BIOHAZARD【V+α】   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第19話目更新でございます。
今回はハイゼンベルクとの戦いの話がメインになります。
そして皆様のアンケートへのご協力によりこの作品の着地点が見えました、本当にありがとうございます。
まだ少しゆっくり気味に更新致しますが最後までよろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ。


EP XIX『ハイゼンベルクとの決着』

シュツルムとの戦闘後イーサン達は先へと進み放送機材と葉巻、そしてハイゼンベルクの書き置きが置かれた部屋へと押し入るが、其処にはハイゼンベルク本人は居らず仕方無く書き置きを読んでいた。

 

「…息子と実験台は変わらない、ミランダを殺さないと自分の人生は自分の物にならないか。

そしてローズを利用して、面白い身体……E型菌が残留してる俺やミランダがビビるアオイ達を上手く仲間に引き込めれば、か。

ふん、最初から利用する気満々だった訳だクソ野郎が」

 

「だがミランダが狂っているのは間違って無い。

必ず奴を殺しローズを取り戻し菌根を破壊する、その為にも先ずは全員で此処を抜けるぞ」

 

その書き置きにはミランダへの憎悪、イーサン達を利用する気だった事を仄めかす事が書かれておりハイゼンベルクの魂胆が見える物であった。

イーサンはそれに悪態を吐き、B.Y.が指揮を取り工場を抜ける事を指示して先に進み始める。

 

「(…面白い、『身体』…?)」

 

しかしイヴは何か引っ掛かりを覚え、その書き置きを懐にしまい共に進みイーサンは昇降機、他はワイヤーロープで上へ上り遂に工場の出入り口に続く扉前まで辿り着く。

外では雷が鳴り、雨が降りそうになっていたがイーサンはローズが気掛かりな為早く外へ出ようと扉に手を掛けた…瞬間、周囲の金属が磁石で引き寄せられたかの様な動きを見せ渦を巻く。

 

「悪くねえ、大したもんだウィンターズ、コトノハ達。

中々しぶといが、俺にも予定があるんでな。

テメエ等には消えて貰う…ふん、ふん、ふん‼︎

うぅぅぅぅ‼︎

 

「ハイゼンベルク‼︎

それに此れは…下がれ、奴が何かして来る‼︎」

 

其処にハイゼンベルクが上側から金属を伝い現れ、イーサン達への殺害予告をすると周囲の金属がハイゼンベルクへと引き寄せられイーサン達は銃撃しながら元来た扉まで下がれる所まで下がると瓦礫が落ちた…と思った次の瞬間、巨大な丸鋸がそれを切り裂き、イーサン達の視界の先には金属を身に纏った変異ハイゼンベルクが居た。

 

『此れで…終わりだ…死ね!』

 

「っ、皆飛び降りて‼︎」

 

「くっ、うおあ‼︎」

 

変異ハイゼンベルクはその丸鋸でイーサン達の足場を切り裂き落下死させようとしたが、葵のワンテンポ早い進言で全員が葵を信じて彼女に近付きながら飛び降りると上から足場だった瓦礫が落ちて来るが運良くそれ等はイーサン達には当たらず、そして地下の最奥の水場、足場が見えた瞬間葵がサイコキネシスを使い全員を浮かせ落下死をさせない様にその場で一時静止させ、そして落下エネルギーが無くなった所で解除して着地、着水させた。

 

「くっ、アオイ、マキ、イヴ、B.Y.大丈夫か⁉︎」

 

「ああ、すまん葵助かった…!」

 

「いえ…アレがハイゼンベルクの変異体…マトモな銃撃は効かなかったからペンドラゴンやグレネードランチャーみたいな爆撃、更に威力の高い弾丸を叩き込む必要ありですね…!」

 

イーサン達は互いの無事を確認し合った直後葵が変異ハイゼンベルクを分析して今通用する武器ではサジタリウスやドラグーンは除外してグレネードランチャーや規格外武器が必要だと判断していた。

一方B.Y.は周りを見渡し、此処がB4の更に下、B5区間だと判別し更にダクトを見つけてそれを開けていた。

 

「隊長、この先に何かあるの?」

 

「ああ、もしかしたらだが……ああ間違いない此処だ!

