今回はちょっと寄り道+モロー編になります。
少し長めな話になりますがご了承下さいませ。
では、本編へどうぞ。
イーサン達はドナ撃破後、再び名が欠けた墓地の階段を通りエレベーターで元の場所に戻り始める。
その中で葵達は通信機がONのままで、幻覚の所為できりたんの通信が途切れた様に思い込まされたと気が付き通信を入れ始める。
「此方オメガ16、通信班此方は復帰しました、応答を」
『ああ良かった…今まで何も無いのに驚きっぱなしの皆さんを見て幻覚にやられてると思い流石に焦りましたよ』
「やっぱり幻覚だったのか…すまないなキリタン、だが幻覚の主は斃した。
フラスクも手に入れたし、もう大丈夫だ」
葵は帰りの道すがらに通信を入れてきりたんを安心させ、きりたんも幻覚に嵌った葵達を見てて焦ってたらしく一呼吸入れて状況整理を聞き始めていた。
イーサンもフラスクを手にした上で幻覚の主ドナを斃した事を話し、取り敢えずは一安心となった。
『そうですか…ならそのまま祭壇を通って湖に行くんですね?
四貴族のサルヴァトーレ・モローが如何なる力を持っているか分かりませんが気を付けて下さい。
ドナでさえ皆さんを幻覚に嵌めたんです、何が遭っても可笑しく無いです』
「了解だキリタン。
俺達も用心して湖に向かう事にする」
「じゃあ定時連絡は以上、行動に移るよ。
さて……じゃあドミトレスク城から抜け出して来た幽鬼達を眠らせましょう」
きりたんと通信しながら湖に向かう事が確定し、そのままドナの一件もある為用心しながら挑む事にして葵は通信を一旦切る。
そしてその周りから地面から這い上がり始めたドミトレスク城の幽鬼達を見てイーサン達は銃を構え鎮魂の意を込めて弾丸を放ち地に沈める。
「さて、じゃあ近場で金策出来る物とかを取り準備をしましましょうか、金属球とか…あ、イーサン。
この小屋に今使ってるショットガンよりも威力強めなショットガンがありますよ。
使って行って下さい」
「本当か?
……ああ、確かにコイツは村にあった奴より良い物だ。
次からはショットガンはコイツメインにするか」
葵は手を叩き、早速次のモローの戦いに備えて金策等の準備をする事になった。
マキは近場にあった金属球を手にし、イーサンは葵の指示から村にあった物より強力なショットガンを手にし、今の段階なら前のショットガンの弾を撃ち尽くしてから此方を使おうと決める。
そして葵の案内の下、金属球を使う模型がある家に入る。
「さて井戸からは…村にあった人形の頭か、組み合わせたらはい、人形の完成。
葵、中は何かあった?」
「…ドナの幻覚にやられた庭師のメモに、楽器職人の鍵…あの村では入れなかったベネヴィエント家庭師が預かってる鍵に、この日記読めばドナの本質が丸分かりだよマキさん」
マキは近場にあった井戸から人形の頭を手にし、村にあった人形の体と組み合わせて完成させて次に葵に中にあった物を確認する。
そうして葵とマキはベネヴィエント家庭師の日記を読み、曰くドナが対人恐怖症でありミランダの養子になりアンジーも前より生き生きし、クラウディアの墓や庭園に黄色い花を植えてると死んだ家内が見え、それを聞きドナはもっと会わせるとした内容だった。
「…ふーんクラウディアね、あの墓の主か。
それより庭師は此れ、幻覚にやられてドナの家の中で同じ目に遭った感じだよね葵?」
「だね、対人恐怖症でありながら他人への依存が強く加虐的……此れがB.O.W.ドナ・ベネヴィエントの本質の統括になるね。
全く、悪戯に力を得ると醜い本質が表に出るって言うけど此れは典型例過ぎるよ」
マキと葵は庭師の日記や自身達が遭った目を統括しドナの本質触れる事が出来、それを悪戯に力を得た分醜く本性が出たと纏めて葵達はドナはB.O.W.である事に変わりないと結論付ける。
そして隣の模型攻略中のイヴやイーサンの下に来る。
「イーサン、イヴ、模型は如何なってます?」
「ああ、丁度終わって漆黒の結晶骨が手に入ったよ、後はもうデュークの所に戻るだけだ。
それにしても、隣の会話が聞こえてたぞ?
