BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第15話目更新でございます。
今回から砦+ハイゼンベルク編に突入致します。
物語もいよいよ佳境に入りました、イーサンや葵達がどの様な道を辿るかお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ。


EP XV『交渉台と砦へ』

イーサンと葵達はモローを斃した後早速出口に向かい始めると、其処はモローの自室であり、机の上にはカドゥと瓶にネームシールが貼ってある物と、今までに組み合わせて来た鍵の最後のパーツとなる金細工が置かれていた。

 

「コイツがカドゥ…寄生体か」

 

「…此れから特異菌反応がある。

多分此れは感染を媒介する物だと思う」

 

「成る程、ミランダはコイツを使って特異菌を村人に感染させて、上手く行けば四貴族の様な奴に。

適合失敗すれば死ぬかライカンになるかの二択だった訳か…腐ってるわ‼︎」

 

イーサンとイヴ、マキは金細工を組み合わせて六翼の胎児の鍵を作り上げ、イヴが特異菌反応から中間媒介が此れと断定し、モローの手記から此れを植え付けられたら死ぬかライカンか、或いは四貴族達の様になるとマキが分析しタブレット端末に感染媒介とメモして写真を撮った後マキ用カスタムガバメントでその瓶を完全に破壊、中のカドゥを殺すと言う過激な行動に出ていた。

 

「…まぁマキさんの気持ちは分かりますよ、はい」

 

一方葵はとある手記を見つけて懐に仕舞い、マキの今の感情が分かるとフォローを入れつつ宥めさせる。

イーサンやイヴも溜め息を吐き、『贈り物』の名を持つこの寄生体に嫌味を感じていた…その時、砂嵐の走ってたテレビに馬の頭部と蹄鉄のマークが映し出される。

 

『思った以上にやるな、ドナやモローをアッサリ殺っちまうとはな』

 

「その声、ハイゼンベルクですね。

またサイコキネシスを掛けられたいですか?」

 

『おいおいおい待ちなよ嬢ちゃん、俺は単に交渉をしに連絡しただけだぜ?

それと此れは音声だけを送ってて監視カメラは別にあるからテレビに睨めっこしても無駄だぜ』

 

テレビから流れて来た音声は最後の四貴族たるハイゼンベルクの物であり、葵のサイコキネシスを警戒して監視カメラは別にあると言いつつ交渉をしに連絡したと口にし、4人は見合わせて口が上手く理論立てが上手な葵と当事者のイーサンが交渉役になった。

 

「交渉だと、今更謝罪する気になったのか?」

 

『これは謝罪じゃなくて交渉だぜ!

先ず筋道を話そう、お前達はタフでミランダがビビる力を持つスーパーガールが居る、それは認める。

だが瓶を集めた所で如何やってローズを元に戻すんだ?』

 

「…成る程、その情報を掲示するからこっちの要件を飲めと、そう言いたいんですねカール・ハイゼンベルク」

 

イーサンは皮肉混じりに謝罪しに来たかと言うとハイゼンベルクはイーサン達の戦闘力の高さを認めつつ単なる交渉と言い切り、ローズを如何に元に戻すかを皮切りにする。

すると葵が相手の意図を読み要件を満たせばローズを元に戻す方法を教えると話すと、テレビから拍手が聞こえて来る。

 

『その通りだぜ嬢ちゃん、話が早くて助かる。

それでだ、先ずはその為のテストとして村の外れにある砦に俺の瓶がある。

それを取りに行きな、出来たらお前達を認めて手を貸そう。

先ずは墓地まで戻ってみな』

 

『ザザッ』

 

「ムカつく野朗だ」

 

ハイゼンベルクは葵の察しの良さに意気揚々と話し、自身の瓶を村外れの砦に置いたと話し、それを取れたら認めると口にし墓地へ戻る様に促すとテレビは砂嵐の状態になり通信が切れたと全員察する。

そしてイーサンはハイゼンベルクをムカつく野朗と悪態を吐く。

 

「ええ全くですね…こんな事をよりにもよって奴からイーサンに提案して来るなんて神経を疑いますよ」

 

「?

