今回は何時もより短めな話になりますが、それでも詰めれる分は詰め込みました。
そして外伝は本編の約3分の1で終わりアッサリしましたが…。
では、本編へどうぞ。
戦いを終えて、セーフゾーンで待機させたルナ達を急ぎ輸送機で回収した後、カトル達に治療薬を注入させながらゆかり達も乗せた輸送機は離陸して行き、B.Y.は安全空域に達した所でN2爆弾起爆装置のスイッチに手を掛けていた。
「……此れで終わりだ、身に余る野望を抱いた没落貴族共」
『カチッ!』
『ズドォォォォォォォォォォォォォンッ‼︎』
窓の外を眺めたイヴはN2爆弾で城や周囲の森が一気に消し飛び、あの施設の全てが破壊され遂に自身やルナを縛る悪夢が今漸く終わりを告げた事を理解した。
するとそれと同時に地平線から太陽の光が刺し始め、イヴ達の門出を祝福するかの様な温かな朝日が照らし始めていた。
「……此れで、自由になったよイヴちゃん、ルナさん、カトルさん、カトリさん」
「……『自由』……」
イヴは葵の口から出た『自由』と言う言葉に耳を傾け、此れから先はレオン達から学んだ様々な物が必要になる。
しかし、それでも何者にも縛られて生きる事の無い、確かな自由が待っている事を実感していた。
また、犯した罪から逃げてはならない、責任を取りながら生きなければならないともイヴは感じており、彼女は密かにある思いを胸に秘めながら、その朝日を浴び続けるのだった。
ダールトン一族のバイオテロ計画阻止から数日後の東ヨーロッパにあるとある村の一室にて。
黒い衣装に身を包んだ女性がコネクションから得たイヴの情報を読み上げ、そしてその報告書をいきなり破り捨てていた。
「矢張りE型被験体など失敗作、我が娘の器には足り得ない‼︎
にも関わらず、失敗作如きが我が娘と似た名前、イヴなどと言う名を冠するなど虫唾が走る‼︎」
E型被験体を失敗作と罵った女性は娘の器等様々な単語を口にするがこの場には事件に関わった者やこの女性に関わる者は居らずその意味は不明であった。
しかし、分かる事は
「矢張り探さねばなるまい、我が娘、愛しき『エヴァ』の真の器になる者を……その為になら、我が大願を邪魔する者は全て排除するだけだ……」
そして女性は自身の娘、『エヴァ』と言う子の『器』になる者を求めて今日もこの村で非人道的な実験を繰り返して行く。
その目的は身勝手であるが、失った『娘』を取り戻そうとした『母親』が成す悲しき宿業であった。
そして、葵達がルイジアナで同じく特異菌の事件に巻き込まれた者と共にそれに関わるのはまだ先であった……。
それから時は流れ、ダールトン一族の計画阻止から3ヶ月後の2017年10月21日。
任務帰りの弦巻マキはB.Y.を奢らせ役として伴い、とある店で葵達と待ち合わせをしていた。
「そろそろ来るかなぁ〜?」
「大丈夫だろう、急な任務が入りました〜なんてならなきゃ来るし、その急な任務にもこっちに連絡が回る筈だし……お、客人がお見えだ」
マキは葵達が来るのを今か今かと待ち続けていたが、この後財布が少し寂しくなるB.Y.は葵達に急な任務があればキャンセルの連絡があると話しながら周りを見渡し、そして其処に特徴的な髪色をした双子とそれに随伴する『6人』が現れた。
そう、それは葵に茜、ゆかりにあかり、ヨナに……そしてイヴであった。
「皆おっひさ〜‼︎」
『イェーイ‼︎』
「…いぇーい」
マキは早速葵達に駆け寄るとハイタッチを行い、それに合わせてイヴもピースサインをすると全員を自分達が座っていたパーティ席に招き入れ、早速全員でガッツリ注文を頼んでいた(因みに喫煙席の為ゆかりがマグナが吸っていた絵柄と同じ葉巻を同じジッポライターで蒸している)。
「モグモグ……やっぱりこのお店美味しいですね〜!」
「いや〜、皆と任務が被らない日にこうやって沢山食べ物を食べるって幸せだよね〜。
ね、バカ隊長?」
「そうだな、俺の懐が少し寂しくなったのが残念だがな」
そして全員が幸せそうにステーキやパスタ、ピッツァにパフェ等を食べる中でB.Y.は懐の財布が前払いで寂しくなった事を嘆いていたが、それでもこのメンバーが集まって食べる光景を見られるだけでも幸せ者だと割り切りながらステーキを頬張っていた。
「それにしてもイヴちゃんには驚きましたよね。
私初見ではあんな行動力がある子だとは思いませんでしたよ」
「それを言うなら私達もだよゆかりさん。
まさか『A.B.F.に入りたい』って自分から言って来るなんて思いもしなかったんだから」
そうして葉巻を吸いながら3ヶ月前の事件解決直後を思い出したゆかりは、今対面席で座ってるイヴがまさか行動力の塊だとは思わず、葵達やヨナ達も合わせて事件解決直後の事を思い出していた。
「…A.B.F.に入隊したい、だと?」
7月21日午前10時、A.B.F.本部にカトル、カトリ兄弟が緊急搬送され、更にルナやイヴの身柄の安全確保に乗り出そうとした中、何とイヴはA.B.F.に入りたいと『アルファ』に頼み込み、周りに居た茜やルナ達を驚かせていた。
「ちょ、ちょっと待ってイヴちゃん。
それって此れからもずっと戦うって意味なんだよ?