あの人形使いみたいな奴はもう懲り懲りだ」
「…同感、人間として見ても矛盾してるし、そもそもB.O.W.…決して相容れない敵だからね」
するとイーサン達も模型攻略を終え結晶骨を手にしてデュークの下に戻るのみとなり小屋の扉を開けるが、其処で葵達の会話を聞いていたと話しドナの様な奴は懲り懲りと口にし、イヴすら同意してドナを改めて相容れぬ敵だと口にしてその場を後にする。
イーサンも葵達も同じ意見を持ち、此れが人間とB.O.W.の違いだと如実に示すのであった。
そうしてデュークに物を売りつけた後、準備を進める為にイーサンと葵が四翼の胎児の鍵から開く門の先へ、マキとイヴが他の村内を探索すると言う分担作業に入りマキ達から鉄格子の鍵、葵達は楽器職人の鍵を交換してから見送った後イーサン達は早速門を開け、気を付けつつ1本1歩進み出す。
『ガジャァァァァァァァン』
『GAAAAAAAAAAA‼︎』
「う、うおあ、ああ‼︎」
「イーサン‼︎」
そのイーサン達に突如ライカンよりも巨体で更に狼に相応しき姿のB.O.W.が現れ、イーサンに狙いを定めた後足に噛み付き鋭い爪で身体を切り裂き、しかし何れも致命傷にならない程度の力加減で嬲る様にイーサンを傷付ける。
それを見た葵は即座にサイコキネシスを発動させ、新型B.O.W.を浮遊させ遠くに吹き飛ばした後近場の小屋に避難し、イーサンは回復薬を使い息を整えていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、何なんだ、あのライカンよりも狼らしい化物は…俺を嬲る様に傷付けてたぞ…!」
「分かりません、が、報告に無い新型の大型B.O.W.で間違い無いでしょう…ん?
この人……この書き置き……この人、まさかルイザさんの旦那さん⁉︎」
「何⁉︎」
イーサンと葵は大型B.O.W.に警戒しながら小屋内を見ると、其処に書き置きを遺した男性の遺体があり、そしてそれを読んだ葵はその男性こそがルイザの旦那であり、助けを呼びに行ったがあの大型B.O.W.に嬲り殺されたを示していた。
そして水車小屋にあのB.O.W.を殺す武器がある事を読み取り、2人は無言で見合い、ルイザの旦那の仇を取る事を決意する。
「じゃあ葵、足止め頼む。
俺は水車小屋に…」
「はい…1、2、3‼︎」
そして123の合図で小屋から飛び出し、イーサンは水車小屋へと走り出し、葵は大型B.O.W.の足止めをする為サジタリウスを放ちつつ気を引き、近付くとサイコキネシスで吹き飛ばすを繰り返してイーサンが件の武器を取るのを待った。
「よし、葵取ったぞ‼︎
食いやがれこの化物‼︎」
「ナイスタイミングですよ‼︎
それじゃあ殲滅開始です‼︎」
するとイーサンが水車小屋からグレネードランチャーを持ち出しながら飛び出し、此れが普通の銃弾が余り効かない大型B.O.W.の特攻武器だと知りつつイーサンは問答無用で放ち、葵もペンドラゴンを引き抜きその強力無比な威力の弾丸を3発浴びせる。
『GAAAAAAAAAAA……‼︎』
『パラパラパラパラ…』
「…大型B.O.W.殲滅完了。
サジタリウスの弾丸でも十分でしたが、殲滅重視の為ペンドラゴンを使用…」
「ルイザの旦那さん、仇は取ったぞ…」
そうしてB.O.W.の遺骸たる結晶を手に取り、イーサンはルイザの旦那に仇を取った事を小屋を見ながら伝える。
そして老婆が閉じた女神像に続く道を門の鍵を破壊して先に行くと、共同墓地側からマキとイヴが走って葵達の下に来る。
「葵、イーサン今の爆音何があったの⁉︎」
「ああ、大型の、ライカンよりもデカい化物狼が現れて水車小屋の中にあったグレネードランチャーや葵のペンドラゴンで殺してたんだ。
ただ、ルイザの旦那さんの遺体を見つけちまったよ…」
「…そう、なんだ。