葵、それは如何言う…」

 

すると葵はハイゼンベルクからイーサンに対してこんな交渉を仕掛けて来た事に嫌悪感をはっきりと示し、イーサン達は何故なのか気にしてた所で葵は懐に仕舞ってたモローの手記を手渡し、それを読ませる。

 

「…‼︎

アイツ…‼︎」

 

「ねっ、だから神経を疑うんですよ。

さて、確か村外れの砦からライカンが来てるってクリスさん達の報告があります。

であるなら、それ相応の準備をしましょう、イーサン、皆」

 

「…あいよ」

 

そしてそれを見たイーサンは今まで以上の怒気に包まれ、葵はその手記を改めて懐に仕舞うとクリス達ハウンドウルフ隊からの以前からの報告で村外れの砦方面からライカンが来ていると話し、3人に相応の準備…デュークのショップで買ったり売ったりカスタマイズしたり等を行いつつ、今行ける範囲の村のデュークが示した宝を漁り尽くす事を提案し、マキは二つ返事で了承する。

 

「………ハイゼンベルク………‼︎」

 

「…イーサン、気持ちは分かるけど足を止めてたら何も解決しない。

だから行こう…その怒りはハイゼンベルクと会った時まで仕舞って置いて行こう」

 

対するイーサンはモローの手記の内容からハイゼンベルクに対する憎悪を強め血が滲む程握り拳を作る。

するとイヴがその手を握り、ハイゼンベルクに会うまでそれは仕舞って動く様に促すと、イーサンは静かに頷き葵とマキの後を追うのであった。

 

 

 

 

 

 

それから先ず船乗り場にあった宝箱の中身を回収し、モローの手記の一つにあった山の奥へ向かい金属球やモローの隠し武器と地図にあったイーサンが使う事になったマグナムを手に入れ、その小屋内に更なる手記で其処は秘密の研究所で、狼型B.O.W.はモローが被験体にカドゥを植え付けた後に脊髄に狼の血を入れて完成した物(内容的に失敗作)らしくモローのマッドさを更に露呈させる。

 

「モロー…ミランダに次いでイカれたマッドサイエンティストですね、死んで当然……あ、透視で外にあの狼型B.O.W.が居るのを見つけちゃいました」

 

「マジかよクソが!

さっさと始末するぞ‼︎」

 

「…気を付けて行こう」

 

そして葵は統括してモローもマッドサイエンティストであり死んで当然と口にしたところで透視で外を見ると、件の狼型B.O.W.が居り全員で戦闘を開始し、地雷やグレネードランチャーを駆使して処断し、山を降りて模型遊戯を手早く終わらせ翠緑の結晶骨を手にしてその場を後にする。

 

「さて村に戻ると其処には…『こっちだ』って立て看板が…」

 

「巫山戯た野郎が…」

 

日も傾き始め、村へ戻ると大きな立て看板で誘導する書き置きがされており、イーサンは憤りを感じながらそれらを今は無視し、今は準備を進めることを優先し始める。

 

『もしもしきりたんです。

ルイザさんの屋敷前の畑に例の狼型B.O.W.、オマケになんか歴戦の風貌を漂わせる奴が居るとデルタチームから報告がありました。

ソイツにイータ小隊が死亡者は居ませんが負傷者多数で撤退させられましたが、如何しますか?』

 

「後顧の憂いを断つ為に砦に向かう前に始末します。

デルタチームにそう連絡してきりたん。

後、イータ小隊の皆さんにお疲れ様でしたと伝えてね」

 

するときりたんの通信から狼型B.O.W.の中でも強い個体にデルタチームとイータ小隊がルイザの屋敷前の畑で遭遇し、イータ小隊は負傷者多数で撤退を余儀なくされた事を知らされる。

葵は後からそれが障害にならない様にすべく、此方から仕掛けて始末するのとイータ小隊にお疲れ様と伝える様にきりたんに話して通信を終える。

 

「あの地雷やグレネードランチャーの爆撃、ドラグーンとかの威力の高い鉛玉で漸く殺せる奴の強化個体が相手ね。

なら不意打ちでレールガンで撃ち殺すよ」

 

「…それが1番、無駄弾を減らせる」

 

するとマキがレールガンの不意打ちで仕留める案を出し、イヴも賛成して更に葵達も頷きそれで強化系狼型B.O.W.を斃す事となり、それから村の彼方此方を周り宝箱を漁り次に聖杯の祭壇の先の橋にあったクランクを回す木橋を下ろしに行こうとした………所でデュークが何故かカドゥを持ち吟味してる場面に遭遇する。

 

「デューク…それ悪用したら私達総出で貴方の命を奪りに行くから」

 

「ああ、此れは失礼しました!