クリス俺達だ、電気を点けてくれ‼︎」

 

「クリス⁉︎」

 

マキはB.Y.の挙動が気になり問うと彼はダクトの先を通り瓦礫を退かした瞬間其処が自身の記憶にある場所だと確信し、クリスの名を叫ぶ。

それを聞いたイーサン達は急いでダクトを抜け其処へ入ると電気が丁度点き、自走砲と電気のスイッチに手を掛けたクリスの姿が目に映った。

 

「イーサン、アオイ、皆無事だな?

その様子だとハイゼンベルクにしてやられたみたいだな」

 

「ああ、あの野朗俺達を殺す為に足場を崩しそうとしやがった。

だがアオイのお陰で助かった所だ」

 

「そうだったか…兎に角無事で何よりだ。

ハイゼンベルクとの交渉を蹴った事は通信で聞いてる。

だから此れから奴との戦いになる。

その為にあの自走砲を使う事になるだろう、休みつつコレを整備しながら状況整理しよう」

 

クリスは先ず全員の安否を確認するとイーサンが代表して葵のお陰で助かったと話しそれを頷きながら聞くと、ハイゼンベルクとの戦いには直ぐ側にある自走砲が必要になる事を説明してイーサン達に整備を手伝わせつつ少し休みながら状況整理をし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「成る程、アオイが交渉を蹴った最大の理由はローズのフラスクの件がハイゼンベルクが言い出した事で、それをイーサンに謝罪し懺悔する事が無かったからか」

 

「はい、奴にはもう人の心は無いB.O.W.かどうか確認するには罪の告白で奴が全ての罪に良心の呵責があるか、イーサンにそれを懺悔するかが手っ取り早かったですから」

 

「…アオイのあれはナイスムーブ、下手したら私達ハイゼンベルクに最後は後ろから攻撃された可能性もあったから。

ハイゼンベルクの事だから用が済めばそのままザックリする気だった筈」

 

クリスは葵達からハイゼンベルクの交渉が決裂した最大の理由を彼女達の口から聞き、イヴも手を結んでいれば最後に後ろから攻撃された可能性を指摘し葵の判断が正しかった事を補強する。

一方マキは工場を如何するか気になったのかクリス達に聞き始める。

 

「そういやクリスさんに隊長、この工場はどうすんのさ?

戦闘力のあるハイゼンベルクお手製のB.O.W.が自動生産する工場。

こんなの残したら後で誰かが利用…とか考えられそうじゃん?」

 

「それなら問題無い、この工場に爆弾を設置して爆破する手筈になっている。

だからマキ、今はハイゼンベルクの事に集中しろ。

菌根は…完全に覚醒してしまうがハイゼンベルクの様子だ、戦いは避けられないし痺れを切らしたミランダが動いて奴を始末する可能性もあるからこの際それは隅に置いて奴を倒すとしよう」

 

「それとイーサン、此れを見ろ。

数分前部下から届いた監視画像だ」

 

マキの問いにB.Y.がクリスと決めた段取りを話し、工場の爆破をする事を告げ自走砲整備を進めさせていた。

更に懸念事項の菌根の覚醒は最早避けられないと状況整理から全員で共有してこの際破壊する事に変わりが無い為、ならば障害となるハイゼンベルクを消した方が良いと判断しその方向で話を進める。

するとクリスはイーサンにタブレットにある監視画像を映しながら渡してそれを見せる。

 

「此れは、ミランダ?」

 

「その先を見てみろ」

 

「………っ、ローズ‼︎」

 

其処にミランダと、彼女がローズの入った聖杯からフラスクを浮かべ、何か…恐らく儀式の最終準備を始めた事を示す画像があり、イーサンは慌ててその場を離れようとしたが、葵とマキ、イヴが手と服を掴み視線で落ち着く様に促す。

だがイーサンは少し考えローズを今直ぐにでも救わねば…と思ったが、今までの仲間達との行動、会話の積み重ねで未だローズには危害は加えられない、自分だけでは勝てない事を悟り一息吐いて葵達を見つめる。

 

「すまない皆…1人で突っ走ろうとしちまった」

 

「いえ、私達も少し酷な選択をさせましたのでお相子様ですよ」

 

「だがイーサン、今の判断は正しい。

お前や、アオイ達を加えた4人だけではミランダには勝てない。

だから戦力を整える必要がある…要するに俺達全員で力を合わせると言う事だ」

 