ルイザ、ごめんなさい、貴女の旦那さん…救えなかった…」
イーサンが状況を簡潔に話し、新たに現れた大型B.O.W.を手にしたグレネードランチャーや葵のペンドラゴンで斃した事やルイザの旦那の遺体を発見した事を口にする。
するとイヴは口を噛み締めながら、振り絞る様な声で亡きルイザに謝罪していた。
そして冷静なマキは楽器職人の家で手にしたライフルのロングマガジンや、欠けた墓のプレートを見せる。
「私たちの収穫はこれと後熊のぬいぐるみ、それで何だけどこのプレート……あのベネヴィエント邸に続く道にあった意図的に削られた墓の奴だと思うけど、行ってみる?」
「…行ってみましょう。
ただ、あんな大型B.O.W.が他にも居る可能性がありますのでもう分担は止めてフォーマンセルで行動を徹底しましょう」
「そうだな、あんな化物をツーマンセルで対応とか愚策も良い所だからな…クリスみたいな規格外戦力は良いとしても、俺が足手纏いだからな、この中じゃ」
マキはベネヴィエント邸に続くエレベーター前の墓にこのプレートを填めに向かう事を提案し、葵もイーサンも賛同しつつツーマンセルは危険だとしてフォーマンセルを今後徹底すると話す。
更にクリスから戦闘訓練を受けてたイーサンは現状自身が足手纏いだと認識し、規格外戦力の3人に付いて行くのがやっとだと把握してる為それも理由に付け加えていた。
「自分の能力を過小評価も過大評価もせず、しっかりと認識してるならそれで一人前ですよイーサン。
じゃあ行きましょう、あの墓前に」
「ああ…ありがとな、アオイ」
そして再びベネヴィエント邸前に向かい始める前に、葵は自身の能力を正確に把握してるイーサンをそれで一人前、クリスの訓練の成果が出てると遠回しに話しイーサンはそれを素直に受け取りつつ再びベネヴィエント邸前まで走り始めた。
そうして道中は何も無く嵐の前の静けさの様な不気味な雰囲気を醸し出す霧の谷にやって来たイーサン達はあの墓前に続く階段前にやって来て周りを警戒し始めた。
流石にあの狼の様なB.O.W.みたいな二の轍を踏まない様にする為である。
その心構えが効いたのか分からないが、墓前に辿り着くと唸り声が響く。
『ウガァァァァァァァ‼︎』
「っ、村の初めに見た大型B.O.W.の亜種を確認‼︎
殲滅行動に入ります‼︎」
「嫌な予感が当たったぞ畜生が‼︎」
「…斃す‼︎」
唸り声を上げ、葵達の下に降り立ったそれは巨大な戦斧を持った初めのライカン襲来時に見かけた大型B.O.W.に似ており、戦闘力もそれに準じているとイーサン達は思いながら展開して一纏めに戦斧で切られない様にする。
そうしてドラグーンやサジタリウス、イーサンとイヴのグレネードランチャーをそれぞれ叩き込むが、怯みはすれど弱る素振りを見せなかった。
『グオォォォォォォォォォ‼︎』
「うお危ない‼︎
クソ、この化物め‼︎
危うく3枚下ろしになる所だったぞ‼︎」
「…っ、幽鬼が出現‼︎
皆気を付けて‼︎」
戦斧の巨人はイーサンを叩き斬ろうとジャンプしながら得物を振り下ろすが、イーサンはそれを避けながらイヴと共にグレネードランチャーを叩き込むが、効いているのか怪しくなる様な耐久力を見せる。
すると周りから幽鬼が出現し、マキが幽鬼殲滅に、葵がペンドラゴンを引き抜きつつ幽鬼を踏み台にし巨人の肩に乗り、頭に弾丸を浴びせる。
『ウガァァァァァァァ‼︎』
「きゃっ、こいつペンドラゴンにも耐えてる…‼︎
皆気を付けて‼︎」
「クソが、さっさとぶっ倒れやがれ‼︎」
『ウガァァァァァァァ‼︎』
しかし葵のペンドラゴンすら耐えた巨人は今度は葵に戦斧を振るい攻撃してくるが葵はそれを避け、このB.O.W.は強いと判断して全員に気を付ける様に促した。
そうしてイーサンが悪態を吐き、マキが幽鬼を殲滅した後再び戦列に加わり銃撃や爆撃、カビ剣の斬撃を加えて行く。
