BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第18話目更新でございます。
今回は工場後半戦となり、鋼の軍団との戦いも未だ続きます。
そしてアンケートは今回までとなりますのでご協力をもう少しお願い致します。
では、本編へどうぞ。


EP XIII『工場攻略、そしてシュツルムとの戦い』

イーサン達はデュークのショップで弾薬を補給した後、早速エレベーターの外へ出て先に進むと横穴を見つけ更に奥へと進み出す。

すると先程の様にハイゼンベルクからの工場内放送が再び入る。

 

『ミランダにとって俺達はただの『子供』、愛情なんか持っちゃいない、これっぽっちも。

あいつには人間的な感情なんて無い、必ず殺してやる』

 

「…その人間的な感情を捨てたのを気付いていないんですね、哀れですよハイゼンベルク」

 

「ふん、お前等の内輪揉めなんか知るか」

 

ハイゼンベルクはミランダに人間的な感情など無い上に憎悪対象である事を告白し、必ず殺すとまで豪語する。

しかし対して葵はハイゼンベルクに対してその人の心、感情を捨て去った事に気付いていない事を逆に哀れみ、イーサンは相変わらず悪態を吐き無関心を貫いていた。

葵の態度にマキが肩に手を置き無言で彼女を見やると、葵は1つ頷き気持ちを切り替え中に居たハウラー達を蹴散らしながら進む。

 

「さて、ダクトを進み上部に粉砕用のシャフトがある場所に来たな。

此れで約半分と言った所か」

 

『はい、其処を登ればB2区画に到達出来ます。

つまり本当に約半分進みましたよ』

 

「此れだけ進んで約半分、ううん、漸く半分か…」

 

B.Y.はクリスから事前に聞いた工場内の広さから逆算し約半分まで進めたと口にするときりたんも肯定してその地点が約半分までの位置だと口にする。

マキも漸く半分と理解し、溜め息を1つ吐くと武器を構えつつ慎重に進み始める。

葵、イヴもマキと同感と言った表情を取り葵に関しては360度を透視を駆使して警戒する。

そして、その警戒心はし過ぎる物では無く当然の物になる。

 

『ブォォォォォォォ‼︎×5』

 

「な、ゾルダート‼︎

しかもジェットエンジンで飛んで来やがったぞ‼︎」

 

『気を付けて下さい、それは『ゾルダート・ジェット』、ジェットパックで短時間ながら高所へ飛ぶ事が可能になり、更にジェットパックによる地上での高速移動が可能になったツヴァイの発展型です‼︎』

 

ジェットパックを付け、上半身がアーマーで守られたゾルダートが現れるときりたんがそれはゾルダート・ジェットと名称、特徴を話し危険度が更に増したゾルダートだと声色からも分かる様に叫んでいた。

それが5体も飛んでやって来て内2体はイーサン達を囲む様に佇み、そしてドリルを回し始めていた。

 

「2体が邪魔、上には粉砕シャフト…ならやる事は1つ‼︎

はっ‼︎」

 

『グ、グォォゥア‼︎』

 

『ガギギギギギギギギギ、ドォォォン‼︎』

 

葵は状況を見て散開するのに邪魔なジェットを2体排除する為の手っ取り早い方法を考えると、早速それを実行する。

その方法とは、2体のジェットをサイコキネシスでジェットを粉砕シャフトに押し付け破壊すると言うある意味やられたら恐ろしい手段であった。

 

「ナイスだ葵、此れで残るは3体だ!

