BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第6話目更新でございます。
今回からドミトレスク城編になります。
前回イーサンは連れて行かれましたが果たして…?
では、本編へどうぞ。


EP VI『ドミトレスク城潜入』

イーサンがベイラ達に連れて行かれてしまい葵は急ぎ透視を使い彼の安否確認をすると、その先にある寝室にドミトレスクが居り、其処でイーサンの手を切り彼の血を啜る光景が目に映った。

 

「拙い、イーサンがドミトレスクの前に連れてかれて、今血を少しだけど啜られてる!」

 

「ヤバいじゃん‼︎

早いとこ助けにーーー」

 

「ゲホッ、ゲホッ‼︎」

 

葵達はイーサン救出の為に急いで動き出そうとした…その時、先程開いていた誰も居ない部屋から声が上がり、そちらの方に葵は透視で目を向けると……其処には先程外に居た筈のデュークが何故か居た。

葵達に気付かれる事無く。

 

「えっ、デューク?

えっ、何で外に居た筈なのに彼処に居るの⁉︎

しかも手招きしてる…」

 

「…デュークの所に行こう、呼んでるなら理由がある筈」

 

「けどイーサンが……未だ手招きしてる……分かった、イヴを信じて行ってみる」

 

葵はデュークが手招きしている事に不気味がりながらイーサン救出の方に行こうとするが、向こうが手招きし更にイヴの提案によりデュークの居る部屋に向かう事となり、3人でその部屋へと入った。

 

「お待ちしておりましたよ皆様。

如何やらウィンターズ様が捕まってしまわれたご様子で」

 

「そう、だから早く彼を救出しないと」

 

「そう焦らずにコトノハ様。

ウィンターズ様は自力で抜け出す事が出来るでしょう。

しかし、その際に貴女方が向かえばドミトレスク夫人や娘の三姉妹がウィンターズ様を人質に取り貴女方を捕まえるでしょう。

そうならない為にも此処で待機を」

 

其処に居たデュークは葵達の状況を正確に把握しており、イーサン救出の為に動こうとする葵に自制を促し、更にイーサンなら自力で脱出する事、無理に救出に向かえば逆自身達が捕まる事になる等を話して落ち着かせる。

マキやイヴもそれを聞き、確かに今向かえば捕まるだけと思い、葵の方を見ていた。

 

「それで、この部屋に待機の理由は?

間違い無くドミトレスクもあの蟲姉妹も此処に来るわよ?」

 

「いえいえ、この部屋はーー」

 

『あの女達居ないわね?

見渡す限りなら外商室が怪しいわ、早く行くわよ姉様達‼︎』

 

葵が何故この部屋に待機か、デュークがその理由を語ろうとするとカサンドラの声が響き渡り外商室に向かって入ろうとして来るのを察知する。

それを聞き葵達は銃を構えて応戦態勢に入ろうとした。

 

『駄目よカサンドラ!

お母様の言い付けで何があろうとも外商室に入ってはならない事を忘れたの?

それより私達はそれぞれの持ち場に行くわよ、良いわね?』

 

『…はい姉様。

もしも外商室に居るんだったら運が良かったわね生娘達!

でも其処を出たら必ずその血を啜り尽くしてやるから覚悟する事ね、あはははははは‼︎』

 

「…と、この様にセーフゾーンになってるのですよ、ほほほほほ」

 

だがベイラがカサンドラを止め、デュークの居る部屋はドミトレスクが何があろうとは言ってはならないと口にし、カサンドラが捨て台詞を吐くと羽虫の音がしてその場から三姉妹が去って行った事を知らせる。

デュークはそれを誇りながら口にすると葵はいざと言う時はこの部屋は逃げ込む選択肢が増えたのを確認する。

 

「さて、此処がセーフルームだとして、イーサンは如何やって助ける?」

 

「…10分、10分待って此処に来なかったら突入する。

でも10分以内に此処に来られたなら……」

 

マキは冷静にイーサンを助けるか葵に告げると、葵は10分だけ待って来なかったらイーサンを救出に動くと口にし、扉の方を見ていた。

すると直ぐに扉が開き、両腕の真ん中が裂けた様な痕を残したイーサンが現れ3人を見て安堵していた。

 