それを続けて約10分後…。
『ガァァァァァァ…』
「はぁ、はぁ、敵性B.O.W.排除完了。
以降同種と遭遇時はサイコキネシスによる殲滅推奨とします……」
「たく、ただプレートを填めに来てこの弾薬の消費量、割りに合わないぞ…」
漸く巨人を倒したイーサン達は息を切らしながら弾薬の消費量を見てあの狼型B.O.W.以上に割に合わないとし、葵がサイコキネシスでの撃破を告げると全員賛同しつつプレートを填める。
すると墓に刻まれた名は『クラウディア・ベネヴィエント』になり、中には遺骸と金杯が入っており、それに加えて巨人の結晶も回収する。
「クラウディア、あの人形使いの姉妹か何かだろうな。
……そう言えば今の巨人、この墓を守る様に戦ってたな。
まさかドナの家に招かれた庭師の末路か?」
「真相は闇の中、既に調べ上げる手段は無いです。
イヴが特異菌ネットワークに繋がれば分かるかもしれませんが、その前にイヴの脳が焼き切れるから反対です。
イヴ、やっちゃ駄目だよ?」
「…分かってる、戦力を此処で減らす訳には行かないから」
イーサンはその中で庭師の日記にあったクラウディアの名を思い出し、此れがドナの姉妹か何かだと予想し、更に巨人の戦い方や日記を統合して先の巨人は庭師がそうなった姿なのかと思い始める。
しかし葵は真相は闇の中とバッサリ切り、イヴに真相を確かめさせようともさせずデュークの下へと向かい始める。
イヴも流石に戦力を減らすのは愚策と理解してる為後に続き、マキがカスタムショットガンを構えながら殿を務め走り出した。
「ああアンジー嬢、なんとも可愛らしい。
ビスクドールは大変人気があるのです」
「まぁビスクドールが人気なのは認めるから、弾薬等を買わせて」
「ああそうでした、では、商品は此方になります!」
イーサンと葵達は疲れ切ってデュークの下へと戻り結晶やアンジー、組み合わせて完成した人形、新しい物が手に入った為イーサンの前のショットガン等を売り捌き割に合わない巨人との戦いで消費した弾薬やグレネードランチャーの炸裂弾、閃光弾のレシピ等を買い漁り、新たなショットガンをカスタマイズすると、息を整えて全員で湖方面を見やる。
「ふう…さて、そろそろ湖まで行くぞ。
皆、準備は良いか?」
「息も整いましたので大丈夫ですよ」
「んじゃ行きますか」
「…サルヴァトーレ・モローの撃滅、及びローズのフラスク奪還作戦開始」
そうして改めて門を開き、モローの撃滅とローズのフラスク奪還を開始して走り始める。
門を開け、水車小屋まで走ると葵達の通信機が鳴り、葵が代表して通信に出る。
「此方オメガ16、何かありましたか?」
『はい、湖…と言うかこれ人工湖ですね。
其処に行くなら耳寄りな情報が、人工湖にはHW2名、そしてR隊長にデルタ1が訪れてます。
其処で一旦合流して情報整理をしてみて下さい』
きりたんの通信からHW…ハウンドウルフ隊の2人、更にクリスにB.Y.が人工湖に訪れたいる事を告げられ、葵はそれらを頭の中で整理し第1目的はフラスク奪還のまま、第2目的をクリス達との合流に変更しモローは第3目的に格下げして口を開く。
「了解、通信終了します。
イーサン、皆、湖にクリスさんとその部隊2名にB.Y.さんが居るみたいです。
補給と通信を兼ねて急いで行きましょう」
「何、クリスが?
…分かった、あの野朗に一言二言言いたい事が山程あるから願ったり叶ったりだ。
それじゃあ行くぞ」
「はいよ。
ふう、変に拗れなきゃ良いけど…」
葵は早速イーサン達に湖にはモローのみならずクリス達も居る事を伝える。
イーサンは拳を鳴らしながら我先にと率先して向かい、マキは話が拗れないか心配するが、イヴは絶対拗れて口喧嘩になると思いつつ口にしなかった。
「さてこの先が進めますが…うえ、何これ」
「粘液の塊…か?