イーサンとイヴ、マキ、俺で残りを片付けるぞ‼︎」

 

「…潰す‼︎」

 

「アオイが作ったチャンス、無駄にはしないさ‼︎

行くぞイヴ、マキ‼︎」

 

B.Y.はこの瞬間が好機と判断し自身は前の1体、イーサンやマキ達には後ろの2体を相手取る様に陣取り早速戦闘態勢に入り突撃を始める。

B.Y.の動きを見たジェットはカウンター気味にドリルを突き出すがB.Y.はスライディングで躱し胸の制御リアクターにドラグーンを乱射、すれ違い様にそれを破壊し切り背後で爆散する。

 

「くぅぅ、おりゃあ‼︎

また胸にリアクターが来たなら好都合、零距離取ったよ‼︎」

 

スダァンスダァンスダァンスダァンスダァンスダァンスダァン‼︎

ドォォォン‼︎

 

次にマキはカスタムショットガンを軸盾にしながらジェットの零距離まで近付くとそのカスタムショットガンをそのままリアクターに突き付け、7発撃ち込んでリアクターを破壊した後蹴り上げ、通路から落ちながらジェット2体目は爆散して行く。

因みにカスタムショットガンは、ジェットのドリルを受けてもなお傷付かずそのまま使用可能なまでに強度が高かった。

 

「くぅぅ………イーサン、今‼︎」

 

「すまないイヴ!

この機械化死体が、いい加減くたばれ‼︎」

 

『ズダダダダダダダダダダ、ズダンッズダンッズダンッズダンッズダンッ‼︎』

 

『バチバチ‼︎

ズドォォン‼︎』

 

イーサンとイヴのコンビは、周りの同個体が速攻で斃されたのを危険視したジェットの高速移動からのドリルによる突進攻撃をイヴが両手でカビ盾を作り出し受け止め、その間にイーサンがサターンとデュランダルによる一斉掃射でリアクターを破壊。

此れによりゾルダート・ジェット軍団は機械脳の結晶となり回収出来る分をイーサン達は回収した。

 

「すまないイヴ、まさか初めから突進を仕掛けて来るとは…」

 

「…ううん平気。

私もイーサンも怪我が無いから問題無いよ。

さあ先に行こう、上のシャフトの制御装置を壊して…」

 

イーサンはゾルダート・ジェットの突撃に反応が遅れ、結果的にイヴを盾にした事を謝罪するが、イヴは全く気にせず手を見せて怪我が無い事をアピールして先に進む様に促す。

これに対しイーサンはイヴが明らかに気遣っていると悟り、少々不甲斐無さを感じた所にB.Y.がやって来て肩を叩き、その分は此れから返せば良いと無言でアピールし、イーサンもサターンとデュランダルをスライドさせ気を改めて引き締めた。

 

「………そうだイーサン、お前に言わなければならなかった事がある。

アレからもミアを探し続けたんだが…地上で彼女の姿を見つけ出す事は出来なかったよ」

 

「そうか………ならやっぱり未だ見てない何処かの地下が怪しいって事になるな。

B.Y.、探し続けてくれてありがとうな」

 

するとB.Y.はミア捜索の結果をイーサン達に話し、地上にはミアは居なかったと話しもう村全体を探し尽くした事を伝える。

するとイーサンは悲観的にはならず、ならばと未だ見てない地下が何処かにあると言って未だミアも諦めずB.Y.に探し続けた事に礼を入れた。

此れも一重に葵達が共に戦ってくれたお陰でもあった。

 

「…うし、シャフトの制御装置を破壊して止めたよ。

上に登るーー」

 

『ビピィープッ、ビピィープッ‼︎』

 

それからマキとイヴ、葵達がシャフトの制御装置を破壊して粉砕シャフトを止めて先に進む道を開通させ、そのまま進行しようとした………その時、葵の通信機に緊急連絡用の通信が入り、葵は立ち止まり通信機の回線を開く。

 

「此方オメガ16、誰が緊急連絡を?」

 

『ーーーーー』

 

「……………‼︎

了解です、イーサン通信機を少し貸しますので通信に出て下さい」

 

葵は誰から通信が来たかをコールネームで確かめるとその声を聞き一瞬驚き、連絡主とイーサンに繋がりを作る為イーサンの近くに行き、通信機を少しだけ貸し与えて通信を取らせた。