何分商い精神の所為で珍しい物には目が無いのです。

しかし、悪用は致しませんのでご安心を」

 

「…嘘吐いたら命は無いから」

 

それ等を見て葵達はデュークに殺気全開の警告を発して悪用をしたら命は無いとし、デュークは商い精神が悪い方に働いただけと釈明してその場を収める。

そしてイーサン達は木橋を下ろした後2人乗りが限界のボートでドミトレスク城方面はイーサン、葵が向かいの宝箱を全て開け、以前回収した首飾りと宝石を組み合わせてドミトレスクの首飾りを完成させる。

 

「じゃあマキさんにイヴ、そっちは任せましたよ」

 

「あいよ、サクッと終わらせて来るわ」

 

更にマキ、イヴが逆方向の洞窟内に侵入すると、其処にはハウンドウルフのPCや弾薬類があり、内容は菌コロニーが村の地下全体に拡がってる、意識ネットワークは最早データストレージと見做せると書かれていた。

 

「…そしてミランダはその菌コロニー内にある自身の子の意識を抜こうと…巫山戯てる………あれ、最後何か書き込みがある?」

 

『追記:R隊長とデルタ1からΩ16達へ、この弾薬等を有効活用してくれ』

 

「クリスさんにバカ隊長、きりたんからそう言う報告が無いからやっぱり無事だったんだ。

了解ですよ」

 

イヴは菌コロニーから自らのこの意識を意地でも引っ張り出そうとするミランダの狂気に辟易しPCを閉じようとした所で追記を確認して読むと、クリスとB.Y.が弾薬類を有効活用する様に書かれており、それ等を全て回収して外に出ようとした瞬間、奥の根が動き出し幽鬼が沸いたがそれ等を無視しマキ達は手早く外に出て木橋で先に待機していたイーサン達と合流する。

 

「マキさん、イヴ、向こうは如何でした?」

 

「ああ、クリスさん達が洞窟内で菌コロニーの調査を菌根の目の前でやってたみたい。

そしてイヴが最初に倒れ掛けた理由も意識ネットワークがもう肥大化し過ぎてデータストレージになったからみたい。

それとクリスさん達から伝言、弾薬類を有効活用してくれだってさ」

 

「そうか、クリスもB.Y.達も無事だったか…まぁキリタンから死んだって報告が無いからそうだろうと思ったがな」

 

そして葵はマキから報告を聞き、イヴが無言でイーサンに今のショットガン用フォアグリップを渡し更に情報と弾薬類を共有する。

イーサンもクリス達がそう簡単に死ぬ訳が無いと思いながらそれ等を聞き改めてデュークの元へ行き得た宝物や結晶を売り捌く。

 

「此れはモロー様の?

此れは何というか『グロテスク・アート』ですな」

 

「そうだな、じゃあ銃のカスタマイズや商品を買うぞ」

 

「はいはい、ご購入とカスタマイズありがとうございます!

では幸運を!」

 

イーサン達はモローの結晶をグロテスク・アートと呼称したデュークに否定せず売却、購入、カスタマイズをするとその場を後にし、いよいよルイザの屋敷前の畑に居る狼型B.O.W.の強化個体と、向こうに見つからない様に遭遇する。

 

「槍とか刺さったり弾倉が幾つもあるのにピンピンしてる…見た感じで分かる、あれはヤバい。

てな訳で葵、サイコキネシスで宙に浮かせて‼︎」

 

そしてマキも元BSAAにしてB.O.W.と長く戦い続けた勘から件の個体は特異菌…カドゥ系巨人型B.O.W.達と同様タイラントクラスの単体戦闘力を持つと肌で感じ、葵にサイコキネシスを使う様に指示する。

 

「了解です‼︎

ふぅぅぅ‼︎」

 

更に同じ勘を持つ葵もサイコキネシスを最大限にまで強めて使い、近場の空中に引き付けつつ向こうの踠き攻撃が当たらない位置に配置するとマキのレールガンが唸り、ルイザの屋敷や村を傷付けず弾丸は空へ走り、B.O.W.は結晶化する。

 

「よし、此れでイータ小隊達の悔しさとか晴らせただろう。

じゃあ、看板の方に行くぞ」

 

「…ゴー、ゴー」

 