「良かった、あのイカレ女達に捕まったのかと…」

 

「デュークが手招きでこの部屋に入れてくれたからね。

で、その手は…」

 

「ああ…あの連中に天井に吊るされたよ。

全く中世かよ此処は…それとデューク、今更だが何で此処に?」

 

葵はイーサンに両手の事を聞くと天井に吊るされたと話し、中世の拷問器具にフックで天井に吊るす物があった事を思い出し、アレを無理やり外して回復薬を掛けたのかと葵達は理解して思わず手を摩っていた。

対するイーサンは何故デュークが居るのかと問い詰め始めていた。

 

「ほほほ、商いは場所を選びません。

それでウィンターズ様、娘さんの手掛かりは見つかりましたかな?」

 

「いや、未だだ」

 

「もし娘さんがいらっしゃるとしたら、この城の主人の部屋が1番怪しいでしょうな、そうでしょう?」

 

デュークは商いは場所を選ばないと話した後イーサンにローズを見つけたかと話すと、彼が首を横に振るとドミトレスクの部屋が怪しいとアドバイスを一同に贈り全員でドミトレスクの部屋をまず目指そうと決める。

その中でイヴは模型の横にあるメモを読んでいた。

 

「おおアーク様お目が高い!

その模型は異端の烙印を押されたノルシュティンが遺した迷球模型の遊具。

古城、丘の館、水車、鉄塔の全部で4つの模型があり、その中には何でも彼が愛した4人の妻の遺骨が色水晶で彩られ収められているとか。

専用の鉄球を見つけ、遊具をクリアした暁にはその遺骨、高値で買い取らせて頂きますぞ!」

 

するとデュークはその模型遊具がノルシュティンと言う人物が遺した物で、中に色水晶で彩られた人骨が収められていると話し、葵達も確認すると確かに色水晶の人骨がありこれを買い取るデュークもやや悪趣味だと思いつつ部屋を後にしようとする。

 

「ああそれと、奴等から逃げて来た時にこの指輪を手に入れたんだが…この目の部分、外れそうじゃないか?」

 

「確かに……うん、あっさり外れましたね。

じゃあ行きましょう、ドミトレスクの部屋へ」

 

するとイーサンは懐から緋色の目の宝石が付いた此れまた趣味の悪い指輪を葵達に見せると、葵は少し弄りその指輪から目の部分を抜き取り、何処で使う用途は分からないが取り敢えず持っておこうとして、4人はデュークの部屋から出てドミトレスク城を走り出す。

 

「葵、アテはある訳?」

 

「一応!

透視を使ってドミトレスクが専用通路であちこちを回ってるけど城主の部屋なら1階には先ず無い筈だから上を目指そう!」

 

マキは葵にアテがあるかを伝えるとドミトレスクが常に専用通路を使い徘徊していると話し、更にデュークの言い分ならばローズが例え居なくとも手掛かりはある筈の城主の部屋を目指すべく、ホールから2階に上がる。

その途中、デュークの部屋の目の前の床から4つの顔の無い像が出て来ており、此れが四天使かと思いながら2階の閉じたドア前に来る。

 

「…これ片目無い、イーサンさっきのを」

 

「ああ…多分此れで……よし開い…っ⁉︎」

 

『ブゥゥゥゥゥンッ‼︎』

 

イヴはイーサンに対し片目の無い女が象られたドアに先程指輪から外した石を嵌める様に言い、それが嵌まるとドアの鍵が開きイーサンが開け進もうとした瞬間、蟲が集まって行きイーサンと近くにいたイヴに群がり、イーサンの右手に侵入し食い破って来ると、先程通って来た通路に蟲が集合しカサンドラが現れる。

 

「うふふ、男をバラすのは久し振りだし、貴女達も美味そうねぇ!

先ずは逆さ吊り…それから頸動脈を切ってあげるわね。

生きたまま?

死んでから?