「それなんだがクリス、少し耳に入れる事がある、オメガ小隊の事だ」

 

イーサンの突っ走ろうとした謝罪に葵はお相子様と受け答え、自走砲メンテナンスに戻る。

するとクリスはそれが正しく、ミランダに勝つには全員の力を合わせるしか無いと言いイーサンも葵のサイコキネシスを受けても平然としたあの光景を思い出しそれに頷く。

此れもイーサンが葵達と行動を共にした積み重ねによる物であった。

するとB.Y.はクリスにオメガ小隊の事と切り出し、クリスもそれが気になりB.Y.に視線を向ける。

 

「オメガ小隊、アカネやカルロス達に何かあったのか?」

 

「ああ、直接の緊急通信が葵の通信機に入ったんだ。

イーサンに通信に出させて、その内容は『後少しで、計算では2時間以内にウチ等も辿り着く、そしたらミランダからローズちゃんを取り返すで!』ってシンプルな奴だ。

つまり茜達はA.B.F.本部で補給を済ませて予想以上に早く現着してくれるらしい。

アレから1時間、もう少しで反撃の狼煙を上げられるぞ」

 

B.Y.は工場内であった通信内容…オメガ小隊隊長の茜からの緊急通信の内容をクリスに告げ、クリスもそれを聞き思わず目を見開きツキが此方に向き始めたと感じていた。

更に腕時計のタイマーを見せ残り1時間で着く予定を話しイーサン達もそれに頷きを返しながら希望は近付きつつあるとイーサンは初めて聞く葵に似た力強い声から確信を持っていた。

 

『此方きりたん、その通信は正しいですよ。

茜さん達は予定より早く帰還し、補給後に皆さんの分の弾薬等も積めれる分積めてそのまま本部を起ちました。

B.Y.さんのタイマー設定通りに到着する予定になってます』

 

それを通信機からきりたんが証明の補強をし、全速力で戻った甲斐があり予定より早く帰還してから村に向かいB.Y.が設定したタイマーの通りに到着する予定としクリスにも明確な反撃のタイミングを確認させる。

それを静聴したクリスは静かに頷いた後エンジン部に移動する。

 

『ブルルル、ズドォォォン‼︎

 

「ならばハイゼンベルクを排除した後の行動が重要になる。

奴を消せば恐らくミランダが直ぐに動き出す、その前に一旦退避して茜達オメガ小隊の現着を待ち、そして其処から一気にローズを奪い返す。

この段取りで行くぞ、良いなイーサン?」

 

「ああ、あのクソ女がビビってたアオイの姉達、アカネ達オメガ小隊って連中が着いたら必ず一泡吹かせてやるさ‼︎

だから………ローズは、その時に必ず取り戻す…‼︎」

 

クリスは自走砲のエンジンを吹かせてから主砲でエレベーターの扉を爆破し、段取りを話し始めてハイゼンベルク排除後は退避する事を告げる。

イーサンはローズの事が頭にチラつき、しかし戦力が足りない今ではミランダに勝てない現実と板挟みになりながら苦渋の決断を下す。

葵はその決断でイーサンが自身を責めない様にするべく口を開く。

 

「…イーサン、必ずローズちゃんは取り戻せます。

だから、その決断はローズちゃんを見捨てた、何て思わないで下さい。

勝つ為に退く事も勇気ある立派な事なんです………親として、娘さんを取り返したいけど相手が化物の所為で上手く取り戻せない、だから今は退くと選択した貴方は正しいですよ、イーサン」

 

「アオイ………ああ、俺1人だったら奴に間違い無く1人で突っ走っていただろうな………ありがとう」

 

葵はイーサンの決断が立派な勇気ある事だと話し、更にそれはローズを見捨てた訳では無いとしてその決断が正しいと諭していた。

イーサンももしも葵やマキ、イヴ達が居らずクリスと和解が少しでも遅れていたり戦力の図式が見えなければ無謀な行動を取っただろうと話した上で彼女にありがとうと口にし、握手をしていた。

 

「よし、では此れより行動を開始する。

俺は戻って爆弾を仕掛けて来る、イーサン達はエレベーターを使え、地上で会おう。

B.Y.、イーサンやアオイ達を任せたぞ」

 

「相分かった、任せておけクリス」

 