結晶を回収し、負傷し撤退したイータ小隊の無念を晴らしたイーサン達はいよいよ六翼の胎児の鍵で開く扉の先へ向かい、砦方面へ向かい始める…が、葵は透視で製材所らしき場所にあのクラウディアの墓で戦った巨人型B.O.W.と同個体を発見してしまう。

 

「マジですか…」

 

「如何したアオイ?」

 

「こっちの獣道側に製材所らしき場所があって、其処にクラウディア・ベネヴィエントの墓に居たB.O.W.と同個体が居ます」

 

「マジかよ…」

 

葵が止まった事にイーサンは何があったかを聞くと、あの巨人型B.O.W.亜種が居ると伝えられ、イーサンすらもゲンナリし、マキ達も溜め息を吐いていた。

先程の狼型B.O.W.の強化個体の件もあり、後顧の憂いを断つべくイーサン達は急ぎ製材所の中へと侵入し、扉一枚を隔てた先で肉を潰す音が聞こえていた。

 

「葵、またさっきの作戦で行くよ。

今度は窓に配置させて」

 

「OKです。

1、2、3‼︎」

 

『ガシャン‼︎』

 

マキは先程と同じ作戦を取る事にし、葵も了承して扉を蹴破り突入。

巨人型B.O.W.亜種をサイコキネシスで捕らえ、窓に配置した所でレールガンを放ち、窓を破壊しながらB.O.W.の上半身を吹き飛ばし結晶化させ葵はそれを手元に引き寄せる。

 

「ふう、此れで憂いは」

 

『ガァァ、ガァァ‼︎』

 

「って今度は空飛ぶ幽鬼かよクソが‼︎」

 

「…落とす‼︎」

 

イーサン達は一安心しようとした所で翼を生やした幽鬼が群れで侵入して来た事で再び戦闘態勢に入り、イーサンは2丁拳銃、マキはカスタムショットガン、葵とイヴはサジタリウスで幽鬼の群れを撃ち落として行き、後続が切れた所で戦闘を終える。

 

「ったく、休まる暇もないぞ…」

 

「はい……あれ、何か手記がありますね?」

 

イーサン達は鎖鍵付きのドアを開閉させ、次いでにあった宝箱から女神像を拝借し、外に出ようとした所で葵が誰かの手記を発見して黙読する。

 

「葵、内容は?」

 

「ミランダに禁じられてる外の情報をデュークから古新聞を買って得てたらある製薬会社のエンブレムに見覚えがあって、それが村の聖杯にあった紋章と同じって事と、昔この村に滞在した男がいたとか何とか…エンブレムは間違い無くアンブレラですね。

村人もビックリでしょうね、自分の村の紋章とアレのエンブレムが同じなんて。

それにしても昔居た男…気になりますね」

 

マキは葵に手記の内容を聞いた所、村人が聖杯の紋章とアンブレラのエンブレムが同じ事に驚いていた事であった。

クローズドサークルのこの村ならその反応は正しいが、逆にアンブレラ社を知る外の人間が見れば当初の葵達の反応になる為、矢張り偶然の一致で片付けれない事柄だと聞いていたイーサンすら思っていた。

 

「…よし、これは共有して置こう、注釈を入れて」

 

更に葵は昔村に滞在した男=外の人間の存在に興味が惹かれ、それ等をタブレット端末に写真を撮りメモ書きを添えてCLOUD共有に送る。

その注釈は『昔村に外の人間が居たらしい、何者かは分からないけど何か鍵を握ってるかも?』であった。

 

『此方きりたん、葵さんの興味がそそられる手記には私達も興味ありですね。

何故外の情報を得る事を禁じたミランダが村に外の人間を滞在させて、滞在ですからそのまま何もせず出て行かせたのか……此れも村の歴史、ミランダの裏側を更に解く鍵かも知れません。

それも調査対象に含めますね』

 

そうしてきりたんから通信が入り、クリス達やデルタチームが行なっている任務に対して追加オーダーでその男の事を村で可能な限り調査する事を全体通信で知らせ、葵達はクリス達に負担を掛けるのが気が引けたが自分達はローズ奪還が最優先の為そちらまで手が回せないのが実情だった。

 

「…じゃあローズちゃんのフラスクを取りに向かいましょう。

その為には先ず、外のライカンの群れを突破する必要がありますがね‼︎」

 

「望む所だ、ローズは必ず救う‼︎

その邪魔をするなら俺がお前等をぶっ殺してやる‼︎」

 