 

「…此方ウィンターズ、お前は誰なんだ?」

 

『ーーーーーーー』

 

「…マジかよ。

分かった、少しだけ期待して待っているぞ」

 

イーサンはコールネームが無い為ウィンターズと名乗り、通信先の何者かに話し掛けるとその声はイーサンが聴き慣れた声であり、マキやイヴ、B.Y.もその通信内容に驚きながら通信機を見つめ、そしてそれぞれがその瞳に確かな強い意志を感じさせながら頷き合う事になる。

 

「アオイ、通信機を返す。

…良かったな、俺達には未だミランダへの対抗策がある。

ハイゼンベルクなんかと違ってな」

 

「はい、ですが油断せずに行きましょう。

こう言う時に限ってこそ足元を掬われ易いんですから」

 

イーサンは葵に通信機を返すと独り未だ対抗策があると呟くと、冷静な時、特にこう言った場面では慎重派な葵は油断をせず気を引き締め、再び360度を透視で監視しながら上に登って行きシャフトを通過する。

それからに先に進み、其処にあったダクトを塞ぐ滑車を動かして金属球の模型の型を手にした後、戻って机にあったゾルダート強化プランの資料を読む。

 

「成る程、さっきのがその強化プランのジェットで、更に装甲を全身に纏った『ゾルダート・パンツァー』とか言う奴もいるのか」

 

『はい、ですが恐らく弱点は衝撃…地雷や手榴弾、グレネードランチャーの炸裂弾で装甲を剥がせるかも知れません。

其処を狙い一気に叩く作戦が良いと思います』

 

B.Y.はパンツァーの存在も認知すると、きりたんが資料通りに爆発系の衝撃に装甲が弱い事を指摘し、全員でそれ等を頭の中に叩き込み出会ったらその戦法で速攻撃破を狙う事とした。

 

「で、この先何かが回ってる音がするんだが…」

 

『その先は巨大な扇風機…所謂換気扇が回ってます。

因みにその扇風機の先が進む道になってます』

 

「………はぁ、仕方ないですね。

私が行って破壊して来ます、皆さんは待ってて下さい」

 

その会話後にイーサンは先の通路で何かが回ってる事を指摘するときりたんは巨大な扇風機が回っている+その先が進むべき道とナビゲートする。

それに頭を痛めた葵はその扇風機を破壊しに向かい動き出す。

すると案の定吸い込まれそうになったが葵は手摺りに捕まったままデュランダルで扇風機の制御コアを破壊。

そして壊れて吹き飛んで来た物をサイコキネシスで操り壁へ掛けて置きイーサン達の安全を確保した。

 

「では先に向かいましょうか」

 

「ああ…たくハイゼンベルクめ、変な構造の工場地下なんか作りやがって…」

 

イーサンはこの工場の構造に悪態を吐きながら先へ進むと、扇風機の先に通気口がありパイプを伝い梯子を登り、ダクトを開けて1人ずつ奥へと押し入る。

するとその先にエレベーターがあり今回はマキ、イヴ、B.Yの3人とイーサンと葵の2人で分かれて上へと登り、先にマキ達が降りてイヴが再びエレベーターを降ろしてイーサン達を乗せて上り始めると工場内放送が再び鳴り渡る。

 

『あの女がもう直ぐローズを使って儀式を始めるだろう。

そうすりゃ、何もかも終わりだ。

あのガキも、この村も全て。

だが心配無い、その前に俺がローズの力を使ってミランダを殺す!