「ああ、クリスも爆弾を設置する時にハイゼンベルクご自慢の鋼の軍団に遅れを取るなよ?」

 

「ふっ…ああ、気を付けるさ」

 

そしてクリスの一声の下それぞれが行動を開始し、事前に磁力に影響されないポリマー製自走砲を誰が使うかを決めていた為イーサンが乗り込む事になり、クリスは爆弾設置、他はイーサンと共に行動となり特にB.Y.はイーサン達を任されそれに頷き返し、そしてイーサンもクリスに軽口を言いながら5人でエレベーターへ乗り始めた。

 

「よし、行くぞ!」

 

「全員散開‼︎」

 

そして地上に出る際も扉を主砲で破壊し、歩兵の葵達が先に出て規格外武器やグレネードランチャー保有者はそれを構え、そして自走砲が外に出た瞬間上から変異ハイゼンベルクが雨が降る地上に降り立つ。

 

『ったく…ゴキブリ並のしぶとさだな。

そんなガラクタと豆鉄砲、磁力で役立たずのレールガンでやり合う気か?

良いだろう、ならミランダと殺り合う前の肩慣らしと行くか。

カタを付けようぜ、お前等の死体も俺の軍団に加えてやるよ!

ほら、撃って来い!』

 

「ああ、ならリクエストに応えてお前が死ぬまで撃ち続けてやるよクソ野郎‼︎」

 

ズダダダダダダダダダダダダダダダ‼

ズドォォォン‼︎︎

 

イーサン達は襲い来る変異ハイゼンベルクに対し銃撃を開始、赤く光る部分を攻撃し、厄介な攻撃を繰り出す前に怯ませてそれをキャンセルしたり、丸鋸の切り裂きをイーサンが自走砲に付いたチェーンソーで他の者達の盾になりつつ攻撃を続ける。

しかし、ハイゼンベルクの言う通り強い磁力が働いてる為レールガンは射軸が曲がり最悪味方を巻き込む為マキはそれを使えず代わりにドラグーンで対処していた。

 

『さあ、この鋼鉄の肉体に跪け!

まあ、此れだけはあのクソ女に感謝しないとな、ヤツに貰った力で奴を殺す、此れ以上に無い親孝行って訳だ‼︎』

 

「その前に俺達がお前を消してやる、親孝行の前に此処で処断してやるぞB.O.W.、カール・ハイゼンベルク‼︎」

 

変異ハイゼンベルクはその力を存分に振るいその力でミランダを殺す、それが親孝行と豪語しながら攻撃を繰り出し続ける。

しかしB.Y.がそうなる前にこの場で処断すると宣言しながら頭部や赤く光る部分を銃撃し続け怯ませ続ける。

葵もペンドラゴン、イヴはグレネードランチャーの炸裂弾を使用しながらその鋼鉄の肉体にダメージを蓄積させ続け、この場で殺し切る勢いで銃撃、爆撃は続く。

 

『俺の気持ちが分かるか?

奴に支配されて来た俺の気持ちが!

村の連中はどいつもこいつも救えねえクズだらけだ‼︎

俺は自由を求めて戦う戦士だ‼︎

あのガキの力も取り込んで俺は最高のパワーを手に入れる‼︎』

 

「巫山戯んなよこのド腐れ男‼︎

お前なんかが村の人達を、エレナさんやルイザさん、レオナルドさん達をとやかく言う資格なんかあるか‼

それにローズちゃんをアンタの好きにさせるか‼︎︎」

 

「…やっぱりお前は人の心なんかこれっぽっちも無い只のB.O.W.だ、ならこっちも手を抜かず処断する‼︎」

 

「マキ達の言う通り、ローズをお前みたいな腐れ外道の好きにさせてたまるか‼︎」

 

『ズドォォォォォォン‼︎』

 

変異ハイゼンベルクは自身の憤怒を口にしながら村の人々をクズと称し、その上でローズを取り込み更なるパワーを得るとまでその口から紡がれ、マキやイヴはその言葉に怒りを示し、イーサンもまた怒りを滲ませながら主砲で変異ハイゼンベルクを攻撃する。

 

『おい!

俺も暇じゃないんでなイーサン、アオイ達!