そうして葵がドアを蹴破ると外にはライカンの群れが待ち構え、イーサンはそれを望む所だと意気を込めてサターンとデュランダルを放ちライカンを殺し、イヴもカビ剣でライカンの首を刎ねたりマキはゼロ距離ショットガンで頭を飛ばし、葵はサイコキネシスを使い全身を曲げる等で絶命させ砦に向かい出す。

 

「此れが砦の入口…ご丁寧にライカンがかなり居るな‼︎」

 

「恐らく巣か何かなんでしょうね、ですが押し通ります‼︎」

 

「オラオラァ、ローズちゃんの瓶を取り返しに来た私等を止められると思うな‼︎」

 

そうして行く内に砦の入り口まで辿り着き、ライカンの更なる群れをそれぞれの武器で仕留めつつ仕掛けを解いて砦の内部へと侵入して行くイーサンと葵達。

しかし砦の入口でこの村で最初のライカン大量襲撃以上の数が居た。

よって当然内部はそれを更に上回る、大型ライカンも含めた群れに遭遇する。

 

「チッ、やっぱりライカンの巣か‼︎」

 

「しかし関係ありません、迎撃用意‼︎」

 

「…排除開始!」

 

それぞれ2丁拳銃やライフルにショットガン、グレネードランチャーにサジタリウス、ドラグーンを活用して近・中・遠距離のライカンを次々と駆逐して行き、更に扉の中に入り奥へと進む。

その途端ライカンの食事ゾーンの直ぐ横穴を通り抜ける気付かれたら更なる戦闘を強いられそうになったが、イーサン達は此れを何とかやり過ごし更なる奥地へ到達する。

 

「何か此処、良くゲームである決戦のバトルフィールド感があるね」

 

「決戦………ライカン達のボス…となれば、あの巨人か‼︎」

 

『グゥオォォォォォォォォ‼︎』

 

全員でその決戦場らしき場所に降り、周りを見渡せばイーサン達の向かい側の吹き抜けがあり、更にイーサンがライカンのボスと想起した瞬間亜種個体では無い、大型B.O.W.が出現しイーサン達に向けて咆哮を上げる。

 

「最初の村でのリベンジマッチだ、必ず斃してやる‼︎」

 

「矢張り来ますか!

大型B.O.W.確認、撃破します‼︎」

 

「お爺さん達の分の怒りも此処でぶつけてやるよ‼︎」

 

「………殲滅‼︎」

 

イーサン達は思い思いを口にし、大型B.O.W.との戦闘を開始し、相手の戦槌を避けながらあの時には無かった武器も併せて使用し、地雷にパイプ爆弾、手榴弾にグレネードランチャー等で怯ませてからのペンドラゴンやイーサンのマグナムを含めた一斉射撃でダメージを蓄積させる。

 

『グゥオォォォォォォ‼︎』

 

『ガァァァァァァ‼︎』

 

「苦し紛れにライカンを呼んだみたいだ‼︎」

 

「…でも関係ない、全て斃す‼︎」

 

すると大型B.O.W.は咆哮を上げ、ライカンを呼ぶが此れが苦し紛れだとマキは勘から予測し、イヴも関係なく全て斃すとしてサジタリウス、ドラグーンで呼び出されたライカンを次々と屠る。

そうしてフリーになったイーサンと葵が大型B.O.W.と相手取り、戦鎚の振り回しを避けながら葵がカウンターキックを頭に決める。

 

「…今‼︎」

 

更に隙を見つけた葵はドミトレスクの様にサイコキネシスを使い壁に磔にしつつ、両腕を捻じ曲げて戦鎚を此れ以上持たせぬ様にしつつイーサンにアイコンタクトで合図を送る。

 

「此れで終いだ、グリゴリの爺さん達やルイザ、エレナ達が受けた苦しみをたっぷり味わいやがれ‼︎」

 

『ズダダダダダダダダダダダダッ、ズダンッズダンッズダンッズダンッズダンッズダンッ‼︎』

 

『グゥゥゥゥゥォォォゥゥゥゥ………‼︎』

 

そして止めにイーサンが村人達がライカン達により受けた苦しみを味合わせるべくサターンとデュランダルを弾切れになるまで頭部に向かって放ち、此れまでのダメージと葵のサイコキネシスも加えて遂にライカンのボスたるB.O.W.は結晶化する。

ドミトレスク達を倒したイーサン達には最早このB.O.W.でも既に止められない結束と戦闘力をこの村で発揮している為此れは妥当な結果であった。

 