あははは、ローズの『力』を知らされてもこのザマだ、本当にバカな親父とその仲間だ‼︎』

 

ハイゼンベルクは儀式がミランダは手によりもう直ぐ始まると口にし、その上でその前にローズを利用してミランダを殺す事をイーサン達に宣告する。

そしてイーサンや葵達をローズの『力』を知ってもこの有様だと言う事を謗り嘲笑っていた。

そして道すがらの部屋で鍵の型を取りながらイーサン達はそれを聞きそれぞれの思いを口にする。

 

「お前やミランダなんかにローズを渡してやるものか!」

 

「未だ挽回が効く、ならばそのチャンスは逃さんよ」

 

「ハイゼンベルク、人の心を捨てたB.O.W.。

貴方やミランダの思い通りにはさせない」

 

「こっちが必ずローズちゃんを奪い返してやるよ、ミランダの腰巾着!」

 

「…ローズを利用するならもう何も言わない、ただ処断するだけよ」

 

イーサン達はハイゼンベルクとミランダの思い通りにさせぬべく先へと進みそうして漸くB1に到達。

その後直ぐ様エレベーターを呼び、再びデュークのショップで弾薬補給を済ませるとB4へと行き、鋳造室までの道をきりたんにナビゲートして貰う。

途中アインやツヴァイが出て来るもののイーサン達の敵では無くあっさり突破され鋳造室に辿り着く。

 

「では先ず鍵を作りましょう。

金属球はちょっと後回しにして下さい。

直ぐ其処に鍵を使う場所がありますから」

 

「分かった………よし出来た、アオイ付いて行こうか?」

 

「いえ、此れを使う部屋の中にはハウラーが4体しか居ませんから大丈夫ですよ。

直ぐ戻ります」

 

イーサンは葵の要請で鍵から先に作り上げ、それを渡すと葵は走って向かって行き、1分程で戻って来た。

但し、あのシリンダーにシャフトを組み合わせてハイゼンベルクの鉄槌を完成させた状態で、しかもそれをやや重そうにしながらも片手で持ちながら。

 

「アオイ、その鉄槌はハイゼンベルクの!」

 

「はい、シリンダーを組み合わせたら出来上がりました。

少し重たいですが私なら武器として振えます。

なので有り難く使わせて貰いましょう」

 

「…はは、本当に抜け目が無いな、アオイは。

さてと、金属球も出来上がったぞ」

 

イーサンは葵がハイゼンベルクの鉄槌を持って来たのを驚いていたが、利用出来る武器は利用してハイゼンベルクに一泡を吹かせようとする彼女の姿勢に思わず吹いてしまう。

葵はそれを見てムッとしたが金属球が出来上がりイーサンがそれを懐に仕舞うのを見届け、再び透視を開始すると入って来たドアの方から装甲を纏うゾルダートが向かって来るのを目撃し一旦鉄槌を置きサジタリウスを構える。

 

「装甲を纏ったゾルダート、恐らくゾルダート・パンツァーが来ます‼︎

皆さん展開して下さい‼︎」

 

「何⁉︎」

 

「いよいよ虎の子がお出ましって訳ね‼︎」

 

葵の警戒態勢にイーサンは驚き、マキはいよいよ来たかと思い全員で部屋内に展開し、扉を囲う形で待ち構える。

すると葵の言う通りドアを蹴破り装甲を纏ったゾルダートが現れる。

イーサン達も此れがゾルダート・パンツァーだと理解し警戒心を最大限にする。

 

「イヴ、グレネードを‼︎」

 

「…もう構えてる!」

 

『ポスンッ、ドォォン‼︎』

 

『グオォォオォォォ‼︎』

 

イーサンがグレネードランチャーを使う事をイヴに指示すると既に構えており炸裂弾が発射される。

すると装甲が剥がれリアクターが剥き出しになるが、今度は機動力が増してその3対のドリルが正面にいたイヴを襲おうとするが、それを葵がサイコキネシスを使い距離を引き離しイヴにサジタリウスを構えさせる猶予を与える。

 

「今だ、撃って撃って撃ちまくれ‼︎」

 

『ズダダダダダダダダダダダダダダダ‼︎』

 

『グガガガガ、オォォォ…‼︎』

 