分かってて言ってるの?」
「……うん。
私は……多くの、罪を、犯した……。
沢山の人の、命を……奪っちゃった……。
でも、生きてて良いって、言われた。
だから、それに、報いる為にも……沢山の人が、B.O.W.に、不幸にされない為に……私、戦いたいんです……!」
「イヴ…」
イヴは自身が例え人の世の常識を知らなかったり、ダールトン一族の所為とは言え多くの人の命を奪っていた。
だが葵達は『人の心』を持つ彼女に生きて良いと言う返しきれない恩を与えられていた。
その恩や贖罪、そしてB.O.W.に不幸にされる人を1人でも減らす為に戦いたいと決意を口にし、此れはルナもルーツの時と同様見送るのが正解だと感じていた。
「……君の意思は分かった。
だが実戦に赴くには訓練が必要だ。
その訓練は厳しいが……耐えられるか?」
「……はい……耐えます…!」
『アルファ』は訓練が厳しい事を口にし、それを耐えられるか敢えて聞くと、イヴの瞳はしっかりと強い意志を以て答え、周りが静かに見守る中で『アルファ』の答えは…。
「良いだろう。
だが君の肉体は保全薬を定期的に摂取しなければ急激に老化する欠点を持つ。
ならばその欠点克服と君の体調管理役の為にルナ女史も医療班として参加する事になる。
だが代わりに君の母の身柄は全力で保護する事を約束しよう」
イヴがA.B.F.に参加するなら体調管理役として医療班入りする事も自動的に決めながら『アルファ』はイヴの参加を許した。
それに頷いたイヴは次にルナの方に少し申し訳無さそうな表情で見つめて来た。
「……ごめんなさい、お母さん……。
勝手に、決めちゃって…」
「良いのよ、イヴ。
貴女が心で正しいと思った事をしたいなら、私は全力でサポートしてあげるから……だから、その選択を誇りに思って良いのよ」
ルナはイヴの選択を尊重する言葉を掛け、頭を撫でながらその勇気と決意に彩られた選択を咎めなかった。
更にルナも医療班に入る以上は更に知識を付けようと決め、彼女もまた決意を固めるのであった。
「では本日正午より仮入隊扱いとして訓練、それから足りない知識の補強として訓練時間以外は勉学を行う。
オメガ1、訓練で手を抜くなよ?
それからオメガ16、イタコとズンコに勉学をさせる様に伝えて来い」
『了解‼︎』
そうして茜が直接訓練をする=最も訓練が厳しく実戦入りを直ぐにしなけれなならないオメガ小隊に仮入隊し、更に勉学をイタコ達にさせて正しい知識と更なる常識を身に付けて行く事になった。
この中でビリー、カルロスを含む事件に関わらなかったオメガ小隊員達は直ぐに根を上げるか耐え切るかの賭けをしていたりなどがあった。
だが,その結果はといえば……。
「んでこの3ヶ月、みっちり扱いたし勉学も割とムズイ奴をやらせたんやけど、結果は…」
「キャァァ、スリよ〜‼︎」
その結果を茜が口に出そうとした瞬間、スリが発生してその犯人の男が走って逃げようとした……が、いの1番にイヴが反応しスリの犯人の直ぐ目の前に立ち行く手を阻んだ。
「退きやがれガキ‼︎」
「……甘いよ」
スリ犯はイヴの10代前半の見た目に惑わされパンチで退かそうとした瞬間、イヴは一言甘いと口にした瞬間パンチを払い,更に足を払った後に払った手を捻りながら背中に周り込みスリ犯を取り押さえてしまう。
「い、いてててててて⁉︎」
「…スリの現行犯、逮捕だよ」
「…とまぁ,あんな感じにメッチャ飲み込み早過ぎて直ぐ実戦入り、更に辿々しかった言葉も直った訳や。
つまりあの子才能の塊やったって訳なんやで」
茜の訓練やイタコ達の教育の結果、元から才能等があった為か茜の扱きにも平然と耐えた上にパワー負けする相手に勝つ手段すら身に付け、更に辿々しかった言葉もすっかり直り少し寡黙な少女と言った感じになりB.O.W.から人間に変わった者の末恐ろしさをB.Y.達は垣間見ていた。
因みに賭けはビリーとカルロスの2人勝ちであった。
「…警察に引き渡して来たよ。
じゃあ……また食べ直そうかな。
すみません、このパフェをもう1個…」
「…ふう、将来有望株がまた1人増えて素晴らしきかな」
「そうね、可愛い後輩が出来て私も嬉しいわ」