「…第1の仇は取ったぞ、村の皆」

 

「敵性B.O.W.全て沈黙。

………さあ、奥へ行ってローズちゃんのフラスクを」

 

イーサンは少しだけ感慨に耽けっていると横から葵がイーサンの腕に手を置き、更にローズのフラスクを取りに行く様に促すとイーサンはマキ達も見ながら頷き、奥の鉱石の通路を抜けて階段を降りると、テレビの横に胴体のフラスクが置かれておりそれをイーサンは手に取る。

 

『ッ⁉︎』

 

『おぎゃあぁ、えぇぇぇん、ええぇぇぇん‼︎』

 

するとイーサン、イヴが謎の光景が脳裏に浮かび、それを良く見れば初めの護送車が横転し、其処にミランダが泣くローズに手を伸ばすと言う内容であった。

 

「何だ、今のは…」

 

「…今のは多分、ローズの見た記憶…」

 

「2人共、何かあったんですか?」

 

イーサンはそれに戸惑いながらイヴを不意に見ると、彼女はそれをローズの記憶と判断する。

更にこの記憶の光景は葵、マキには見えていないらしくE型菌が残留してると思われるイーサンとE型被験体のイヴが精神感応してそれを見たと2人は思い、後でそれを葵達に言おうと思っていた。

 

『ザザッ』

 

『やっぱり思った以上にやってくれるじゃねぇか。

『ウリアシュ』とその亜種個体だけじゃなく、モローの野郎が作り上げた『ヴァルコラック』をアルファ個体諸共始末してフラスクを手にするとはな!』

 

するとテレビにまたハイゼンベルクの家紋が映し出され、そのハイゼンベルクの音声が流れて来る。

更にウリアシュやヴァルコラックと言う名を口にし、イーサンはあの巨人がウリアシュ、ヴァルコラックはモローが作った狼型B.O.W.と判別し、ハイゼンベルクはそれ等の亜種個体すら斃して来たイーサン達に歓喜すらしていた。

 

「ふん、いつまで隠れてる?

お前達を引き摺り出してやる」

 

『あっはっは、そうがっつくなって。

もう少しで全てカタが付く。

手を貸してやるよ、だがその代わりに…』

 

「何ですか、此方も時間が無いので早く言って下さい、カール・ハイゼンベルク」

 

イーサンはハイゼンベルクやミランダを引き摺り出すと宣告しテレビを睨むが、当人は手を貸すから事を余裕を持って言う。

但し何らかの条件付きらしく何か勿体振り葵にすら早く言う様に迫られる。

 

『先ず俺の所に来い。

瓶は祭壇に納めろよ、そうすれば場所は直ぐに分かる。

じゃあな〜、イーサン、アオイ達』

 

『ジジッ』

 

「チッ、クソ野郎」

 

そうしてテレビ通話は終わり、イーサンは悪態を吐くと奥に向かい秘宝を回収、ボートには2人しか乗れない為イーサン、イヴが初めに乗り次はイヴとマキ、マキと葵の順で乗り降りを繰り返し桟橋から少し奥に進むと牢屋を見つけ、其処に人体実験の手記が置かれており、その中にはクリスの報告にあったドミトレスクの記録があり、ハウンドウルフは此処を調べたのだと把握する。

 

「成る程、ドミトレスクが血を啜ってたのは血液疾患か…同情の余地なんか無いがな」

 

「そうですね。

では行きましょうか、聖杯の祭壇に」

 

ドミトレスクが先天性血液疾患であの様に血を啜っていた事を知るイーサン達であったが、結局はB.O.W.の為同情の余地など一切無く振り返り、そのまま近場の梯子を登り小教会の裏手へと出る。

そうしてイーサン達はハイゼンベルクに誘われるまま聖杯の祭壇へと赴いて行く、たとえそれが罠でもローズを元に戻す手掛かりを得る機会を失わない為に。

…しかし、それもハイゼンベルク次第である事をこの4人は身構えながら確信していたのであった。

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
ハイゼンベルクの心情はウリアシュを倒せたらそれで良かったのですが、まさかの亜種個体にヴァルコラック・アルファまで斃してフラスクを手にした為ウッキウキになってます。
対するイーサン達の心情はと言えば……。
さて、次回から本格的なハイゼンベルク編になりますが、あのイベントが如何なるかお楽しみに下さいませ。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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