どっちが良い?」

 

「げっ、蟲女‼︎」

 

「チッ‼︎」

 

カサンドラが現れ、その身体が構成された瞬間イーサンは手のお返しに右手にグリゴリが託したハンドガン、左手にデュランダルを装備し連射と単発狙撃の両者を担う2丁拳銃で対処しようとする。

が、カサンドラの身体は蟲に分裂し弾を避ける為銃が効かない事実が此処で判明する。

 

「クソ、銃が効かないのか‼︎」

 

「…なら構ってる暇は無い、一旦奥へ!」

 

「イヴに賛成、今は退散するよ皆‼︎」

 

カサンドラに武器が効かないと理解した瞬間、イーサンと葵達はイヴの合図で道なりに奥へと進み、奥の部屋に木の板で塞がった抜け穴があった為カサンドラに構わず其処へと降りた。

するとカサンドラは何故か蟲にもならずに追跡を諦め、4人は上を見ていた。

 

「…追って来ないのか?

何故なんだ?」

 

「うーん、何かヒントになる物があれば…あ、これ侍女のメモ書きかな……内容から連中は小さな粗相をしただけで地下送り、私も窓を開けて怒られたから送られちゃう、どうしようって奴」

 

「1958年……ふう、この先に侍女が恐れる何かがあるのね…」

 

イーサンがカサンドラが追って来ない理由を不思議がると、マキは近場にあった侍女の恐怖に彩られたメモを発見、地下には何か恐ろしいモノが控えてると全員で共有して奥に進むと音楽が聞こえ始める。

 

「奥にドミトレスクが居る…何かワインを持って試飲してるみたいだけど、進む道はこっちしか無いからこの下の穴を通って行きましょう」

 

「仕方無いな……頼むから見つからないでくれよ……」

 

葵は壁越しの部屋からドミトレスクがワインを音楽を流しながら試飲してる光景を透視で目撃し、更にこの先にしか道が無い為イーサン達も含め4人は渋々その部屋に続く穴を通り始めた(先頭は葵)。

するとドミトレスクが音楽を止め、丁度部屋から出て行く。

それを見届けた後葵は穴から出て、他3人も部屋に侵入する。

 

「それでアオイ、次は何方に?」

 

「其処の階段を降りて、1つ仕掛けを解いて地下牢から上に行くんですよイーサン。

その仕掛けはさっさと解きますから遅れない様にして下さい」

 

「んじゃ行きますか」

 

イーサン、マキ、イヴは葵の導きで階段を降り、更に其処に燭台を動かし、松明に火を灯す仕掛けをサイコキネシスを使い手早く解くと地下牢へと侵入する。

其処は拷問器具や、人間が吊るされたりする吐き気を催す場所であった。

 

「此れは…此れがさっきのメモにあった地下を恐れる理由かよ、クソが!」

 

「…メモにも適合、破棄とか色々あるし、タルには血が入ってる…イーサンは血を啜られた、つまりはそう言う事をする場所って事。

壁にも兄さんに助けを求めるダイイングメッセージが…」

 

「行こう、此処は見てて怒りしか湧かない」

 

イーサンはこの地下牢を見て悪態を吐き、イヴは冷静に見えるが内心は怒りに満ちており、マキもその怒りを隠さず牢の崩れた箇所等を進み奥へと向かう。

 

『ハァァァ……』

 

「っ、敵性体と遭遇、殲滅する!」

 

「…此れがドミトレスク達の被害者の末路なの……?

…許せない‼︎」

 

「チッ、せめて俺達が安らかに眠らせてやるよ‼︎」

 

「ドミトレスク…‼︎」

 

その途中、牢屋から骨と皮のみになったゾンビの様に動きが鈍重な化物が現れるが、全員が此れがドミトレスク達の被害者、その末路だとその場で悟り、イーサンの2丁ハンドガンに加え、マキ達もショットガンやデュランダルでそれらを殺し、結晶等を回収。

するとその中に牢のメモにあったイングリドの名がある首飾りを葵が手に取る。

 

「……せめて安らかに。

じゃあ3人共、あの階段を上がって奥へ。

其処からまた地上部に出れます」

 

そうしてドミトレスク達の手により化物にされた哀れな被害者の骸達を斃し、奥へと進むと入り組んだ鉄格子のある迷路に辿り着く。

イーサン、葵達は早速其処を突破しようとした……瞬間例の蟲達が集まり、ベイラが現れる。

 

「カサンドラがしくじった所為で、こんな面倒な事に…。

温かい血のお風呂に浸かって、この疲れを落としたいわ」

 