何にせよ触りたくも無い位気持ち悪いな。
だからこそ」
『ズドンッ、ブシュゥ』
「この手に限るな」
葵は早速村に来た際は進めなかった道を進むと、湖方面の道に謎の粘液の塊があり女性2名、女子1名、男性1名それぞれ気色悪いと反応を示すと、イーサンがショットガンで粘液の塊を撃ち破壊。
したり顔でそのまま先に進み葵達も同じ物があればイーサンの様にしようと決めた。
そして風車に続く門は閉じ、横の片道梯子が粘液の塊で封鎖されてる為今度はマキがショットガンを撃ち破壊する。
「よいしょっと、風車まで来たね葵、イヴ、イーサン」
「ああ…約1名身体能力で粘液の塊じゃなく門を飛び越えてアレに拒絶反応を示してたがな」
「だって気持ち悪いんですから。
あ、それと風車小屋の横にあの模型遊具がありますからフラスクを取り戻したりを終えたら金属球を探しましょう」
イーサン、マキ、イヴが片道梯子を登り風車側に来ると葵は持ち前の身体能力で門を飛び越えて侵入し、明らかに粘液の塊に拒否反応を示していた。
その代わり金属球を使う模型遊具が透視で風車小屋の側に見えた為それを教えてから風車小屋内に入り地下に行く道を進み、昇降機があった為4人はそれを使い更に地下に降りた。
「さて、進める道は1箇所、他は門で封鎖中だったり段差な上に木の足場だから壊れるからそっちに進むしか無し。
…あの粘液が続いているが如何する?」
「なら今度は私が行こうじゃないのさ。
粘液の塊なら私のショットガンが唸るわ。
てな訳で葵とイヴは待機で」
「了解しました、2人共気を付けて」
その先は門が施錠されたり等で1箇所しか先に進めない為イーサン、マキが先に行き何があるかを調べ、オメガ小隊の2人組がその場に残り2人が帰って来るのを待っていた。
そして坑道を進み、横道を抜けると階段があり生活スペースが存在し、更にテレビの音も聞こえた為2人は息を潜め、狭い隙間を進む。
すると窓の先にはモロー、さらに目の前にはフラスクがありイーサンは有無を言わさず手に取る。
「うおぉぇぇ…」
『ビタビタ‼︎』
『(げっ、何も無いのに吐いた、汚い奴!)』
「ああ、お母様!
貴女の為に、俺は何でも…うぅぅぅ……はぁ、はぁ…ッ!」
するとモローがいきなり吐きイーサン、マキは思考が一致しモロー=汚らしい奴と認定され不快な目で見ていた。
するとモローはミランダへの忠誠心の独り言を話し、不意に此方を向くと2人と目が合い、イーサンはローズの両腕が入ったフラスクを見せびらかして挑発を始める。
「此れは貰って行く」
「Good bye、汚らしい怪人モローさん?」
「ま、待ってくれ!
それはお母様の大事な子なんだ…!」
「巫山戯るな、アイツの物じゃ無い!」
2人はモローに一言挑発を入れてその場を去ろうとすると、モローはローズのフラスクをミランダの『大事な子』だと主張し、それがイーサンの神経に触ったのか彼はモローに対してミランダの物では無いと叫びその場を去ろうとし、マキが先にその場を抜ける。
「お、お前、聞きたい事あるだろう?」
「悪いな、こっちは優秀な仲間が居るんだ。
調べ物なら彼女達の仲間がやってくれるさ。
俺達はローズのフラスクを奪い返すだけだ!」
「ま、待ってくれ‼︎
『儀式』の事を話すから少しだけ待ってくれ‼︎」
モローはイーサンに何も知らない為聞きたい事があるのだろうと言い放つが、イーサンは此処までにミランダの目的がローズの『力』であり、何らかの事にそれを使うと知ってる為後はB.Y.達、イータ小隊、クリス達辺りが調べ尽くす為聞く必要が無いとして去ろうとした瞬間、モローは1番大事な情報たる『儀式』の話をすると言い出し、イーサンはマキを見ると聞き出せるなら儲け物と表情で言われ、聞き始めた。
「ローズを『儀式』とやらに使うみたいだが、その『儀式』って何なんだ?」
「お母様は我が子を取り戻したいんだ、その為にローズの『力』を使ってお母様が『儀式』をして『本当の』我が子を甦らせたいんだ!」
「巫山戯た事を、ローズは俺とミアの大事な娘だ‼︎
ミランダの『儀式』何かに使わせるか‼︎」
イーサンは『儀式』の話を聞き出すと、モローはローズの持つ力を使いミランダが『本当の』子をこの世に甦らせたいと話す。