そうして皆が見守る中でまたパフェを頼み始めたイヴを見た全員は将来有望な若者がまた1人増えた事を喜び、特にヨナは可愛らしい後輩が出来た事に嬉しさが満点であり、此れからの非日常の後にある掛け替えの無い日常に彩りが更に加わった事に笑みを溢すのだった。
そしてそれはヨナ達のみならず、B.Y.達もそうであった……。
こうして、1人の特別な力も無い『母親』の限り無き愛と、様々な人の生き様により1人の少女は生物兵器から『人間』へと変わり、その出自に囚われずに生きる事が許された。
そして、それからのそれぞれの動向について。
「大人しくしろテロリスト共。
お前達は全員逮捕する」
レオン・S・ケネディはDSOとして戦いに身を投じ、時に葵達を助けたり助けられたりを繰り返しながら、また今日もバイオテロリストを逮捕して行く。
その中には犠牲になる者も居たが、レオンの手により救われた命も多く、彼はもう2度と挫折し、酒に溺れる事無くこの呪いとも呼べる戦い抜く事となるだろう。
その心に確かな正義感や使命を宿しながら。
「ふう、今日も1日任務完了です!
それにしてもゆかりさん、お義父さんに益々似て来たね〜」
「ふふ、ありがとうあかりちゃん」
結月ゆかり、紲星あかりは今日もグラスホッパーでのスナイプを行いタイラントを含めたB.O.W.を殲滅している。
その中でゆかりは葉巻等が似合う女性になり、その背中に未だ追い付けてないと思うマグナ・グラスホッパーに益々似て来たと専らの評判だった。
そしてゆかりも、マグナに似て来た事を誇りに思い、あかりと共に狙撃の腕や格闘戦技を磨くのであった。
「ええ、これでオーダーは終わりよ。
……じゃあ、次のオーダーを待つわ。
ふう、やっぱりレオン達が絡まないとつまらないわね」
「ですね〜。
あー、今からでもちょっかい掛けに行こうかな〜」
エイダ・ウォン、京町セイカはH.C.F.で仕事を熟すが、レオン達が絡まないと簡単過ぎて面白味が無くなる為やる気がやや落ち気味だった。
しかし、その分次に会う時の楽しみが増える為その日を心待ちにしながら再び闇の中を暗躍するのだった。
その暗躍が世界に闇を齎すのか、或いはパンドラの箱の如く最後の希望になるかは彼女達しか知らない。
「はい、此れで肉体保全薬の定期注射は終わりよ。
今日も任務だから頑張ってね、イヴ」
「…うん、お母さんも頑張ってね」
ルナ・アーク、イヴはA.B.F.入隊後にイヴの戸籍を作り彼女は正式にE型菌を操れる少女『イヴ・アーク』として生きて行く事になり、そしてルナは医療で、イヴは特異菌の力を用いたオメガ小隊の新メンバーオメガ18として活躍して行く。
こうして今回の事件の中心人物2名は片方は娘への限り無い愛によりB.O.W.から人へと変わる土壌を作り上げ、もう片方は葵達が見せた様々な面、そして母の愛情により人間に変わり母の愛は人型B.O.W.の未来をも変える事を証明したのだった。
そうしてイヴはまた今日も人間として任務を熟すのだった
「……BSAAが怪しい動きをしている、か……」
『アルファ』はクリスやB.Y.の手紙からBSAAが何やらキナ臭い動きをしている事を察知。
何か大事になる前に調査をすべくきりたんに極秘裏にBSAAの極秘データのハッキングを行わせるのであった。
それらは全て、BSAAから感じたアンブレラ社と同じ臭いと直感から感じた焦燥感による物であった。
そしてその焦燥感が現実の物になるのは最早時間の問題でもあった。
「カトル兄様、今日も星が綺麗ですわね」
「ああ、こんな景色の良い場所を提供してくれたA.B.F.には感謝しか無いよ……何時か、イヴや彼女達に礼を言いたいな」
カトル・ダールトン、カトリ・ダールトン兄妹はダールトン家最後の2人としてダールトン城以上に景色が良く、しかし唯のコテージで余生を過ごしながらこの場所を提供したA.B.F.や救ってくれた葵達に何時かで会えたら礼を言いたいと口にしながら、星や月を眺めるのだった。
「……大隊長やB.Y.さんにマキさん、クリスさん達の頼みで調べ上げてますが……BSAAは一体何を考えているんですか…此れじゃあまるで……」
