を受けた為直ぐに再生する砕けた部分や撃ち抜かれた部分が再生阻害され変異融合ルーツは逆上を始めた。

 

『き、貴様等、巨人殺しにでもなったつもりか、軟弱な人間共がぁ‼︎』

 

「はっ、ウチ等はそないな大層なもんじゃ無いで、唯の『人間』や‼︎」

 

『ズダァァンッズダァァンッズダァァンッ‼︎×3』

 

変異融合ルーツは神話の巨人を殺した英雄になった気でいるのかとマキ達に問うが、茜は倒れない様に支えて居る腕を伝い、自由な方の腕に乗ると自身が改造を施し、銃身が長過ぎる上に銃口の口径も人間の男でも肩が外れる代物になり、その銃口が2つも付いた単発火力最強の、純白のリボルバーマグナム【アルビオン】を遂に引き抜き、その弾丸を放ち膿を潰す。

 

『がぁ、おのれよくも‼︎』

 

「俺達を忘れて貰っては困るな…!」

 

「喰らいやがれ、化物が‼︎」

 

茜のアルビオンの威力に変異融合ルーツは怯むと、其処に空かさずレオンとB.Y.がアルバート02で支えている腕に出来た膿を潰して行き、腕で支える力が抜け始めた為もう片方の腕2本で肉体を支えようとする。

因みにこの間もグラスホッパーの狙撃は続き、身体の膿を的確に潰して行っていた。

 

「この場で死んだ人達全ての無念を込めて……はぁ‼︎」

 

『ブチブチ、ブチィ‼︎』

 

『ぎがあぉぁぁぁ、う、腕がぁぁぁぁぁ‼︎』

 

そして其処に葵がサイコキネシスで4本の腕を全て引き千切り、宙に浮かせたまま狙撃の餌食にさせて行き、頭頂部周辺では茜がアルビオンで何度も何度も頭らしき部位を撃ち抜き,ダメージを着実に蓄積させて行く。

 

「マキ‼︎」

 

「OKヨナ‼︎」

 

その隙を見逃さないマキとヨナは身体の膿をアルバート01で撃ち抜き、其処にレオン達も加わりラムロット弾の雨霰を浴びせる。

すると膿の下から特異菌コントロール装置が露出し、全員それに注目する。

 

「あれは特異菌コントロール装置、グランの分か!

それともルーツの分か⁉︎

葵、透視で分からないか‼︎」

 

「……はい、特異菌コントロール装置はあの1個だけです‼︎

他にもあったみたいですが、他は皆さんが膿を攻撃してる間に負荷が掛かって壊れてます!

つまりは……イヴちゃん、止めを刺して‼︎」

 

『ズシィィィィィンッ‼︎』

 

B.Y.はそれがルーツか、グランの物かを葵に確認させると、如何やらルーツは複数の特異菌コントロール装置を身体に備え付けたらしいが、他の装置は全員が膿等を攻撃し続けた為負荷が掛かり破損している事が判明した。

そうして葵はサイコキネシスで変異融合ルーツを地面に叩き伏せさせると、イヴがその合図を待って走り出した。

 

『や、やめろイヴ‼︎

頼むから止めてくれぇ‼︎』

 

「……止め、ない‼︎」

 

『バギィッ、バチバチィ‼︎』

 

イヴはサイコキネシスで押さえられた変異融合ルーツに対して攻撃を仕掛け、止める様に懇願して来た『化物』に対してイヴは『人間』として止める事無く、特異菌コントロール装置にカビ剣を突き立てて破壊し、地面に降り立つ際にレオンに受け止められゆっくりと地面に降り立った。

 

『な、なんて事を、イヴ……お前は、ダールトン一族の栄華の夢をたった今壊した‼︎

呪われろ、呪われてしまえ、忌まわしい所有者に逆らったB.O.W.がぁ‼︎

 

ルーツは身勝手な言葉をイヴに投げ掛け、彼女が未来永劫呪われる様に呪詛を掛けながらイヴの力により肉体が石灰化し始める。

いよいよ此れで全て終わり、全員が勝利を確信し、しかし油断せず武器を構え、葵はサイコキネシスを止めない。

 

「……呪われても、私は、『人間』として……生きる。

そして……貴方達の所為で、死んだ人や………私が、死なせた、人達の分まで……最後の1秒まで生きる、から。

だから……もう、此処で終わって……ルーツ・ダールトン…‼︎」

 

その呪詛に対してイヴは自身の意志で『人間』として、罪を背負いながら生きる決意を口にし、ルーツ・ダールトンへの生殺与奪を更に強めて行き更に石灰化のスピードが早まって行く。

 

『く、くそ、ダールトン一族の……栄華……が……」

 

『ピキピキ、ガラガラガラ…』

 

そして変異融合ルーツは最後までダールトン一族の栄華と言う妄信を捨て切る事無く完全に石灰化、そのまま死亡しカトル、カトリ以外のダールトン一族が此れで死亡した事になり残る任務はこの城を吹き飛ばすのみになるのだった。

 

『さぁ早く脱出して下さい、戦闘終了を確認してゆかりさん達を乗せて輸送機が飛んで来ています。

皆さんもその城から完全に出て任務を完了して下さい』

 

「ああ、分かってる。

全員行くぞ!」

 

それに対しきりたんは任務完了を促すとレオンは了解と答え、イヴも含め7人は走って城門に向かい始め、最後の締めを取るべくダールトン城の完全脱出を目指し始めていた。

 

「(……さようなら…………今まで、犠牲になった……人達。

そして…私の、『大嫌い』だった、実験場……)」

 

そしてイヴは後ろを少し振り返り、今まで犠牲になった攫われた挙句狂った『ゲーム』に殺された人達に対する鎮魂、そして忌まわしき実験場たるダールトン城への別れを思い城門を潜り外へと出る。

そして、長い夜は明けもう直ぐ日の出の時間が迫るのだった。。




此処までの閲覧ありがとうございました。
例え特殊な変異体が相手でもこの面子さえ集まればさっくり1話で倒される不思議(イヴが味方だったのも大きいです)。
さて、次回いよいよ外伝が最終回となります。
アンケートはまだまだ受け付け中ですのでそちらの協力もお願い致します。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。

今作のVILLAGEシナリオを見たいですか?(ガッツリ本編シナリオに介入します)

  • 見たいので書いて下さい。
  • 蛇足なので此処で終わって下さい。
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