マキは通信から今作戦参加中の全部隊員ときりたん達にそれを共有して漸くミランダの目的が見え始めたと思っていた。
だがイーサンはローズは自分達夫妻の子だとし、『儀式』に使わせないと叫びその場を去ろうとした。
「ああ待って、頼む…頼む…。
それが無いと…アイツ等に馬鹿にされちまう。
俺、アイツ等を出し抜きたいんだ!」
「だったら御愁傷様だな、誰がお前の事情なんか知るか!」
「待って‼︎
もう少しだけ…た、頼む…うぅ……うはははははは!」
モローはフラスクが無ければ他の貴族達に馬鹿にされると話し、同情を誘おうとしたがイーサン達は既にドミトレスクにドナと2人を斃した為残るはこの当人とハイゼンベルク位しか居ない為知った事じゃ無いとして去ろうとした。
するとモローは悪足掻きにもう少しと明らかな時間稼ぎをしようとしてると感じイーサンは見向きもせず去ろうとしたが、突如モローが笑い始めイーサンは気を取られてしまう。
「お前、何が可笑しい?」
「馬鹿だなお前等、話し過ぎだ。
終わりだぞ、入口を塞いでやった!」
『イーサン、デルタ2、粘液の塊が入口を塞ぎました、何かあったんですか⁉︎』
「…やってくれたわね三下!」
如何やらモローの時間稼ぎは十分終えたらしく、通信機から葵が出口が例の粘液の塊で塞がった事を緊急事態として伝えて来ており、マキはモローを三下と叫び、イーサンは舌打ちをしながらその場を急いで去り始める。
「此処は…俺様の…テリトリーだ。
お前達は…何処にも…逃げられない!」
「クソ、化物が!」
『卑怯なコソドロ共めがああぁ!
俺のは、逃がさないからなぁ!
待て、逃すもんかああぁ!
謝っても、もう遅いぞぉ!』
「ああもう汚らしい粘液と化物だよ‼︎」
モローは粘液の塊を操り、イーサン達を逃がさない様に道を塞ぎ始めるが、塞ぎ切る前にイーサン達は抜けて行きモローがそれを怒っていたがイーサンやマキは寧ろこの汚らしい粘液の塊とモローを毛嫌い走るのを止めなかった。
そして坑道から抜けて葵達と合流する。
「イーサン、マキさん、此れは一体!」
「サルヴァトーレ・モローの仕業だよ‼︎
あの化物がこの粘液の塊を操ってたし、何も無い所でゲロを吐いたりで汚らしいったらありゃしないよ‼︎」
「…女の敵。
取り敢えずフラスクは手に入ったみたいだから残りの目標…HW達と合流、次いでにモローを撃破しよう」
葵、イヴは何があったのかを聞くとモローの仕業だと話し、本当に汚らしい奴であるとマキは叫びイーサンも粘液の塊を見ながら舌打ちをしていた為どれだけ汚らしいかを待機してた2人は理解し、イヴがはっきりと女の敵と宣告した後、クリス達との合流と次いでのモロー撃破をやる事にして、取り敢えず粘膜の塊が出た関係で壊れた門を進み外に出る。
「取り敢えず外に出たが、後は如何する?
如何やって湖を渡る?」
「デューク曰く怪物が居るから泳ぐのは却下、ボートで先に向かいましょう」
4人は周りを見て先にイーサンが如何進むかを口にすると、葵がボート…但し2人までが限界、で進む事を提案し、イーサンも詰めたりバランスを取れば大丈夫だと思いながら小屋を見るとメモ書きが置いてあった。
其処には坑道の奥の小屋にボートの鍵を預けた事や親方が怪物に喰われた事が書かれており、矢張り泳いで渡るのは危険だと判断する。
「じゃあ坑道の奥へ急いで向かいましょうか」
そして葵の一言で坑道に戻り、未だ通ってなかった場所を通り奥の小屋まで辿り着き其処でボートの鍵を入手する。
だが、其処で大型を含むライカンの群れに遭遇して臨戦態勢に入る。
「邪魔すんなこの野朗‼︎」
イーサンは2丁拳銃、マキはカスタムショットガン、葵とイヴはサジタリウスでライカンの群れを突破し先程のボート前の小屋に戻ると、其処にもライカンが居た為葵がサイコキネシスで手早く始末し先ずはマキとイヴでボートに乗り込む。
そして先に進みマキを下ろすと次にイヴがイーサンと葵を乗せてゆっくり進み出す。
この時葵は自身やイヴが小柄な体型で助かったと思いつつマキの時よりもゆっくりと進む…そんな時。
『ザハァァッ‼︎』
「なっ、今のは⁉︎」
「巨大な…魚?