お遊びは終わりだ!』

 

すると変異ハイゼンベルクは何処か余裕が失せて来た上に身体から炎が吹き始め、いよいよダメージ蓄積が耐えられない程になり始めたのか広場の中央に移動し始める。

更に其処で磁力を強め始め、葵はサイコキネシスを使い引き寄せられない様にカバーを始めるが運悪く近場に居たイーサンが自走砲毎引き寄せられ作られた右腕に捕縛され、左の丸鋸で自走砲が斬られ始める。

 

『調子に乗るんじゃねぇぞ!

いい加減しつこいんだよ‼︎』

 

「ぐぅぅぅぅ、それはコッチの台詞なんだよ‼︎」

 

『ズドォォォォォォォォォン‼︎』

 

変異ハイゼンベルクの言葉をイーサンはそのまま返すと主砲でその頭部を爆撃して拘束から振り解かれ化物の目の前の地面に落下し受け身を取る。

自走砲も横転し使用するには葵がサイコキネシスを使いしっかりと立て直さねばならないが、イーサンが目の前に落ちたのを好機と見た変異ハイゼンベルクは丸鋸でその身体を切り裂こうとした。

しかしその瞬間工場が大爆発を起こし跡形も無く吹き飛ぶ。

 

「クリスか、全く良いタイミングだよアイツは‼︎」

 

『クソ!

俺の…鋼の軍団が…‼︎

ぶっ殺してやる、あのゴリラ野朗…だが先ずはお前等だ‼︎』

 

「ふっ、クリスさんの侵入に気付いておきながら油断して自由に行動させてたんですか?

ならバカとしか言い様が無いですねハイゼンベルク‼︎」

 

イーサンはクリスの爆破のタイミングの良さに救われ、変異ハイゼンベルクはクリスを放って置いたツケを此処で払う羽目になり足を掬われてしまう。

そのハイゼンベルクの言葉を聞いた葵はその短絡さにバカとハッキリと告げてイーサンをサイコキネシスで自身の下に引き寄せて再び攻撃を開始する。

 

『さあ派手に死んで見せてくれ!

いよいよ大詰めだな、これで最後にしてやる。

さあ如何する気だ?

絶望的だぞ、だろ?

もう諦めろ!

生身の身体でこの俺に勝てる訳がねぇ!

ダビデとゴリアテのつもりか?

いいや違う!

お前等は只の人間共だよ‼︎』

 

「ああそうさ、英雄なんかじゃ無い、俺達は化物を殺す人間さ‼︎」

 

「だから貴方は此処で終わる‼︎」

 

変異ハイゼンベルクはその鋼鉄の肉体を自慢するかの様に銃撃を気にせずダビデとゴリアテを引き合いに出してそれ等とは違うと口にし丸鋸を地面に擦り付けながらイーサンと葵に向かい始める。

対するイーサンと葵はそんな大それたモノでは無い、只の人間だと叫んだ上で此処で終わりと宣告し互いのマグナムを頭部に向けて発射。

それに合わせてマキ、イヴ、B.Y.も頭部に銃撃と手榴弾やグレネードランチャーの爆撃を頭部に炸裂させる。

 

『ズドォォン』

 

『グァァァァ‼︎

ぐぅぅ………ふぅ、あばよ、イーサン・ウィンターズ達!

俺の話に乗るべきだったな!』

 

『う、うわぁぁぁ⁉︎』

 

それ等が炸裂し大ダメージを負った変異ハイゼンベルクだが、再び中央に向かい一呼吸入れると磁力を最大限にまで強め金属類を持つイーサン達全員が浮く程の磁界を作り出す。

葵は他の全員をサイコキネシスを使い引き寄せ、更に自走砲が浮いたのも確認してそれを引き寄せイーサンに操縦桿兼引き鉄を持たせ自分達も操縦席付近にしがみ付く。

そうして変異ハイゼンベルクの頭上で舞い、当のハイゼンベルクもプロペラを頭上に展開し互いに迎撃の準備を始める。

 

『ははは、あの世で娘を待ってろ!