東北きりたんは『アルファ』、クリスに頼まれたB.Y.とマキ、そしてそのクリスの依頼でBSAAのダルウェイの対応、『イーサン・ウィンターズ』夫妻や『ゾイ・ベイカー』の扱い等を極秘に調べ上げ、今のBSAAがまるでかつてのアンブレラ社に似て来た事に一抹の不安を覚え、クリス達への情報の横流しをBSAAにバレずに行いながら隊員達のナビゲーションも熟す日々を送っていた。
「さあさあ、オメガ小隊のお通りやで‼︎」
「観念なさい、テロリスト達‼︎」
琴葉茜、ヨナ・レティシアはオメガ小隊ととしてバイオテロ激戦区を鎮圧し、またタイラントクラスのB.O.W.を氷漬けにしては粉砕するコンビとして名を挙げる。
茜はT-Genesisが無くなろうとも戦い続けると決め、ヨナはA.B.F.への貢献が大きかったがまだまだ贖罪の日々は続くのであった。
「……なんだろう、特異菌事件は未だ終わってない気がする。
そもそもE型特異菌は新種の菌類をコネクションが改良した物って資料にあった。
なら原種は何処に?
……きりたんに調査依頼、出そうかな?」
琴葉葵はE型特異菌が何処から来た物なのか、またその原種とはなんなのかと言う疑問をダールトン事件以来抱き続け、きりたんに調査依頼を持ち掛ける。
其処で同じ考えに至っていたクリス達がまだ動いている事を知り、自身も任務を遂行しながらきりたんから送られる資料を纏めるのだった。
そしてB.Y.、弦巻マキは。
「……最早BSAAを信用出来ない。
俺達デルタチーム初期メンバーは離脱するが、極東支部の皆、後は任せたぞ」
「じゃあ行くよ隊長。
……『ハウンドウルフ隊』やクリスさん達と合流しよう」
2020年、クリスの頼みで続けていたが、遂にBSAA査察部にダルウェイ、東ヨーロッパや『イーサン・ウィンターズ』夫妻の調査を続けていた事を目を付けられ謹慎処分を受ける。
しかし、其処で得られたBSAAの対応等から組織その物を信用出来なくなり、B.Y.達デルタチーム初期メンバーは協力してくれた極東支部の皆にBSAAの未来を託し、自身等は同じくBSAAを離脱したハウンドウルフ隊やクリスと合流を果たす。
「さて……A.B.F.やクリス達との極秘協力捜査開始だ。
この特異菌事件の元凶を、『ミランダ』の目的を洗い出すぞ、良いな?」
『了解!』
そして2部隊はPMCアンブレラやA.B.F.の極秘裏の協力を受けつつコネクション、更に特異菌事件の裏に隠れた元凶『マザー・ミランダ』が如何なる目的かを調査する。
そして、2021年2月。
その目的を洗い出した直後に東ヨーロッパに移住したウィンターズ家に侵入したミランダの始末をするべく別任務中で来れなかったオメガ1、オメガ17達の代わりにオメガ16、成長したオメガ18を軍事顧問に添えてミランダに襲撃を仕掛けるのだった。
BIOHAZARD【V+α】
Episode of resident evil Side story【Mother's affection】
ーーENDーー
此処までの閲覧ありがとうございました。
外伝シナリオは此れで終わりますが、アンケート結果次第にはなりますが打てるだけの布石を打ちました。
そして今作での原作との相違点を現時点で挙げるなら…『クリスはハウンドウルフ隊しか仲間が居ない状態では無い』です。
此れが如何なる結果を齎すのかお楽しみに下さい。
なおアンケートはこの最終回投稿から1週間で締め切ります。
此処までお付き合い頂きありがとうございました。
よろしければ感想、指摘をお願い致します。
追記:アンケートに変動が無い為早いですが締め切らせて頂きます。
アンケート協力をして下さった皆様、ありがとうございました。
今作のVILLAGEシナリオを見たいですか?(ガッツリ本編シナリオに介入します)
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見たいので書いて下さい。
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蛇足なので此処で終わって下さい。