アレが湖の怪物…急いで洞窟に入りましょう、あのサイズなら目の前の洞窟には入れない筈」
イーサン達の目の前を巨大な怪魚…恐らくデュークの言っていた湖の怪物だと思い、葵が指示を出してイヴが目の前の洞窟に入り中の桟橋前で止まり全員降り始める。
『あ、葵さん。
その洞窟内が合流ポイントです、互いに情報共有したり、イーサンの蟠りを解消してやって下さい。
先方にはそろそろ来ると伝えてあります』
「了解きりたん、通信終了。
…イーサン、奥の小屋へ」
「いよいよクリスの奴と会えるって訳か…」
するときりたんから連絡が来てこの先の小屋が合流ポイントだと伝えられ、更にHW側にも伝えてあると至れり尽くせりだと思いきりたんに内心礼を贈りつつ通信を終える。
それ等を聞いてたイーサンはいよいよあの夜に何も伝えなかった薄情者に会えると知り拳を鳴らし右ホルダーにあるサターンに手を添えつつ進み始める。
それを見てた3人は溜め息を吐きながら並走して小屋へと入る。
「…此れは特異菌の菌糸…いや、『菌根』のサンプルね。
HWは分析、諜報任務をしっかり進めてるみたい」
「そうか……だったら俺にも説明を入れろよなクリス‼︎」
『ガチャッ‼︎×2』
イヴは小屋の中で特異菌のサンプル分析しているとノートPCとウネウネと動く根の様な物…『菌根』の一部を見て判別し任務は着々と進んでると口にした。
そしてイーサンは人の気配を察知しクリスの名を叫びながらサターンを引き抜き、そして向こう側に居たクリスもハンドガンを構え、互いに眉間に銃口を突き付け一触即発の事態になった。
「隊長‼︎」
「イーサン⁉︎」
HW、ハウンドウルフ隊の1人と葵が両者の一触即発な事態に声を荒らげ、対するクリスとイーサンは互いに銃を突き付けながら……何方からとも無く銃を下ろし、ホルダーにしまい睨み合いになった。
それをB.Y.が事の顛末を見ており、やれやれと口にしながらB.Y.からイーサンに話を掛け始める。
「無事な様だなイーサン、葵、マキ、イヴ。
んじゃ予定通り互いに情報交換し合うぞ…良いなクリス?」
「…ああ」
「……取り敢えず開口1番に下手な謝罪の言葉を出さなかった事だけは褒めてやるよ、クリス…!」
そうしてB.Y.の誘導の下でデルタチームとイータ小隊、ハウンドウルフ隊、イーサンと葵達の情報交換が始まり、クリスの開口1番はそれに対するYESであり、イーサンに下手な謝罪をすればそれこそ火種にしかならない為その言葉は胸に仕舞う。
対するイーサンも下手な謝罪が出なかっただけはマシだとしてクリスに対する塩対応は変わらないながらも話す気になり取り敢えずは情報交換の場が整う。
「…隊長、ナイスアシスト」
「心臓に悪いですよ、イーサン、クリスさん…」
それ等を見てたマキはB.Y.のアシストに親指を立て、葵は心臓に悪いと言ってクリスとイーサンの間に入る様に立ち位置を変えて先程の様な事が起きない様にした。
そしてイヴはサンプルをずっと眺め、自身のE型特異菌と内心比べ始めて大体は一緒だが少し違うと感じ取り、この話で何が飛び出すのかを冷静に聞こうとしつつ、葵と共に間に入るのであった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
ヴァルコラックとウリアシュの亜種個体(クラウディアの墓前の奴)との初戦闘、更に其処からモロー編に入りました。
因みにイーサンの前のショットガンはデュークショップに売られました、この先の戦いについて行けそうにないと言う奴です。
そして最後はクリスと本編とは違う形の再会になりました。
事情を知ったけどまだ蟠りがあるイーサンと負い目のあるクリス、次回如何なる話になるかお楽しみ下さいませ。
次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。