「うわ、蟲女の長女⁉︎

アンタなんか相手してる暇なんか無いのよ‼︎」

 

「クソ、お前の妹で銃が効かないのはもう分かってるんだ‼︎

マキの言う通り無視してやる‼︎」

 

ベイラに対しマキとイーサンが悪態を吐くと、葵は試しにサイコキネシスをベイラに向かって指定の物を放つが、ベイラの身体を構成する無数の蟲の少数にしか効かない事を理解し、その瞬間前方に力場を飛ばすサイコキネシスに切り替えベイラを壁に叩き付ける。

 

「うぁっ‼︎

この小娘が、私に何てー」

 

「黙れ蟲」

 

「きゃあっ‼︎」

 

ベイラが葵のサイコキネシスに怒りの言葉を放とうとしたが、葵は怒りからベイラに同じサイコキネシスをぶつけ足止めをする。

その後直ぐにイーサン達に追い付き3人が木のバリケードに今止められているのを確認する。

 

「退いてて皆、おりゃ‼︎」

 

『バギィ‼︎』

 

するとマキが本気のパンチを繰り出しバリケードを一撃で破壊する。

その後奥の厨房に向かおうとしたが、それを見計らったかの如く鉄格子が降りて4人を阻み、更に蟲の羽音からベイラが背後に居り何かをしたのだと全員が判断する。

 

「何処へ行くつもりなの?

坊や達」

 

「…アイツ、アオイのサイコキネシスをマトモに受けてもケロッと……やっぱり蟲だから余り効果が?」

 

「(…この世に生きてるなら殺せないものは無い、例え化物でも。

何か、何か方法が…‼︎)」

 

ベイラは葵のサイコキネシスに対しても余り効き目が無かったのかケロッとしており、全員で武器を構えるもそれも効果が無い事はカサンドラで実証済みな為全員で構えるしか出来ず、近付いて来そうなベイラを葵がサイコキネシスで吹き飛ばし、それを受けた後に蟲形態になり力場を避ける事を繰り返す千日手になりイーサン達は焦り始めていた。

 

 

「…ん?

そう言えば粗相をした中に暑いから窓を開けたら突然ベイラ達3人が閉じろって叫んだってメモが…相手は蟲……もしかしたら‼︎」

 

『ズダンズダンズダンッ‼︎』

 

「何処を狙って…いや窓、まさか⁉︎」

 

マキは漁ったメモの中に一文、たった一文のみベイラ達3人が過剰に反応した物を思い出し、『窓に向かって』ハンドガンを放つ。

するとベイラは一瞬は何処を狙っているかを嘲笑おうとしたが、窓に向かって銃を撃った事に狼狽始めていた。

 

『バキィィン、ブォォォォォッ‼︎』

 

「ぐあぁぁぁぁぁ‼︎

おのれ人間共がぁ‼︎」

 

すると窓が割れ、外の『冷気』が部屋を満たしベイラがそれを浴びた瞬間、蟲形態になれず身体が凍り付き始めた光景がイーサン達の目の前で広がり、マキ以外の3人は一瞬呆気に取られ、マキはしてやったりと言った表情を浮かべる。

 

「ビンゴ‼︎

この国は1年を通して平均最低気温が10℃位しか無いから連中は蟲だけに寒い気温内では活動が限られるんだ‼︎」

 

「成る程、となれば……ふん‼︎」

 

「あ、がぁ‼︎」

 

マキが何が起きたのかを相手が蟲である事を前提に話し、全員で寒さに弱い事を共有する。

更に葵は指定サイコキネシスをベイラに改めて放つと、蟲が全て凍っている為サイコキネシスから逃れる事が不可能になりベイラその物を押さえつける事に成功する。

 

「となれば今はもう銃が効き放題か……なら喰らいやがれクソ蟲女‼︎」

 

「…地下の人達の報いを受けて‼︎」

 

「そらそら、化物退治のお時間だよ‼︎」

 

葵がサイコキネシスでベイラを取り押さえた瞬間、イーサンとマキがショットガン、イヴがサジタリウスを乱射しベイラに向かって弾丸を、地下の化物と化してしまった人々(体の骨格から女性)の無念を晴らすかの如く叩き込む。

 