B.Y.がそれぞれ2丁拳銃、サジタリウス、ドラグーンと連射性が高い武器を構えた全員に一斉に撃つ様に指示し、リアクターをガードするパンツァーを無理矢理引き剥がしてそのままリアクターに弾丸を直撃、破壊に成功しゾルダートシリーズ最強のパンツァーが爆散する。

 

「やったか!」

 

「…未だです、未だ此方に同じくドアの先から2体も向かって来てます‼︎」

 

「…なら私はこの階段側からドアを蹴破った瞬間にグレネードを放つ、其処を皆撃って‼︎」

 

イーサンがやったかと口にすると、パンツァーが未だ2体もドア側から向かって来ている事を叫ぶ。

それを聞いたイヴは先程の反省からか階段の側まで下がり其処からドアを抉じ開けた瞬間にグレネードを放つと全員に伝え、其処が狙い目だとイーサン達に理解させる。

 

『ドガァッ‼︎』

 

「今よ‼︎」

 

そして2体目のパンツァーがドアをドリルで抉じ開けた所に今度は葵が叫び、イヴは先程と同じ様にパンツァーに炸裂弾を発射し装甲を剥がし、再び一斉射撃を行う。

これを2度繰り返し向かって来るパンツァーを全て排除にイーサン達は成功する。

しかし相手はゾルダートシリーズ最強の個体。

消費した弾薬は少なく無く、このままゾルダートシリーズと戦い続けたらジリ貧になる事は目に見えていた。

 

「クソが、此れじゃあジリ貧も良い所だ‼︎

何とかこの工場自体を如何にかしないと…」

 

「その心配ならする必要は無いぞイーサン。

手筈は既に整いつつある、後は実行に移すだけになっているさ」

 

「(…そうかクリスさん‼︎

単独潜入しているならこのゾルダートシリーズの危険性も私達より早く熟知してる、なら相応の手段を用意してる筈‼︎)」

 

イーサンが悪態を吐きながら鋳造室……工場の全体を見渡しながら何とかしなければと口にすると、イーサンに心配入らないと口にしながらパンツァーとの戦闘で吹き飛んだドアの先、エレベーターの方へ向かい出す。

それを葵は、葵達はクリスの存在を思い出して1早く潜入調査していた彼ならばこの工場自体を如何にかする手段を講じていると考えてB.Y.の後を付いて行き始めた。

 

「(さてと、『こっち』の修正もしとくべきだな)」

 

その間にB.Y.は腕時計を見やり、そのタイマーの時間を修正し始めた。

オメガ小隊の到着時刻、此れこそが作戦成功の要でありミランダ打倒への光明である。

B.Y.はそのタイマーを更に『短く』セットして武器を構え直して先へ進み始めた。

タイマーを短くした理由は無論、あの緊急通信が切っ掛けであった。

 

 

 

 

 

 

そうしてエレベーターに着くまでに更にパンツァーを2体倒し、流石の葵達も1日に要した

連続戦闘や移動に体力を取られ出し、金属球で最後の色水晶の遺骨を手に入れた後デュークのショップにて弾薬補給と共に休憩を少し挟んでいた。

 

「皆様大分お疲れの様子ですね?

流石にドミトレスク夫人達との戦いから此処まで休まずに戦い続けて疲労が出始めたと言った所でしょうか?」

 

「ああ、体力に自信があっても流石に疲れちまうよ。

だが未だハイゼンベルクや奴の失敗作が残ってる、後少ししたら上に向かうさ」

 

「ほっほっほ、勇ましいですねウィンターズ様達は。

其処まで言うなら私もとやかくは申し上げません、どうぞご存分にそのお力を振るって下さいませ」

 

イーサン達の様子からデュークも少しだけ心配した様子を見せるが、イーサン達はB1のボタンを押して未だ残ってるシュツルムとハイゼンベルクとの戦いに向け体を奮い立たせていた。

その勇ましさと血気溢れる様子にデュークもそれ以上は心配する言葉は掛けず、戦いに向かうイーサン達を見送る様に言葉を掛けていた。

そしてB1区間に着き、イーサン達は鋳造した鍵で扉を開けて中へと押し入り出した。

 

『全くしぶとい奴等だな。

お喋りはもう飽きたぜ、そろそろ終わりだ。

聞こえるだろ?