ローズの力は俺が頂く、ミランダ毎潰してな‼︎』

 

『…ご愁傷様‼︎』

 

『ズドォォォォォォォォォン‼︎』

 

『グァァァァ⁉︎

止めろ…嘘だ…こんな奴等にやられる筈は…まだ…俺は…ミランダを…‼︎』

 

『ドォォォォォォォォォン‼︎』

 

変異ハイゼンベルクはそのプロペラで吸い込み全て粉微塵に切り裂こうとしたが、イーサン達は示し合わせたかの様に同じ言葉を使い自走砲の主砲でプロペラを破壊しそのダメージが決め手となり変異ハイゼンベルクはミランダへの復讐の未練を垂れ流しながら爆散する。

一方地面に落ちた5人は自走砲や他の大きな金属類に潰されず立ち上がり此処に最後の貴族ハイゼンベルクは倒れ、その機械脳の結晶はイーサンの手に回収される。

すると葵の通信機から通信音が鳴り、周波数を合わせて通信に出る。

 

『アオイ達、今の爆音はハイゼンベルクをやったんだな?』

 

「はい、此れで四貴族は全て倒された事になりましたね。

同時に菌根が完全に覚醒するトリガーが揃いました…」

 

「クリス、後はオメガ小隊…アオイの姉達が来るまで退避する、だから合流地点を」

 

「あぁぁ、あ、あぁぁぁ…」

 

通信はクリスからの様でハイゼンベルクの排除完了を確認し、葵がそれにYESを出してミランダの主要な僕は死に絶えた事を告げ、次にイーサンが合流地点を決めようと話を進めようとする。

すると近場の薪台から赤子…イーサンは聞き間違えないローズの声を聞き、しかし此処に居る訳が無いとして銃を構えながら全員で警戒を始める。

すると薪台から烏が飛び立ち、その視線の先にミア…ミアらしき人物が立っていた。

揺らぐ木の根の様な物を背景にしながら。

 

「ミア…いや、お前は…!」

 

『イーサン?

まさか…!

逃げろ、今直ぐ逃げるんだ‼︎』

 

「大事だろう?

私達の娘は?」

 

「ああ俺の全てだ、そしてお前の娘じゃない…‼︎」

 

イーサン達は現れたミア…否、ミアに化けた『その者』の正体に勘付き銃を構えながら受け答えをする。

クリスは通信先で状況を察知し逃げろと叫び、B.Y.とマキは隙を窺い始めるが木の根…菌根が動き始めている為タイミングが限られると思い、対する葵とイヴは地面に既に菌根が周りを囲みだしてると透視と特異菌で察知し逃げられないとして何時でもサイコキネシスや銃撃を放つ用意をしていた。

 

「ふふ、それは違う、私にとってもだ。

それで、ハイゼンベルクを消し、それから如何する?

何か手があるのか?」

 

「ああ、お前が障害だと恐れてこの村に来させなかった連中が今から村に来る!

ソイツ等や此処にいる仲間、クリス達と一緒にローズを取り戻してやる‼︎」

 

「ふっ、そうか…だが愚かだな。

妻に入れ替わっても気付かずに………哀れな…イーサン」

 

「黙れミランダ‼︎」

 

『ズダダダダダダダダダダダダダダダ、ズダンッズダンッズダンッズダンッズダンッ‼︎』

 

ミアに化けた者…ミランダに何か手はあるかと問われ、イーサンはミランダがこの村に来られぬ様にした者、オメガ小隊達やこの場に居る葵達、更にクリス達でローズを取り戻すと答える。

するとミランダはオメガ小隊が来る事に何を思ったかは分からないが、イーサンに対しミアと入れ替わっても気付かずにいた哀れな者と告げる。

その瞬間イーサンの怒りは頂点に達しサターンとデュランダルの2丁拳銃による銃撃を開始する。

それに合わせ葵達も銃撃を行いつつ後退を始める。

 

「ふっ、あはははははははは!」

 

するとミランダは擬態を解き銃撃をその黒い翼で防ぎつつ地面から菌根をイーサンや葵達の周りに出現させて逃げ道を塞ぎつつ、サジタリウスやドラグーンの弾丸すらも翼を貫通し得ずマキはレールガン、葵は再びペンドラゴンを構え翼を畳みその部分擬態も解き素顔を晒す瞬間を待つ。

こうしてイーサンと葵は3回目、マキとイヴは2回目、B.Y.は1回目、ウィンターズ邸を入れれば更に+1回や老婆等を合わせれば更なる数の敵の首魁、菌根を操る者、マザー・ミランダと相対する事になるのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
遂にハイゼンベルクは倒れ、そしてミランダがイーサン達の前に現れました。
この後如何なる道を辿って行くか少々お待ち下さいませ。

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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