「あ、ああ、あぁぁぁぁぁ…‼︎」

 

するとベイラはその身体を崩して行き、最終的に全身が特異菌特有の石灰化…地下の化物の落とした物が結晶から結晶化し、トルソーとなり完全に死亡する。

此れによりドミトレスク三姉妹は冷気が弱点だと完全に立証される。

葵達はそれを回収すると、厨房の鉄格子が上がる。

 

「ふう、取り敢えず此れで蟲女共は冷気が弱点だって分かったな」

 

「だね、後は窓や吹き抜けがある場所に誘い込むか……」

 

「……これ、役立つかも」

 

イーサン達はドミトレスク三姉妹の攻略法を確認し合い、次にイヴが背中に背負った専用グレネードランチャー…接近特化な上に火力や力が茜達と比べて低めなイヴ用に作られたそれとある弾頭を摩りつつ、厨房に行くとこれ見よがしに取って下さいと血に漬けられたワインをイーサンが手に取る。

 

「チッ……此れは銘柄は『サン・ヴィエルジェ』、処女の血かよ……この厨房や地下牢の光景、それ全部合わせてマジで血の加工工程が入ったワインなのかもな、クソが」

 

「こっちのメモには粗相を起こした侍女は幽鬼になって徘徊してるってある。

幽鬼……と言うより、アレはもう血を抜かれてそれを求める吸血鬼って所ね…」

 

「……ドミトレスク、と言うよりミランダはやっぱり生きていちゃいけない。

確実に殺さないと…」

 

イーサンはサン・ヴィエルジェのワインボトルを今にも叩き割りかねない様な目をしながら今まで見た物から来る当然の悪態を吐き、マキは 地下の侍女の末路が幽鬼と呼ばれている事、イヴはドミトレスクやミランダを生かしてはいけないと口にしながら全員で葵の方を見る。

 

「……先ずそのボトル、多分2階の…ワインルーム?

で使うと思いますよ、隠し扉とワインボトルを置くギミックが見えますから。

それとドミトレスク達を生かして置けないのは大賛成、だから先にこのトルソーとかをデュークに売り払ってイーサンの銃をカスタマイズしましょう。

…私も皆みたいにキレてるから気持ちは良く分かります、だからこのドミトレスク城の『B.O.W.』である三姉妹とドミトレスクを殺しましょう」

 

葵はカラコンに下にある瞳が輝きながらイーサン達の方に向き、ドミトレスク達をB.O.W.と呼びながら3人に賛同しつつ、ワインボトルはギミック用だから割らない様に釘付けし先ずはイーサンのグリゴリの形見のハンドガン、ショットガンをカスタマイズする事を進言しながら食堂途中の通路からイーサンのハンドガンに使えるコンペンセイターを手に入れ、早速取り付けて食堂、そして内鍵を開け其処から先程のメインホールに戻りデュークの下に走って戻る。

 

「おや皆様、何か御入用で?」

 

「ああ、この結晶やあの蟲女のトルソーを売りに来た。

そしてこのハンドガンとショットガンをカスタマイズしてくれ」

 

「おお、ご利用ありがとうございます!

では早速換金とカスタマイズを致しましょう!」

 

デュークがイーサン達に話し掛けると、代表してイーサンがトルソーや…幽鬼から出た結晶を良心を痛ませながら売り払い、トルソーに関してはザマァ見やがれと思いつつそれなりのお金が入った為ハンドガンとショットガンを現時点でカスタマイズ出来る限界までやり、ついでにハンドガンのロングマガジンを購入、それをイーサン達は受け取りながら装備させ部屋を後にしようとしていた。

 

「またのご利用、お待ちしてます」

 

最後にデュークが声掛けし、全員頷きながら2階のワインルームに駆け上がる。

すると明日の言う様なギミックと、メモ書きが置かれており其処にはオルチーナ、つまりドミトレスクのワイン醸造の歴史や『独自の工夫』を加え、その中で最も良い出来の物がサン・ヴィエルジェのボトルに保存されると書かれていた。

 

「チッ、何が独自の工夫だ!