なあ?

あいつが…お待ちかねだとよ』

 

『ドン、ドン、ドン、ドン、ドン‼︎』

 

するとハイゼンベルクの放送が再び入り、それと同時に部屋の壁の先からドン、ドンと何かがぶつかる音が響き渡りハイゼンベルクの言うあいつ、シュツルムがこの先で待ち構えている事は明白だった。

 

『皆さん、シュツルムは矢張り正面からの攻撃は無意味で背部にリアクターがあります。

また突進のみしか出来ません。

その性質を利用する戦いや閃光弾使用をオススメします。

それと奴は熱暴走をする危険性があり、そうなった場合何をしでかすか分からないので要注意をお願いします』

 

「分かったよきりたん。

さて、此れが役立つかな?」

 

更にきりたんからシュツルムの情報を貰い葵が礼を言うとその手に持った鉄槌が役立つ時が来たと予感しそれを持ちながら扉を開けて先に進み始める。

そして壁ばかりが広がるエリアに来た…その瞬間再び最初の時みたくシュツルムが壁を崩して現れる。

 

「時間は掛けられない、さっさと斃すぞ‼︎」

 

「…先ずはこれ‼︎」

 

『ボシュン、キィィィィィィィンッ‼︎』

 

B.Y.が早速速攻撃破を宣言するとイヴが間を縫いグレネードランチャーの閃光弾をシュツルムの足下に当てる。

するとシュツルムは此方を見失ってしまったのかあらぬ方向へ突撃し、イーサン達はそれを避けつつ壁に激突し少しめり込んだシュツルムの背後を取る。

 

「喰らいやがれイカれたプロペラ野郎が‼︎」

 

「おりゃあ‼︎」

 

「てぇい‼︎」

 

『ズダダダダダダダダダダダダダダダ‼︎』

 

其処にイーサンが2丁拳銃、B.Y.とマキがドラグーンでリアクターを攻撃する。

するとシュツルムのエンジンから火が吹き始め、明らかに効いている事が見て取れた。

するとシュツルムがめり込んだ壁から脱出後再びイーサン達の方に向くと、火が付いて熱暴走が始まった為か最初よりもスピードがアップしながら突撃し始める。

 

「…今‼︎」

 

『ガギギギギギギギギギ、ガァァン‼︎』

 

すると葵が鉄槌をバットの様に振り、シュツルムのプロペラの真ん中をベースボールの要領で打ち返し鉄槌に少し傷が付いたがシュツルムを右斜め上に弾き返す事に成功する。

そして再び壁にめり込んだ隙に今度はイヴも加わりサジタリウスでリアクターを攻撃する。

その攻撃の影響でシュツルムのエンジンから完全に火が吹き上がり完全な熱暴走が始まった事をイーサン達は理解する。

 

「良し、このまま同じ要領で攻撃を」

 

「待て、奴の動きが変だ!

全員散れ‼︎」

 

イーサンは勝てると手応えを感じ、イヴも同様の反応を見せながら再び閃光弾を構えようとした。

が、B.Y.がシュツルムの動きが変だと察知して全員に急いで散開する様に命じる。

するとシュツルムはプロペラを勢い良く回し、エンジンから上がった火を熱風として利用してイーサン達を攻撃する。

 

「マジかよ⁉︎」

 

その熱風の炎の攻撃にイーサンは驚きながら回避すると、先程イーサン達が居た場所がシュツルムと直線上で燃えていた。

もしB.Y.が気が付かず散らなければ全員焼き焦げてしまっていたと思いゾッとしていた。

するとシュツルムは熱風の後に再び…主人のハイゼンベルクの鉄槌を持っている所為か葵に向かって更にスピードアップして突撃をする。

 