こんなワイン、さっさと如何にかしてくれアオイ‼︎」

 

「はい、ではこのワインを其処の棚にこう置きまして…やっぱり隠し扉ギミック用でしたとさ。

中には…中庭の鍵、ギャグか何か?」

 

イーサンは地下や厨房の光景からサン・ヴィエルジェを気味悪がり葵に手渡すと、葵はそれを迷わず隠し扉となってる棚のワインを飾る台に置く。

すると棚にワインが収納され隠し扉ギミックが解かれ、中にあった宝箱から中庭の鍵を頂く。

 

「なあ、サイコキネシスとかあるなら扉をブチ破って進まないのか?」

 

「確かにイーサンの言う案が良いんですが…私達はB.O.W.の退治屋にしてバイオテロリストの目論見を全て壊す『仕事』をしてます。

だから敢えて彼方の手に乗りつつ全てを壊してやるんですよ、人間を辞めたりした連中の、全てを」

 

 

「…成る程な」

 

イーサンは葵の力で無理矢理道を作れば良い案を出すが、葵が代表し人間を辞めた『生物兵器』の目論見も何もかもを破壊する為に敢えて向こうのギミック等に乗っていると話す。

其処には油断も慢心も無い、クリスと同じただ純粋なB.O.W.やバイオテロへの怒りをイーサンは感じ取り納得する。

そうして一行はワインルームから出て1階メインホールに戻って来る。

 

「お城の案内をする?」

 

「カサンドラの方か…さっきからしつこいぞ、このクソッタレな蟲女共が‼︎」

 

「…待って皆、今から面白い物を見せてあげる」

 

其処に再びカサンドラが現れ行く手を阻もうとするも、此処には窓が無い為冷気を浴びせられないがイーサンは罵りを口にするが、其処にイヴが今まで大事に温めていたグレネードランチャーを解禁、それを構えながら前に出始めた。

 

「あらお嬢ちゃん、貴女から私達に血を提供してくれるのかしら?」

 

「…貴女の弱点はベイラで看破済み。

そのベイラを斃して次は貴女の番になりたいの、カサンドラ?」

 

「なっ、お姉様が…あり得ない、失敗作如きが出鱈目を言うな‼︎」

 

カサンドラは相も変わらずな余裕を見せるが、イヴがベイラを殺した事を宣告した途端態度を豹変させ、今にもイーサン達を殺す様な視線を向けて来る。

その間に黙々とイヴは『青い柄』の弾頭を装填し、カサンドラにその10代の少女には似合わない得物を向ける。

 

「…勝手に信じないならどうぞ、でも先ずは此れを喰らって」

 

『ボンッ、ガシャァッ‼︎』

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、身体が身体が凍る、何をした小娘がぁ‼︎」

 

するとカサンドラに発射された弾頭は直撃すると突如彼女の肉体が外の寒気に晒した状態と同様になる。

イヴは何を装填し放ったのか……それは冷却弾、それもヨナ監修により彼女の力も込められた特注弾であった。

 

「…冷却弾、貴女達が冷気に弱いってもう把握済みって分かったでしょう?

それで如何するの?

尻尾を巻いて逃げるか、此処で死ぬのか何方か好きな方を選んでよ、何方にしても最後は死ぬのは変わらないから、B.O.W.」

 

「くそ、この屈辱は忘れないわよ‼︎

絶対にアンタ達は殺してやる、必ずよ‼︎」

 

するとイヴは主導権を握った事でカサンドラに対し今殺されるか、後で殺されるかを選ばせる。

するとカサンドラは怒りの言葉を口にしながら2階へと走って上がって行き、それをイーサン達は未だ自分が優位に立ってると思う彼女を今は見逃すのだった。

 

「ふん、何とでも言ってろ。

薄汚い蟲女が」

 

最後にイーサンが他3人の気持ちを代弁し、逃げたカサンドラを尻目に全員で前に進み始めた。

全てはローズの発見を第1目標、城の『B.O.W.』殲滅を第2目標にして。

この城で死んだ者達の無念や怒りをぶつける為に。

そうして4人はドミトレスク城の中庭に出るのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
イーサンが狙われてしまった理由は葵達を嬲り殺したい為でした。
しかしイヴのグレラン、まさかの冷却弾有りでした。
更に冷気が弱点と判明した為最早ドミトレスク姉妹は敵では無い…かも?

次回もよろしくお願いします、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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