「しつ、こい‼︎」

 

葵はシュツルムのしつこさに呆れ、主人の物を勝手に持ち出した事への何らかの反応に主人思いだと7:3の割合で感じつつ再びシュツルムを弾き返そうとする。

しかしスピードが上がった分パワーも上がった為思う様に吹き飛ばせず拮抗し合い、ハイゼンベルクの鉄槌もバキバキと音を立てて壊れ始める。

 

「アオイ‼︎」

 

「葵‼︎」

 

「この……舐めるなぁ‼︎」

 

ガキィィィィィン‼︎

ドスンッ‼︎

 

イーサンとマキの叫び声に背中を押され、葵はこの時限界以上の怪力を発揮し拮抗したシュツルムとの鉄槌による押し合いを制し壁へ再び壁に、今度は先程より深くめり込ませる事に成功する。

しかしそれと同時にハイゼンベルクの鉄槌は完全に折れて破損し使えなくなってしまう。

だがそれは葵の腕もフリーになった事を示し、今度は5人で一斉にリアクター攻撃を開始する。

 

「いい加減鬱陶しいんだよ、壊れやがれ失敗作の屑鉄め‼︎」

 

「ふぅぅぅぅぅぅぅぅ‼︎」

 

ズダダダダダダダダダダダダダダダ‼︎

ドォォォォォォォォンッ‼︎

 

イーサンのシュツルムに対する罵りと葵の気合入れの叫び声と共に銃弾の雨がシュツルムのリアクターを襲い、更に最後にイーサンと葵はそれぞれのマグナムを構えてリアクターを撃つ。

その結果シュツルムのリアクターが破壊され、シュツルムは爆散し失敗作でありながら強敵だった機械化死体の試作B.O.W.の撃破に成功した。

 

「はぁ、はぁ、もう動くなよ…!」

 

「ふぅ、ふぅ………もう見るのもウンザリよ」

 

「はぁ………兎に角勝てた。

これで残りはハイゼンベルクだけ…」

 

イーサン、葵は肩から息を吸いそれぞれシュツルムのしつこさを口々にし、その結晶を回収しながら残骸を睨みつけていた。

其処にイヴがこの工場で此処まで来て残る脅威はハイゼンベルクのみになった事を告げるとマキ達も含めて全員頷きハイゼンベルクとの避けられない戦いに心を向き合わせる。

この間に葵は壊れた鉄槌のシャフトを床にサイコキネシスで突き刺しある程度役立った事にその床を墓標代わりにしていた。

 

「(さて、ハイゼンベルクを倒せば菌根が完全に目覚める。

そうなればミランダが次に取る動きは……間に合ってくれよ、茜達…!)」

 

そしてB.Y.は懸念事項のハイゼンベルクを倒した後のミランダの行動や菌根の覚醒に意識を向け、腕時計のタイマーを見ながら茜達オメガ小隊の現着を待っていた。

そうでなければミランダ打倒は不可能であり、逃げるしか出来ない為でもあったからである。

そうして時刻は既に夜を周り、文字通り時間との勝負となりつつあるのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
ハイゼンベルクの鉄槌はシュツルムとの決戦で利用する形を取らせて頂きました。
イーサンには重過ぎて使えなくても葵ならばギリギリ利用出来る為です。
そして次回からハイゼンベルクとの決戦になりますが、アンケート結果により展開を変えなければならない為5日間執筆を見合わせて頂きます。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘、アンケート協力をお願い致します。

追記:アンケートを締め切りました、ご協力ありがとうございました!

イーサン・ウィンターズは、

  • ミランダに対し素敵な反撃案が思い浮かぶ
  • 葵の機転で助かり、オメガ小隊が間に合う
  • 原作通り、現実は非情である
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